西岳〜戸隠山・P1尾根〜八方睨みルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,410m
- 下り
- 1,396m
コースタイム
- 山行
- 13:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 13:35
天候 | 08/16(火)→くもり/雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→上信越道・長野IC〜約60分。 ■駐車台数→普通車52台・路肩12台 ■トイレ→あり(工事中で閉鎖) ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし(楠川林道横登山口にあり) ■24時間利用→可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■鏡池駐車場(1,211m・無料) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 どんぐりハウス前の路肩の駐車場は8台ありますが2台分→障害者優先駐車場、2台→公衆トイレの工事車両専用(平日のみ)になり実質4台しか駐車場は利用できません。当日は午前04時30分で駐車場は埋まりました。 50m離れた場所に駐車場(52台)がありますが、樹林帯に囲まれた駐車場になり利用者も少なく車上荒しに注意が必要です。 ここに登山ポストはありません。 ■楠川林道横登山口(1,200m) 鏡池駐車場から約10分で楠川林道横登山口に到着です。 初めて利用する登山者は道標に気付かず道迷いしやすいです。 鏡池を正面・どんぐりハウスを背にして左側の大型駐車場を通過すると、車道の左側路肩に駐車スペースがあります。その反対側に楠川林道横登山口があり登山ポストが目印です(用紙とぺんあり) 地形が沢地なので登山口の登山道や登山計画書が湿っています。 ■渡渉1回目(1,031m) 楠川林道横登山口から約40分で渡渉1回目に到着です。 登山口から楠川林道(砂利道)に突き当たり横断して不動沢まで約200m下降します。楠川林道は横断して右左折はしません(写真添付) 不動沢への下降点の樹木に小さい木製の道標があり林道の下降点〜天狗原の区間は4回の渡渉があり(時期により異なる)、ぬかるんだ沢沿いを歩きます。 ここから天狗平まで沢沿いを歩くので熊鈴の音が沢音でかき消されて役に立ちません。 水場にいる熊と鉢合わせしないように定期的に大声を出しましょう。 1つ目の水場になります。 ■渡渉2回目(1,034m) 渡渉1回目から約10分で渡渉2回目に到着です。 2つ目の渡渉は小川になり1〜2歩で対岸へ渡れます。 2つ目の水場になります。 ■渡渉3回目(1,038m) 渡渉2回目から約10分で渡渉3回目に到着です。 3つ目と4つ目の渡渉点が増水時には通行困難になります。当日の水位は問題ありませんでしたが、増水時には通常の渡渉点より10m下流にある岩場を渡渉する方が安全です(写真添付) 周囲を見渡すといくつか飛び石で渡れそうな渡渉点があります。 3つ目の水場になります。 ■渡渉4回目(1,043m) 渡渉3回目から約5分で渡渉4回目に到着です。 川幅が広いですが岩が多く点在しているので簡単な渡渉点になります。 ここから不動沢を離れて稜線まで標高差1,000mを登り水場がなくなります。 ここで2.5Lの沢水を補給しますが、美味しくありませんでした。 4つ目の水場になり最終水場です。 ■天狗平(1,145m) 渡渉4回目から約35分で天狗平に到着です。 不動沢から離れますがしばらくはぬかるみや水が流れる登山道を歩きます。 100m上部には天狗平の大地があり、常に沢水が滲み出ていて登山靴や手袋が汚れます。 天狗平の直下には人工物の巨大な排水管があり、目印になります。 天狗平に到着するとすぐ左側と直進へ進む分岐点がありますが、300m直進すると登山道になり標高1,300mから急登が始まります。 ちなみに左側へ進むと西岳林道・一夜山側へ繋がり、稜線から見ると天狗平より広い牧草地があります(写真添付) ここは水場が近く熊の寝床だと3年前に戸隠地方の遭対協の方より教えて頂いたので広くて休憩適地になりますが注意が必要です。 当日は春の笹払いから時間が経ち草木が伸びて視界が悪いのですぐに通過しました。 しかし、写真撮影で左側の林道へ歩き始めて威嚇で大声を出したら熊笹の中から熊が沢へ逃げて行きました。 ※別称→大平牧草地と呼ばれます。 ■望岳台(1,403m) 天狗平から約65分で望岳台に到着です。 