奥又白池〜涸沢 & 北穂東稜
- GPS
- 52:00
- 距離
- 34.7km
- 登り
- 2,573m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
8/12 5:10徳沢-5:25新村橋-6:25中畠新道入口(パノラマルート分岐)-(中畠新道)-9:30奥又白池10:30-13:40前穂5.6のコル-15:00涸沢(幕営)
8/13 4:15涸沢-5:20東稜・南稜分岐〜(取りつき点探し)-6:15コルへの取りつき6:45東稜のコル-9:00北穂高小屋10:00-北穂-涸沢岳-12:20穂高岳山荘-13:00奥穂14:00-穂高岳山荘-16:00涸沢(幕営)
8/14 涸沢-徳沢-上高地
※8/12&8/13東稜は亀さん歩行
※ルート図は手書きのため、参考程度に
天候 | 8/11 晴れ 8/12 晴れ 8/13 晴れのちガス 8/14 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本10:20-上高地12:00(アルピコバス \2400) ※この時間以外、バスは新島々からしか出ません |
コース状況/ 危険箇所等 |
【上高地〜徳沢〜新村橋〜中畠新道分岐】 特に危険箇所なし 【中畠新道分岐〜奥又白池】 中畠新道とパノラマコースの分岐点にペンキ印あり。 松高ルンゼの右手の尾根を登る(踏み跡あり)。びっくりする位の急登です。 最後は草付に入り、踏跡が左右に分かれる箇所を左手側に5分程登ると奥又白池が現れる。 【奥又白池〜5・6のコル】 先ほど徳沢側から来た左右への分岐まで戻る。 (徳沢側から見ると左手が池、右手が5.6のコルへの分かれ道=池から来ると直進)。 ここから、草付とガレ場をトラバースし、最後は右の尾根から5.6のコルへ至る道がうっすら見えるので、しっかりルートを確認する。 ガレ場は岩が安定しておらず、落石注意。 尾根道も岩がもろく非常に崩れやすいザレ場が多数、かなり慎重に歩いた。 最後は右の尾根からら5・6のコル直下にある谷を右手にトラバースし、 やはり右手から上がるが、ザレザレのトラバース(崩壊地?)で要注意(落ちると這い上がれなさそう)。 この日はコルがはっきり見えていたので安心でしたが、ガス時は分かりづらそうです。 【5・6のコル〜涸沢】 コルから雪渓付近までしっかりした踏跡あり。 雪渓脇のガレ場を適当にトラバースしながら最後は雪渓を下って涸沢テント場へ。 【涸沢〜南陵・東稜分岐〜北穂東稜のコル】 南稜一般ルートが北穂沢から離れ、大きく左手に曲がる箇所辺りからガレ場を右方向へトラバースし、雪渓を巻いて東稜のコルへ至るルンゼに取りつく。 25000分の1の地図で、2658mと記載がる地点のすぐ北から落ちているルンゼです。 このルンゼは途中から二股に分かれるが、右側の方が登りやすいとのこと。 なお、今回雪渓はありませんでした。 踏み跡はうっすらあるがザレており注意が必要。 【北穂東稜のコル〜ゴジラ背〜北穂高小屋】 稜線通しに「ゴジラの背」通る。 最大核心部と言われる「背ビレ」は問題なく通過(前パーティーはここからザイル使用)したが、 個人的にはその後のコルへクライムダウンする箇所が最大の難所となった。 前がスパッと切れ、どうも前へ足が進まず、練習も兼ねて横の支点を利用し 懸垂下降で2m程下る。 そこからまた「背」に取りつき最後はコルへクライムダウンで降りる。 なお、横尾本谷側に巻き道あり。 その後はしっかりした踏跡をたどって北穂小屋へ。 【北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂〜ザイテングラード〜涸沢〜上高地】 割愛 |
写真
感想
お盆はどこへ行こうか散々悩み、
前から気になっていた奥又白と、つい最近知った北穂東稜に
行ってみることにしました。
本当は池巡りしようと思って、北穂池も予定していたのですが
そこまでバリエーション三昧の気概はなくあっけなく予定変更しました(笑)。
★奥又白池〜涸沢
中バテ新道ともいうらしい中畠新道は、本当の本当に急登。
一応バリなので、初めて自分でロープを持参してみたのですが、
