南アルプス南部縦走 聖岳との邂逅は台風と共に [百名山76](芝沢ゲート〜鳥倉林道ゲート)
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- GPS
- 31:47
- 距離
- 46.9km
- 登り
- 5,227m
- 下り
- 4,181m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 6:52
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 8:26
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:46
天候 | 晴れのち台風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート直前は路面が荒れていて車幅狭いので注意 駐車場は30〜40台程度駐車可能だが平日でも割と満車になる 鳥倉林道ゲートに自家用車をもう1台待機 縦走終了後に芝沢ゲートの自家用車を回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【林道】(芝沢ゲート〜西沢渡) 危険箇所特になし 土日祝日などは易老渡へ送迎タクシーの乗り入れがあるので注意 【聖平まで】(西沢渡〜聖平小屋) 西沢渡は川を少し上ると橋が架けられているのでそれを利用するのが良い 西沢渡にある立派なゴンドラはアトラクションとしては面白いが、結構腕力が必要なのでこれから登る人については体力温存の意味からあまりお勧めしない。 下りなら遊んでいくのもアリ 西沢渡を渡ると急傾斜の直登 林道歩きから上手く切り替えないとあっという間に脚を持っていかれる 雨の直後は木の根、石など滑りやすい箇所が多いので注意 【主稜線】(聖岳〜兎岳〜百瞭胸海硫函 聖岳からは急傾斜の下り 基本的には砂礫と岩のミックス 聖兎のコルから兎岳へは急傾斜の直登 泥濘と岩のミックスなので降雨直後は良く滑る 兎岳から下りにルートをとる場合は滑りやすいので特に注意 大沢岳は百瞭饗Δ亡き道があるのでショートカット可能 登りたい場合は分岐に荷物をデポしてピストンを推奨 あるいは百瞭兇鵬拱をデポして空荷で登るのもアリ 【赤石岳まで】(百瞭供狙崟亞戞 危険箇所特になし 目の前に見えているので油断しがちだが地味に距離と高低差(約700m)あり 【荒川前岳まで】(赤石岳〜荒川小屋〜荒川前岳) 危険箇所特になし 赤石岳から荒川小屋までは遮るもののない稜線なので荒天時は注意 荒川小屋から荒川前岳への登りは急傾斜の直登 CTこそ短いものの400mを一気に駆け登るので油断は禁物 【荒川前岳周辺】(荒川前岳〜下降地点) 荒川前岳から三伏方面へ少し進み、下降地点までの100m程が要注意危険箇所 南側斜面は完全に切れ落ちた崖、落ちたら死ぬ 高度感は戸隠山のそれ、両端が切れ落ちていないだけ戸隠山よりマシなレベル 3カ所ほど崖ギリギリを歩く場所があるため、高所恐怖症の方、高いところで足がすくんでしまう方は要注意(というか通らない方が良い) どうしても通過が無理と思ったら、非推奨ではあるが北側斜面のハイマツ上を歩く方が、崖の際を恐る恐る歩くよりは多少安全 昔は高度感こそあるもののもう少しまともな登山道だったが、今現在は一般登山道と呼んでしまって良いものか躊躇するレベル 年々登山道が痩せ細っているため、近い将来通行不能になる可能性もあり |
感想
◆登山の感想
【10日(水)】
大木広場までは体の調子が全て良く、激登りでも笑って登っていました。そこから先はドッと疲れがきたのか、しんどくなり足が重くなりました。聖平小屋に到着した時は、今度は2人とも元気にここに来れたことが嬉しく疲れが吹っ飛びました。
【11日(木)】
とても天気が良く、やっと聖岳に登れて最高に嬉しかったです。どこを向いても山が見渡せて嬉しさも爆発でした。そこからの激下り、激登りで何度もしんどいと思いましたが、天気が良かったのが後押ししてくれて山を見て元気をもらってました。到着してから、台風情報のせいで安心感がどこかへ飛んでいってしまいました。
