北アルプス_表銀座〜槍ヶ岳、大キレット
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- GPS
- 28:43
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 4,087m
- 下り
- 4,007m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 8:59
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 11:09
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 8:34
天候 | 1日目;ガス、時々晴れる 2日目、3日目;快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
自転車
04:27安曇穂高04:55〜(タクシー)〜05:45中房温泉 <帰路> 15:30上高地発〜(高速バス)〜18:20長野駅19:04〜(北陸新幹線)〜20:00大宮駅20:05〜(東北新幹線)〜21:10仙台駅21:10〜22:00自宅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
終始、急峻な岩場 東北でよく見る土道はほとんどありません (靴も泥で汚れることはなかった) 距離は短いですが、とにかく急 メリハリのある登山道です 道案内はしっかりしていて迷うことはまずないです ザレ場の石がやけに崩れると思ったら、道から外れていると判断した方がいいです |
その他周辺情報 | 上高地バスターミナルのシャワー室は今年閉鎖だそうです 公共交通機関で帰るのに汗臭いなぁ💦 |
写真
装備
個人装備 |
水500mm×1
アクエリアス500mm×2
カレーメシ×2
カップラ(リフィル)×2
おにぎり1つ
トレイルミックス×4
スティック羊羹×3
バームクーヘン×3
チタンカップ(600mm&350mm)
スタンドコジー
バーナー
ガス
箸・スプーン
ワンカップ焼酎×3
つまみ(鮭とば×2
ほや酔明×2)
キャップ
耳あて
ネックウォーマー
長袖シャツ(夏用)
長袖シャツ(冬用)
マウンテンジャケット
雨具(上下)
長パンツ
コンプレッションタイツ
ダウンジャケット
ダウンパンツ
着替え(長パン/肌着/パンツ×2/靴下)
枕
靴(スポルティバ)
ゲイター
靴下
ザック(グレゴリー;ズール35L)
タオル×2
ストック
マスク
時計
iPhone
モバイルバッテリー×3
ヘッドランプ
予備眼鏡
サングラス
GoPro_HERO9
ドローン_DJI・Mini2
|
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備考 | つまみと焼酎が多すぎた←高地なので酒が進まず。 3日間で焼酎ワンカップ1本のみ消化。鮭とばは手をつけず。ほやも1袋のみ。 |
感想
↑大キレットアタックの様子が映っていますが、ヘルメットにGoProをセットする際、うっかり魚眼モードにしてしまったようです💦
二ヶ月前、初めての北アルプスに行って、眼下に広がる大キレットの谷を見た時、足がすくむと同時にチャレンジの気持ちを確実に抱いていました
あの谷の底はどうなっているのだろう⁈
長谷川ピーク⁉︎A沢のコル⁉︎飛騨泣き⁉︎
いろいろな名所?が待ち受けるこの谷へ今回、チャレンジしてきました
合わせて、何時ぞや船形小屋での宴の際、三百名山をやった大先輩から表銀座いいよぉ 是非行ってこい!と言われたのが、ずっと残っていてこれを機会にルートに取り入れて登ってきました
まずは金曜日の夜の新幹線で新宿へ
そこから、夜行バスで安曇野市、さらにそこからタクシーで表銀座の登山口となる中房温泉へ
東北に住んでいる人間にとっては、長野の山奥まで行くだけでも大変なのです
さて、身支度を整えて、6:00いざ出発
まずは燕岳に向けて合戦尾根をどんどん登ります
登口の標高が1,400m燕岳が2,700mですから1,300mをとにかく登る
まぁ、立派な登山道で、足への負担はそれほどではないので、ゆっくりと踏みしめるように同じペースで
3時間ほどで稜線へ いきなり展望が開け、真砂岳や野口五郎岳など裏銀座の山々が目の前に広がります
山のボリューム感に圧倒されながら、燕岳へ
山頂はガスがかかっていましたが、下山とともに晴れ間が!