狭い岩峰になり休憩地に向いていません。 ここから細い岩場の稜線歩きになり、登山道が草木で隠れて踏み外す可能性がとても高いので注意が必要です。 稜線まで約600mも両サイドが切れ落ちた崖になるので熊の出没は前後に縛られて少し安心できます。 望岳台を過ぎてから不動沢の谷底から豚の鳴き声が聞こえて、次第に獣の呻き声も聞こえるようになりました。谷底を見ると親子熊が猪を食べている所で、大声を出したら猪を引きずりながら藪の中へ消えて行きました。 ■熊の遊び場(1,704m) 望岳台から約95分で熊の遊び場に到着です。 狭い岩場になり休憩地に向いていません。 P1尾根では熊の遊び場の前から鎖場が始まりP1山頂まで16ヶ所の鎖場があります。 古い記録では熊の遊び場と無念の峰の間に猿の踊り場があるみたいですが不明です。 ■無念の峰(1,875m) 熊の遊び場から約75分で無念の峰に到着です。 標高1,700mを超えると晴天時には出発地の鏡池が見えたり、稜線の扇状の岩壁が迫ってきて圧倒されます。 無念の峰から蟻の塔渡りの基部へは鎖で3m右へトラバースして長さ5mのはしごで下りますが危険です。 鎖の下降点からはしごの取付きが見えず腕力重視ではしごを掴み下ります。はしごは11段あり、上部はオーバーハングしていて下部は固定されていません。 またはしごの着地点の地面が削れていて僅かなスペースしかなく、登山道と崖の境界線が際どい場所で注意が必要です(写真添付) ※無念の峰は写真撮り忘れました。 ■蟻の塔渡り(1,880m) 無念の峰から約15分で蟻の塔渡りに到着です。 蟻の塔渡りの基部へ10mの鎖で下り気味にトラバースしますが、鎖が草木で隠れていたり鎖の支点が地面から外れていたり通行前に安全確認が必要です(写真添付) 長さ10mの蟻の塔渡りを通過して、10mのほぼ垂直の岩壁を登りP1へ向かいます。 八方睨みの蟻の塔渡りと比べると足を置ける岩幅も広く長さも短いですが、P1尾根の蟻の塔渡りは高度感があり仏沢側(白馬岳側)に滑落したら助かりません。万が一滑落する場合は不動沢側が助かる確率があります。 蟻の塔渡り直後の10mの垂直の岩場は不帰の険と呼ばれます。 ※蟻の塔渡りはP1尾根と八方睨みの下部の2ヶ所にあります。 ■P1(弁慶岳・1,989m) 蟻の塔渡りから約30分でP1(弁慶岳)に到着です。 山頂からの展望は悪く、稜線から眺める展望が1番素晴らしいです。 山頂から西岳には行けないので、赤いペンキマークがある分岐点まで戻り登山道に復帰します。 無念の峰から空には雲が増えて蟻の塔渡りから風速7〜10mになり天気予報を確認すると、21時まで雨予報になり撤退を考えます。 しかしルートは覚えており3時間弱の稜線歩きを甘く考えて進みましたが、結果は稜線を抜けるのに5時間・熊の出没・藪こぎ・土砂降りと生死の危険を感じる稜線歩きになり大きく判断を間違えました。 ■西岳(2,053m) P1から約55分で西岳に到着です。 稜線(P1〜八方睨み)まで高低差100mのアップダウンを何度も繰り返し、稜線の区間が1番藪こぎが酷くスピードが上がりません。 西岳の手前で反時計回りの北海道の登山者(62歳)とすれ違い情報交換をしました。 稜線の区間では鎖場が3つあり、西岳を通過した直後のキレットにある30mの岩場は鎖と足場が滑り危険でした。 今回の周回ルートで西岳が最高峰ですが、草木が多く展望が悪いです。 登頂すると雨が降りだして、下山まで06時間30分も雨に打たれた山行です。 ■本院岳(2,030m) 西岳から約50分で本院岳に到着です。 何度もアップダウンを繰り返し、藪こぎの稜線歩きを終えて山頂に到着すると3年前にはなかった山頂標識が1番高い所に設置してありました。 本院岳の山頂も木々に囲まれていて展望がありません。 やっと半分の山行を消化しましたが、本院岳〜八方睨みの区間が1番酷い藪こぎでした。藪の密度も濃くて高さ3〜4mの熊笹もあり藪こぎと熊の出没に備えて、この区間の通行に02時間30分も消費しました。 3年前に肋骨を骨折した鎖場では再び転倒しました。 ■八方睨み(1,900m) 本院岳から約150分で八方睨みに到着です。 山座同定方位盤があり、西岳の下降点には八方睨み(白馬岳・八方尾根側)の由来の石仏があります。 蟻の塔渡りと戸隠山へ向かう分岐点になり、3年前は戸隠山に登らず後悔したので急いで戸隠山を往復します。 ■戸隠山(1,904m) 八方睨みから約15分で戸隠山に到着です。 もちろん16時に山頂には登山者がいないので、写真を撮って急いで八方睨みへ戻ります。 これより下るルートには山頂がなく、雨が弱まってきたので気持ちに余裕が生まれました。 ■八方睨み(1,900m) 戸隠山から約15分で八方睨みに到着です。 身支度をしていると土砂降りの雨になり、次から次へと山の神様は試練を与えてきます。 もう一度、気合いを入れ直して剣の刃渡りと蟻の塔渡りへ向かいます。 ■剣の刃渡り(1,858m) 八方睨みから約15分で剣の刃渡りに到着です。 剣の刃渡りは長さ5mと短く難易度は高くありませんが、八方睨みの鎖場の着地点から剣の刃渡りの10mのアプローチがガレ場で下り気味なので注意が必要です。 ■蟻の塔渡り(1,858m) 剣の刃渡りから約5分で蟻の塔渡りに到着です。 直進した方が早く5m進むも風速12mの雨風でメガネが濡れて、何も見えず進めません。 安全圏の五十間長屋まで生きて帰る事を強く考えて、メガネを外してエスケープルートで蟻の塔渡りを通過です。 蟻の塔渡りで悪天候の場合は、稜線ルートは距離が短く岩肌が滑りにくいですが風が強く体が左右に振られて危険です。 エスケープルートは稜線より風の影響が少ないですが、一旦10m下り20m下り気味にトラバースして5mの登り返しになり濡れた岩場は滑り腕力に頼る鎖場です。 ■胸突き岩(1,845m) 蟻の塔渡りから約10分で胸突き岩に到着です。 下降点から着地点が見えない傾斜70度・約20mの鎖場ですが、手がかり足がかりがあり難しくありません。胸突き岩を過ぎても鎖場は続きますが、核心部と呼ばれる危険な場所はありません(西窟の10mの岩壁の登下降は除く) ■天狗ノ露地(1,750m) 胸突き岩から約25分で天狗ノ露地(岩)に到着です。 下るルートでは2股の分岐点になり左側は戸隠神社奥社へ、右側を直登すると天狗ノ露地岩に立てます。 百間長屋から眺めると出っ張った岩場が確認できます。 胸突き岩〜天狗ノ露地の間に見返り岩があるみたいですが確認できませんでした。 ■西崫(1,722m) 天狗ノ露地から約5分で西窟に到着です。 岩壁の洞窟に道標と祠があり、ビバーク適地になります。洞窟の岩壁から短い鎖が垂れ下がっていますが登っても何もありません。 上部の洞窟から10m下ると垂直の岩壁に10mの鎖があり、上部の洞窟内部に祠が確認できます。 下部の新しい鎖部分(銀色)はオーバーハングしていて体が左右に振られて腕力のみで登りますが、鎖の輪が小さく指が掛けられずとても握力を使います(写真添付) 鎖の中間点に鉄の名札がありその1m下の岩に足が乗れば重力から解放されて、豊富な手がかりと足がかりがあり祠まで登れます(2mの高さから岩の地面に落下しても怪我をします) 古い鎖(茶色)は鎖の輪が広く人差し指や親指がしっかり掛かり登下降しやすいです。 鎖場を登り終えると木製の簡素な祠があり、その裏側の岩棚に3体の石像と1つの祠が鎮座しています。 お神酒やお供え物もなく寂しいですが、登った達成感は特別です。 しかし、登山の後半で30個以上の鎖場を通過した後は握力と腕力が残っている場合か、反時計回りで先に登る方が安全です。 ■百間長屋(1,711m) 西窟から約20分で百間長屋に到着です。 登山道の上部から出っ張った岩場の下部が削れた百間長屋が確認でき、雨なので濡れていない事が確認できます。奥行きはありませんが雨を凌げる休憩適地になり、石像や祠が鎮座しています。 ※一間→181.8cm、百間→181.8m ■五十間長屋(1,660m) 百間長屋から約5分で五十間長屋に到着です。 こちらは百間長屋に比べて長さは短いですが奥行きがあり休憩適地です。 五十間長屋の先には赤いペンキマークで×印があり進む事ができません。 ここからいくつか鎖場がありますが、本当の意味で安全圏へ突入です。 ※一間→181.8cm、五十間→90.9m ■戸隠神社奥社登山口(1,351m) 五十間長屋から約20分で戸隠神社奥社登山口に到着です。 標高1,400mになると奥社の社務所の発動機の音が聞こえて人間界に戻ってきたと確信します。。 戸隠神社奥社の社務所の裏側から戸隠神社奥社登山口に出ると登山道が終わり、戸隠神社の参道と繋がり参拝者が増えます。 水切れの場合は社務所の前に手水場があり、水の補給が可能です。 通過する時間や団体客が増える場所なので、ここでマスクをするタイミングです。 ■戸隠神社奥社(1,340m) 戸隠神社登山口から約5分で戸隠神社奥社に到着です。 九頭龍社と奥社に下山報告をして随身門へ向かいます。 ご朱印は時間外(受付→09時〜17時)なのでまた別の機会に伺います。 八方睨みに続いて2度目の緊張感を解放しますが、18時過ぎの杉並木の参道は暗くヘッドランプを点灯します。 ■随身門(1,250m) 戸隠神社奥社から約15分で随身門に到着です。 