快晴!夏の山旅「北アルプス縦走」槍ヶ岳から裏銀座へ
- GPS
- 92:03
- 距離
- 51.4km
- 登り
- 3,878m
- 下り
- 4,106m
コースタイム
新宿07:00〜松本10:08〜新島々10:38〜上高地13:00(昼食)〜
〜徳沢園14:20〜横尾15:20〜槍沢ロッヂ16:45
【8月17日】
槍沢ロッヂ2:00〜大曲3:00〜天狗原分岐4:00〜槍ヶ岳8:40〜(朝食)
千丈乗越11:00〜樅沢岳14:20〜双六小屋14:45
【8月18日】
双六小屋6:45〜双六岳8:00〜三俣蓮華岳9:40〜三俣山荘11:00(昼食)〜鷲羽岳13:20〜
三俣山荘14:45〜黒部水源地15:30〜三俣山荘16:00
【8月20日】
三俣山荘5:45〜岩苔乗越7:25~水晶小屋8:10〜水晶岳9:00〜
東沢乗越10:30〜真砂岳分岐12:00〜野口五郎岳12:45〜野口五郎小屋13:10(昼食)〜
烏帽子小屋16:00
【8月21日】
烏帽子小屋6:00〜ブナ立尾根入口8:10〜〜高瀬ダム8:35
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ 3日目:曇りのち晴れ 4日目:晴れのち曇り 5日目:雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
スーパーあずさ1号(新宿07:00発) →(松本09:39着) 松本電鉄上高地線(松本10:10発)→(新島々10:40着) 新島々バスターミナル(新島々10:55発)→(上高地12:00着) 【8月19日】 毎日あるぺん号:新穂高温泉バスターミナル前(14:30発)→(新宿20:30着) (双六小屋から新穂高温泉まで2名下山) 【8月20日】 高瀬ダム(タクシー)→七倉ダム→(タクシー) →JR大糸線各停(信濃大町ー松本11:33-12:35) →スーパーあずさ18号(松本ー新宿13:02-15:33) |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地郵便局には記念スタンプが12種類もあります。 徳沢園のソフトクリームは嬉しい出会い。 槍沢ロッヂは料理も美味しく、お風呂付き。 殺生ヒュッテの記念スタンプはシンプルながら味わい深い。 西鎌尾根は樅沢岳までが相当長く感じます。 (いくつかあるピークに惑わされる) 双六小屋の乾燥室は広くて強力よく乾く。 ホットカルピスが美味い。 三俣山荘のビールは一人一つまででした。。 ケーキセットは人気なようで昼過ぎには売り切れてました。 鷲羽岳を巻いてワリモ北分岐まで登る道は、地図タイムより長い気がします。 野口五郎小屋から三ッ岳を過ぎた辺りまでは印が少なく注意が必要。 烏帽子小屋周辺は蚊がたいへんに多かったです。 |
写真
感想
予てより計画していた
北アルプス縦走登山に行って来た。
当初は5人で登る予定だったが、ひとり都合が悪く欠席。
4泊5日の夏の山旅、大縦走。
計算してみたら、総歩行距離50kmを超える予定。
こんなに長い山行は当然未体験ゾーン。
まだ見ぬ北アルプスの山々に期待半分、不安半分。
はてさてどうなることやら。。
思い切って飛び込もう。
【8/16:1日目:晴れ】
☆上高地→槍沢ロッヂ
12時上高地バスターミナル到着。
ここに訪れるのは昨年の穂高登山以来だ。
よく整備されたターミナルを足早に通り過ぎ、
河童橋で記念撮影を撮った後、小梨平で昼食。
今日は槍沢ロッヂに宿泊予定なので、ゆっくりしている暇はないのだが、
色々準備しているうちに出発は13時になる。
途中徳沢園にてソフトクリームをほお張り、食後のデザートを済ませた後は
