ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4585413
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南アルプス南部縦走 聖岳との邂逅は台風と共に [百名山76](芝沢ゲート〜鳥倉林道ゲート)

2022年08月10日(水) ~ 2022年08月14日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
31:47
距離
46.9km
登り
5,215m
下り
4,160m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:14
休憩
0:38
合計
6:52
4:18
65
5:23
5:23
24
5:47
5:48
49
6:37
6:46
106
8:32
8:52
33
9:25
9:31
76
10:47
10:48
19
11:07
11:08
2
11:10
2日目
山行
7:28
休憩
0:58
合計
8:26
4:46
6
4:52
4:53
25
5:18
5:18
58
6:16
6:16
63
7:19
7:37
16
7:53
8:06
19
8:25
8:26
109
10:15
10:17
10
10:27
10:37
39
11:16
11:16
51
12:07
12:19
12
3日目
山行
8:34
休憩
1:12
合計
9:46
4:02
64
5:06
5:06
113
6:59
7:12
7
7:19
7:19
13
7:45
7:46
12
7:58
7:58
36
8:34
8:34
30
9:04
9:38
57
11:22
11:36
114
13:30
13:30
18
4日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
5日目
山行
6:09
休憩
0:20
合計
6:29
4:29
4:29
39
5:08
5:09
86
6:35
6:35
36
7:11
7:11
36
7:47
7:49
36
8:25
8:40
8
9:08
9:08
27
9:35
9:35
30
10:05
10:05
1
10:06
ゴール地点
天候 晴れのち台風
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
芝沢ゲートまで自家用車
ゲート直前は路面が荒れていて車幅狭いので注意
駐車場は30〜40台程度駐車可能だが平日でも割と満車になる
鳥倉林道ゲートに自家用車をもう1台待機
縦走終了後に芝沢ゲートの自家用車を回収
コース状況/
危険箇所等
【林道】(芝沢ゲート〜西沢渡)
危険箇所特になし
土日祝日などは易老渡へ送迎タクシーの乗り入れがあるので注意

【聖平まで】(西沢渡〜聖平小屋)
西沢渡は川を少し上ると橋が架けられているのでそれを利用するのが良い
西沢渡にある立派なゴンドラはアトラクションとしては面白いが、結構腕力が必要なのでこれから登る人については体力温存の意味からあまりお勧めしない。
下りなら遊んでいくのもアリ
西沢渡を渡ると急傾斜の直登
林道歩きから上手く切り替えないとあっという間に脚を持っていかれる
雨の直後は木の根、石など滑りやすい箇所が多いので注意

【主稜線】(聖岳〜兎岳〜百瞭胸海硫函
聖岳からは急傾斜の下り
基本的には砂礫と岩のミックス
聖兎のコルから兎岳へは急傾斜の直登
泥濘と岩のミックスなので降雨直後は良く滑る
兎岳から下りにルートをとる場合は滑りやすいので特に注意
大沢岳は百瞭饗Δ亡き道があるのでショートカット可能
登りたい場合は分岐に荷物をデポしてピストンを推奨
あるいは百瞭兇鵬拱をデポして空荷で登るのもアリ

【赤石岳まで】(百瞭供狙崟亞戞
危険箇所特になし
目の前に見えているので油断しがちだが地味に距離と高低差(約700m)あり

【荒川前岳まで】(赤石岳〜荒川小屋〜荒川前岳)
危険箇所特になし
赤石岳から荒川小屋までは遮るもののない稜線なので荒天時は注意
荒川小屋から荒川前岳への登りは急傾斜の直登
CTこそ短いものの400mを一気に駆け登るので油断は禁物

【荒川前岳周辺】(荒川前岳〜下降地点)
荒川前岳から三伏方面へ少し進み、下降地点までの100m程が要注意危険箇所
南側斜面は完全に切れ落ちた崖、落ちたら死ぬ
高度感は戸隠山のそれ、両端が切れ落ちていないだけ戸隠山よりマシなレベル
3カ所ほど崖ギリギリを歩く場所があるため、高所恐怖症の方、高いところで足がすくんでしまう方は要注意(というか通らない方が良い)
どうしても通過が無理と思ったら、非推奨ではあるが北側斜面のハイマツ上を歩く方が、崖の際を恐る恐る歩くよりは多少安全
昔は高度感こそあるもののもう少しまともな登山道だったが、今現在は一般登山道と呼んでしまって良いものか躊躇するレベル
年々登山道が痩せ細っているため、近い将来通行不能になる可能性もあり