荷物は重いしめちゃめちゃ暑いしでまさにバテバテ。
やっとの思いで奥又白池への分岐へたどりつき、左手に登ると…。
今までの疲れが一気に消える程の別世界が広がります。
青空と前穂高岳をバックに、碧の水を湛えた奥又白池はまさにオアシス。
貸切の奥又白で、前穂北尾根を正面に眺めながら至福のひとときを過ごしました。
とはいえ本日核心部はこのあと。
歩きやすいとは言い難い道ですが、事前調査のイメージ通りで道迷いもなく
無事5.6のコルへ到着。
なお、バテバテは変わらずです。
また、二度踏み跡を外れて草付やザレの急斜面で進退窮まりかけ、
アドレナリン放出という場面もありました(笑)。
コルまでくれば一安心で、あとは涸沢へ適当に下りました。
★北穂東稜
事前調査によるとザイルはあった方がいい(けど、おそらく不要)。
ということで、念のためもっていった体にも関わらず
まさか使う羽目になるとは…(まだまだだな〜)。
なければないでなんとかしたとは思いますが、
最大核心部のゴジラの背は、コルに向かって降りるときがどうにも手がでずちょびっと懸垂下降。
“祝・ソロ初ザイル使用(笑)”
初めてだけあって、ロープは絡まってほどくのに10分以上かかった気がするし、
使い慣れてない感満載でした(笑)。
区間は短いですが、高度感いっぱいの稜線は緑も多く、可愛い花も脇を彩り
楽しいルートでした。
ところで、北穂〜奥穂をまわってテラスで生ビールを飲んでいると、
「人違いだったらすみません。」と声をかけて来た男性。
なんと、2年前笠ヶ岳の朝陽待ちでお話しした方でした。
こんなこともあるものですね!
その後、もう一人のソロの方と3人でテーブルを囲み、
上高地までご一緒させていただきました。
その後松本駅まで送っていただき、ありがとうございました!
喧噪を避けて穂高を楽しみたいなと思って計画した今回のルート。
静かな始まりから、終盤にかけて賑やかになっていき、
また穂高の魅力にはまってしまいました。
1年前の今頃行ったルートとほぼ同じなので懐かしく拝見させていただきました。
天候が良かったみたいで条件的には申し分なかったのではないでしょうか。
クライムダウン部分、私はロープ技術がないのでハナッから持って行ってませんでしたが、そういう技術を持つtamaoさんを以前から眩しく羨ましく感じています。
北穂東稜をソロで、しかも女性で・・・ すごすぎます・・・
機会があれば習得したいのですけど、習得してしまうともっとディープでデンジャラスな世界に入ってしまうようで自制しています・・・
これからもナイスな山行を楽しみにしています。
お今晩は〜、髪が長くなっていてびっくり!(そこ?(笑))
うわあ〜、奥又白池、真夏もいいなあ〜(^◇^)
去年の秋に行ったけど、こんな良い天気での夏山、羨ましいよ〜(≧∇≦)
山は早くも秋の気配なのかな? でも暑かったでしょう
北穂池もね、私もまた行きたいのだけれど、
右俣に下がって行くルートがどうしても自信ないんですよね
あのガレ。。萎える(; ̄ェ ̄)
池巡りやりたいよね^o^
今年も秋に行こうかと思っていたけど、真夏。。はもう間に合わないから、
真夏に行くのは来年にするかな^o^
草花の写真も相変わらず素敵
私も来週は穂高です(^O^)
この混雑時期ですから
やっぱり凡人とは違うルートで見せてくれましたね。
渓流なら人の行かない所も自信あるのですが・・・
うーん、さすがです。
アルピニストtamaと言っても良いくらいですね。
お盆山行、お疲れさまでした。
いいなあ。俺、2連休しか取れなかったしぃ。
しかし、これぞtamaoさんの山歩きだわ。
単独で、しっかりロープも持って。使って。(絡むよね)
北穂東綾。やりましたね。また、先やられたな。
いつも考えていることを先にやられる気がする。
でもまた、やる気と勇気頂きました。
ありがとう。天気良くて良かったね。
奥又白池、きれいですね〜
ホント、いつまでものんびりしていたい感じですね
北穂東稜を楽しんだあとに奥穂まで行っちゃうのは、流石tamaoさんですね
自分もぐうたら山行ばかりせずみならわないと
でも、この時期ってこんなに混んでるですね
★BIMOTAさん
コメントありがとうございます。
昨年いかれたんですね!