この後に残る熊の出没地(随身門〜鏡池)の通過に不安がありますが、樹齢400年の杉並木を堪能しながら心を落ち着かせます。 いよいよ熊の出没地へ突入しますが、雨と暗闇と熊の三重苦に加えて木道の破損で半分の距離を進んで通行止めです。 更に随身門に引き返して60分近く車道を歩く元気がないので、鏡池を目指して強引に前進します。 多くの木道は穴が空いて崩落していて板が被せてある状態になり、修復には多くの時間とお金が必要です。 ■天命稲荷神社(1,214m) 随身門から約20分で天命稲荷神社に到着です。 この区間は沢沿いにあり土の登山道の上に木道がありますが、雨の影響で破損が多く水没しています。 赤い鳥居をくぐり下山報告をして、急いで鏡池へ向かいます。 P1尾根〜八方睨みルートでこの区間が1番緊張・恐怖を感じました。 ■鏡池駐車場(1,211m) 天命稲荷神社から約10分で鏡池駐車場に到着です。 天命稲荷神社から走って鏡池駐車場に戻り、今回の厳しい山行はギリギリ無事に終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 P1尾根〜西岳〜本院岳〜八方睨みの区間はバリエーションルートになり、登り始めたらエスケープルートがなく戻るか進むしかありません。 距離12.2km・標高差848m・コースタイム10時間20分になります。 妙義山のように鎖場が多くあり、鎖場や高度に慣れている人には難しくありません。 しかし、鎖が10m以上の場所も多く傾斜も70度〜垂直に近いものがあります。 特にP1尾根側の鎖の支点は弱くいくつか外れている物があり危険です(写真添付)鎖に全体重を掛ける場所も多く鎖を登下降する前には自己点検が必要です。 鎖場の支点の岩肌は砂礫(されき→砂や小石)が多く、手がかり足がかりが豊富ですが抜ける岩が目立ちました。 P1尾根〜八方睨みの周回ルートでは鎖場が16ヶ所、稜線(P1〜八方睨み)では3ヶ所、八方睨みルートは16ヶ所あり合計35ヶ所の鎖場があります。 晴天時の核心部は天狗平〜五十間長屋までになり(ルートの8割が危険)、日帰りで登頂するには天候・体調・装備・気力・急登を登れる体力とルートファインディング能力が必要です。 しかし今回の山行では雨と藪こぎがあり、戸隠山は熊の出没地になり全ルート危険です。 また標高差は少ないですが、稜線(P1〜八方睨み)は細かいアップダウンが連続してあり草木で隠れた両サイドが切れ落ちた稜線歩きで体力と気力が削られます。 この周回ルートは時計回り・半時計周りのどちらも必ず蟻の塔渡と連続した鎖場があり、気の緩みや疲労による事故やケガに注意が必要です。 同ルートを早い人であれば5〜6時間、平均8〜10時間で日帰りできます。 ★登山ポスト 登山ポストは楠川林道横登山口にあり、鏡池駐車場にはありません(用紙とペンあり→沢地で湿っている) ★水場 地図では、P1尾根〜八方睨みルートに水場(無雪期)がありません。 P1尾根では不動沢を4回渡渉しますが、これらは全て水場として利用できます。 しかし色々な沢水を飲んできましたが1番美味しくなく、2.5L補給して1L残りました。 もちろん山小屋もないので不動沢を過ぎると戸隠神社奥社の手水場まで水場がないので多めに水を担ぎましょう。 ★駐車場について P1尾根〜八方睨みルートには1つの駐車場(無料)があります。 駐車場の詳細は上部のコース状況に掲載しています。 鏡池はカレンダーになるほどの景勝地として有名で週末や大型連休はもちろん、晴天時の日の出前にも写真家が多く集まる場所です。 駐車場は観光客・写真家・登山者の争奪戦になり、駐車場の確保が困難です。 ★山小屋の営業について P1尾根〜八方睨みルートには1つも山小屋がなく、どんぐりハウスはカフェになり宿泊施設ではありません。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて P1尾根〜八方睨みルートには各所に道標があり、他にはピンク・オレンジ・黄色テープがありますが疲労や悪天候では藪こぎも重なり道迷いに注意が必要です。 積雪期には全てのマーキングが雪で埋まり、冬の戸隠山の名物キノコ雪で登山道は消えてルートファインディング能力が特に必要です。 ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 P1尾根〜八方睨みルートの7〜8割が樹林帯になり、P1尾根側には沢歩き・渡渉・ぬかるみがあります。 稜線は戸隠地方の遭対協の方が年2回(春と秋)笹払いをしてくれますが、当日の山行は春と秋の間になり登山道は膝〜胸の藪こぎです。