芝沢ゲートからスタート。
以前は易老渡、便ヶ島まで車で行けたことを思うと不便になりましたが、タクシーを予約すれば今現在でも易老渡までは入れます。
2022年08月10日 04:19撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 4:19
芝沢ゲートからスタート。
以前は易老渡、便ヶ島まで車で行けたことを思うと不便になりましたが、タクシーを予約すれば今現在でも易老渡までは入れます。
自転車の方が滑ってケガをしたというのを誰かのレポで読んだ記憶がありますが、転倒対策でしょうかね?親切。
2022年08月10日 05:04撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/10 5:04
自転車の方が滑ってケガをしたというのを誰かのレポで読んだ記憶がありますが、転倒対策でしょうかね?親切。
易老渡。
以前より若干荒れてるかな。
2022年08月10日 05:23撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 5:23
易老渡。
以前より若干荒れてるかな。
林道ショートカットの為の自転車が非常に多いですね、気持ちはよくわかりますよw
2022年08月10日 05:23撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 5:23
林道ショートカットの為の自転車が非常に多いですね、気持ちはよくわかりますよw
以前はここに車を停めたんだなぁ。
2022年08月10日 05:25撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 5:25
以前はここに車を停めたんだなぁ。
トンネルを通過していざ便ヶ島へ。
2022年08月10日 05:28撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/10 5:28
トンネルを通過していざ便ヶ島へ。
聖光小屋です。
水の補給が可能ですが煮沸推奨とありましたね。
2022年08月10日 05:50撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 5:50
聖光小屋です。
水の補給が可能ですが煮沸推奨とありましたね。
ここから西沢渡までは登山道と林道のミックス。
2022年08月10日 06:04撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 6:04
ここから西沢渡までは登山道と林道のミックス。
またトンネル。
2022年08月10日 06:09撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 6:09
またトンネル。
荒れている場所もありますが、定期的に補修されているであろう場所も多かったです、ありがとうございます。
2022年08月10日 06:21撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 6:21
荒れている場所もありますが、定期的に補修されているであろう場所も多かったです、ありがとうございます。
有名なゴンドラ。
川を少し上流に行けば仮設橋が架かっているので、腕力と体力に自信がある方以外はそちらを利用しましょう。
2022年08月10日 06:36撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/10 6:36
有名なゴンドラ。
川を少し上流に行けば仮設橋が架かっているので、腕力と体力に自信がある方以外はそちらを利用しましょう。
奥に打ち捨てられた小屋があります。
2022年08月10日 06:48撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/10 6:48
奥に打ち捨てられた小屋があります。
激登り。
今回の縦走で『激登り』という言葉を何度使ったことか、南アルプス南部は激登りの宝庫ですw
2022年08月10日 07:12撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
6
8/10 7:12
激登り。
今回の縦走で『激登り』という言葉を何度使ったことか、南アルプス南部は激登りの宝庫ですw
ちょっと痩せたところもありますよ。
2022年08月10日 07:24撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 7:24
ちょっと痩せたところもありますよ。
湿度が高く滝のように汗が出る、とにかくひたすら暑く傾斜が急!
2022年08月10日 08:22撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/10 8:22
湿度が高く滝のように汗が出る、とにかくひたすら暑く傾斜が急!
サルノコシカケ。
2022年08月10日 08:29撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 8:29
サルノコシカケ。
苔平までくれば多少傾斜がマシになります。
2022年08月10日 09:34撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 9:34
苔平までくれば多少傾斜がマシになります。
薊畑への最後の登り。
2022年08月10日 10:45撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/10 10:45
薊畑への最後の登り。
うわぁガスガス。
2022年08月10日 10:46撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 10:46
うわぁガスガス。
暑かったね。
2022年08月10日 10:49撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/10 10:49
暑かったね。
聖平まで下ります。
2022年08月10日 11:06撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/10 11:06
聖平まで下ります。
小屋への直線。
2022年08月10日 11:08撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7
8/10 11:08
小屋への直線。
聖平小屋ではキーマカレーを頂きました、軽食はマジで助かる。
2022年08月10日 12:10撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
6
8/10 12:10
聖平小屋ではキーマカレーを頂きました、軽食はマジで助かる。
テント番号76番
なんと今回聖岳に登れば百名山76座目ということで奇跡の一致を見る。
2022年08月10日 14:11撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
10
8/10 14:11
テント番号76番
なんと今回聖岳に登れば百名山76座目ということで奇跡の一致を見る。
我々は、ここのテント場ではいつも洗濯物干してるなぁw
2022年08月10日 14:12撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
3
8/10 14:12
我々は、ここのテント場ではいつも洗濯物干してるなぁw
朝です。
この時点で台風が発生していたようですが、情報収集が足りていなかった点は認めざるを得ない。
2022年08月11日 04:41撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/11 4:41
朝です。
この時点で台風が発生していたようですが、情報収集が足りていなかった点は認めざるを得ない。
朝焼け。
この時はこれから続く縦走にウキウキしかない状態でしたが、危機は刻一刻と迫っていたのである。
2022年08月11日 04:44撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
9
8/11 4:44
朝焼け。
この時はこれから続く縦走にウキウキしかない状態でしたが、危機は刻一刻と迫っていたのである。
朝焼けその2。
2022年08月11日 04:47撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/11 4:47
朝焼けその2。
朝焼けその3。
2022年08月11日 04:50撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
5
8/11 4:50
朝焼けその3。
聖と朝焼け。
2022年08月11日 04:50撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/11 4:50
聖と朝焼け。
光岳方面。
2022年08月11日 04:52撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7
8/11 4:52
光岳方面。
分岐から朝日を拝んでからスタートします。
2022年08月11日 05:06撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/11 5:06
分岐から朝日を拝んでからスタートします。
さぁ行こう。
2022年08月11日 05:10撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
5
8/11 5:10
さぁ行こう。
富士山が見えました。
2022年08月11日 05:26撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/11 5:26
富士山が見えました。
良いですね。
2022年08月11日 05:26撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
5
8/11 5:26
良いですね。
小屋が小さくなりました。
2022年08月11日 05:42撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/11 5:42
