木曽駒ヶ岳 〜高山植物百花繚乱の千畳敷カール〜



- GPS
- 04:45
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 438m
- 下り
- 424m
コースタイム
09:25 剣ヶ池
09:53 八丁坂
10:30 乗越浄土
10:46 中岳山頂
11:20 木曽駒ヶ岳山頂 着
(昼食休憩)
11:56 木曽駒ヶ岳山頂 発
12:03 頂上木曾小屋
12:43 中岳山頂
13:07 乗越浄土
13:46 八丁坂
14:01 千畳敷駅 着
天候 | 快晴で最高の登山日和 稜線上は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・駐車場よりしらび平まではシャトルバス、千畳敷まではロープウェイ利用 http://www.chuo-alps.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・千畳敷カール内は遊歩道並みの整備状況 ・八丁坂以降は整備が行き届いた登山道 岩場・ガレ場歩行のため足元は登山靴が望ましい ・危険個所は特に無く安心して歩ける 中岳で巻き道に進むと危険なので初心者は山頂を経由すること ≪登山ポスト≫ ・千畳敷駅に有り ≪温泉情報≫ ・早太郎温泉こまくさの湯が駐車場より至近で便利 http://www.komakusanoyu.com/ |
写真
感想
木曽駒ヶ岳と千畳敷カール。
ガイドブックや登山入門書に必ずと言っていいほど登場する超有名スポット。
去年の秋に登山を始めてからというもの、夏になったら是非行きたいと思っていた山。
山野草の魅力に取りつかれてから、ますます行きたくなっていた山でした。
高山植物も見ごろになった7月31日、ついに木曽駒ヶ岳を訪ねることができました。
初の中央アルプス、初の3000m級の山。非常に楽しみなだけに心配なのは天候。前日に山の天気予報を確認すると曇り時々晴れの予報。なんとか晴れ間があってくれればいいなと思い床に就きました。
7月31日、朝5時に自宅を出発。東海環状道・中央高速を経由して一路駒ヶ根インターを目指します。
恵那山トンネル付近では空はどんよりとした曇り。木曽駒の天気もいまいちかなと話しながら恵那山トンネルを抜けると伊那谷は雲は多いもののまずまずの天気。
出発してから2時間半で駒ヶ根インターに到着。
中央アルプス方面を見ると、山並みのはるか上に青空にそびえる宝剣岳がはっきり見えています。ひょっとして最高の天気かもと期待に胸が高まります。
菅の台駐車場に駐車し、シャトルバスで駒ヶ根ロープウェイしらび平駅へ。高山植物の最盛期ともあってバス乗り場には続々と登山者がやってくる状況でバスもロープウェイも臨時便を出して対応してくれていました。
しらび平駅からは千畳敷駅まで標高差mをロープウェイが一気に連れて行ってくれます。ロープウェイ眼下にはダイナミックな滝が流れ落ち、すごいところにロープウェイを架けたものだと感心してしまいました。
しらび平駅から7分で千畳敷駅に到着。ロープウェイの駅を出ると目の前には絶景が広がっていました。
伊那谷を埋め尽くす雲海。バックには南アルプス連峰がそびえたち、富士山もちょこんと頭をのぞかせています。
上空は雲がほとんどない青空。最高の登山日和に最高の景色。感動してしばし立ち尽くしてしまいました。
さらにロープウェイ駅の裏手に回ると次なる感動ポイント、千畳敷カールが圧倒的なスケールで目の前に広がります。
紺碧の空にそびえる宝剣岳。岩と雪渓の白、ハイマツの緑。ずっとガイドブックで見てきた景色の中に今自分は来た…。
ここでもまたしばし立ち尽くして絶景に見入ってしまいました。
記念撮影を済ませてから、木曽駒ヶ岳に向けて千畳敷カールに足を踏み出します。まずは剣ヶ池に下り、そこから八丁坂へ。
道の両側は数えきれないくらいの高山植物が咲き乱れ、まさに雲上の花園といったところ。
今年は当たり年のコバイケイソウ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、チングルマなどなどの大群落。
初めて見る高山植物に感激して、一つ一つ写真に収めていくと全然前に進んでいけない状態です。
同行の山の先輩H夫妻はどんどん前に進んで行かれ、この後追いつくまで中岳でさんざん待ちぼうけを食らわせてしまったのでした。
団体行動を乱してしまって申し訳ありません…。でもこんなに花が咲いているのに写真を撮らずに進むなんて私にはできないですから〜。
八丁坂からは道も登山道らしくなり急な岩場をジグザグに登って稜線を目指します。岩場にはチシマギキョウやイワツメクサが過酷な環境にも関わらず可憐な花を咲かせていました。
登り始めて分ほどで稜線上の乗越浄土へ。ここから宝剣岳と天狗岩を左に見ながら中岳へ進みます。
宝剣岳はまさに天を衝く岩山といった感じ。高所恐怖症の私は指をくわえてみているしかありませんが、いつかあの頂きにも立てるといいなあ。
稜線上は荒涼としていてイワツメクサ咲く程度で花は少なめでした。高山植物を復活させようという取り組みがなされているようでしたが、人が歩きすぎて高山植物は駆逐されてしまったのでしょうか?