棘がある植物や笹払いした鋭い切り口があり、熊笹を掴んで急登を登下降する場面が多く手袋や長袖(上下)が必須です。 当日は稜線(P1〜八方睨み)まで雨でしたが、長い区間で藪こぎがあり常に草木が体に触れて濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽があると快適です。 当日は気温24℃〜18℃あり、平均気温は20℃です。 夏山では装備や服装(着替え)に注意しましょう。 ★幕営適地について 無雪期のP1尾根〜八方睨みルートでは幕営適地がいくつかあります(写真添付)が、十分に日帰りが可能なので緊急時以外に幕営する意味がありません。 また樹林帯や稜線を問わず熊の出没地になり、快適な睡眠は期待できません。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★車中泊について 長野市内から戸隠山は約40分とアクセスが良いですが、長野市内や長野駅周辺では無料駐車場が見当たらず、コンビニやスーパーでは長時間の駐車ができません。 最寄りのコンビニはセブンイレブン花咲町店になり広い駐車場ですが長時間の駐車が禁止されています。しかし3年前は店長に相談して夜〜日の出まで駐車させてもらったので相談する価値があります。 他には鏡池駐車場での車中泊はトイレがなく、スマートフォンの電波が不安定(圏外もある)なので向いていません。 今回は戸隠神社中社の駐車場を利用しました。トイレが24時間利用でき、スマートフォンの電波も問題ありません。水場はありませんが手水場が代用できます。 駐車場は上段・中段(大型専用)・下段があり夜間の利用者が少なく広い駐車場なのでエンジン音が気になりません。鏡池駐車場まで約10分の場所なのでおすすめです。 ★時計回り・反時計回りついて 今回はP1尾根〜八方睨みルートを時計回りで登りました。始めに4回渡渉がありP1尾根と稜線の19ヶ所の鎖場を通過して、稜線の連続したアップダウンで疲れた状況で剣の刃渡りと蟻の塔渡りがあり危険です。また夕方〜日没直前に熊の出没地の随身門〜鏡池までの樹林帯の通過がとても怖いです。 反時計回りでは体力のある前半で剣の刃渡りと蟻の塔渡りを通過できますが、多くの鎖場と稜線のアップダウンで体力が削られてP1〜標高1,300mまで700mの急登の下降があります。天候が崩れは場合には渡渉があり増水も心配です。 時計回り・反時計回りどちらも厳しいルートになり、登山者の好みでルートは決まります。 危険な場所が多いので積極的にロープや登山ガイドを利用しましょう。 ★熊の出没について 戸隠山エリアは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 戸隠神社の5社巡りや観光地として登山者以外にも多くの観光客がいます。 P1尾根〜八方睨みルートを歩いて天狗原と望岳台で2回熊に出会いました。バリエーションルートで登山者が少ない事もあり、特にP1尾根には木の実・キノコ・山菜・水場・寝床(天狗原・西岳と本院岳直下の熊笹エリア)が豊富で熊が多くいる予想がします。 八方睨みルートは戸隠山や蟻の塔渡りがあり登山者も多く水場がなく熊が少ないと考えます。 3年前に戸隠地方の遭対協の方に教わりましたが、西岳と本院岳直下の熊笹エリアは特に危険な場所です。2〜3mの熊笹で熊が身を隠す場所として最適な場所になり、不自然に熊笹が潰された場所や熊笹のトンネルがある場所は熊の寝床になります(写真添付) 楠川林道横登山口〜不動沢の下降や随身門〜鏡池駐車場までは沢沿いを歩き熊鈴が沢音でかき消されて役に立ちません。 また笹払いしていない天狗平や深い藪こぎがある稜線では身を隠している熊に注意が必要です。 当日の山行の半分は雨で熊鈴が役に立たず、水場での水を飲みに来た熊や藪こぎによる熊と出会わないように特に注意しました。雨の場合は雨音で熊も登山者に気づくのが遅れると考えられるので、定期的に大声を出しながら歩きました。 ★鏡池駐車場まで長野県道36号線・506号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・土砂災害・台風の交通規制に注意しましょう。 長野市内から七曲りのシェッドを通過した所で片側交互通行になり、令和04年10月31日(月)頃までの工事になります。 ★P1尾根〜八方睨みルートでは、スマートフォンの電波がほとんど入りました。(時期・天候・機種による) 深い谷底にある不動沢〜標高1,300mの樹林帯では電波が不安定でしが、稜線は雨でも問題なく電波が入りました。 鏡池入口バス停〜鏡池駐車場までの2km区間では圏外になったり電波が不安定でした。