小屋が小さくなりました。
撮影に夢中な私。
このあたりから一眼レフの写真が増えていきます。ようやく使える。
2022年08月11日 05:55撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
5
8/11 5:55
撮影に夢中な私。
このあたりから一眼レフの写真が増えていきます。ようやく使える。
聖方面。
2022年08月11日 05:58撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 5:58
聖方面。
小聖岳から。
2022年08月11日 06:07撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
11
8/11 6:07
小聖岳から。
日が当たってきました。
2022年08月11日 06:08撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/11 6:08
日が当たってきました。
【360度パノラマ】小聖岳。
2022年08月11日 06:15撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
4
8/11 6:15
【360度パノラマ】小聖岳。
多少雲はありますが良い天気です。
2022年08月11日 06:15撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
5
8/11 6:15
多少雲はありますが良い天気です。
【360度パノラマ】稜線上。
2022年08月11日 06:17撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
5
8/11 6:17
【360度パノラマ】稜線上。
撮影ばっかしててなかなか進まんw
2022年08月11日 06:27撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 6:27
撮影ばっかしててなかなか進まんw
カッコイイ山容。
2022年08月11日 06:28撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
4
8/11 6:28
カッコイイ山容。
雲と空の色が良いですね。
2022年08月11日 06:43撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 6:43
雲と空の色が良いですね。
さて念願の聖岳山頂。
私自身は二度目ですが妻は初。
2022年08月11日 07:25撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
6
8/11 7:25
さて念願の聖岳山頂。
私自身は二度目ですが妻は初。
【360度パノラマ】聖岳。
2022年08月11日 07:18撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
4
8/11 7:18
【360度パノラマ】聖岳。
陸ガンの通信装備でこんなようなアンテナなかったっけ?(うろ覚え)
2022年08月11日 07:19撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
11
8/11 7:19
陸ガンの通信装備でこんなようなアンテナなかったっけ?(うろ覚え)
雲の形がもはや不死鳥。
2022年08月11日 07:23撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8
8/11 7:23
雲の形がもはや不死鳥。
不死鳥を携えた山頂イエイ。
2022年08月11日 07:23撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
10
8/11 7:23
不死鳥を携えた山頂イエイ。
相変わらずチップスターを持ち込む女。
2022年08月11日 07:32撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/11 7:32
相変わらずチップスターを持ち込む女。
奥聖岳にも寄っていきますよ。
2022年08月11日 07:24撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 7:24
奥聖岳にも寄っていきますよ。
岩稜地帯を歩く。
2022年08月11日 07:43撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
3
8/11 7:43
岩稜地帯を歩く。
赤石岳方面。
この時は快晴の赤石岳に立てると本気で思っていたんだけどなぁ…
2022年08月11日 07:56撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
4
8/11 7:56
赤石岳方面。
この時は快晴の赤石岳に立てると本気で思っていたんだけどなぁ…
奥聖岳からの富士山。
2022年08月11日 08:05撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
9
8/11 8:05
奥聖岳からの富士山。
【360度パノラマ】奥聖岳。
2022年08月11日 07:55撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
3
8/11 7:55
【360度パノラマ】奥聖岳。
アルクマ『富士山』
2022年08月11日 08:04撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
6
8/11 8:04
アルクマ『富士山』
アルクマ『キレイだね』
2022年08月11日 08:05撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
6
8/11 8:05
アルクマ『キレイだね』
戻ります。
2022年08月11日 08:13撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/11 8:13
戻ります。
もっかい赤石岳方面。
2022年08月11日 08:30撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/11 8:30
もっかい赤石岳方面。
あ、ちなみに左から出ているアンテナみたいなのは360カメラです。
2022年08月11日 08:50撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
4
8/11 8:50
あ、ちなみに左から出ているアンテナみたいなのは360カメラです。
聖岳から兎岳への稜線は激下りと激登りの熱いコラボレーション。
2022年08月11日 08:50撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 8:50
聖岳から兎岳への稜線は激下りと激登りの熱いコラボレーション。
どこまで下るねんw
2022年08月11日 08:53撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 8:53
どこまで下るねんw
切れ落ちた場所もありますが危険はありません。
2022年08月11日 09:01撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 9:01
切れ落ちた場所もありますが危険はありません。
兎岳への激登り。
カワイイ名前なのに鬼畜な山ですよ。
2022年08月11日 09:19撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 9:19
兎岳への激登り。
カワイイ名前なのに鬼畜な山ですよ。
同上。
2022年08月11日 09:25撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 9:25
同上。
赤石岳をバックに登っていきましょう。
2022年08月11日 10:10撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 10:10
赤石岳をバックに登っていきましょう。
兎岳山頂。
2022年08月11日 10:27撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
5
8/11 10:27
兎岳山頂。
【360度パノラマ】兎岳。
2022年08月11日 10:37撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
4
8/11 10:37
【360度パノラマ】兎岳。
あといくつピークあんねん…
2022年08月11日 10:44撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
5
8/11 10:44
あといくつピークあんねん…
聖と兎を振り返る。
2022年08月11日 11:18撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 11:18
聖と兎を振り返る。
小兎岳。
この山域『小○○岳』みたいなネーミング多くね?
2022年08月11日 11:19撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
5
8/11 11:19
小兎岳。
この山域『小○○岳』みたいなネーミング多くね?
【360度パノラマ】小兎岳。
2022年08月11日 11:18撮影 by  RICOH THETA X , RICOH
2
8/11 11:18
【360度パノラマ】小兎岳。
熱い登り返し。
2022年08月11日 11:31撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
6
8/11 11:31
熱い登り返し。
再び振り返る。
歩いてきたなぁ…
2022年08月11日 12:05撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
3
8/11 12:05
再び振り返る。
歩いてきたなぁ…
大沢岳への分岐から後ろを振り返る、何かもう疲れたから大沢岳はイイやw
