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Yamareco

記録ID: 3322063
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

富良野岳-旭岳2021

2021年07月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
19:06
距離
70.4km
登り
4,914m
下り
5,080m

コースタイム

19時間5分 71km 4,600mD+
22:00 十勝岳温泉凌雲閣
23:20 富良野岳
00:30 上ホロ
01:00 十勝岳
03:50 オプタテシケ山
04:40 双子池(水)
07:20 三川台
08:30 南沼(水)
13:20 白雲避難小屋(水)
14:00 北海岳
16:00 旭岳
17:05 旭岳ビジターセンター
天候 高曇り
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
7/2(金)
06:45-08:20 羽田-旭川(ANA4781)
09:54-10:51 旭川空港-旭岳(いで湯号)
11:00 旭岳にkon車デポ(着替え積む)
siro車で白銀荘へ
13:00 白銀荘着, 風呂, 食事, 仮眠
--
21:15 白銀荘起床, 支度, 凌雲閣まで運転10分
22:00 行動開始(凌雲閣に車残置)

7/3(土)
18:00 旭岳下山
18:30 東神楽町 花神楽(風呂)
19:30 旭川市内ビジホ泊, 反省会
本当は東川町のゲストハウスが良かったが現在休業中(7/4)

7/4(日)
siro,kon組は凌雲閣で車を回収して解散。
07:00-07:54 旭川駅-旭川空港(いで湯号)
08:55-10:40 旭川-羽田(ANA4782)
東京は雨
2021年07月02日 06:41撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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東京は雨
飛行機の窓から見た大雪山
2021年07月02日 08:11撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/2 8:11
飛行機の窓から見た大雪山
実は初めて来た旭川空港
2021年07月02日 08:32撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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実は初めて来た旭川空港
旭川空港のセブンイレブンでは110, 250OD缶が買える
2021年07月02日 09:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/2 9:54
旭川空港のセブンイレブンでは110, 250OD缶が買える
旭岳から白銀荘へ移動中におっ始めるkonさん。「助手席で飲むなんて何年振りだろう、なんて気持ちいいんだ!」
模範的アル中。
2021年07月02日 12:08撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/2 12:08
旭岳から白銀荘へ移動中におっ始めるkonさん。「助手席で飲むなんて何年振りだろう、なんて気持ちいいんだ!」
模範的アル中。
俺たちのインターハイが始まる
2021年07月02日 21:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/2 21:48
俺たちのインターハイが始まる
ナイトウォーカー
2021年07月03日 01:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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ナイトウォーカー
夜も咲いてるハクサンイチゲ
2021年07月02日 22:58撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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夜も咲いてるハクサンイチゲ
チングルマ
2021年07月02日 23:00撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/2 23:00
チングルマ
十勝岳まで3時間
2021年07月03日 00:55撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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十勝岳まで3時間
オプタテ手前でAM3:00
空が明るくなってきた
2021年07月03日 02:58撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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オプタテ手前でAM3:00
空が明るくなってきた
奥にトム
2021年07月03日 03:05撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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奥にトム
美瑛富士避難小屋から連続するアップダウン
2021年07月03日 03:24撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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美瑛富士避難小屋から連続するアップダウン
めくるめく変わる空の色
2021年07月03日 03:29撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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めくるめく変わる空の色
超えてきた山たち
2021年07月03日 03:33撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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超えてきた山たち
燃える空
2021年07月03日 03:38撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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燃える空
良い朝だな
2021年07月03日 03:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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良い朝だな
東大雪の方
2021年07月03日 03:42撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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東大雪の方
よく滑られる爆裂沢
2021年07月03日 03:45撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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よく滑られる爆裂沢
サクラソウかわいい
2021年07月03日 03:46撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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サクラソウかわいい
オプタテ-双子池まで600mの下り
2021年07月03日 03:57撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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オプタテ-双子池まで600mの下り
前トムからご来光
2021年07月03日 04:03撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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前トムからご来光
天空縦走
2021年07月03日 04:03撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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天空縦走
NewバックパックTR10
2021年07月03日 04:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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NewバックパックTR10
今日は気温が高くてやわめ
2021年07月03日 04:13撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 4:13
今日は気温が高くてやわめ
konプロは足スキーも速い。すぐに見えなくなる。
2021年07月03日 04:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/3 4:14
konプロは足スキーも速い。すぐに見えなくなる。