今回は緑とコバイケイソウが青い水面を彩ってましたが、
紅葉も素敵そうですね。
お気に入りの場所ができてよかったです。
ディープでデンジャラスな世界…(笑)
たしかに。
私もそろそろこの辺でやめとかないとな~と思う今日この頃です(笑)
あ、でももうちょっと先まで行きたいですね。
ちなみにロープは全然使いこなせてませんよ…
★ittiさん
>髪長くなって
→そこ!?(笑)。でも人生最大長いかも(笑)
北穂池、右俣くだるんでしたっけ?
左俣ではなく?
まぁどっちからも行けますね。
右俣のモレーンも池もまた行きたいなぁ。
秋に池めぐりしましょうよ♪
東稜のコメント編集されました?
うーん、調子悪いっていうか、やっぱりソロだと慎重になっちゃったか、
そもそもクライムダウンはあまりに得意でないかもです。
もし次いくときがあれば使わないですけどね。
ittiさんの穂高はどちらでしょう?
楽しみにしてます♪
★Bekopapaさん
ほんとは奥又白と北穂池と天狗池でもいって
池めぐりしようかと思ったんですけどね。
最近東陵の存在を知ったらいきたくなっちゃつて(笑)
Bekopapaさんはロング縦走されてましたね。
今回は珍しくベースを置いての山行にしてみました。
★macasioさん
こんにちわ~。
快晴の奥又白池は最高でした!
あぁいうオアシス的なとこ、大好きです。
ロープは持つ練習も兼ねて初めて持っていったのですが、やっぱり重いですね…。
初日は暑さと重さでいつもの三倍くらい休憩してました(笑)。
そして絡みまくるし。
後ろのパーティーに追い付かれなくてよかったです(恥ずかしすぎる(笑))。
東陵も短いですが、なかなか楽しかったですよ~。
★Daizさん
こんにちわ!
Daizさんも行かれてるんですよね。
そして、帰ってから気づいたのが、なぜか北穂東陵と奥又白を組み合わせてる人が多いこと。
みんな考えることはおなじなのか、
もともと組み合わせることがおおいにルートなのか…。
今回まで余り前穂って注目してなかったんですが、
56のコルまでいっちゃうも嫌でも気になっちゃいますね(笑)
なお、今回の涸沢は快適な場所にテント晴れましたし、
想像していたより少なかったです。
tamao様
" 氷壁" の世界、見たかったんです。
うなるほど、渋いですね。
このガイドブック持って見に行きたくなりました。
素晴らしいと思います。
やはり、ロープ使いへですね。
自分はロープとテント両方運ぶのが辛くなってるし、
少し飲んだ程で、一般ルートで堂々と敗退してるので、
真似は出来ませんが。
tamaoさん
穂高お疲れ様でした。
しかもワイルドなコースで
テン泊の重装備だとバランスもとり難いかと思いますが
流石ですね。体力も。
天気も良かった様で景色に花に写真最高ですよ!
