記録ID: 3383875
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
塩見岳、蝙蝠岳、荒川三山 鳥倉スタート、二軒小屋ロッジにテント泊
2021年07月23日(金) ~
2021年07月24日(土)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 38:11
- 距離
- 56.2km
- 登り
- 5,569m
- 下り
- 5,556m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:22
距離 27.5km
登り 2,406m
下り 2,681m
13:40
2日目
- 山行
- 14:19
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 15:12
距離 28.6km
登り 3,136m
下り 2,881m
17:28
ゴール地点
蝙蝠岳の手前2kmは、トラック保存されていなかったので、ヤマレコの計画からトラック作成して貼り付けました。コース、時間はほぼあっていると思います。
天候 | 7/23:AM晴れ、午後からガス。14時頃から雷雨。気温14〜20℃。微風。 7/24:AM晴れ、午後からガス。17:30頃から雨。気温12〜20℃。微風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・鳥倉駐車場〜三伏峠:駐車場から鳥倉登山口まで舗装道路。自転車デポの方も多い。鳥倉登山口から三伏峠は、崩落箇所が木の橋で修復されているが、穴が開いていたり、朽ちて浮いている場所もあるので注意。 ・三伏峠〜塩見岳:塩見小屋までは樹林帯。 ・塩見岳〜二軒小屋ロッジ:塩見岳から蝙蝠岳の少し先の四郎作ノ頭あたりまでは森林限界。塩見岳から見る蝙蝠尾根は素晴らしく美しい曲線美。この絶景尾根の景色の一部になれると思うと、最高の幸せを感じる。今回のコースで一番の絶景。四郎作ノ 頭からは樹林帯となる。蝙蝠岳を越えると人が減り、不明瞭な道も出てくるが、道はあり、ピンクテープもほぼある。ピーク2216から1867あたりだと思うが、熊の糞や木の皮剥ぎなど熊の痕跡が多数ある。注意。ピーク1867からはかなりの急登で最後の方はピンクテープがないので、薄い踏み跡を歩くが、バリエーションに慣れていない人は困るようだ(二軒屋ロッジでお会いした方が言っていた)。ここを降りていくと、東京電力の施設の脇にある鉄階段をおりて二軒小屋ロッジにつながる道路へ出る。そこから川沿い、ダム沿いに降りていくとゲートがあり、二軒小屋ロッジの標識がありので、高台へ上ると二軒小屋ロッジがある。すぐ傍に管理棟があり、管理人に聞くと、小屋の前の広い芝生にテントを張り、管理棟の前の水道を利用してよいとのこと。トイレは男性の小用のみ。いくつか木のテーブルとイスがあるので料理も楽。 ・二軒小屋ロッジ〜東岳(悪沢岳)〜前岳:二軒小屋ロッジからの登り始めは崩落気味の急斜面にはしごやロープ、トラバースなどがある。滑落リスク高い。今回のコースで一番危険。ここからさらに千枚岳まではずっと登りで、そこから東岳(悪沢岳)までも登り基調で、その累積上昇距離は2500mを越える。登りしかないとんでもない区間。ここで疲労してしまい、気温上昇も相まって、速度が出なくなる。千枚岳〜前岳の区間は森林限界で今回のコースで2番目に良い景色だが、標高の高いこの区間でアップダウンが続くため、さらに疲労する。 ・前岳〜三伏峠:小河内岳までは樹林帯。結構なアップダウンがあり、疲労する。小河内岳から烏帽子岳は森林限界で今回のコースで3番目に景色が良い。 以下、その他情報 ・水場について 三伏峠の少し手前、三伏峠小屋、塩見小屋、徳右衛門岳の少し先(水場の標識あり。ピストン10分)、二軒小屋ロッジ、コースから0.5km外れた千枚小屋の付近、高山裏避難小屋(ピストン10分)。 ・小屋とテントについて 三伏峠小屋、塩見小屋は通常営業。三伏峠小屋はテント可能。かなり埋まっていた。徳右衛門岳は、塩見小屋のスタッフからはテント2張り可能なスペースがあるらしが、自分は気付かなかった。