鹿島槍ヶ岳（南峰・北峰）【柏原新道日帰りピストン】

2013年09月14日(土) [日帰り]

• GPS: 12:51
• 距離: 27.1km
• 登り: 2,772m
• 下り: 2,775m

コースタイム

無料市営駐車場(5:30)⇒柏原新道登山口(5:39)⇒ケルン(6:30)⇒種池山荘(8:02-8:09)⇒爺ヶ岳南峰分岐(8:44)⇒爺ヶ岳中峰分岐(8:51)⇒冷乗越(9:30)⇒冷池山荘(9:40-9:50)⇒布引山(10:40)⇒鹿島槍ヶ岳【南峰】(11:24-11:36)⇒鹿島槍ヶ岳【北峰】(12:10-12:20)⇒鹿島槍ヶ岳【南峰】(12:50-13:03)⇒布引山(13:39)⇒冷池山荘(14:21-14:27)⇒爺ヶ岳中峰分岐(15:17)⇒種池山荘(16:00-16:06)⇒ケルン(17:28)⇒柏原新道登山口(18:10)⇒無料市営駐車場【ピストン】(18:20)

天候

晴れのちガスリ、下山終了手前で雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

☆双耳峰の鹿島槍ヶ岳南峰までの登山道ははっきり言って歩きやすい行程でした。
☆翻して南峰から北峰に向かうルートは一気に危険度が増していきます。と言っても物凄く急峻な岩場ではないので、落ち着いて無理の無い丁寧な行動を心掛けていけば問題なく北峰も登頂できると思います。ここはある程度経験値を上げていれば、通過できる岩稜地帯かと思われます。

※下山後の癒し温泉は「薬師の湯」に立ち寄りました。

写真

9/14 5:26

仕事を終えて帰宅後準備を整えて21時30分自宅を出発。関越自動車道東松山IC〜佐久平PAで仮眠をしてから長野自動車道麻績IC下車⇒一般道で大町市街地を通過していく。
AM2時半、扇沢バスターミナル下にある無料市営駐車場に到着し、再度仮眠体制に入る。その後、5時に起床し登山準備を整えていく。トイレはバスターミナルにあり、片道5分程度歩く。