中岳山頂に登ると目の前にはゴールの木曽駒ヶ岳が現れます。目指す頂上がみえてくると俄然力が湧いてくるポイントでした。
木曽駒ヶ岳への最後の登りの途中でコマクサを発見。
高山植物の女王に初めて拝謁がかない、しばし見とれてしまいました。
稜線上の過酷な環境でも可憐な花を咲かせるコマクサ。
高山植物の女王の名に恥じない気品あふれる花でした。
千畳敷駅を出発して約2時間、11時20分、ついに木曽駒ヶ岳山頂に到着しました!
念願のアルプスについに登頂することができて喜びもひとしお。
そして、山頂からのダイナミックな展望にも感動しました。
東には御嶽山、はるか眼下には木曽谷の街も見えています。
北には乗鞍、北アルプスの穂高岳・槍ヶ岳、八ヶ岳連峰
西には甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳からつらなる南アルプス、そして富士山
南にはピラミダルな三ノ沢岳の雄姿、背後には空木岳と恵那山
快晴のもとすばらしい展望に恵まれて、すばらしい山行となりました。
山頂でゆっくり昼食をとり、名残惜しいですが下山開始。
帰りは頂上木曾小屋に寄り道して、コマクサの群落やコマウスユキソウを見ながら戻りました。
中岳の登り返しがちょっと辛いですが、青空と風と岩がアルプスにいることを感じさせてくれます。
八丁坂を下って、再び千畳敷カールへ。帰りはカール上部の道を通って千畳敷駅に戻りました。
高山植物はやはり素晴らしく、上から見るとコバイケイソウがカールの底を埋め尽くさんばかりに咲き乱れていて圧巻でした。
道端に目をやるとミヤマクロユリが可愛い花をつけています。ササユリやニッコウキスゲと比べるとかなり小さなユリですが気品ある好ましい花でした。
後ろ髪をひかれる思いでしたが14時20分、千畳敷駅を後にしてロープウェイで下山。帰りは早太郎温泉コマクサの湯で疲れをいやして帰途につきました。
最高の天気のもと絶景と高山植物を楽しんだ、充実の山行となりました。
blue trainさん。初めまして、少しお邪魔致します
写真とてもきれいですね。夏山の千畳敷青空と会い重なってとてもきれいですね
自分は昨年紅葉の時期に訪れて、あの岩肌と真っ赤に染まる景色見て感動しました。
同行者のかみさんは涙流していました
イワギキョウとチシマキキョウは花弁にあるのですね
とても詳しいですネ
また綺麗な写真見るの楽しみにしております
koma0314さん、はじめまして!
コメント下さってありがとうございます。
7月31日はちょうど天候に恵まれて最高の登山日和でした。
前日は韓国人登山者が遭難したほど荒天だったようですし、次の日も天候は良くなかったようなので、好天に恵まれたのは幸いでした。
高山植物の情報は図鑑の受け売りです…。まだまだ学習中で、知らない花を見たら調べて覚えていくという感じです。
千畳敷カールでは初めて見る高山植物がたくさんあったので、なにもかも新鮮でした。
秋の千畳敷もそれはそれは美しいことでしょう。また是非訪れたいと思います。
木曽駒に進出しましたか。
羨ましいの一言です。誘ってくれたらいいのにぃ〜と
いいたい気分ですよ(笑)
木曽駒も登る価値あり山ですし私も登れそうなので
今年のうちにトライできればと思います。
怪我してからの山登り バリバリやっちゃっていますね。
ほんますごいの一言です!
ご一緒する機会があればぜひいきましょうね!
takatakuさん、こんばんは。
いつも長文・駄文のレコにお付き合い下さりありがとうございます。
木曽駒ヶ岳は3000m級でありながら、千畳敷駅から片道2辧標高差400m程度なので比較的楽に登れてしまうのです。
標高差的には百々ヶ峰の方がキツイのは以外なくらいです。
日本一簡単に登れてしまう3000m級の一座ですね。
しかし、高山ですので侮ることはできませんが。
夏の晴れた時や秋の紅葉の時期などは最高の山行になりますので、takatakuさんも是非登られて下さい
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