蝶、常念、大天井、槍ヶ岳縦走 極楽天場を求めて
- GPS
- 28:42
- 距離
- 53.0km
- 登り
- 3,721m
- 下り
- 3,712m
コースタイム
2日目 蝶ヶ岳4:51―蝶槍5:27―常念岳8:14―常念小屋9:35―大天荘幕営地12:49
3日目 大天荘5:14―ヒュッテ西岳7:38―水俣乗越8:42―殺生ヒュッテ幕営地10:56〜11:40―槍ヶ岳山荘12:27―槍ヶ岳山頂13:37―殺生ヒュッテ幕営地14:32
4日目 殺生ヒュッテ5:06―槍沢ロッジ7:05―横尾山荘7:56―上高地バスターミナル10:17
天候 | 1日目〜2日目 晴れ時々曇り 3日目〜4日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
当初裏銀座へ抜けるつもりでしたが、沢渡へ戻るのが面倒そうだったので断念。 駐車場は1日500円、バスは15分から20分間隔で出ています。 温泉は沢渡大橋のたもとにあります。入浴料700円。西瓜やゆで卵が食べられます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目〜2日目 危険個所無し。 3日目 喜作新道は慎重にゆけば大丈夫。槍ヶ岳は下りにご注意ください。 4日目 槍沢は特に危険個所無し。雪渓は融けて無くなっていました。 稜線に水場はまったくありませんが、各小屋で1リットル200円で購入できます。 500mlのペットボトルジュースは400円。ビールはロング缶で800円と山の相場です。 この辺の山小屋は食事が贅沢なので、次の機会は小屋泊まりで来たいですね。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
恒例の夏山テント山行、昨年は雲ノ平のまわりの山々を4日間かけて一周しました。
今回は最高の天場を求めて同じく4日間の行程で蝶ヶ岳から槍ヶ岳までテントを担いで縦走してきました。
■1日目
今から28年くらい前に蝶の天場から見た贅沢な槍穂高の贅沢なモルゲンローテが忘れられず、最初は蝶ヶ岳と決めていました。
長塀尾根は相変わらずしんどく眺望も無い道です。
長塀山を過ぎて暫く行くと池があるのですが、これが森林限界が近いことを教えてくれます。
森林限界を出ると突然眼前に槍穂高の山々が圧倒的な迫力で迫ってきます。
間もなく蝶ヶ岳山頂に到達。
早々に天場の手続きとビールを購入して、気持ちのよい日差しのもと壮大なスケールの穂高連峰を眺めながら山頂直下で寝転びます。
時間はたっぷり。幸せです。
蝶ヶ岳は300名山にも入っていませんが、無冠の帝王だと思います。
穂高連峰の絶好の展望台で素晴らしい山です。
今回は水3リッター担ぎ上げ分を含めて18Kg弱の荷物でした。
4日間で日に日に荷物が軽くなってゆくのが快感です。
蝶ヶ岳ではテントで熟睡できました。
■2日目
常念岳を経由して大天井までです。
蝶槍まではなだらかな道。
蝶槍からは樹林の中をもったいないくらい急降下します。
常念の登り口までは樹林帯です。
途中熊らしき大きさの生物が林の中をガサガサ歩いてゆきました。
ビビッて今更ながら熊鈴を装着。
長塀尾根では怖いのでずっと鳴らしてましたが、稜線に出てからはうるさいのでカバーかけてました。危ない危ない。
いよいよ常念岳の登りに入ります。
ところどころニコちゃんマークとハートマークのペンキが励ましてくれます。
山頂で写真を撮って、直ぐに常念小屋へ下山します。
小屋でコーラを一気飲みして、再び縦走路に戻ります。
最初のピークまでシンドイ登りですが、それを超えると大天井までは気持ちの良い水平道がどこまでも続きます。
岩場もいいですが、自分はこういう風景が大好きです。
大天井まではいくつかの小ピークが連なり、山頂は見えそうで見えません。
長い縦走路を歩いてやっと山頂と大天荘が見えてきました。
まだまだ天場は余裕です。
ここの天場もまさに極楽仕様ですね。
一番平らなところに設営します。
ゆっくりくつろいでいるうちに、天場はいっぱいになりました。
色々なテントがあって楽しめます。
自分のテントは骨董品で25年位前のマジックマウンテンです。
当時としては最軽量の部類で、今を先どる軽量テントですが、そろそろ限界が来ているので、他の人のテントを品評します。
色々格好良いのもありますが、張りが美しいのは、エアライズですね。
流石テントメーカーだけあってデザインはシンプル過ぎですが、次はこれですかね。フライの張りに皺がまったくないのは防水性や耐風性も良い証拠です。
この日は一晩中風速10mくらいの風が吹いていました。