熱い山屋たちの素晴らしい仕事のおかげです
2021年07月03日 04:41撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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熱い山屋たちの素晴らしい仕事のおかげです
日が当たると羽虫大量発生
2021年07月03日 05:02撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 5:02
日が当たると羽虫大量発生
コスマヌプリ、つりがね山が立ちはだかる
2021年07月03日 05:32撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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コスマヌプリ、つりがね山が立ちはだかる
ハイマツは元気いっぱい
2021年07月03日 05:35撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 5:35
ハイマツは元気いっぱい
コスマヌプリは残雪多め
2021年07月03日 05:38撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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コスマヌプリは残雪多め
この時までは空が青かった
2021年07月03日 05:54撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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この時までは空が青かった
ツリガネ型
2021年07月03日 06:15撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ツリガネ型
いつもうつむくオダマキ
2021年07月03日 06:23撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 6:23
いつもうつむくオダマキ
あそこだけ嘘みたいに平らだ
2021年07月03日 06:23撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 6:23
あそこだけ嘘みたいに平らだ
いつの間にか空は真っ白
2021年07月03日 06:49撮影 by  TG-6, OLYMPUS CORPORATION
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7/3 6:49
いつの間にか空は真っ白
三川台到着。ここがあの世か。
2021年07月03日 07:25撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 7:25
三川台到着。ここがあの世か。
たまに晴れる
2021年07月03日 07:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/3 7:39
たまに晴れる
ここはメルヘン
2021年07月03日 07:42撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 7:42
ここはメルヘン
オプたてはあんなに遠く
2021年07月03日 07:44撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 7:44
オプたてはあんなに遠く
夏のおトムは久しぶり
2021年07月03日 08:45撮影 by  TG-6, OLYMPUS CORPORATION
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7/3 8:45
夏のおトムは久しぶり
のんびりしてはいられない。旭岳が見えた、見えてしまった
2021年07月03日 08:47撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 8:47
のんびりしてはいられない。旭岳が見えた、見えてしまった
北沼は半分以上雪
2021年07月03日 08:51撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 8:51
北沼は半分以上雪
赤い石楠花
2021年07月03日 08:57撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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赤い石楠花
湖岸ウォーク
2021年07月03日 08:58撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 8:58
湖岸ウォーク
まだまだ元気な二人
2021年07月03日 09:02撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 9:02
まだまだ元気な二人
ロックガーデンをアップダウンして
2021年07月03日 09:12撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 9:12
ロックガーデンをアップダウンして
高いところが好き
2021年07月03日 09:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/3 9:24
高いところが好き
曇りは曇りでミンタラ感ある
2021年07月03日 09:44撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 9:44
曇りは曇りでミンタラ感ある
ここでビバークいいですか?
2021年07月03日 09:38撮影 by  TG-6, OLYMPUS CORPORATION
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7/3 9:38
ここでビバークいいですか?
鍛え抜かれたkonさんの前腕とぷにぷにの僕の前腕
左50代:右30代
2021年07月03日 09:47撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 9:47
鍛え抜かれたkonさんの前腕とぷにぷにの僕の前腕
左50代:右30代
ウルップソウ撮影タイム
2021年07月03日 10:28撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 10:28
ウルップソウ撮影タイム
忠別登り280m GO
2021年07月03日 11:23撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
7/3 11:23
忠別登り280m GO
お花畑に癒されて
2021年07月03日 11:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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7/3 11:47
お花畑に癒されて
五色岳を目指す
2021年07月03日 12:09撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
7/3 12:09
五色岳を目指す
コマクサは何度見ても癒される
2021年07月03日 12:23撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 12:23
コマクサは何度見ても癒される
白雲小屋を背に北海岳を目指す
2021年07月03日 14:13撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
9
7/3 14:13
白雲小屋を背に北海岳を目指す
はあーケンタッキー食いてぇー!!
と言っている僕
2021年07月03日 14:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
16
7/3 14:32
はあーケンタッキー食いてぇー!!
と言っている僕
デカいぜ白雲
2021年07月03日 14:32撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
8
7/3 14:32
デカいぜ白雲
あと2回(間宮, 旭岳)登るだけでしょ?楽勝じゃん
2021年07月03日 14:54撮影 by  TG-6, OLYMPUS CORPORATION
21
7/3 14:54
あと2回(間宮, 旭岳)登るだけでしょ?楽勝じゃん
本日最後の登り
2021年07月03日 15:55撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7/3 15:55
本日最後の登り
ミッション完了、ただのサラリーマンさ
2021年07月03日 16:00撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
53
7/3 16:00
ミッション完了、ただのサラリーマンさ
転がる岩のように飛ばしていったアニキ。感謝。
2021年07月03日 16:56撮影 by  GR II, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
13
7/3 16:56
転がる岩のように飛ばしていったアニキ。感謝。
Pの持ち物と着るもの。参考までに。
2021年07月01日 11:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
22
7/1 11:51
Pの持ち物と着るもの。参考までに。