ハイペースで横尾を抜け、槍沢ロッヂに到着したのは16時45分。
槍沢ロッヂには風呂が付いており、身体の汗を流せるのは嬉しい。
(山小屋に風呂があるは珍しい)
明日は槍ヶ岳登頂と西鎌尾根から双六小屋までの
長丁場が待ってる。
夕食を頂いて、早々に寝る事にする。
【8/17:2日目:晴れ】
☆槍沢ロッヂ→槍ヶ岳→双六小屋
今日は1時30分に起床。
こんな時間に行動する登山客は小屋にはいない。
用意を済ませて2時に出発。
夜空を見上げると満天の星空だ。
これも山の魅力のひとつ。
ヘッドライトを消してしばし満喫。
辺りは真っ暗なので足下に注意しながら歩を進める。
登山道の印を見つけるのには苦労した。
2時間程歩くと、天狗原分岐の看板が現れる。
ここで何故か単純なミスをしてしまい、天狗原コースへと進んでしまう。
道を間違えた事に気付いたのは30分程歩いた頃だった。
もう天狗池が間近に見えてるし。。。
結局1時間のロス。
夜道でよく確認もせずに行動した軽卒なミス。。。
皆に申し訳ない。
気を取り直して、山頂を目指す。
朝日が登り、槍ヶ岳が現れた。
ひときわ目を引くその姿はやはり魅力的だ。
途中、弁当をほお張り水場で給水をし、長くキツイ登山道を約3時間かけて
槍ヶ岳山荘に到着。
山頂はすぐそこだ。
最盛期は山荘から往復3時間もかかると言われている位人気の槍ヶ岳。
この日はタイミングが良かったのかとても空いていた。
登頂ルートは高所が苦手な人はともかく、よく整備されているので注意すれば
割とすんなり登れる。
山頂からの景色は言うまでも無く格別だ。
山荘で水分と食事を補給し、ここから西鎌尾根ルートをぬけ双六小屋に向かう。
すでに行動時間は7時間に達してる。
ここから小屋までの行程を甘く見てた。。
西鎌尾根は後ろを振り返れば槍ヶ岳が見渡せる最高な場所。
前を向けば、鎖場と岩場の連続する痩せた尾根なので気は抜けない。
西鎌を過ぎると、樅沢岳までは何度も似たような山を通り抜けるので
どれが樅沢岳か分からずストレスと疲労がたまってくる。
山を抜け下った先に、やっと今夜の宿泊地双六小屋が見えてくる。
槍ヶ岳を出発し5時間弱。。
健脚揃いで一人もバテずに来れた。
だが今日は流石にヘトヘトだ。。
食事もそこそこ早々に寝る。
寝室が個室だったのは嬉しいサプライズ。
:槍ヶ岳山荘ヘリの荷揚げ
【8/18:3日目:曇りのち晴れ】
☆双六小屋→双六岳→三俣蓮華岳→鷲羽岳→三俣山荘
夜中一度も目を覚ます事なく朝を迎える。
皆とても疲れていたので、ぐっすり眠れた。
今日は双六岳から三俣蓮華岳を抜け鷲羽岳を登頂する予定だ。
あいにく空は曇り。
1時間程で山頂に辿り付くが、辺りはガスで見晴らしは悪い。
だが、双六岳は高山植物が見事で、霧の中花畑を歩いてると幻想的な気分に浸れた。
三俣蓮華岳から立派に聳える鷲羽岳が望める筈だったが、
霧に隠れてほとんど見えず。
あきらめて山頂を下り三俣山荘へ向かう途中、急に霧が晴れてきた。
辺りが明るくなり雲の切れ間から晴れた空がのぞく。
鷲羽岳が目の前に現れた。
圧倒的に大きく壮大な姿にしばし見とれる。
皆で写真を撮りまくったのは言うまでもない。
三俣山荘でお腹を落ち着かせた後、鷲羽岳の山頂へと向かう。
陽の光を照り返す白い斜面は身体の水分をどんどん奪ってゆく。
なかなかの急登だ。
休憩をこまめに入れつつ頂上を目指す。
やっと辿り着いた先に広がる景色は期待以上だった。
槍に穂高、黒部五郎岳に水晶岳、野口五郎岳、常念岳。
見渡すかぎりの雄大な北アルプスの山々が聳える。
調子に乗り写真を撮りまくったのは言うまでもない。
下山後、明日東京へ戻る2名は双六小屋へ
残る2人で三俣山荘に宿泊する。