9/14 5:36

柏原新道の登山口までは約800m通過してきた車道を戻るような形で歩く。周辺には駐車スペースが点在しているが、既に夜中の時点で埋まっていた。

9/14 5:38

腰部の鈍痛を抱えた状態ではあるが、柏原新道入口で気合いを入れ込む。

9/14 5:39

柏原新道登山口（標高1350米）より爺ヶ岳経由で、鹿島槍ヶ岳にロング行程でアタックに立ち向かう。

9/14 5:56

まずは樹林帯の中を静かにゆっくりと寡黙に登り込んでいく。

9/14 6:11

汗を噴き出しながら登り込んでいると、八ツ見ベンチで母娘ハイカーが写真を撮り合っていたので、纏めて撮影の依頼を申し上げる。

9/14 6:12

グングン高度を稼ぐと樹間から「針ノ木岳」を絶妙な空間から確認する。

9/14 6:27

先を進むと御丁寧に転落注意看板が設置されている。

9/14 6:28

高度感がある訳ではないが、足元に注意を払わなければならない箇所である。

9/14 6:28

針ノ木岳方面

9/14 6:28

真下に扇沢バスターミナル

9/14 6:30

やがてケルンに到達

9/14 6:30

種池山荘まで4.5�劼發△襪痢�とやや嘆いた気分で先を進む。

9/14 6:51

前方の稜線を見上げる。

9/14 6:51

稜線上に「種池山荘」が確認できる。

9/14 7:14

9/14 7:14

石畳を通過

9/14 7:20

水平道では勾配が緩和されて歩きやすくなる。

9/14 7:20

針ノ木岳〜蓮華岳の稜線が豪快に写る。

9/14 7:23

いつか岩小屋沢岳〜鳴沢岳〜赤沢岳〜スバリ岳含めた周回縦走もしてみたい。

9/14 7:31

アザミ沢

9/14 7:27

アザミが周辺に咲いている。

9/14 7:37

これより通過するガラ場の注意事項を読み込んでいく。種池山荘支配人の御丁寧な配慮が伺える。

9/14 7:39

山側に重心を置きながら歩いていく。

9/14 7:41

補助用の鎖も設置されている。

9/14 7:46

富士見坂に差し掛かかる。

9/14 7:46

富士の姿は確認できない。

9/14 7:52

よく見えているのは名峰「針ノ木岳」、右側がスバリ岳

9/14 7:58

山荘直下の勾配を登り込んでいく。

9/14 8:02

種池山荘がやっと見えてきた。種池山荘まででも手応えのある距離だ。

9/14 8:03

山荘に到達するや否や、女性スタッフから笑顔のお疲れさまコールで素敵な「お・も・て・な・し」を頂く。

9/14 8:03

種池山荘前が針ノ木岳と爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳の分岐点になっている。

9/14 8:04

山荘奥にこじんまりとした「種池」がある。

9/14 8:03

針ノ木周回コース

9/14 8:04

立山三山

9/14 8:08

山荘スタッフより荷揚げ用のヘリが間もなく到着するので、山荘で待機して下さいコールをいただく。しかし爺ヶ岳に向かおうとしていたので、そのまま進んで大丈夫ですよと言われ、ヘリを気にしながら歩いていく。

9/14 8:09

なんと！ヘリが近づいてきた瞬間、いきなりホバリング状態の風圧で吹き飛ばされそうになる。瞬間的に両脚に重心を集中させながら、足裏を地面にフィックスさせて、一時的な耐風姿勢で難を逃れる。

9/14 8:10

爺ヶ岳方面に向かう。

9/14 8:16

双耳峰の「鹿島槍ヶ岳」に続く稜線を一望する。

9/14 8:15

種池山荘と立山連峰

9/14 8:15

登頂が来年に持ち越しとなった「劔岳」

9/14 8:18

紅葉と鹿島槍ヶ岳

9/14 8:19

そのまま爺ヶ岳を登り込む。

9/14 8:20

鹿島槍に続く稜線を俄かに色付く紅葉と絡ませて、暫し眺望を楽しんでいく。

9/14 8:23

紅葉周辺で撮影を楽しむハイカーたちを回避しながら歩いていく。

9/14 8:29

針ノ木岳、蓮華岳方面はガスが徐々に上昇してきている。

9/14 8:31

9/14 8:32

爺ヶ岳から布引山〜鹿島槍の稜線を何度も見ながら歩を進めていく。

9/14 8:32

台風襲来前の穏かな天候ではあるが、分厚く濃厚なガスが鹿島槍を下から吹き上げるように上昇中。これは山頂直下で濃いガスに巻かれるパターンだらうな・・・と山頂での展望が確立高く期待できないと感じられる。

9/14 8:42

爺ヶ岳の稜線に入る。

9/14 8:44

南峰は下山時に立ち寄るとして、巻き道の登山道をそのまま進んでいく。

9/14 8:46

快適な稜線歩き

9/14 8:51

同じ理由で中峰もパス。と言ってもたいした距離ではないけど、少しでも時間の短縮及びスタミナの温存作戦でいく。

9/14 8:55

目指す鹿島槍が厚いガスに覆われそうだ。鞍部の冷池山荘は既にガスの中。

9/14 8:59

剱、立山方面は視界良好。

9/14 9:05

鹿島槍ヶ岳を前方に見ながら少しづつ距離を詰めていく。

9/14 9:04

進行方向左側には、常に「剱岳」の聳える姿を視界に入れながら歩いていく。

9/14 9:04

同じく視界に入る立山連峰

9/14 9:11

爺ヶ岳北峰は登山禁止区域、そこを通過してから徐々に標高を下げていき、鹿島槍にアプローチしていく。

9/14 9:11

剱・立山は相変わらず絶景の景観を維持

9/14 9:16

稜線上から振り返って種池山荘が遠方に確認できる。

9/14 9:25

途中、鹿島槍方面のガスが引けてくる。

9/14 9:21

冷池（つべたいけ）山荘を前方で確認

9/14 9:27

鞍部に向けて下降を続けていく。

9/14 9:30

冷乗越に到達

9/14 9:31

冷乗越では剱岳を背景に立派な石が積まれている。

9/14 9:35

鞍部を通過

9/14 9:40

間もなく、冷池山荘の前に出てきた。到達するや否や山荘スタッフより、荷上げ用のヘリが到着するので小屋内部で待機するようにと半強制的避難勧告が発令される。

9/14 9:44

周辺にいた全てのハイカーが山荘内部に一時的に格納されていく。

9/14 9:46

山荘内部は非常に綺麗で宿泊意欲が湧いてくるけど・・・布団1枚に2人寝となった場合を考えると窮屈しそうだ。え、山ガールとペアだったら？有り得ねぇ〜、そんなことで騙されねぇ〜よ。（笑）