2022年08月11日 12:31撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/11 12:31
大沢岳への分岐から後ろを振り返る、何かもう疲れたから大沢岳はイイやw
百瞭兇悗隆き道は久しぶりの平坦路。『癒しの小径』と勝手に名付けよう。
2022年08月11日 12:36撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
3
8/11 12:36
百瞭兇悗隆き道は久しぶりの平坦路。『癒しの小径』と勝手に名付けよう。
百瞭胸海硫箸見えました。
2022年08月11日 13:11撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
3
8/11 13:11
百瞭胸海硫箸見えました。
疲れた〜
しかしそれ以上にここでもたらされた『台風来る』の悲報に愕然としましたよ。
2022年08月11日 13:13撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
6
8/11 13:13
疲れた〜
しかしそれ以上にここでもたらされた『台風来る』の悲報に愕然としましたよ。
3日目は朝から雨。
一瞬の晴れ間からの赤石岳です、この時は青空も見えていたんですけどね。
2022年08月12日 05:34撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/12 5:34
3日目は朝から雨。
一瞬の晴れ間からの赤石岳です、この時は青空も見えていたんですけどね。
台風が直撃する前に少しでも前に進むべく予定を遂行します。台風の足が遅くなれば、最悪予定を前倒ししてでも下山してしまう事も視野に入れつつ。
2022年08月12日 05:50撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/12 5:50
台風が直撃する前に少しでも前に進むべく予定を遂行します。台風の足が遅くなれば、最悪予定を前倒ししてでも下山してしまう事も視野に入れつつ。
一瞬の晴れ間の後、暴風雨の中を歩き続けて赤石岳避難小屋へ文字通り避難。
ヤバいくらい寒い、ストーブが暖かくて本当に助かりました。
2022年08月12日 06:53撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
9
8/12 6:53
一瞬の晴れ間の後、暴風雨の中を歩き続けて赤石岳避難小屋へ文字通り避難。
ヤバいくらい寒い、ストーブが暖かくて本当に助かりました。
荒天続きでほとんど写真がありませんが、たまに晴れた時に撮影してます。これは小赤石岳の肩から少し下った場所より。
2022年08月12日 08:18撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/12 8:18
荒天続きでほとんど写真がありませんが、たまに晴れた時に撮影してます。これは小赤石岳の肩から少し下った場所より。
『お?晴れるかな?』と思うとまたすぐに雨が降り始める、この日は1日そんな調子でした。
2022年08月12日 08:18撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/12 8:18
『お?晴れるかな?』と思うとまたすぐに雨が降り始める、この日は1日そんな調子でした。
レンズに水滴がついてまともに撮影できてないな…
2022年08月12日 08:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/12 8:37
レンズに水滴がついてまともに撮影できてないな…
荒川小屋へ下ります。
2022年08月12日 08:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/12 8:37
荒川小屋へ下ります。
振り返って。
2022年08月12日 08:44撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/12 8:44
振り返って。
ここから荒川小屋へ下りますが、そこからは再び雨が降り始めて写真ナシ。
2022年08月12日 08:49撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
1
8/12 8:49
ここから荒川小屋へ下りますが、そこからは再び雨が降り始めて写真ナシ。
荒川前岳への分岐。
ここから先に今縦走最大の地獄が待っていた。詳細は『コース状況/危険箇所等』参照のこと。
2022年08月12日 11:15撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/12 11:15
荒川前岳への分岐。
ここから先に今縦走最大の地獄が待っていた。詳細は『コース状況/危険箇所等』参照のこと。
危険箇所通過はマジで生きた心地がしなかったので森林に癒される。
2022年08月12日 13:42撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/12 13:42
危険箇所通過はマジで生きた心地がしなかったので森林に癒される。
高山裏避難小屋。
小屋番のオジさん超いい人でした。
2022年08月13日 17:34撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
6
8/13 17:34
高山裏避難小屋。
小屋番のオジさん超いい人でした。
ヘッデンが壊れたことで深夜に強行突破して台風上陸前に下山するというプランが瓦解。予備日はあったので高山裏で1日停滞して台風をやり過ごすことにしました。
2022年08月13日 17:32撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/13 17:32
ヘッデンが壊れたことで深夜に強行突破して台風上陸前に下山するというプランが瓦解。予備日はあったので高山裏で1日停滞して台風をやり過ごすことにしました。
朝、雨の中歩いている途中に突如として使用不能になった妻のヘッデン。そりゃ充電端子を上に向けて雨の中歩いてたら使用不能にもなるよw
(後程復活しました)
2022年08月13日 11:44撮影 by  iPhone 13 Pro, Apple
6
8/13 11:44
朝、雨の中歩いている途中に突如として使用不能になった妻のヘッデン。そりゃ充電端子を上に向けて雨の中歩いてたら使用不能にもなるよw
(後程復活しました)
途中大雨でテントの下が川になってしまったので、急遽治水工事を敢行。昔は晴れていてもテント張るときはその都度治水工事してましたが、久しく忘れてましたね。
2022年08月13日 12:30撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
7
8/13 12:30
途中大雨でテントの下が川になってしまったので、急遽治水工事を敢行。昔は晴れていてもテント張るときはその都度治水工事してましたが、久しく忘れてましたね。
斜面側にストックぶっ刺して水抜きトンネル作成。
2022年08月13日 12:31撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
4
8/13 12:31
斜面側にストックぶっ刺して水抜きトンネル作成。
キレイに流れてますOK。
2022年08月13日 12:31撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
6
8/13 12:31
キレイに流れてますOK。
何とか無事台風をやり過ごせました。台風直撃時よりも、台風到着前の方が雨量落雷共にヤバかった。
2022年08月13日 17:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
5
8/13 17:37
何とか無事台風をやり過ごせました。台風直撃時よりも、台風到着前の方が雨量落雷共にヤバかった。
台風の抜けた最終日、風は相変わらず台風並みに上空を吹きすさんでいました。とはいえ四の五の言わずに下山するしかない。
2022年08月14日 04:30撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/14 4:30
台風の抜けた最終日、風は相変わらず台風並みに上空を吹きすさんでいました。とはいえ四の五の言わずに下山するしかない。
風だけなら何とかなる、このまま降らないでくれ〜
2022年08月14日 04:57撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/14 4:57
風だけなら何とかなる、このまま降らないでくれ〜
祈りとは裏腹にポツポツと雨が…
2022年08月14日 05:14撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/14 5:14
祈りとは裏腹にポツポツと雨が…
小河内岳に向かう頃には本格的に降り始め。
2022年08月14日 05:15撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
2
8/14 5:15
小河内岳に向かう頃には本格的に降り始め。
稜線は暴風雨に。
最終日もこれかぁ〜
2022年08月14日 06:33撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/14 6:33
稜線は暴風雨に。
最終日もこれかぁ〜
もうひたすら進むしかありません。小河内岳周辺で逆ルートの登山者2人に会った時は本当に心強かった。
2022年08月14日 07:48撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
6
8/14 7:48
もうひたすら進むしかありません。小河内岳周辺で逆ルートの登山者2人に会った時は本当に心強かった。
三伏峠周辺に至る頃には暴風雨も多少マシに。
2022年08月14日 08:12撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
3
8/14 8:12
三伏峠周辺に至る頃には暴風雨も多少マシに。
ここまでくれば安心だ。
2022年08月14日 08:37撮影 by  iPhone 13 Pro Max, Apple
8
8/14 8:37
ここまでくれば安心だ。