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 ★当日のP1尾根(鏡池〜P1)で0名・稜線(P1〜戸隠山)で1人・八方睨みルート(八方睨み〜戸隠神社奥社登山口)で0名の登山者とすれ違いました。 戸隠神社奥社登山口〜鏡池の区間は観光客が多いのでカウントしません。 多くの学生が夏休みになり、短い夏山はハイシーズンを迎えます。 岩場・鎖場・はしごのすれ違いの渋滞や事故に巻き込まれる可能性が高くなります。 落石を落とさないように、落とされないように特に注意が必要です。 日照時間が長くなりましたが、日帰りでは装備と服装が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットは全行程で使用しました。 防虫ネットはP1尾根(鏡池駐車場〜P1)、稜線(P1〜西岳)で利用しました(西岳〜下山まで雨が降り不使用) P1尾根〜八方睨みルートでは急登・岩場・鎖場・はしご・木の根が連続してあるのでストックは不要です。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困り、戸隠山エリアには山小屋がありません。 登山の前日に販売している場所をいくつか回りました。 キャンプ場の売店・飲食店・温泉施設・道の駅・コンビニ・お土産店・旅館などで山バッジの販売が考えられます。 戸隠キャンプ場の売店3ヶ所、そば店・岳、そば店・しらかばに山バッジの販売があります(確認済み・写真添付) 他にカフェ・フルーリーと温泉・湯行館で販売情報があります。 おそらく戸隠山と高妻山の同じデザインの山バッジが販売されています。 そば店・岳オリジナルの金色の山バッジ(戸隠山と高妻山)は戸隠山のみの販売になり、高妻山は売り切れて入荷予定はないです。また西岳の山バッジは需要がなく今後も作る予定はないそうです(そば店・岳より) ★緊急時の連絡先 〜難の場合→長野中央警察署→電話026-244-0110 ★今回の山行の危険箇所 ヽ衢(望岳台〜五十間長屋の区間) 熊の出没(ルート全区間) 4篶蚤咾隆箴譟鎖場・はしごからの滑落 の農の藪こぎによる登山道からの滑落 ダ招△10mの岩壁からの滑落 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★P1尾根〜八方睨みルートでは、どんぐりハウスの50m手前とどんぐりハウスにトイレがありますが未確認で使用可能か不明です。 駐車場脇のトイレは封鎖中、公衆トイレ(工期→令和04年09月28日まで)は工事中で使えず実質トイレはありません。 最寄りのトイレは戸隠神社中社のトイレになります。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 またP1尾根の登山道の2ヶ所で大便がしてありました。これでは気持ちの良い登山ができないので、最低限穴を掘って用便を済ましてちり紙を持ち帰って下さい。 ★夏山では強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・防虫ネット・虫除けスプレー・長袖があると便利です。 特に前乗りしての車中泊では着替え・トイレでの乗降車によるドアの開閉時に大量のアブに囲まれます。 車中泊する場合はクーラー・氷・アイスボックスなど快適な環境を整える必要があります。 網戸がなく窓を開けた状態での睡眠はとても危険です。 またP1尾根〜八方睨みルートは沢地になり常に湿っていて虫が多く、虫に気を取られて滑落・転倒に注意が必要です。 ★鏡池駐車場→05時20分に気温24℃、P1(弁慶岳)→11時39分に気温20℃、戸隠山→16時10分に19℃、鏡池駐車場で18時55分に気温21℃です。 気温の温度差は少ないですが紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→04時57分、日の入り→18時47分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★望岳台〜五十間長屋の区間では落石に注意が必要です。鎖場の足場は砂礫(されき→砂や小石)が多く、手がかり足がかりの岩が落ちやすくなっています。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★P1尾根〜八方睨みルートでは望岳台〜五十間長屋の区間で滑落しやすく、岩場や鎖場では心構えが出来ていて危険を回避できます。 