9/14 9:49

荷上げ終了のアナウンス後、鹿島槍南峰に向けて再起動していく。表示板のCTだとまだ2時間半も掛かるんすか！日没までに扇沢に下山できるだらうかと一抹の不安がよぎるけど、ピストンだからヘッデンも覚悟していますよ。とやや投げやり気味に進んでいく。

9/14 9:56

小屋から少し登り込んでいくとテン場がある。給水所の営業時間4時〜19時の表示あり。

9/14 9:56

テン場の正面には剱・立山連峰が聳えている。

9/14 9:55

改めて剱岳のドアップ。もう年内登頂は厳しいと思うので、来年の夏場にプライオリティを最上位に持ってきてアタック（勿論日帰りにこだわる）を計画。

9/14 10:00

鹿島槍を目指す途中、ガスの流れが著しくなっていく。

9/14 10:01

ヤマハハコ

9/14 10:06

ガスの切れ間から布引山、鹿島槍南峰・北峰と並列して見えている。高度を稼ぎながら徐々にアプローチしていく。

9/14 10:14

まずは前衛峰の布引山を登り込んでいく。

9/14 10:19

上方を歩くハイカーをズームで捉える。

9/14 10:20

剱・立山を見ながら苦しい勾配を登り込む。

9/14 10:20

布引山の急勾配で数名のハイカーに道を譲られていくが、とにかくきつい登りが続いていく。ここが踏ん張り所で鹿島槍南峰より厳しく感じた。

9/14 10:30

ふと後方に目を向けると、本家「槍ヶ岳」の天を突き刺す山容が視界に入る。

9/14 10:37

そして種池山荘〜爺ヶ岳〜冷池山荘・・・と歩いて来た稜線を振り返る。

9/14 10:40

気合いを振り絞って布引山（2,683m）にアタック！

9/14 10:40

山頂からは目前に迫った鹿島槍ヶ岳の南峰・北峰が豪華に聳え立っている。

9/14 10:43

いよいよ鹿島槍ヶ岳にアタック開始！

9/14 10:51

岩場を抜ける。

9/14 10:56

直登コースに入る。

9/14 10:56

北峰を横目に登り込む。

9/14 10:58

ガレ場で拷問の洗礼を受けていく。

9/14 11:02

台風襲来前の雲海を眺める。

9/14 11:05

脚部に踏ん張りを効かせて登り込む。

9/14 11:14

歩いてきた稜線を振り返る。

9/14 11:14

再び本家「槍ヶ岳」を確認

9/14 11:15

山頂直下のガレ場からアタックを仕掛ける。

9/14 11:24

アタック体制に入る。

9/14 11:28

まずは双耳峰の南峰（2,889m）へのアタック成功！

9/14 11:24

高山の弱い私の身体は八ヶ岳の赤岳基準というのがある。この基準は、標高2,900m超えから一気に身体の動きが鈍くなっていくことがあるので、勝手な基準を設けている。従って、鹿島槍山頂はギリ標準行動の範囲内となる。（笑）

9/14 11:29

南峰には15人ぐらいのハイカーが寛いでおり、山頂標識や眺望をカメラに収めていた。

9/14 11:27

南峰からは今まで見えていなかった八峰キレット〜北尾根の頭〜G4〜G5の岩稜地帯、そして五竜岳、唐松岳、白馬方面の視界が広がる。

9/14 11:27

こちらも豪快に聳える「五竜岳」、来年はテレキャビンから是非、日帰り山行したいかな。

9/14 11:27

遠方の白馬三山も同じく日帰り山行候補。

9/14 11:30

双耳峰の鹿島槍ヶ岳北峰が反対側に聳え立っている。吊り尾根経由で登り返して北峰に登頂する片道約30分のルートが見える。やはり、南峰・北峰両者を登頂してこそ、双耳峰の価値があるかと思われるので、ここは撤退せずに行くしかないっすね。もう下山は日没になっても構わねぇ〜やという気持ちで北峰までのピストンを決断していく。
因みに腰のことを考慮して、ザックを南峰にデポしていくことにした。実は個人的にザックをデポをすることを好まないというか、初めてデポを決断する。

