南アルプス遠征(TJAR見学)
- GPS
- 28:48
- 距離
- 103km
- 登り
- 9,237m
- 下り
- 10,313m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:16
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:59
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:50
天候 | 1日目 曇り 2日目 曇り 3日目 晴れ 4日目 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
靴
行動食
飲料
日焼け止め
携帯
|
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感想
当初の予定では初日塩見小屋、2日目百間洞、3日目光岳小屋の予定だったが、百間洞は満室、光岳小屋はコロナで突然の休業、茶臼小屋、聖平小屋は食事なしでしかも満室。
天気予報と相談しながら日程を調整し、その中で空いてる小屋を押さえてうまく行程を組むしかない。コロナのせいで行程を組むのが異常に難しい。
初日は甲府始発バスで広河原から入り、北岳、間ノ岳、塩見岳を登って塩見小屋へ。バスは満員で座れず。平日でも晴れ予報だとみんな来るんだなぁ。
気温も低めだし道中水場もあるので水は1lもあれば十分だが今回は1.5lスタート。
序盤でいきなり頭から出血してる人と遭遇。絆創膏しか持ってなくてどうしたものかと悩んでいたが、幸い出血が治まり、傷口もそこまで大きくなかったので絆創膏で一応の応急処置ができた。しかし本来なら救急セットとして何を持っていくべきなのだろうか…?
北岳肩の小屋の到着するも完全にガスの中。しかも風がそこそこ強くて寒く、ひたすらつらかった。とりあえず北岳行ったがただでさえガスって何も見えないのに霧吹きで攻撃されてるみたいに眼鏡に水滴がついてきてますます見えなかった。間ノ岳も同じ感じだったので標識くんの証明写真だけ撮って通過。
寒くて水はあまり消費していなかったが塩見小屋は水場がないので熊ノ平で2lフル装備にした。熊ノ平手前で電波が入る場所があったが、その先の北荒川岳も山頂標識の周囲は電波がバリバリ入った。なお20mくらい離れたら圏外になった。
この日はずっと景色が全く見えなくて機械的に道をトレースするマンになっていたが、北俣岳分岐に向かう急登は崩落しつつあって結構怖かった。苦労して急登を登った挙げ句ガスで何も見えなくて本当に心が折れそうだったが、雷鳥の親子が慰めに来てくれた。俯いてだらだら歩いてたらなんか動いた気がして顔を上げたら雷鳥の親子が目の前にいて、子供の方は登山道の砂で砂浴びまでしてくれて癒やされた。
山頂は何も見えないし風強いし寒いしで即通過。東峰に至っては気づかずに通り過ぎてたので西峰の写真しかない。山頂付近は険しい道で慎重に通過。最初北岳まではかなり良いペースで行ったが後半失速して結局小屋には予定通りの時間に到着。塩見小屋はギリギリ電波が入ったり入らなかったり。TJAR戦士たちの位置情報をチェックして、もしかしたら先頭の選手は夜中に塩見小屋を通過しちゃうかも、と予想。
この日はちょっと寒く、小屋の温度計はは夕方時点で15℃、翌朝出発前にみたら10℃だった。特に到着したときは身体が冷えていて寒かったが夕食取ったらだいぶ温まった。
2日目は悪沢岳、時間あれば千枚岳に寄って荒川小屋に宿泊の予定。起きてすぐにTJAR先頭の選手の位置情報を見たらまだ塩見岳よりだいぶ手前だったので、頑張れば千枚岳まで行っても荒川小屋に先に着けそうだ。
寒かったせいで塩見小屋でもあまり水は使わず1.5lで出発。三伏小屋では補充せずその先の高山裏避難小屋で補充することに。途中の小河内岳に着いた途端一瞬晴れて絶景が見れた。小河内スイッチ発動したっぽい。
高山裏避難小屋の水場は2ヶ所あるが、小屋番さんの話では小屋に近い方の水場が涸れてるとのことで、遠い方の水場に行くくらいならこの先の道沿いの水場を使うと良いと教えてくださった。水量は十分。
そこから前岳までは樹林帯の急登、岩場の急登、そして崖っぷちの激やせ尾根を通過する。例によってガスって何も見えないが、ヤセ尾根がガチでやばいのだけはよく分かる。
前岳から中岳を経て悪沢岳へ。ここもガスって景色見えなくて寒いので即通過。千枚岳は日が当たってそこそこ視界も良かったので一休み。千枚岳で食パン1枚だけ食べた。
中岳あたりまで戻ったらこの日も雷鳥サービスがあったのでしばし観察タイム。やっぱり雷鳥に会えると嬉しい。
荒川小屋まで降りるとなぜか小屋周辺だけ晴れて穏やかだった。TJARのスタッフの方たちとトップ選手の通過を出迎えることができた。これで今回の山行の目的はだいぶ果たせた気がする。
荒川小屋はきれいだし名物のカレーも美味しかった。
3日目は赤石岳、聖岳、上小河内岳を登って聖光小屋へ。水の補給は百間洞と聖平小屋。晴れると水の消費が増える。
3日目にしてようやく晴れた。悪沢岳とか初めて見たし、塩見岳っぽいやつとかも見えた。なにより富士山が正面にドーンと構えていてとても良かった。赤石岳、聖岳は文句なしの絶景が見れた。
ところが上小河内岳に到着すると、それまで晴れていたのに突然どこからともなくガスが湧いてきて一瞬のうちに視界がガスに遮られてしまった。前日の小河内スイッチでは一気に晴れたが、上小河内スイッチでは逆にガスを呼んでしまったようだ。
仕方ないのでさっさと下山。薊畑からの急な下りがひたすら長くて本当に飽きた。聖光小屋は今年から再開。鹿肉の焼き肉が絶品だった。
4日目は聖光小屋から光岳登って畑薙まで行く予定だったが雨降ってるし突如台風が湧いてこっちに向かってきたので撤退。上の小屋空いてなくて聖光小屋にしたのは結果的には良かったのかなぁ。
夜中から雨が降り続いたが、6時くらいに一旦やんで青空も見えた。予定通り光岳経由で畑薙に行きたい気持ちはあったが、ここで登ると畑薙で一泊することになり(井川鉄道の終電15:55に間に合わない)、そうすると翌日台風が来て帰れなくなるので(始発11:29なので多分台風に捕まる)おそらく撤退が正解。登ったら登ったでTJAR戦士たちにきっと会えたと思うのでそれは心残りだった。
撤退手段は上島バス停9:11(平日)のバスで飯田に行き、そこから高速バスで帰ること。セイコー小屋から上島バス停までは約25km(寄り道しなければもう少し短い)だが、獲得標高は意外と大きい。ずっと下りだろうと高を括っていたが、セイコー小屋(約1000m)から発電所(約700m)までは下り、そこから下栗の里(約1000m)までは登りという感じで距離の割にきつかった。
途中少し青空も見えたりしたので標高で殴れば雲の上に出られたかもという気はしたがこればっかりは仕方ない。1,2日目に雷鳥とTJAR戦士見れたし3日目には絶景も見れたので満足な山行だった。
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