小屋は団体客は入っていて、かなり混んでいた。
【8/19:4日目:晴れのち曇り】
☆三俣山荘→ワリモ北分岐→水晶岳→野口五郎岳→烏帽子小屋
この日は出発時間が不確定だったので弁当にした。
だが、結局小屋にて食事を済ます。
前半の行程は鷲羽岳を巻いて、ワリモ北分岐まで出て水晶岳へ向かう予定。
黒部の源流域で水を汲み、朝日に輝く花畑をぬけ分岐まで辿り着く。
ここから1時間弱で水晶小屋だ。
小屋では限定オリジナルTシャツに心が動いたが、
記念バッチで我慢する。
小屋を経由して山頂へと向かう。
登山道を歩いていると、所々キラキラしている。
小さな石英が光ってるんだ。
流石、水晶岳。
山頂からの景色は素晴らしく、ここでも写真を撮りまくったのは言うまでもない。
団体がやって来たので、小さなピークから早々に退散する。
この後は尾根を伝い真砂岳分岐を経由して野口五郎岳へと向かう。
尾根は所々岩稜地帯となっており、なかなか苦労する。
真砂岳分岐を抜けると、野口五郎岳は目の前。
穏やかな山容の花崗岩に覆われた白き山だ。
緩い傾斜ではあっても3000旦瓩ど弦發任話罅溝が進まない。
ゼイゼイと息を切らしながら山頂へ。
遮るものは何も無い山頂に風が吹付ける荒涼なる景色。
遠い所へ来たものだ。。。
そこから30分程下って行くと、野口五郎小屋が見える。
炎天下の白き大地にひっそりと佇む小さな小屋。
登山客はだれもいない。。
ラジオだけが小さく聴こえる。
まるで時間がここだけ止まっているかのような錯覚受ける。
きっと数十年前とほとんど変わりがない風景がここには存在しているのだろう。
カップ麺をほお張り、足早に出発する。
目的地の烏帽子小屋まで順調に進んで2時間半。
すでに14時近い、急がねば。
ここからほとんど登山者に会う事は無くなる。
行く先にひろがる空に厚い雲がかかる。
道は岩稜地帯を抜け、更に荒涼さを増してゆく。
4日目ともなると疲労もかなり溜まっている。
ザックに重みを感じ、背中に汗がじっとりと張り付く。
筋肉痛の足を何とか前に出し黙々と歩く。
。。何でこんな事してんだろ?
ふとそんな疑問が湧いて来る。
ああ、疲れてるなぁ(笑)
烏帽子小屋へと辿り着く頃にはすっかりやさぐれていたが、
冷たいビールを飲んで元気を取り戻す。
単純だな。
今夜は一人一枚の布団。
そんな事が嬉しい夜だった。
【8/10:5日目:雨のち曇り】
☆烏帽子小屋→高瀬ダム
朝起きると、外は雨が降っていた。
残念に思うよりも、4日間天気がもってくれた事に感謝。
朝食を済ませ下山の準備をしていると雨はあがっていたが、
展望は望めそうもないので烏帽子岳は諦める事にした。
これから下るブナ立尾根はかなりの急坂らしい。
序盤ペース良く進んで行くが、雨具を着込んだせいで、汗が肌に纏わりついて不快。
おまけに休憩の度に大量の蚊がいっせいに襲って来る。
ここは何も考えず下りるに限る。
幸い筋肉痛も回復していたので急げそう。
その甲斐あってか、予定よりもかなり早く登山口に出た。
長い吊り橋を渡り、トンネルを抜けると目的地の高瀬ダムが目に前にひろがる。
もっと長い行程を予想していたので、念願のゴールにいくらか拍子抜け。
だが、ともかく良かった。
大きなトラブルも無く天候に恵まれ、無事に下山出来たのだから。
(危うい目には遭ったが。。)
早々にタクシーに乗り込み七倉山荘まで向かう。
べとべとの髪と、汗まみれの身体を洗い流し
ビールを飲んで思い切り山旅の余韻に浸ろう。
お疲れさま。
大成功に終わった北アルプス縦走の旅。
関わり頂いたすべての方々に
ありがとうございました。
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