感想

◆登山の感想
【10日(水)】
大木広場までは体の調子が全て良く、激登りでも笑って登っていました。そこから先はドッと疲れがきたのか、しんどくなり足が重くなりました。聖平小屋に到着した時は、今度は2人とも元気にここに来れたことが嬉しく疲れが吹っ飛びました。

【11日(木)】
とても天気が良く、やっと聖岳に登れて最高に嬉しかったです。どこを向いても山が見渡せて嬉しさも爆発でした。そこからの激下り、激登りで何度もしんどいと思いましたが、天気が良かったのが後押ししてくれて山を見て元気をもらってました。到着してから、台風情報のせいで安心感がどこかへ飛んでいってしまいました。

【12日(金)】
ヘッデンを水浸しにしてダメにして酷く落ち込みながらのスタートとなってしまいました。雨と風でとても寒く、少し雲が開けて山が望めても山を楽しむことが出来ず荒川小屋まで歩き続けました。小屋からも本当にしんどいしか思えず、こんなに辛かったっけ?この道と思いました。山頂に着いてやっと安心したのに、すぐ絶望と死を感じるほどの道を見て頭が真っ白になり足が震えました。やっとここまで来たのに…と思っていましたが、すぐに主人の機転に助けられました。高山裏に着いて、小屋番さんとその道の話をしてる時に無事に着けて良かったぁと心から思い主人に改めて感謝しました。

【13日(土)】
停滞が決まり、思ったより台風もひどくなくテント内でも快適に過ごせました。風がかなり防げる場所をありがとう 小屋番さん。

【14日(日)】
1日休んで体調もバッチリ。絶対に雨には降られるけど、3日目とは違うぞっと思っていたけど最終日も雨風が酷かったです。その中で稜線を歩けなければならなかったのはしんどかったです。最初に二人組を山頂で見つけた時は「人だぁ〜っ!」と2人で叫んだくらいです。きっと天気が良ければ凄い景色が広がってるんだろうなぁと思えたのは三伏に着いた時でそれまでは余裕なかったです。過去一、しんどい山行でしたが靴が自分に馴染んでくれたのは嬉しい収穫でした。もう一度同じ工程を行こうとはならないけど(荒川直下があのままなら)山の奥深くを堪能出来て幸せな5日間でした。