樹林帯や稜線の藪こぎは登山道と崖の境界線が不鮮明で走る事ができず、晴れていても簡単なルートではありません。 特に登山道には熊笹が多く晴れていても滑りやすく、3年前に笹払いしていた戸隠地方の遭対協の方はチェーンアイゼンをしていました。今回はお守りとして準備しましたが利用しませんでした。 常に藪こぎ・熊・滑落に神経を使う山行になり、天候と笹払いの時期で大きく登山の難易度が変わります。 ★今回の山行と誤算 台風の影響でどの山域も不安定な天候で、縦走の計画が流れてしまい紅葉の秋に計画していた西岳〜戸隠山を目指します。 3年前にも同ルートを登り下山路の鎖場で転倒して肋骨を骨折したので記憶に残っています。 前日の夜の予報では午前6時と午後3時から雨予報ですが、出発直後と登山の終了間近の雨予報になり既に安全圏に突入している予定なので天候はこの時点であまり気にしていません。 翌日が台風の影響で悪天候になり予報より早く天候が崩れる心配があり、予想が的中して稜線で雨が降りました。 今回は6つの不運が重なり、下山が遅れて危険な場面がありました。 1つ目は季節を問わず午前4時には出発しますが、戸隠山エリアは熊の出没地になり暗闇の樹林帯〜不動沢まで下るのが怖く通常より80分も出発が遅れました。 2つ目は前日から体調が悪く楠川林道横登山口〜P1山頂まで6時間も掛かり、稜線(P1〜八方睨み)はコースタイム02時間30分に対して4時間以上も掛かりました。 3つ目は望岳台〜八方睨みまで続く膝〜胸までの藪こぎで大幅にスピードダウンしました。 4つ目はP1尾根の蟻の塔渡りで黒い雲が山頂に広がり風速10mになり天気予報を確認したところ、既に12時〜21時まで雨予報に変わっているのに下山せず山行を続けた事です。 5つ目は八方睨みで雨が弱まり前回登り忘れた戸隠山へ向かった事で往復30分を消費しました。八方睨みに到着後に雨が強まり慎重に蟻の塔渡りを通過しました。 八方睨み〜胸突き岩まで下降に30分掛かっていたので欲を出さず戸隠山を見送っていれば安全に蟻の塔渡りを通過できました。 6つ目は西窟の10mの岩壁を売り切れた腕力と握力のみで登り、危うく転落するところでした。 1度登ったルートで安心感がありましたが、雨と深い藪こぎが加わり多くの判断ミスも重なり無事に下山できましたがとても危険な山行でした。 先週の剱岳の下山路でずぶ濡れになり体調を崩したまま西岳〜戸隠山でも約6時間も雨に打たれて、下山後の2日間は風邪と筋肉痛(特に腕と握力)と全身の関節痛が酷かったです。 3年前は同ルートを約9時間で登れましたが、今回は13時間35分と大幅に遅れました。 おそらく天気が良く笹払いされた登山道の方が気が緩み危険だったかもしれません。 稜線で雨に降られる最悪の場面では、鎖場や危険地帯を声に出して確認作業をしながら下山したのでゾーンに突入してとても集中していました。 今回の山行の反省点は多いですがダイレクト尾根・西窟尾根・一夜山〜P1尾根・積雪期のキノコ雪にもいつか挑戦したいです。 下山後は体調を崩して参考記録の作成が遅れました。 ★鏡池駐車場の10km圏内はガソリンスタンドが3つありますがコンビニがなく、とても不便な場所です。 また、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で西岳〜戸隠山を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■戸隠神告げ温泉・湯行館(ゆにーくかん) ■営業時間→10:00〜20:00 ■休館日→なし。 ■料金→大人→650円・小人(3歳〜小学生以下)350円 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
サングラス
ウィンドシェル(上)
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー10000mAh2ケ
風速計
手袋
半袖シャツ
インナーシャツ
靴下
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ヘッドランプ
熊鈴
腕時計
ゼリー飲料2ケ
おにぎり3ケ
ちくわ115g
ザック20L
スマートフォン2台
ボールペン
プラティパス(水2.5L)
水筒(水0.5L)
トレランシューズ
マスク
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS端末
帽子
熊よけ銃(火薬)
ザックカバー
タオル
ドライフルーツ36g
塩あめ33g
防虫ネット
レッグカバー
アームカバー
ロングパンツ
三脚
粉末アミノ酸2本
チェーンアイゼン