水場も近いので、ここで1泊してもよいだろう。二軒小屋ロッジは営業無し。テント可能、水場あり、トイレは男性小用のみ。テント場は7張り程度で空いていた。千枚小屋は営業無し。2階のみ利用可能。テント可能。水場あり。荒川中岳避難小屋は、営業無し。利用できるようだが、水場無し。高山裏避難小屋は2階のみ利用可能。テント可能。近くに水場あり。ここは利用しやすそうだった。二軒小屋から鳥倉までは距離があるので、ここで1泊するのは良いと思う。小河内岳避難小屋は利用可能らしいが、水場無し。 ・水汲みについて 自分の場合、駐車場から二軒小屋までは水1.5L+ジェル0.3L、二軒小屋から駐車場までは水1.8L+ジェル0.5Lだったが、これはかなり少ない方だと思う。 計画としては、スタート時に2L持参し、塩見小屋で購入して3Lとし、二軒小屋まで。二軒小屋で3L持参し、不足するようなら高山裏避難小屋か三伏峠小屋で補給すればよいと思う。高山裏避難小屋の水場は細く、渇水期は水がないかもしれないが、二軒小屋ロッジで3L準備すれば大丈夫だと思う。 ・駐車場について かなり早い段階で埋まります。7/23は2:30に着いたが、10分遅かったら止められなかった。第二駐車場もほぼいっぱい。路駐多数。 ・コースタイムについて 山と高原地図については、全体的に北アルプスや中央アルプスよりきつめの設定。二軒小屋から東岳(悪沢岳)は、一気に2500m登るので疲労し、そこから前岳まで標高の高い区間でアップダウンを繰り返す(前岳)までで累積3000m)ので、相当に疲労してどんどんスピードが落ちる。二軒小屋から千枚岳まででも確か1500m以上の累積標高となるので、1日で千枚小屋まで行く計画を立てた場合は、一度、二軒小屋で自分の体力と時間を再検討した方がよい。 追記 山と高原地図の北股岳(標高2920)の位置だとGPSでは2850m位だったと思う。しかもここには山頂標識がなく、それらしいピークも記憶がない。おそらく地図の位置は間違いで、実際は北股岳分岐点が山頂だと思う。ここの標高はGPSで2900m以上あったように思う。また、ちょっとしたピークもある。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
サロモン半袖シャツ
モンベルトレイル短パン
モンベルウィックロンジオサーマルロング
ロングパンツ(モンベルリッジライン薄手)
カーフガード
アームガード
帽子
手ぬぐい
防風防寒グローブ
レインウェア上下
シューズ(サロモンスピードクロス)
ザック(グラナイトギアクラウン2
38L)
パン5個+おにぎり1個+ドーナツ1個(すべて消費)
アルファ5個(1個消費)
レトルトカレー3個(2個消費)
棒ラーメン3束(2束消費)
ベリー1袋(消費)
非常食(柿の種+バランスパワー10個位)
水3.0L(23日は1.5L消費。24日は1.8L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池(単三型リチウム4本+エネループプロ6本)
GPS(ガーミンmap66s2台)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証と免許証
スマホ
シナノトレランポール110
ココヘリ
クロスオーバードーム2(旧版)
プリントフット
シュラフ(モンベルアルパインハガー#3)
シュラフカバー
sotoストーブ
soto100ccOD管
お風呂保温用銀マット(5mm
70cm×120cmにカット)
アミノバイタル6個(5個消費)
経口保水ジェル1個(消費)
総重量14kg位
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感想
かつて諦めた蝙蝠尾根。
いつかリベンジしたいと誓った蝙蝠尾根。
今回の旅の目的そのものだった。
そして訪れた尾根は美しいの一言だった。
こんな絶景の一部になれる。
蝙蝠尾根のど真ん中で、絶景の一部になった自分は、心の底から腑抜けのように「にやにや」しながら歩きつづけた。
追記:
やった!!