9/14 11:27

北峰に入るルートからキレットを覗き込む。

9/14 11:29

何やら建屋の一部が見えている。あれがキレット小屋？

9/14 11:41

一呼吸入れて北峰までのルートを一望していく。

9/14 11:43

南峰までの一般的ルートと異なり、険しいルートへと難易度が変貌していくのが伺える。

9/14 11:43

南峰にいたほとんどのハイカーは山頂に留まっており、唯一二人組の先行者だけが歩いて行った。

9/14 11:47

様子を伺ってから後追いで北峰に向かう。

9/14 11:48

少し下った場所で岩場を見上げ、更に先行者が真下にいるので、落石を発生させないように鞍部まで慎重に下る。

9/14 11:50

結構な落差があるので、足場を選びながら進んでいく。

9/14 11:50

北峰（2,842m）を見上げるようになるまで一気に急降下していく。その後は標高を下げながらの岩稜歩きとなる。私はザック無の身軽な身なので先行者二人組に追い付き、ザックが無いとここまでラクチンなのかと初めて気が付いた。

9/14 11:56

先行者二人組はキレット小屋に泊まる予定とのこと。しかし、明日以降の台風の動きに慎重に悩んでいたけど、結果向かわれたと思われる。

9/14 11:56

両脇が切れ落ちている箇所もあり、滑落すれば一気に滑り落ちることもあり得る。

9/14 11:58

岩場にはマーキングが施されており、岩場慣れしているハイカーには何てことないルートかもしれないが、不慣れであればストロングにアドレナリンが大放出されることであらう。

9/14 12:06

北峰にアプローチしていく。

9/14 12:06

ズームで山頂標識を捉える。

9/14 12:08

吊尾根分岐

9/14 12:08

ここよりキレット小屋・五竜岳に向かうルートに分かれる。

9/14 12:13

急峻に聳え立つ南峰を振り返る。

9/14 12:13

浮石に注意しながら北峰にアタックを仕掛けにいく。

9/14 12:23

鹿島槍ヶ岳北峰アタック成功！

9/14 12:18

山頂の広さは南峰の三分の一程度に感じる。

9/14 12:16

山頂にいたハイカーと登頂記念撮影を互いにしていく。

9/14 12:18

五竜方面を確認すると、厚い雲に覆われ始めていた。

9/14 12:18

北峰から見た南峰、素晴らしい！の一言だが、また鞍部に下って登り返すのかと思うとゾッ！としてきた。

9/14 12:28

吊尾根分岐を通過

9/14 12:39

南峰に取り付きに向かう。

9/14 12:39

北峰に向かって下ってくるハイカーが何人か見えているので、交差すると思われる箇所で暫く待機する。

9/14 12:48

そして、下っていったハイカーへの落石を注意しながら岩場を登り込んでいく。

9/14 12:49

北峰を振り返りながら南峰に戻る。

9/14 12:55

休憩入れて往復70分ぐらいであった。

9/14 12:56

南峰山頂より周囲の眺望を再確認する。

9/14 12:57

1回目の登頂に比べ、ガスが随分と上昇してきた。

9/14 13:06

山頂でおにぎりを食しながら休憩していると、賑やかなパーティが現れる。既に山頂にいたハイカーたちを巻き込んで、百名山完登祝いを始める。鹿島槍ヶ岳を百座目に選択されたとは・・・まぁ、百通りあるからね。