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備考 | 反省点 …名錣茲蟒佝が遅い 体調不良でペースダウン 深い藪こぎでスピードダウン づ係悪化で稜線に突入 ネ瀋イ蠍猶山ピストン ν瀋イ蠕招▲團好肇 |
感想
【2022年/西岳〜戸隠山・P1尾根〜八方睨みルート(日帰り)】
■2022年08月15日(月) はれ
実家 09:55 26℃ 1,000m
戸隠神社中社駐車場 20:25 26℃ 1,221m
荷造り・着替え 20:25〜22:40
消灯 22:40〜翌日04:00
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■2022年08月16日(火) くもり/雨
※西岳〜戸隠山・P1尾根ルート 登り
起床 04:00
移動(中社→鏡池) 04:20〜04:30
鏡池駐車場 04:30 1,211m 23℃
荷造り・着替え 04:30〜04:40
待機 04:40〜05:20
鏡池駐車場 05:20 1,211m 24℃
楠川林道横登山道 05:30 1,200m 24℃
渡渉1回目 06:08 1,031m 22℃
渡渉2回目 06:15 1,034m 22℃
渡渉3回目 06:22 1,038m 21℃
渡渉4回目 06:27 1,043m 21℃
天狗平 07:02 1,145m 23℃
望岳台 08:08 1,403m 22℃
熊の遊び場 09:44 1,704m 22℃
無念の峰 10:58 1,875m 21℃
蟻の塔渡り 11:12 1,880m 20℃
P1(弁慶岳) 11:39 1,989m 20℃
西岳 12:33 2,053m 19℃ 雨
本院岳 13:25 2,030m 19℃
八方睨み 15:56 1,900m 19℃
戸隠山 16:10 1,904m 19℃
八方睨み 16:26 1,900m 19℃
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■2022年08月16日(火) 雨
※西岳〜戸隠山・八方睨みルート 下り
八方睨み 16:26 1,900m 19℃
剣の刃渡り 16:42 1,858m 18℃
蟻の塔渡り 16:45 1,858m 18℃
胸突き岩 16:57 1,845m 18℃
天狗ノ露地(岩) 17:21 1,750m 18℃
西窟 17:23 1,722m 18℃
百間長屋 17:42 1,711m 19℃
五十間長屋 17:47 1,660m 19℃
戸隠神社奥社登山口 18:08 1,351m 20℃
戸隠神社奥社 18:11 1,340m 20℃
随身門 18:26 1,250m 21℃
天命稲荷神社 18:45 1,214m 21℃
鏡池駐車場 18:55 1,211m 21℃
着替え 18:55〜19:00
実家 19:00〜22:40 1,000m 25℃
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■台風の影響で縦走計画が振り出しに戻る。
日帰りで登れそうな山域を探すけれど
今週も不安定な天候に悩まされる。
戸隠山エリアは何とか雨が降らなそう。
これは紅葉の秋に計画していたが仕方ない。
3年ぶりの西岳〜戸隠山の周回ルートに決定。
数日前に同ルートで熊が出没している。
3年前も今回も熊と出会い余計に疲れる。
前回は笹払いをする遭対協の方と出会い
熊が出る場所など熊対策を教えてもらう。
春と秋の笹払いの間で登山道はジャングル。
常に膝〜胸の藪こぎでスピードダウン。
渡渉・岩場・鎖場・藪こぎ・熊・雨・
スズメバチ・ぬかるみでとても疲れた。
先週の剱岳・早月尾根がかわいく思える。
すれ違った62歳の登山者は8時間で終了。
前回は9時間で今回は13時間30分も費やす。
2週続けてずぶ濡れ山行でとても体調が悪い。
雨の鎖場から生還する為にゾーンへ突入。
稜線ではとても冷静に集中していたけれど
今季で1番危ない登山となり深く反省。
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■体重→61.0kg 荷物→7.85kg
日の出→04:57 日の入り→18:47
移動距離(合計)→13.7km
(登り→9.7km・下り→4.0km)
移動時間(合計)→13時間35分
(登り→11時間06分・下り→02時間29分)
休憩時間→00時間00分
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