今回でランキングが黒になった!!
サッポロ黒ラベルで乾杯しよう!!
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まずは黒ラベルおめでとうございます!そして2日間でこの距離と高低差💦まさに、お疲れさまのサッポロ黒ラベルですね😄。ルートも面白そうで私もいつか行ってみたいです。
サッポロ黒ラベル、なんとか手に入れました😊
このルート、道は一般道なので安心ですが、トレーニングしてないサンデーハイカーにはちょっときつかったです。トレーニングしてる人は、一日目で荒川岳避難小屋まで行ってるレコがあり、驚愕でした。せめて千枚岳避難小屋まで行ければ、2日目はかなり楽できそうです。それならばご来光も楽しめますし。是非、トライしてみてください。
そして、黒ラベル、楽しみましょう(笑)
テント装備一式背負ってトレラン⁈
もしかしてTJAR目指しておられるのかな?
歩行距離の長さ、累積標高差、スピード どれをとっても半端ないです
朝からこのレコ見て目が覚めました!!!
お疲れ様でした
ねぎらいのお言葉、ありがとうございます。本当に疲れました(笑)。
今回、走れたのは、蝙蝠尾根終わってから二軒小屋までの区間くらいです。ほとんど歩きです。荷物重いし、2日目は疲れ切ってましたので。今回くらいのコースを自分以上に速く、長時間行かれる方は、いくらでもいますよ。
ちなみに、二軒小屋では、TJARに出たことがある3人組が立ち寄って休んでいたので、少しお話ししましたが、彼らは40キロ、累積4000mを2日間とかが、練習のようです。そして、お話の後、雷雨の中、千枚小屋まで累積1500mを3時間ちょっと(コースタイム6.5時間)でたどりついてました(2日目に出会った方から、3人組の小屋到着時間を書きました。)。それまでに、累積3500m歩いていて、しかも私より、1時間も早かったです。驚異的です。やはり、上には上がいるんですね。
蝙蝠岳山頂でお会いした者です。
二軒小屋まで行かれると言われていたので無事に到着されたか気にしておりました。
途中、雷雨どうでした?
自分は熊の平小屋までピカゴロ状況で生きた心地がしない中を何とか
二軒小屋から鳥倉登山口まで一日で向かうなんて自分には絶対無理
TJAR目指してますよね。
だって格好がそうですもん
レコ、拝見しました。お顔、思い出しました。その節は、どうもです。
こうして、山でお会いし、一期一会だと思いながらお話しができた方からコメント頂けて、やり取りできるのは、本当に素晴らしいことですね。本当に嬉しいです。ありがとうございます。
二軒小屋には、到着後、テント張って、早すぎる夕食をほぼ食べ終わったころ、雷雨となりました。予想はしていたので、少し時間調整した感じです。その後の雨と雷は、それなりにザアザアでした。危なかったです。あの中、森林限界を良く歩かれましたね。想像するだけでビビります。ご無事で何よりです。
二軒小屋から鳥倉までは、本当に長かったです。はっきり言って少し舐めてました。最後の方は、歩くことさえかなりきつかったです。
ちなみに格好は、サロモンのTシャツと靴下、靴、モンベルの短パンと帽子、サングラス、38Lのグラナイトギアのザックですから、TJARの方から見ても、登山者から見てもかなりトンチンカンななみなりだと思うのですか^_^。自分の場合、トレランよりも登山色が強いからだと思います。トレラン仕様の登山者と言うのが正しいかな。
もう少し、トレランの方の装備を参考に見直しして、10キロくらいにしたいです。というわけで、TJAR目指してないです。とんでもないです。彼らにはひれ伏します。
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