◆登山の背景
私は聖平小屋との相性がすこぶる悪いらしい。
一度目は高校山岳部時代の南アルプス南部縦走。
聖岳でぎっくり腰になり、聖平小屋では何もできずにただひたすら寝ていました。
二度目は11年前。南アルプス南部縦走を計画した際に山中で食中毒となり、聖平小屋で2日間下痢と格闘する羽目に(詳細は下記の記事を参照)

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4531036.html

迷信やジンクスを信じているわけではありませんが、どうも聖岳と関わるとろくなことがなく個人的に妙に苦手意識があったため、南アルプスにある百名山の中でも最後に残してしまったのが聖岳だったわけです。
今回三度目の正直ということで、準備万端聖岳にチャレンジする事になりました。
結果論ですが、やはり私は聖に関わるとろくなことがないというジンクスを再認識する羽目になってしまいました。


◆登山の詳細
大前提として、入山当日の週間予報はオール晴れマーク。
当たり前ですが台風のたの字も予兆も一切なかったことを最初に記しておきます。

【10日(水)】
(芝沢ゲート〜聖平小屋)
11年前に訪れた時は易老渡まで車で入れましたが、現在はマイカー乗り入れ禁止。
予約しておけばタクシーで易老渡まで入ることは可能ですが、それを知ったのが直前だったので時すでに遅しということで約2時間半の林道歩きです。
道も悪くなく傾斜もさほどきつくありませんがいかんせん長い…
この区間のおかげで長野県側からの入山者は以前に比べたら減ったでしょうね。
林道区間は自転車を利用する日帰り登山者の方は結構おられました。
西沢渡のゴンドラは華麗にスルー、仮設橋を利用して渡渉します。
地図を見ればわかりますが西沢渡から苔平まではアホみたいな急登。
これまで林道歩きとはわけが違うので切り替え必須です。
沢沿いという事もあり湿度が異常に高く、小屋に着くころには汗だくでした。

私たちが聖平のテント場でのんびりしていたまさにその時、日本列島太平洋側に台風が発生していたことを後に知ることとなります。

【11日(木)】
(聖平小屋〜聖岳〜兎岳〜百瞭胸海硫函
早朝、美しい朝焼けと共に出発です。
この時点ではまさか台風が接近していようとは夢にも思わず、天気予報のチェックもまるっきり怠るという体たらく、もしもこの段階で台風の情報を仕入れていたとすれば、聖岳ピストンからの下山も視野に入りましたが、我々は何の疑いもなく奥地へと歩を進めたのでした。
聖岳は快適に登り順調に百名山76座目をゲット(テント番号と一緒という奇跡)
聖との相性が悪いなんてただの思い込みだと言わんばかりの素晴らしい天気と体調でしたが、聖岳から兎岳への激下り+激登りを経て順調に脚と体力を削られ、当初は登る予定だった大沢岳をパスして百瞭胸海硫箸謀着した私たちを待っていたのは『台風来る』の悲報でした。
率直な感想は『今更戻れないじゃん』でした。
大急ぎで情報を収集した結果、台風直撃は13日の午前9時(この時点では)
何とか動けるであろう12日にどう行動するかがこの時百瞭兇砲い薪仍骸圓粒様全員共通の争点だったと思います。
私の隣のテントの女性は当初の聖への縦走計画を破棄し赤石側へ撤退を決断。
私たちはというと12日は予定通り高山裏まで移動し、その時点での台風の位置を確認した上で13日の行動を決定することにしました。

【12日(金)】
(百瞭胸海硫函狙崟亞戞噌喟郛屋〜荒川前岳〜高山裏避難小屋)
午前2時、ついに降り出してしまった雨の中テントを撤収。
暗闇の中一路高山裏避難小屋を目指します。
途中仕入れた情報では台風は当初よりも減速し、13日の正午に直撃との予報。
台風が減速傾向にあるのであれば、いっそ13日の深夜から歩き始めて直撃する前に鳥倉へ下ってしまうことも可能になります。
個人的にはそのプランでほぼ決定していたのですがここでアクシデントが2つ発生。

‘庸〆覆離悒奪妊鵑壊れる
⊆蠧れを怠っていたレインウェアの表面撥水がゼロで服びしょ濡れ

,砲茲衞覺峭堝阿困難となり、台風直撃前に下山するというプランが事実上不可能に。
△砲茲螢譽ぅ鵐ΕД△ほぼ意味を成さず、赤石岳に登る頃には体が震え始める。
濡れていたせいもありますが、この時期にしては経験上もっとも寒かったかもしれません。
赤石岳避難小屋で暖を取らせていただきながら行動食を食べまくって体力回復。
また前述した百瞭兇芭戮離謄鵐箸世辰申性の方と赤石岳避難小屋でお別れをして我々は一路高山裏避難小屋を目指します。

