雲ノ平→黒部五郎岳→薬師岳〜黒部源流の山旅
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- GPS
- 75:04
- 距離
- 50.4km
- 登り
- 4,074m
- 下り
- 4,055m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:15
- 山行
- 9:49
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 10:43
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 10:59
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 7:21
天候 | 曇りのち大雨、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
薬師沢から雲ノ平までの樹林帯の苔むした岩の急登は滑るので注意が必要です。 三俣蓮華岳山頂手前は落石に注意をして登りましょう。 黒部五郎の肩から下りのルートはガスって迷いそうです(実際に一瞬迷いました)、ルートを確認して太郎平に向かいましょう。 大雨だと太郎平への下りと、薬師岳への太郎平キャンプ場からの沢の横の急登は本格的な沢状態になるので気を付けて歩きましょう。 |
その他周辺情報 | 薬師沢小屋の水は冷たくて美味しいです、黒部源流の水も冷たくて美味しい❗ |
写真
感想
恒例の夏の北アルプスの山旅、今年は「黒部源流の山旅」として雲ノ平から黒部五郎と薬師岳を回って楽しんできました。
初日、富山駅前から折立登山口行きの登山バス(満車でした!)で登山口に到着、前半はなかなか急登で後半は階段と石畳と木道と整備が行き届いた登山道を3時間半、広場になった太郎兵衛平に到着。ベンチに座って小休止して薬師沢に木道と沢を渡渉して下り、薬師岳と黒部五郎の裾野の谷間を歩く感じで沢の合流点に建つ薬師沢小屋到着しました。さすが沢の合流点なので水は豊富で冷たくて美味しい!
2日目、天気予報に反して比較的天気も良くて雲が増える前に・・・と思い雲ノ平に向けてスタート。小屋の前の吊り橋を渡り樹林帯の激登り、しかも岩や石が苔むして滑ること汗だくになって2時間の格闘の末、ようやく明るくなって天国と思える木道を少し歩くと、やって来ましたアラスカ庭園。
延々と続く木道、左手に昨年登った水晶岳を眺め少々のアップダウンはあるもののチングルマにコイワカガミ等々の花・花・花、やっぱり来て良かったなぁ〜と思いつつ歩きました。
途中、昨年夏にワリモ岳から眺めた雲ノ平山荘の横を通り祖父岳に向かって歩き続け祖父岳の裾野の大雪渓の横で三俣蓮華岳を眺めて、薬師沢小屋の弁当のちまきのおにぎり(美味しい!)を食べて至福の時を噛み締めました。
そこから一旦激下りし三俣山荘に向かい登り返し、ようやく黒部源流を通過し三俣蓮華岳に登頂しました。
昨年夏は台風で、ここまで来れなかったなぁ〜と思い槍や穂高は雲の中で見えませんでしたが山頂を踏めたことを嬉しく思いました。
そこから稜線を少し歩き黒部五郎のカールに下り、黒部五郎小舎に到着しました。
3日目、夜半からかなり激しく雨が降っていて早朝出発しようとしていた人達も躊躇してましたが、今日はロングなので意を決してスタートしようとすると雨が止んだので黒部五郎を目指して出発しました。
カールのつづら折りを登るとガスが流れて周囲の山々も見え始めましたが、また直ぐに雲が流れ込む状態でした。
山頂手前の肩にザックをデポして、山頂に行きましたがやっぱりガスガスで眺望はゼロでした。
怪しい空模様で、レインウェア上下を着込んでいましたが中俣乗越の手前からとうとう本降りとなってきました。
周囲の山々の眺望も無く、登山道左右の花達に少しは癒やされながら黙々と北ノ俣岳通過し太郎兵衛平に向かってひたすら歩き続け数人とスライドもしました。
途中から雨脚も激しくなり休憩も無し、ランチも無しで行動食で携帯していたマルチビタミンのゼリーを2個摂って修行僧の様に歩きました。
太郎平小屋の裏の登山道は降った雨水が濁流になって登山道を流れ下っていて、歩く場所を考えながら進んでいると、目の前をヒョコヒョコと雷鳥の親子が横断して横の草わらに歩いて行きました。
さすがに太郎平小屋に緊急避難しようかとも思いましたが、薬師岳に登るためには目的の薬師岳山荘まで行かなくてはと思い歩き続けました。
キャンプ場の薬師峠から横の沢が登山道まで流れていて、渡渉なのか沢登りのかのか分らない状態でスライドする人達も驚きながら必死で歩いていました。
ようやく沢状態を通過して少し登ると、小屋まで15分の表示が有りホッとすると・・・ゴロゴロ・・・ピカッと、ひぇ〜ヤバぁ〜逃げる場所もなく、とりあえず小屋に急いで、やっとの思いで3万7千歩超えで薬師岳山荘に到着しました。
受付で、よく到着されましたね、と温かいお茶を出してくれ生返りました。
最終日、前日の雨は止みましたが外はガスガス、まだ暗い午前4時にヘッデンを点けて短パンの元気な若者と二人で小屋を出て山頂を目指しました。
山頂直前になると少し明るくなりましたが、やっぱりガスガスで眺望は望めまなく残念でしたがお互いに写真を撮り合い、下山して小屋で朝食を摂って下山開始。
昨日、苦労して登った薬師峠の沢は水流も無くアッと言う間に過ぎてアレッこんなに簡単だったのと思い、太郎平小屋でコーラを飲んで喉を潤し陽射しが照りつけるなか本格的に折立登山口に向かい下山を始めました。
途中の三角点手前のスノーポール前のベンチで小屋の弁当を食べて、歩き始めると三角点で愛媛の山仲間のHさんとスライド、しばらくベンチに座って9月のオプタテからトムラウシ縦走の打ち合せと、これから向かう雲ノ平の素晴らしさを話し一ヶ月後の再会を約束して別れました。
標高を下げると徐々に蒸し暑く、一気に汗が噴き出てようやく折立登山口に無事に到着し、バスが1時間後の発車なので汗で濡れた上着を着替えてバスに乗り込み、今年の北アルプスの山旅を終えて富山駅前に戻りました。
3日目は雨でやや苦労しましたが楽しい山旅で、予定した計画をクリア出来て大満足でした。
北アの最深部、雲の平から黒部五郎岳、私の憧れの山域です。羨ましい限りです。
たくさんの写真とコメントで、同行しているような気分でした。
ありがとうございました。
3日目の雨には参りましたが、2日目の雲ノ平は天気にも恵まれ大満足で通過じゃなくてゆっくりと散策するのも良いかもです。
是非、雲上の楽園を歩いてみて下さい!
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