【12日(金)】
ヘッデンを水浸しにしてダメにして酷く落ち込みながらのスタートとなってしまいました。雨と風でとても寒く、少し雲が開けて山が望めても山を楽しむことが出来ず荒川小屋まで歩き続けました。小屋からも本当にしんどいしか思えず、こんなに辛かったっけ?この道と思いました。山頂に着いてやっと安心したのに、すぐ絶望と死を感じるほどの道を見て頭が真っ白になり足が震えました。やっとここまで来たのに…と思っていましたが、すぐに主人の機転に助けられました。高山裏に着いて、小屋番さんとその道の話をしてる時に無事に着けて良かったぁと心から思い主人に改めて感謝しました。
【13日(土)】
停滞が決まり、思ったより台風もひどくなくテント内でも快適に過ごせました。風がかなり防げる場所をありがとう 小屋番さん。
【14日(日)】
1日休んで体調もバッチリ。絶対に雨には降られるけど、3日目とは違うぞっと思っていたけど最終日も雨風が酷かったです。その中で稜線を歩けなければならなかったのはしんどかったです。最初に二人組を山頂で見つけた時は「人だぁ〜っ!」と2人で叫んだくらいです。きっと天気が良ければ凄い景色が広がってるんだろうなぁと思えたのは三伏に着いた時でそれまでは余裕なかったです。過去一、しんどい山行でしたが靴が自分に馴染んでくれたのは嬉しい収穫でした。もう一度同じ工程を行こうとはならないけど(荒川直下があのままなら)山の奥深くを堪能出来て幸せな5日間でした。
◆登山の背景
私は聖平小屋との相性がすこぶる悪いらしい。
一度目は高校山岳部時代の南アルプス南部縦走。
聖岳でぎっくり腰になり、聖平小屋では何もできずにただひたすら寝ていました。
二度目は11年前。南アルプス南部縦走を計画した際に山中で食中毒となり、聖平小屋で2日間下痢と格闘する羽目に(詳細は下記の記事を参照)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4531036.html
迷信やジンクスを信じているわけではありませんが、どうも聖岳と関わるとろくなことがなく個人的に妙に苦手意識があったため、南アルプスにある百名山の中でも最後に残してしまったのが聖岳だったわけです。
今回三度目の正直ということで、準備万端聖岳にチャレンジする事になりました。
結果論ですが、やはり私は聖に関わるとろくなことがないというジンクスを再認識する羽目になってしまいました。
◆登山の詳細
大前提として、入山当日の週間予報はオール晴れマーク。
当たり前ですが台風のたの字も予兆も一切なかったことを最初に記しておきます。
【10日(水)】
(芝沢ゲート〜聖平小屋)
11年前に訪れた時は易老渡まで車で入れましたが、現在はマイカー乗り入れ禁止。
予約しておけばタクシーで易老渡まで入ることは可能ですが、それを知ったのが直前だったので時すでに遅しということで約2時間半の林道歩きです。
道も悪くなく傾斜もさほどきつくありませんがいかんせん長い…
この区間のおかげで長野県側からの入山者は以前に比べたら減ったでしょうね。
林道区間は自転車を利用する日帰り登山者の方は結構おられました。
西沢渡のゴンドラは華麗にスルー、仮設橋を利用して渡渉します。
地図を見ればわかりますが西沢渡から苔平まではアホみたいな急登。
これまで林道歩きとはわけが違うので切り替え必須です。
沢沿いという事もあり湿度が異常に高く、小屋に着くころには汗だくでした。
私たちが聖平のテント場でのんびりしていたまさにその時、日本列島太平洋側に台風が発生していたことを後に知ることとなります。
【11日(木)】
(聖平小屋〜聖岳〜兎岳〜百瞭胸海硫函
早朝、美しい朝焼けと共に出発です。
この時点ではまさか台風が接近していようとは夢にも思わず、天気予報のチェックもまるっきり怠るという体たらく、もしもこの段階で台風の情報を仕入れていたとすれば、聖岳ピストンからの下山も視野に入りましたが、我々は何の疑いもなく奥地へと歩を進めたのでした。
聖岳は快適に登り順調に百名山76座目をゲット(テント番号と一緒という奇跡)