道中晴れたり降ったりと不安定な天気の中、荒川前岳に到着しましたが図らずも今回の縦走で最も困難な局面が訪れました。
荒川前岳から下降点への登山道がもはや崖の淵を歩くがごとく痩せ細っており、妻の足がすくんでしまって先に進めなくなってしまったのです。
天候は暴風雨、既にここは最奥地、戻る選択肢は既になく進むしか道はありません。
万が一ここを通過できなかった場合、荒川方面へ進んで千枚小屋経由で下山する方法もなくはないですが、それも事実上無理筋です。
何が何でも行くしかありませんが妻の足は前へ進みません。
私はと言えば先日の仙丈ヶ岳の山行中、妻に一本橋を渡らせたら川に落水してしまった光景がフラッシュバックし、これ歩かせたらマジで崖から落ちるかもしれないと思い、この登山道を歩かせる決断はできませんでした。
結論、『ハイマツの上を歩くしかない』
断崖絶壁になっている南側斜面に比べ、北側斜面は急ではあるもののハイマツが多い茂っており歩こうと思えば歩けなくはありません。
本来植物を踏みしめて歩くのは推奨される行為ではありませんが、こんなところで立ち往生するわけにも不意に崖から落ちるわけにも行きませんので選択肢はひとつです。
ログを見てもらえばわかりますが、一度進んでから戻って北側斜面を巻いています。
無事通過することはできましたが、以降2晩に渡って夢に出る程私にとってはトラウマなルートとなりました。

高山裏避難小屋に到着、台風情報を仕入れると直撃は13日の午後2時。
やはり台風は減速傾向で、13日の夜中に歩き始めて朝までに下山するのが最善と思われましたが、ヘッデンが壊れて夜間行動が不可能となった今となってはそれも無意味ということでこの時点で13日は停滞することに決定。

【13日(土)】
(高山裏避難小屋にて停滞)
早朝、暴風雨で目が覚めます。
さらに稜線では落雷が…音から察するに距離にして1〜3匏内に落ちまくっていた様子。
これ時間的に深夜に出発してたら稜線で落雷に遭遇していた可能性あったかも?
そして不思議なことに、この日の昼間に妻のヘッデンが復活しました。
まさかヘッデンの故障に命を救われた??
最終的に台風が通過したのは夕方過ぎでした。

【14日(日)】
(高山裏避難小屋〜小河内岳〜三伏峠〜鳥倉林道ゲート)
台風の通過を見届けてから早朝に高山裏避難小屋を出発。
高山裏小屋の小屋番のオジさんは滅茶苦茶良い人でした、ありがとう、また来ます。
出発時は風が強い程度で周辺の山も見えていましたが、2時間ほど歩くころには暴風雨に変化、小河内岳に至る頃にはピークに。
もはや暴風雨の稜線は慣れたもんですが、やはり寒い。
途中行動食爆食いで体温を上げながら、小河内岳で逆ルートの登山者の姿に勇気をもらいながらなんとか下山することが出来ました。

◆登山の感想ほか
率直な感想『無事帰れてよかった』
通常最終日などは下山せねばならず名残惜しい気持ちになる事が多いですが、今回に関しては安堵の気持ちの方が圧倒的でしたね。
台風もそうでしたが、荒川前岳の通過といい、人の少ない南アルプス南部という心細さも相まって、精神的には雪山並みにタフな山行だったと個人的には感じました。
『また来たい』ではなく『しばらく近寄りたくねぇ』がリアルな感想w
高校時代ひたすらきつかったと感じた気持ちはやはり正しかった。

南アルプス南部は一個一個の山容がデカく、小ピークのアップダウンですらそこらの日帰り山レベルであることも少なくないハードな山域です。
敢えて今回の失敗を挙げるなら荷物を持ち過ぎた事。
結局は歩き切ったので問題ないとも言えますが、正直なところ背負える重量を過信していた感は否めませんね(昔背負えたは通用しない)
結果論ですが一眼レフは余計でした、1日しかまともに使ってないしw
それ以外にも課題が多い山行でした、久しぶりに勉強になったな〜
・レインウェアはしっかり手入れする。
・道具の使い方をきちんと理解して持ち込む(ヘッデン)
・雨天時のテント泊では事前に治水工事(水路作り)を行う。
・ボッカ力を過信しない。
・体力を過信しない。
・気象情報は必ず毎日入手する。
・登山道の下調べは入念に行う(荒川前岳)

あと最後に
やはり私は聖平小屋との相性がすこぶる悪いらしい。
(あの予報あのタイミングで台風発生はオカルト並みにあり得ない)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:551人

コメント

百瞭胸海硫箸妊謄鵐箸隣になった者です。
無事に下山したようで何よりです。
私は12日(金)中に赤石岳から東尾根を下り下山、その日のうちに静岡駅に出て帰宅しました。
下山後は椹島ロッヂに泊まりゆっくりしようかなと迷いながら下山していましたが、
翌13日(土)は林道東俣線が通行止めになったようで、そのまま帰宅して良かったです。
台風の発生により、聖方面にそのまま行くか戻って下山するか非常に悩みましたが、
情報交換などでき、不安が少し軽減されました。ありがとうございました。
聖岳方面はまた機会を見つけて計画を立てようと思います。
旦那様にもよろしくお伝えください。
2022/8/17 23:37
zaq12wsxさん、コメントありがとうございます!旦那の方です。
その節はお世話になりました、お互い無事下山出来てよかったです。
ヤマレコのアカウントも作られたんですね、友達申請させていただきました♪