実は、今回下山でご一緒したソロのお2人の共通点は、
”氷壁”を持って涸沢にいらっしゃってたことなんです(笑)。超奇遇でした。
※私は持って上がってないですが。
奥又白といえば氷壁ですよね。
帰って速攻奥又白付近の描写を読み返しました。
>ロープ使い
にはなってないですね…
懸垂下降したときも、えーっとここは八の字で…とか
記憶を呼び起こしながらですよ。
全然初心者の域から脱してないです。
>ガイドブック
自分の備忘録も兼ねてるのでそうなっちゃったんでしょうね。
でもロープは不要と思いますのでぜひ行かれて、
ST-snowさんの感想を聞いてみたいです。
テント泊で登ったのは奥又白〜涸沢だけですよ。
二日目はkankotoさんの雲ノ平と一緒で
涸沢ベースです。
ほんとはテン泊装備で北穂棟稜も登って、
そのまま縦走してしまいたかったんですが、
全然様子が分からないので躊躇してしまいました。
ワイルドだったのは奥又白〜涸沢ですかね。
途中で余りの荷の重さにワインを半分位捨てちゃいました。(笑)
こんばんは〜
いや〜びっくりしました。ま〜た過激なところいってますね^しかもソロで
大峰の記録あたりからtamaさんが何をやっても驚かないだろうと思ってましたが、あっさり覆えされましたw
ソロでこういうところに挑める精神力に感服です。
両方ともいってみたいな〜と思ったところ。キレイな写真じっくり楽しませてもらいました〜
ここって過激なんですかねぇ??笑
あんまりそんな気はなく、お盆は混んでるだろうから
人がいなさそうな所っていうチョイスです。
という心構え(とはいえ特に奥又白は結構調べましたが)なので、意外にハードだったな〜という印象です。
東稜は特に調べなくても(取りつきさえ分かれば)
どなたでもどうにかなると思います。
どっちかというと印象に残っているのは奥又白ですね。
また季節を変えていってみたいと思います。
次は“氷壁”に出てくるAフェース等もじっくり観察したいですね(笑)
tamaoさんってクライマーなんですね
すごいや
北アルプスのアルパインコースをほとんど知らないので勉強になりました。
おはようございます。
いえ、(声を大にして(笑))ぜっんぜんクライマーじゃないです!
そもそもここはアルパインルートなんでしょうかねぇ?
だとしても片足かけた程度じゃないかと思いま す。
Metaさんなら余裕ですよ
遅コメですみません ずっと穂高と槍を見ながら歩いていましたが、そこをtamaoさんが歩いていたのですね。しかも相変わらずのきっぷの良いルート取り、流石tamaoさんです
自分は例の挑戦が天気が今一で流れ、この夏はちょっと矢理足らなさに悶々としているのですが それに比べてtamaoさん、いや〜見事ですね。
ところでittiさんのコメで写真を見直すと、確かに髪が伸びてもう見事な男っぷりとは言えませんね。tamaoファンクラブができそうです
覗かせてもらったら、またハ−ドな山行してますねぇ。
北穂の東稜なんて、凄すぎますね。
普通の人は歩きませんよ。
まあ、だからすいているですが。
そのうち、槍の北鎌とかやるのかな?
それとも、もう登ってたりして^^
とにかく、お疲れ様でした。
ご家族との山行、拝見いたしました。
色々と大変だったようですが、結局は喜んでもらえたような感があって、
よかったな〜と思っておりまました。
コメントしましたっけ?
色々感想をお伝えしたいなと思ったのですが、
そのときは時間切れでフェイドアウトしちゃったかもです
もともとは本谷右俣〜北穂池、と思っていたんですが
北穂東稜を発見したらこっちに行きたくなっちゃって、
奥又白の方が組み合わせ易かったんでこっちになっちゃいました。
髪伸びましたよね。笑
ちょっと女っぷりをあげようかと思いまして
わぁ!ご無沙汰しております。
そしてたったいま、momohiroさんのとこをお邪魔したところで、
コメント拝見して余りのタイムリーさにびっくりしたところでした
唐松から日本海に行けるんですね〜
北穂の東稜はmomohiroさんは行かれてますか?
うーん、キレット&ジャンダルムとあんまり変わらない印象でしたけど。
ちなみに北鎌は昨年連れられで行っております。
今年も行きたいな〜と機会窺い中です(笑)。
10月5日〜6日で涸沢紅葉ハントからの北穂東稜を企画中だったので参考にさせてもらいまーす♪
質問:
北穂東稜への分岐は、目印はないんですよね?
なるほど、オッケ
地図とコンパスと地形とtamaさんの情報で、東稜を攻めます
山勘とバリカンあるほうなんで(笑)
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