聖との相性が悪いなんてただの思い込みだと言わんばかりの素晴らしい天気と体調でしたが、聖岳から兎岳への激下り+激登りを経て順調に脚と体力を削られ、当初は登る予定だった大沢岳をパスして百瞭胸海硫箸謀着した私たちを待っていたのは『台風来る』の悲報でした。
率直な感想は『今更戻れないじゃん』でした。
大急ぎで情報を収集した結果、台風直撃は13日の午前9時(この時点では)
何とか動けるであろう12日にどう行動するかがこの時百瞭兇砲い薪仍骸圓粒様全員共通の争点だったと思います。
私の隣のテントの女性は当初の聖への縦走計画を破棄し赤石側へ撤退を決断。
私たちはというと12日は予定通り高山裏まで移動し、その時点での台風の位置を確認した上で13日の行動を決定することにしました。
【12日(金)】
(百瞭胸海硫函狙崟亞戞噌喟郛屋〜荒川前岳〜高山裏避難小屋)
午前2時、ついに降り出してしまった雨の中テントを撤収。
暗闇の中一路高山裏避難小屋を目指します。
途中仕入れた情報では台風は当初よりも減速し、13日の正午に直撃との予報。
台風が減速傾向にあるのであれば、いっそ13日の深夜から歩き始めて直撃する前に鳥倉へ下ってしまうことも可能になります。
個人的にはそのプランでほぼ決定していたのですがここでアクシデントが2つ発生。
‘庸〆覆離悒奪妊鵑壊れる
⊆蠧れを怠っていたレインウェアの表面撥水がゼロで服びしょ濡れ
,砲茲衞覺峭堝阿困難となり、台風直撃前に下山するというプランが事実上不可能に。
△砲茲螢譽ぅ鵐ΕД△ほぼ意味を成さず、赤石岳に登る頃には体が震え始める。
濡れていたせいもありますが、この時期にしては経験上もっとも寒かったかもしれません。
道中行動食を食べる手間を惜しんだのも要因だと思います。
赤石岳避難小屋で暖を取らせていただきながら行動食を食べまくって体力回復。
また前述した百瞭兇芭戮離謄鵐箸世辰申性の方と赤石岳避難小屋でお別れをして我々は一路高山裏避難小屋を目指します。
道中晴れたり降ったりと不安定な天気の中、荒川前岳に到着しましたが図らずも今回の縦走で最も困難な局面が訪れました。
荒川前岳から下降点への登山道がもはや崖の淵を歩くがごとく痩せ細っており、妻の足がすくんでしまって先に進めなくなってしまったのです。
天候は暴風雨、既にここは最奥地、戻る選択肢は既になく進むしか道はありません。
万が一ここを通過できなかった場合、荒川方面へ進んで千枚小屋経由で下山する方法もなくはないですが、それも事実上無理筋です。
何が何でも行くしかありませんが妻の足は前へ進みません。
私はと言えば先日の仙丈ヶ岳の山行中、妻に一本橋を渡らせたら川に落水してしまった光景がフラッシュバックし、これ歩かせたらマジで崖から落ちるかもしれないと思い、この登山道を歩かせる決断はできませんでした。
結論、『ハイマツの上を歩くしかない』
断崖絶壁になっている南側斜面に比べ、北側斜面は急ではあるもののハイマツが多い茂っており歩こうと思えば歩けなくはありません。
本来植物を踏みしめて歩くのは推奨される行為ではありませんが、こんなところで立ち往生するわけにも不意に崖から落ちるわけにも行きませんので選択肢はひとつです。
ログを見てもらえばわかりますが、一度進んでから戻って北側斜面を巻いています。
無事通過することはできましたが、以降2晩に渡って夢に出る程私にとってはトラウマなルートとなりました。
高山裏避難小屋に到着、台風情報を仕入れると直撃は13日の午後2時。
やはり台風は減速傾向で、13日の夜中に歩き始めて朝までに下山するのが最善と思われましたが、ヘッデンが壊れて夜間行動が不可能となった今となってはそれも無意味ということでこの時点で13日は停滞することに決定。
【13日(土)】
(高山裏避難小屋にて停滞)
早朝、暴風雨で目が覚めます。
さらに稜線では落雷が…音から察するに距離にして1〜3匏内に落ちまくっていた様子。
これ時間的に深夜に出発してたら稜線で落雷に遭遇していた可能性あったかも?
そして不思議なことに、この日の昼間に妻のヘッデンが復活しました。
まさかヘッデンの故障に命を救われた??