真っ白の山頂が中腹の紅葉と相まって、一段と際立ちます
しばらく眺めていると、また雲に隠れてしまいました
燕山荘でゆっくり昼食
この日は、大天井までなので、何かと余裕があります
ここから、いよいよ表銀座の稜線を歩きます
遠く向こうには槍ヶ岳
進むに連れてどんどん大きくなる右手には二ヶ月前に登った双六岳や三俣蓮華岳、西鎌尾根の稜線も見えます
なるほどこれは豪華だ まさしく銀座だ
と実感しながら、大天井岳へ
ここの登りはきつかった
稜線に出てるのにとにかく登りが長く感じました
登ってみると常念岳と槍ヶ岳はあいにくのガス 翌日歩く赤岩岳のルートがよく分かりました
ここから、少し下って今宵の宿、大天井ヒュッテへ
ここの夕食はトンカツなのですが、分厚くてとても美味しい 普通の食堂でも滅多に出会わないトンカツで大満足でした
おまけに2人部屋の個室あてがってもらい、おかげでぐっすり寝ることができました
2日目、この日は距離的にはさほどでないものの難所が続くので、余裕を持っておきたいと朝4時前に出発
まずは西岳ヒュッテへ ここまでどのくらいで来れるかで、ペースも決まってくるかなぁと思ってましたが、予定通りのコースタイムで到着したので、この後の歩きがすごく楽になりました
西岳を過ぎたあたりで夜明け、ちょうど目の前に圧倒的な穂高と槍ヶ岳の稜線が、朝日を浴びて赤く染まっています
まさにモルゲンロート しばし茫然としながら、ハッと我にかえり夢中で写真やらドローンやら飛ばしてました
この後も、見晴らしから元気を貰ったのか東鎌尾根の難所もスムーズに越えて、予定よりも早くヒュッテ大槍到着
この辺りから人気も出始め、安心やら少し残念な気持ちも感じながら、9時前に槍の肩小屋到着 天気は快晴
これは展望も期待できそうだとさっさと支度し、9時過ぎに槍ヶ岳山頂到着
これはすごい 360度ぐるっと山が広がっている 遠くには富士山も頭だけですが覗いています
歩いてきた稜線も燕岳の純白さがよく見える
大天井岳のお肌は、日焼けしてるなぁなんていろいろ感じながら、振り向くと8月に歩いたルートもくっきりと
こちらは、全体的に赤っぽい感じ
双六台地の緑が際立ってます
遠くには立山も いつか行ってみたいなぁ
そして、立山と逆方向に振り向くと今回のボス
穂高の峰々が 光の加減なのかあの一帯だけ黒々してる まるで、城郭だなと半分呆れながら、覚悟を決めて肩の小屋へ戻ります
なかなか余裕があるので、コーヒーをドリップ
十分に休憩し、いざ大キレットへ
穂高までの稜線を大喰岳、中岳、南岳と越えて、予定通り12時に南岳小屋に到着
とりあえず腹ごしらえだ! カレーメシで栄養補給
ということで、早速戦闘開始
まずは、下りから いやこれは、かなりの下り
一部ルートを間違えて、落石させてしまった
下に人がいなくてよかった 危なかった
梯子を降りてしばらく緩い岩歩き
と思いきや、手を使っての登り
長谷川ピークってどこなんだろう⁈なんて思って、急な登りを踏ん張って登り切ったらいきなりHピークの文字が
なるほど高度感はあるねぇ
まぁでも行けるな 足元だけ気をつけて
あーでも何箇所か 自分の手足の長さとか届く範囲を分かってないと超えられないところもあるなぁ 複数人で行けばある程度フォローできるけど、単独だと難易度が増す気がする
長谷川ピークを越えた後も際どい下りやらが続き、A沢のコルへ ここから登りもパワーアップして普通の態勢では登れない感じに もはや登山じゃないなと思いながら、踏ん張っていくとなんか見たことある光景が あ、これが飛騨泣きだ えいっと越えて、またいろんな体勢での登り ガスがかかっていたので、それほど高度感を感じなかったのがよかったのかも知れません
2時間半ほどで、無事に北穂高小屋到着
そういえば、最後まで急登だったなぁ
こんなところによく小屋を建てたものだ
夕暮れ、ガスから覗く槍ヶ岳と穂高連峰がすごく綺麗でした
この光景は、一生の宝物だな
3日目、朝食を食べて元気に外に出てみるとガスガス
まぁ、高望みはできないななんて思いながら、北穂高岳をあっさり後にし、下って行きます
ザレ場の下りだろうなんてタカを括っていましたが、ヘルメット必須のがっちりした岩場の下りでした
ここまで順調にきた分、より慎重に2時間かけてゆっくり下りました
初めて降り立つ涸沢カール
降りた頃にはすっかりガスも取れて紅葉と岩肌の不思議な空間がよく見えます
おー、テレビで何度もみた光景だと思い出しながら、娘に氷河地形が好きなので、たくさん画像送ってと言うマニアックなオーダーに答えるべくいろいろ撮ってみます
一通り撮って今度は屏風の耳へ
ここは穂高と向かい合わせになるため、正に特等席と言うところ
槍ヶ岳から涸沢カールへの繋がりが一望できます
なるほどこういう構成かぁなんて変に分析しながら、せっせと画像を収めて、振り返ると富士山も見えて、これまた感激して、山頂にいた比較的お年を召したお姉様方に写真を撮ってとせがまれて、何だか忙しかったですが、天気も良く、十分堪能させていただきました
屏風の耳からの下りはこれまた結構な激下りで、岩が無尽蔵に刺さっていて、かなり難儀しました
終盤で踏ん張りも緩くなってるだけに、一番きつかったかもしれない
とにかく長く感じました
12時に無事に涸沢カールからのルートに戻り、あとは梓川沿いに平坦な道を7k歩きます
正直、結構飽きたなぁ
ところどころにある売店でジュースの値段がどのあたりで変わるのだろうと言うのだけを目標に歩いてましたから(結局、河童橋で通常の値段に戻った)
3日間、天候にも恵まれ、これまでで1番の印象深い山行になったと思います
こんなわがままを許してくれた家族に感謝感謝です
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