感想

毎年恒例、十勝大雪へ。なぜこれをやるのか。そりゃ楽しいからやる。無雪期にトレーニングを続けるモチベーションを保つためでもある。とは言ってもこれが終わっても雪が降るまで3ヶ月以上ある。体力維持のためにトレーニングは続けなければならない。今回のメンツはkonさん、siroさん、僕。タカ先生は息子氏発熱のためDNS. 家族優先でどうぞ。去年は風樽2や無限羊蹄を1本やってからの挑戦だった。今年は風樽2を何本やったか覚えていない。無限羊蹄を僕は2本、konさんなんて3本もやっていた。言うまでもなくみんな仕上がりはビンビン上々だ。今回は五体満足、腹八分目で気持ちよくフィニッシュできることだろう。

金曜有給。朝イチに梅雨本番の本州から北海道へエスケープ。羽田はANA旭川直航便が1日3往復していて助かる。名古屋は旭川便が無いので大雪山へ行く時は千歳でレンタカーを借りてからなので苦労した。旭岳に車デポしたら白銀荘で風呂入って仮眠。真昼間なので全然眠れないが、それはもう何度もやってわかっている。横になって目を閉じて休むだけで十分。あくまで仮眠だ。

21時に支度をして22時に凌雲閣を出た。まずは十勝連峰を突破する。闇の中でも花は美しく咲いていた。ハクサンイチゲ、ツガザクラ、チングルマが見頃だ。出発時は満天の星空だったがところどころ猛烈に霧が濃い。文字通り五里霧中。夜パートの核心部は間違いなくここだ。砂礫地帯の夏道は踏み固められて硬い。足元が柔らかくなると夏道を外れている。霧で視界が無い時は地面の感触を確かめながら進むとよい。今日は細い月だったが満月だと更に楽になる。オプタテでスッキリ霧を抜けて朝が来た。遠くにトムラウシが見える。素晴らしい空の色だ。オプタテ東面のお花たちは太陽の光に照らされて朝露で輝いている。本当に美しい。双子池へ下りる北斜面は雪渓。気温によっては固くて滑るので緊張する。この時期は結構な長さ・幅の雪渓が出ているはずだが、今年の雪渓はいつもの半分以下の長さだった。例年この時期は出ている双子池の水場は雪の下に埋まっていた。笹をかき分けて雪の下の水流から補給した。雪渓は短いが下の方は深い。これは上の方の雪が滑って下に落ちて溜まったからだろうか。双子池では1組のパーティが野営していた。こんな早朝にここを通過すると大抵不思議だと思われるので説明すると驚かれる。

本ルート最大の難所、双子池-三川台の激藪は昨年"NPO法人かむい"によって笹刈りされたと聞いている。どのくらい刈られたのだろうか。ドキドキしながら突入してみると・・・あの背丈以上あった笹は綺麗に刈り払われていて超快適だった。足元の見えない泥沼が見える、ジャンプ回避できる。走れる。最高。これは大変だっただろうな。お疲れ様でした。ここで時間とエネルギーとメンタルをガリガリ削られるところだが、それがない。今日は早く下山できそうだ。後半の笹・ハイマツミックスゾーンは笹だけ刈られてハイマツは手付かずだった。ハイマツもかなり邪魔だがそれでも以前のミックスに比べたらだいぶ快適だ。たぶんハイマツはどこぞの決まりで刈ってはいけないのだろう。今回は短パンで抜けたが、後半(三川台側)は笹の切り口が長めに伸びているのでスネに刺さる。短パンでの通過はおすすめしない。長ズボン、カッパ、タイツ、カーフカバー、脚絆等を準備するとよい。

三川台に到着するとさっきまでの青空がいつの間にか高曇りに。そして夏らしいガスが湧いてきた。ここからは晴れたり曇ったり。霧雨もパラつく。直射日光ギンギラギンではないので涼しくて快適だった。南沼でしっかり休んでリフレッシュしたらトムを踏んでいこう。歩いてきた十勝岳は遥か遠くに、そして目指す旭岳も遥か遠くに見える。もう難所はない。鳥の囀りを聞き、高山植物に癒されながら広大な大雪山をてくてく歩く。後半戦の厳しい登り忠別岳も、やたら長くて飽きてくる高根が原も今日はおしゃべりしながら楽しく通過。ウルップソウ、コマクサがわんさか咲いていて癒された。新しくなった白雲小屋で最後の水を補給したら北海、間宮、旭岳を登ってフィニッシュ。ここまで18時間5分。

ちょうど単独のランナーが登ってきて凄い速さで降りていった。あの人についていったら旭岳から下まで1時間で下りれるんじゃないか?ということで僕だけ彼についていくことにした。まーじで速いです。バカッ速。下りなのに心拍数が今日一番上がっている。しかし脚は問題ない。18時間歩き続けて、まだこんな力が残っていたなんて自分でも驚きだ。セカンドウインドってやつか。自衛官の男性は僕と1つ違い。いろいろと共通の話題があって楽しく下りてきた。「単独だったら絶対こんなスピードで下りないよ〜」と言うと「僕もです」と言っていた。ホントにー? おかげで下山はちょうど1時間。頑張れば本当に1時間で下山できるんだな。面倒な下りを速く楽しく抜けることができて大大大感謝です。もう5分どこかで縮めておけば19時間切りだった。惜しい。さあ2人を待とう。駐車場で突っ立っていると蚊の猛攻を受ける。ビジターセンターは17時に閉館しているので逃げ場なし。その辺を小走りして蚊に追いかけられながら2人を待った。2人とも下りてきたら逃げるようにクルマに乗り込み東神楽の温泉で汗を流して旭川のホテルで反省会。飲み屋やってないからね。翌朝僕は旭川空港から羽田へ帰ってきた。明日は仕事だ。

今年は前を牽くsiroさんが中々良いペース。konさんは何度も4~50kmの山行で補給のコツを掴んだようでメンバー誰も最後までタレることなかった。2人とも去年とはまるで別人だ。たくさん練習してよかった。僕はというといつものようにエネルギーはブドウ糖を持ち込んだが、ずっと砂糖水を飲んでいるとさすがに飽きて飲みたくなくなってチビチビやっていたらパワー出ず。南沼への登りはめっちゃしんどかった。やっぱソフトドリンクを混ぜないとダメだわ。また20時間近く歩く時は士気を上げるためにもおにぎりや大福を3個持っていったほうがよい(双子池、南沼、白雲で1個ずつ食べる)。次はそうしよう。