あの日のうちに下山されたんですか!?大変でしたね、お疲れさまでした。
結果的に停滞していたら閉じ込められていたわけですから、危なかったですね…
ただでさえ心細い山域での台風ということで、内心私たちも不安でいっぱいでしたが、相談・お話できる相手がいてくれて本当に心強かったです、ありがとうございました。
是非またいつか快晴の聖岳に立てる事祈っております。
また機会がありましたらどこかの山にでもご一緒出来たら嬉しいです。
2022/8/18 10:09
zaq12wsxさん こんばんは。コメントありがとうございます。あの時はお世話になりました。情報交換はとても心強く、話が出来るだけで気持ちが少し軽くなることが出来ました。台風に当たるなんて初めての経験でビクビクだったので…お互い無事に下山出来てよかったです

次回は周りの景色と聖岳を楽しめるお天気の時に登れるといいですね
また機会がありましたら、どこかのお山でご一緒出来たら嬉しいです♪
台風情報だけではなく、色んなお話してみたかったので。
早速お友達申請させていただきます♬
2022/8/18 19:44
Akkie_Kumaさん、Yukkie_Kumaさん
お友達申請ありがとうございます。
承認しましたが、私は山に行くときに山の状況を確認するために人の記録を参考にしていますが、私自身の記録は載せていません。
山に入っているときに台風が来るなんてことは私も初めてでした。
最近は単独で行くことが多いので、お二人とお話しでき本当に良かったです。
どこかのお山でご一緒できたら、私もうれしいです。
ありがとうございます。
2022/8/19 0:29
聖岳、いい山ですよね。私は、高校時代に行って、それっきりになっていますが、美しい写真を見せてもらうと、もう一度行きたいと感じました。ただ、私も感じましたが、聖を越え、兎、中盛丸山辺りまでくると、ヘロヘロになった記憶が蘇ります。今のところ、赤石岳から北はつながっていないので、行きたい気持ちが出てきました。崩落気味の絶壁きわは、気をつけないと行けないようですが。。。。。台風で大変でしたが、それも山登り。無事に帰ってくれば、その経験は、今後生きてくると思います。
2022/10/10 0:54
kzs_inaさん、コメントありがとうございます!
何せ聖は行く度にアクシデントに見舞われるものですから、なかなか登頂を果たせませんでしたが二十数年越しにようやく再び頂に立つことができました。
私も高校時代はとにかくキツイ山だった記憶しかありませんでしたが…
記憶は正しかったですw
荒川前岳は山頂もあと少しで消えてなくなりそうなほど崩落しておりますので、近い将来今の登山道は崩落して通行不能になるかもしれません。
無理に塩見まで縦走することもありませんので、是非機会があれば赤石から荒川、千枚の周回コースなどいかがでしょうか?
ちなみにこの時の台風のおかげで、今シーズンは雨に対する抵抗が全くなくなりました。
ある意味良い経験だったのかもしれませんw
2022/10/10 10:31
夏の山行記録に今頃コメントを寄せて失礼しますが、先ずは新年のご挨拶から申し上げます

あけましておめでとうございます
卯年なので兎のつく山をと単純に考えたら兎岳ですがここはとんでもない山域だという事くらいの知識はあったので他の方のレコを色々拝見しています

私が泊まり掛けで行くのは長野でも主に北の方なので南アルプスは行った事が無く、辛うじて中央アルプスの千畳敷カールをローブウェイで散策したのみです

初めての山域に少しビビり気味ですがチャレンジしてみようかなと考えています
(勿論夏~初秋)
ただ、兎へ行けるかどうかホント自信がありません…
2023/1/3 15:05
鷲尾健さん、コメントありがとうございます!
長期間コメントお返しせず、大変ご無礼をお許しください。
本日2023年初登山に行ってきたという体たらくでして、久しぶりにヤマレコ起動してコメントに気付き慌てて返信させていただいている次第でございます…
今更ですがあけましておめでとうございます。

個人的には長野県側は交通アクセスが致命的に悪いので、私たちの歩いた長野県側からのルートよりは静岡県側を利用されることをお勧めしますが、聖平小屋をベースに兎へのピストンを計画されているのであれば長野県側から入るという選択肢になるかと思います。
工程は最短ですが、山より下界の交通手段や宿泊などの調整に手間がかかりそうですね。

静岡県側からですと椹島から赤石、聖をぐるっと周回するルートになりますが、体力と日程が許すのであれば個人的にはこちらの方が魅力的だと思います。
椹島前泊>赤石避難小屋>聖平小屋の3泊(体力に自信があれば)
椹島前泊>赤石小屋>百瞭供篝司疹屋の4泊(安パイ)
あたりが妥当なところでしょうかね。

南アルプス南部はアクセスの悪さが変にハードルを高くしているところがありますが、技術的に難しいところはさほどありませんで、登山自体に求められるのは体力のみですw
それだけに達成感は他の山域とはまた異なり『出し切った感』を感じられる山域です。
個人的にとても好きな山域ですので、是非とも卯年に兎岳、達成できることを陰ながら応援しております。
2023/5/2 18:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら