乗鞍岳 〜ご来光は…御嶽山が綺麗に見えました

2013年08月27日(火) [日帰り]

• GPS: 09:25
• 距離: 10.3km
• 登り: 520m
• 下り: 520m

コースタイム

4:30畳平バスターミナル - 5:25富士見岳 - 6:00肩ノ小屋 - 7:00乗鞍岳（剣ヶ峰） - 9:20肩ノ小屋 - 10:15コロナ観測所 - 12:10お花畑 - 13:55畳平バスターミナル

天候

霧 のち 晴
日本気象協会の山の天気（乗鞍岳）　http://season.tenki.jp/season/mountain/famous100/point-166.html

アクセス

利用交通機関：

自家用車

乗鞍スカイラインはマイカー規制、ほおのき平から畳平へのシャトルバス利用（大人往復：2,200円）
・シャトルバスの時刻表　http://www.hida-norikura.com/mycar/

コース状況／危険箇所等

・ほおのき平からの始発のバス(3:45)を利用（7-9月はご来光時用のバスがあるようです。）
・早朝相当冷え込み、防寒具等をすべて着用

写真

8/27 3:33

ほおのき平の駐車場で月が綺麗に見えていました

8/27 5:50

富士見岳でご来光を望む予定でしたが、途中から雲に覆われてしまいました

8/27 6:12

肩ノ小屋でようやくガスが切れ始めました

8/27 6:46

剣ヶ峰への最後の登り

8/27 7:09

山頂の鳥居と一等三角点

8/27 7:01

山頂からの南側の展望、御嶽山の山頂部には雲がかかっていました

8/27 7:05

東側は雲海

8/27 7:06

中央アルプスの山並み
木曽駒ヶ岳-三ノ沢岳-安平路山など

8/27 7:53

北アルプスの山並み

8/27 7:16

黒部五郎岳、薬師岳、笠ヶ岳

8/27 7:16

剱岳、立山、水晶岳、鷲羽岳、手前に双六岳

8/27 8:11

槍ヶ岳-穂高岳

8/27 7:31

大日岳と屏風岳、他の写真で屏風岳の奥に高賀山、最奥に伊吹山が写っているのが確認できました

8/27 7:50

御嶽山が綺麗に見えました

8/27 8:01

別山〜白山、雲海の切れ間から高山の街並みが見えていました

8/27 8:29

山頂直下西にある権現池

8/27 8:32

長い間山頂に滞在した後、朝日岳方面に下りました

8/27 8:35

コロナ観測所

8/27 8:58

里見岳と五ノ池

8/27 9:32

ウサギギクを吸蜜する高山蝶のクモマベニヒカゲ

8/27 9:42

剣ヶ峰と朝日岳、夏スキーが行われている北東面の大雪渓

8/27 9:44

乗鞍エコーライン

8/27 9:49

飛行するホシガラス

8/27 10:19

畳平方面、不消ヶ池と鶴ヶ池

8/27 10:22

コロナ観測所からの槍ヶ岳-大喰岳-中岳

8/27 10:36

里見岳、恵比寿岳

8/27 10:55

畳平のお花畑の木道

8/27 11:45

ハイマツとカヤクグリ

8/27 11:43

コマクサ（ちょうど見頃の株）、ほとんどが咲き終わりの状態でした

8/27 12:10

ウサギギクを吸蜜するイチモンジセセリ

8/27 12:14

ミヤマアキノキリンソウを吸蜜するナミハナアブ

8/27 12:29

イワギキョウ

8/27 13:00

お花畑にハクサンイチゲ（季節外れ？）とミヤマキンバイの群落

8/27 12:29

ハクサンイチゲの果実

8/27 19:32

ヨツバシオガマ

8/27 13:44

トウヤクリンドウ

8/27 13:27

烏帽子岳

8/27 13:28

ホシガラス

8/27 14:14

帰りのバスの車窓からの焼岳

8/27 19:31

■[b]コウメバチソウの生活史[/b]
ウメバチソウ科、小梅鉢草、ウメバチソウの高山型、学名：[i]Parnassia palustris[/i] L. var. [i]tenuis[/i] Wahlenb.
[b]��[/b]蕾

8/27 12:35

[b]��[/b]5個の仮雄しべが8-10個ほどに分裂。花糸が花頭を囲んだ状態。

8/27 19:31

[b]��[/b]花糸が反り返り花粉ができる（右側）。中央に反り返る前の花糸。他の3個は反り返った後、花粉が虫により他の花へ運ばれて、花粉がなくなった状態。

8/27 12:03

[b]��[/b]5個の花糸すべてが反り返り、花粉がなくなる。中央の花頭に雌しべができた状態。虫さんが仮雄しべの根元で分泌される液体を吸蜜するために集まっているようです。

8/27 13:47

[b]��[/b]花弁が落ちて、花頭が緑色になった状態。この後果実が成熟し、種子ができる。
コウメバチソウには、雄しべと雌しべの機能の時期をずらして自家受粉を避ける仕組みがあるようです（雄性先熟）。ハルリンドウも雄性先熟 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=296101&pid=7b0a0ee8561eb9da7d61ef9d28ca4bcc
研究で、実験的に自家受粉することが確認されているようです。

撮影機器：

Canon EOS Kiss X5 Canon

Canon PowerShot SX50 HS Canon

感想

アルプス岳

登山口に到着するまでは、下界の天気は晴れで月も奇麗に見えていました。畳平に到着後すぐにヘッドライトをつけて富士見岳を目指しました。最初は東の方は雲海の上に空が見えていましたが、やがて雲がかかってしまいました。天気予報の通り、ご来光よりも天候の回復の方が後でした。富士見岳に到着したもののきりきり舞いの状態で、三脚を持ってきたものの結局ご来光を見られず、一度もシャッターを切りませんでした。山頂に向かうと肩ノ小屋付近でガスが切れ始めました。山頂の手前ではブロッケン現象も見られ、山頂では上空は晴れとなりました。東の方は雲海の上に中央アルプスの山並みのみが見えていました。御嶽山はくっきり見えていて、山頂部には雲がかかっていました。その後その雲は消えました。北には雲海の上に北アルプスの山並み、西には白山と雲海の切れ間から高山の街並みが見えていました。

高山植物も夏の終わりとともにコマクサなど咲き終わりが多く、コウメバチソウ、イワギキョウ、トウヤクリンドウなどは見頃でした。畳平のお花畑では一部でまだハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲなどが咲いていました。周辺を散策し、バスの時間に合わせて帰宅することにしました。
[b]花[/b]：アカバナ、イワギキョウ、イワツメクサ、ウサギギク、オンタデ、コウメバチソウ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、シナノオトギリ、タカネナナカマド（若い果実）、チングルマ（綿毛）、トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマハタザオ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ
[b]鳥[/b]：イワツバメやホシガラスがたくさん飛んでいました。イワヒバリとカヤクグリと地鳴きしていた小鳥？を見かけました。
[b]風[/b]：稜線では冷たい風が吹いていました
[b]月[/b]：綺麗な半月でした

昼前から乗鞍岳山頂部にも雲が出始め、帰路の高山市から見ると山頂部は雲で覆われていました。御嶽山には雲が無く麓の高山市からも山頂部が見えていました。

またいつか、ご来光のリベンジに。


【 [b]バックナンバー 乗鞍岳[/b] 】
・[b]5月21日[/b] (2013年) 『乗鞍岳で『岳？（プチ遭難者を救出）』 〜雷鳥さんお久しぶり』 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-300664.html
・[b]7月21日[/b] (2013年) 『乗鞍岳 熊出没&雷鳥の動画・駒草&黒百合他』 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-324090.html

【動画 乗鞍岳山頂からの御嶽山と中央アルプス】


【動画 乗鞍岳山頂からの北アルプス】