--

双子池-三川台を速く快適に抜けることができたのはNPO法人かむいのみなさんのおかげです。ありがとうございました。本当にありがとうございました。このルートは通常2泊以上の行程となる。入り口と出口が異なるため年間を通して歩く人はかなり少ない。しかし十勝連峰と大雪山をつなぐ山行はとても達成感があり、初めてであれば一生の思い出になる。道内道外、全国各地の岳人のみなさん。ぜひとも大雪山を北から南まで思いっきり縦走してください。みんなでたくさん歩いてこの素晴らしいルートを保全していきましょう。

彼らの笹刈りの記録はこちら。
https://www.npokamui.org/activity-report/771/

遂にこの日がやって来た。
去年は皆んなに迷惑をかけた悔しい記憶しか残っていない。
甲子園の借りは甲子園でしか返せない!
この言葉を胸に秘め、食生活や減量に取り組み、フッタルや羊蹄に通い続け失敗と改善を繰り返し、自分に厳しく過ごしたつもりだ。
この練習で成長したのか今回は最後まで電池が切れる事が無く、景色やお花を楽しむ余裕もありボロボロにならずに無事ゴールする事が出来て感無量だった!
これで去年の借りは返せたと思った。

シロさんパクさん今回は参加出来なかったタカさん、沢山の刺激ある練習会と本番を一緒に過ごせた僕は本当に幸せ者です。

皆んなありがとう!!

今年も大人のインターハイ、十勝大雪グランドトラバース1dayが開幕。
ん⁉去年こんなの一生に一度やればいんじゃねって言ってなのにwhy⁉
まぁパッキンパキに過去最強の自分まで仕上げたので行くしかない!!

タカは諸事情により急遽DNSとなりとても残念だが、彼の思いも背負って3人で凌雲閣をスタート。今年も僭越ながらペースメーカーを務めさせて頂く。特に入りはキツ過ぎず、タルくないシャキとしたペースを作らなけばならないので重要な任務である。

まずは富良野岳に到着しスタートラインへ。
十勝岳からは恒例の特濃ガスに見舞われ、この状況で深夜の真っ平らな砂漠は普通的に考えて遭難レベルだが、普段から暗闇山行が当たり前の僕達の敵ではない。迷いなく高速で駆け抜ける。
美瑛富士コルでガスは無くなりオプのシルエットが見えた。オプの山頂から美しい朝焼けでマンダム。
ここから見る旭岳は絶望的に遠いが、燃えるような朝焼けと同じく、心を燃やし自分を信じて行くしかない。

双子池で休憩したら極悪な笹地獄に足を踏み入れるが、笹どもは完全に駆逐されまさにモーゼの十戒。かむい様の多大なる労力と偉業に報いるべく皆んなでここを沢山歩き続けようぜ!
延々と歩き続けて三仙台に着くとトムは見えず周囲は再び特濃ガスに包まれ寒い。しかし南沼に近づくとブァと霧が晴れて神はお見捨てにならなかった。
トム山頂でまだ半分、見える旭岳はまだまだ遠いが五色岳〜忠別岳〜高根が原と突き進む。北海岳まで来ればみんな疲れ果て、足は鉛の様に重たく全部痛くて、満身創痍で普段はどうって事ない緩い登りでさえ急登に感じてしんどい。
しかし誰一人弱音を吐かずに上を睨み付けてペースを落とす事なく足を前に出し続ける。本当に強いパーティだと思った。最後の裏旭を唸りながら登り切って最後の旭岳に到着し感無量。
パクは山頂で会ったお兄さんと降りたので、最後まで怪我しないようコンさんと慎重に下って無事ゴール‼ ガッチリと固い握手を交わした。

いつまで続けるか分からないけど、今年も花達が1番輝く季節に仲間達と大雪山を思う存分歩けてプライスレスで決して忘れる事の無い一生もんの思い出作りが出来ました。
Special thanks パク、コンさん

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無雪期ピークハント/縦走 大雪山 [日帰り]
十勝岳〜旭岳
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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