9/14 13:08

私的には鹿島槍ヶ岳で四十座目となり、これで五分の二ハンターとなる。

9/14 13:15

山荘泊と思われる大量のハイカーと交差しながら、ロングな下山活動を開始していく。

9/14 13:21

標高を下げていくに比例して、ガスの濃度も濃さを増していく。

9/14 13:28

あれだけ眺望が利いていた剱・立山連峰は影も形も確認不能状態となる。

9/14 13:44

布引山を通過

9/14 13:50

既にかなりの疲弊状態ではあるが、頑張って標高を下げて行くことに集中していく。

9/14 14:14

チングルマの壮年期を観賞

9/14 14:19

爺ヶ岳をガスの隙間から視界に捉える。

9/14 14:21

これから荒れた天候が想定されるが、意外にも多くのテン泊ハイカーがいた。

9/14 14:27

山荘泊ハイカーもそれなりに見かける。

9/14 14:28

冷池山荘前の広場でクラブツーリズムの団体ハイカーが体操をしている。そこを遠慮なく潜り抜けていく。

9/14 14:32

黄色の表示板を見ると、なんと！扇沢出合まで5時間も？CT設定されているのかと気が遠くなってきた。

9/14 14:43

鞍部より冷乗越を通過

9/14 14:56

爺ヶ岳への登り返しがかなりの拷問的登山に感じられる。

9/14 15:37

爺ヶ岳中峰、南峰と分岐を通過。敢えて爺ヶ岳山頂をパスしたのは、少しでも日没を避けようと時間との戦いになってきたからである。

9/14 15:40

ガスガスの中、トボトボ歩いていると前方より珍客が警戒心もなく私に向かって近づいてきた。一時的通せんぼ状態となる。

9/14 15:41

御蔭さまで雷鳥の完璧なショットを満足に撮影することができた。

9/14 16:00

少し早い紅葉を観賞

9/14 15:47

ガスで濃度が濃くなったガレ場を種池山荘に向けて下っていく。

9/14 16:05

種池山荘に到達すると、こちらも結構な数のハイカーで賑わっている。

9/14 16:05

天候が期待できなくとも三連休初日だからねぇ〜。時刻は既に16時を過ぎており、最悪な場合には種池山荘を考慮に入れていたけど、頑張って下山して行く。

9/14 16:11

扇沢に向けて怪我の無いように、丁寧且つ慎重な下山を心掛けていく。

9/14 16:31

とにかく残すはロングな下りを無心に下るだけ。

9/14 16:53

誰もいない静かな登山道を下っていると、背後より単独ハイカーに追い越される。

9/14 17:19

その後は石畳を通過し、駅見岬で扇沢バスターミナルを確認できるとホット一息つくことができた。

9/14 17:33

ケルンを通過した後から周囲が段々薄暗くなってきた。そして雨もポタポタと降り始めてくる。

9/14 18:14

柏原新道登山口に到達した頃にはかなり暗くなっていたが、ヘッデン装着と合羽装着は紙一重で免れた。下山はいつも以上に著しく心理的エンドレス状態を感じたことは言うまでもない。

9/14 18:25

懐中電灯片手に車道歩きを消化して無料市営駐車場に無事にピストンで帰着。

9/14 19:03

本日の癒し温泉は「薬師の湯」。湯は熱めだが、徹底的に脚部を揉み解し、痛みの発生が無かった腰部も同時に癒していく。
お疲れさまでした。

撮影機器：

COOLPIX S9300 NIKON

SZ-14 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

OhMy_Naru

北アルプス後立山連峰に聳える「鹿島槍ヶ岳」は、山頂部が吊り尾根で結ばれた南峰と北峰の二峰から成り立つ端麗な双耳峰の山です。まるでケモノの姿のようにも見える山容が特徴的です。

さて、北アルプス入門コース柏原新道を利用して、本年最大の日帰りピストン縦走を決行することにしました。私的には腰部の鈍痛を抱えてのチャレンジとなりますが、急遽、年内に消化完了の浮上候補の案件となり、9月後半の仕事の忙しさ及び台風襲来前の穏かな天候を狙っての挑戦的アタックを仕掛けにいくことにしました。

当日は初上陸した扇沢バスターミナル下にある市営の無料駐車場から歩き始めます。
結構なロングな距離と高低差を考慮すると、本当に入門コースなのか？と疑問を持ちながら種池山荘〜爺ヶ岳〜冷池山荘とアップダウンを繰り返していきます。
稜線上からは針ノ木岳、剱岳、立山連峰と眺望がすこぶる利いており、ターゲットの鹿島槍ヶ岳も視界に入るとモチベーションが一気に高まっていきます。
前衛峰の布引山の登り込みで苦しい拷問を受けると、いよいよ壮大な鹿島槍ヶ岳がアタック直下で強烈な急登をご用意して待ち構えていました。

全行程を通じて、鹿島槍日帰りピストンは非常にパンチの効くアップダウンが結構入っていましたので、正直日帰りで消化させるには厳しく感じました。

そもそも8月中旬以降の休暇を利用して剱岳早月尾根登頂計画をしておりましたが、出陣2日前に予想外の腰痛が発生します。
登頂を断念した後の第二候補に鹿島槍ヶ岳〜五竜岳を検討していましたが、思うように激痛が収まらずにこちらも断念します。
しかし何とか気合いをリセットさせて、痛みがようやく落ち着いた頃を見計らって「鹿島槍ヶ岳日帰りピストン」での復活を掛けて、台風襲来直前の三連休初日にアタックの決行を試みました。

本年登頂候補にもそもそも揚げていなかった「鹿島槍ヶ岳」でしたが、ピストン消化を終えてみると、意外にも非常に長い距離があって、アップダウンがきつく、累積高低差のあるルートは甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根ピストンよりも厳しい山行と私的には感じました。
しかしながら、健脚の王道ルート日帰り谷川連峰馬蹄形縦走よりは劣るかと感じました。

本年は北アルプス山域に初めて入山し、目標を1峰としておりましたが、現時点で鹿島槍ヶ岳を含めると4峰も登頂した結果となりました。
来年はどの程度のアルプス山行となるのか？また冬場の体力造りにかかってきますね。