格好良くてもバタバタうるさいテントは結構多かったですね。
■3日目
いよいよ今日は槍ヶ岳へ喜作新道です。
西岳までは緩やかな道のりです。
ビックリ平で本当にびっくりするくらい、綺麗に槍穂高の雲が取れました。
今日は最高の眺望が楽しめそうです。
西岳でストックを仕舞いました。
ここから先は鎖場と梯子の連続です。
テントが入ったザックには結構キツイ道になります。
フーフー言いながら登ります。
手を使う道が大槍ヒュッテまで続きます。
大槍ヒュッテから喜作新道で槍の肩まで行こうと思っていましたが、天場がいっぱいの可能性があるのと、シンドさから殺生ヒュッテに進路を変えることにしました。
殺生ヒュッテへのトラバース道は起伏はないのですが、槍沢にスリップしそうで、喜作新道より危なく感じました。
槍沢からは歓声が聞こえてきます。
槍の山頂にアタックする前に、殺生ヒュッテでベースキャンプ設営です。
まだ11時なので、絶好の岩のシェルターが空いていました。
実は学生時代にここで、暴風雨に遭ってテントをぶっ潰された苦い過去があります。体が浮くくらいの暴風で、テントポールがバラバラになり、殺生ヒュッテに避難しました。
あの晩は天場にあったテントは全滅でした。
ベースキャンプ設営完了したらいよいよ槍ヶ岳へアタックです。
喜作新道に戻ろうかとも思いましたが、面倒なのでそのまま槍沢をピストンすることにしました。
槍ヶ岳山荘に着くとそこはもう観光地状態で凄い人ごみです。
成り行き上団体さんの後ろにつく羽目に。
皆ハーネスとメットを装着しています。
中にはガイドさんとアンザイレンしている人も。
それにしても登りは大渋滞で、ポジション的に厳しい姿勢で待つこともありました。あまりの待ち時間に梯子の途中などは団体さんから道具を奪ってセルフビレイをとりたい気分でした。
夏休み中に登られる方は肩にかけられるスリングとヌンチャクを一本持って行くことをお勧めします。
梯子や梯子を吊るすワイヤにかければ安全を確保しながら長い待ち時間を過ごせます。
肩から山頂までなんと1時間10分以上かかりました。
イヤハヤ凄いです。
山頂では祠前の記念撮影渋滞でたいへんなことになっていました。
とりあえず歩いてきた山々を眺めて、北鎌尾根から登ってきた人に便乗して団体さんより先に下山することにしました。
下りは空いていてするする降りられ、あっという間に肩に到着しました。
人ごみに疲れて、早々に殺生ヒュッテに降りることにします。
やることもないので、槍を眺めたり、はるか蝶ヶ岳を眺めて過ごします。
夜は吹き流しから頭だけ出して、満天の星を眺めます。
0.1か0.2しか視力の無い自分でも、天の川がはっきり裸眼で見えます。
雲で無い証拠にいつまで経ってもそのまま動きません。
少し残念なのはペルセウス座流星群の一日前だったこと。
それでも流れ星を見ることができました。
眼鏡を持ってこなかったことが少々残念でした。
■4日目
最終日。
そのまま槍沢を早歩きで上高地まで。
10時過ぎには上高地に到着。
最後に沢渡で温泉に浸かって4日間の汗を綺麗さっぱり流して帰りました。
初めまして?
写真、景色とも最高に綺麗で感動しました。
テント泊に憧れていましたが、近い将来必ずテント泊とセットで槍ヶ岳に挑戦したいです。有難うございました。
enoshimanさん、こんばんは〜
ああ羨ましい〜 羨ましい〜 っと拝見させて頂きましたよ
蝶ヶ岳、28年前の想い出でしたか。。。
私の初めての北アルプス、登山口は三股でしたが後は同じコース、35年前の秋でした
蝶ヶ岳、殺生ヒュッテから生まれて初めて見た満天の星空、今でも忘れられません
enoshimanさん同様、私も近視が進んでしまい、今後は満天の星空を見るために山にもメガネを持参しようと思っています
刺激を頂戴し、ありがとうございました
ビーコン買いましたので、とりあえず藤沢で山スキーの作戦会議でも致しましょうか
hosoya_77さん、コメありがとうございます。
是非是非テント山行に行ってくださいませ。
山小屋でおじさん達とお友達になるのも楽しいですけど、静かにテントで星を見ながら寝るのは最高ですよ。
特にこの時期は小屋が激混みなので、テントで寝ることにしてます。
FRESCHEZZAさんビーコンご購入おめでとうございます!!
では早速片瀬東浜で、ビーコン特訓してビキニのおねーちゃんを掘り起こしましょうって、コラッ
折角星とか流星とかロマンチックなレコ書いてるつもりなのに、俗世界に逆戻りだわん。
んじゃ藤沢の飲み屋いきますか
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