最終的に台風が通過したのは夕方過ぎでした。
【14日(日)】
(高山裏避難小屋〜小河内岳〜三伏峠〜鳥倉林道ゲート)
台風の通過を見届けてから早朝に高山裏避難小屋を出発。
高山裏小屋の小屋番のオジさんは滅茶苦茶良い人でした、ありがとう、また来ます。
出発時は風が強い程度で周辺の山も見えていましたが、2時間ほど歩くころには暴風雨に変化、小河内岳に至る頃にはピークに。
もはや暴風雨の稜線は慣れたもんですが、やはり寒い。
途中行動食爆食いで体温を上げながら、小河内岳で逆ルートの登山者の姿に勇気をもらいながらなんとか下山することが出来ました。
◆登山の感想ほか
率直な感想『無事帰れてよかった』
通常最終日などは下山せねばならず名残惜しい気持ちになる事が多いですが、今回に関しては安堵の気持ちの方が圧倒的でしたね。
台風もそうでしたが、荒川前岳の通過といい、人の少ない南アルプス南部という心細さも相まって、精神的には雪山並みにタフな山行だったと個人的には感じました。
『また来たい』ではなく『しばらく近寄りたくねぇ』がリアルな感想w
高校時代ひたすらきつかったと感じた気持ちはやはり正しかった。
南アルプス南部は一個一個の山容がデカく、小ピークのアップダウンですらそこらの日帰り山レベルであることも少なくないハードな山域です。
敢えて今回の失敗を挙げるなら荷物を持ち過ぎた事。
結局は歩き切ったので問題ないとも言えますが、正直なところ背負える重量を過信していた感は否めませんね(昔背負えたは通用しない)
結果論ですが一眼レフは余計でした、1日しかまともに使ってないしw
それ以外にも課題が多い山行でした、久しぶりに勉強になったな〜
・レインウェアはしっかり手入れする。
・道具の使い方をきちんと理解して持ち込む(ヘッデン)
・雨が降っていて面倒でもしっかり食べる
・雨天時のテント泊では事前に治水工事(水路作り)を行う。
・ボッカ力を過信しない。
・体力を過信しない。
・気象情報は必ず毎日入手する。
・登山道の下調べは入念に行う(荒川前岳)
あと最後に
やはり私は聖平小屋との相性がすこぶる悪いらしい。
(あの予報あのタイミングで台風発生はオカルト並みにあり得ない)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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無事に下山したようで何よりです。
私は12日(金)中に赤石岳から東尾根を下り下山、その日のうちに静岡駅に出て帰宅しました。
下山後は椹島ロッヂに泊まりゆっくりしようかなと迷いながら下山していましたが、
翌13日(土)は林道東俣線が通行止めになったようで、そのまま帰宅して良かったです。
台風の発生により、聖方面にそのまま行くか戻って下山するか非常に悩みましたが、
情報交換などでき、不安が少し軽減されました。ありがとうございました。
聖岳方面はまた機会を見つけて計画を立てようと思います。
旦那様にもよろしくお伝えください。
その節はお世話になりました、お互い無事下山出来てよかったです。
ヤマレコのアカウントも作られたんですね、友達申請させていただきました♪
あの日のうちに下山されたんですか!?大変でしたね、お疲れさまでした。
結果的に停滞していたら閉じ込められていたわけですから、危なかったですね…
ただでさえ心細い山域での台風ということで、内心私たちも不安でいっぱいでしたが、相談・お話できる相手がいてくれて本当に心強かったです、ありがとうございました。
是非またいつか快晴の聖岳に立てる事祈っております。
また機会がありましたらどこかの山にでもご一緒出来たら嬉しいです。
次回は周りの景色と聖岳を楽しめるお天気の時に登れるといいですね
また機会がありましたら、どこかのお山でご一緒出来たら嬉しいです♪
台風情報だけではなく、色んなお話してみたかったので。
早速お友達申請させていただきます♬
お友達申請ありがとうございます。
承認しましたが、私は山に行くときに山の状況を確認するために人の記録を参考にしていますが、私自身の記録は載せていません。
山に入っているときに台風が来るなんてことは私も初めてでした。
最近は単独で行くことが多いので、お二人とお話しでき本当に良かったです。
どこかのお山でご一緒できたら、私もうれしいです。
ありがとうございます。
何せ聖は行く度にアクシデントに見舞われるものですから、なかなか登頂を果たせませんでしたが二十数年越しにようやく再び頂に立つことができました。
私も高校時代はとにかくキツイ山だった記憶しかありませんでしたが…
記憶は正しかったですw
荒川前岳は山頂もあと少しで消えてなくなりそうなほど崩落しておりますので、近い将来今の登山道は崩落して通行不能になるかもしれません。
無理に塩見まで縦走することもありませんので、是非機会があれば赤石から荒川、千枚の周回コースなどいかがでしょうか?
ちなみにこの時の台風のおかげで、今シーズンは雨に対する抵抗が全くなくなりました。
ある意味良い経験だったのかもしれませんw
あけましておめでとうございます
卯年なので兎のつく山をと単純に考えたら兎岳ですがここはとんでもない山域だという事くらいの知識はあったので他の方のレコを色々拝見しています
私が泊まり掛けで行くのは長野でも主に北の方なので南アルプスは行った事が無く、辛うじて中央アルプスの千畳敷カールをローブウェイで散策したのみです
初めての山域に少しビビり気味ですがチャレンジしてみようかなと考えています
(勿論夏~初秋)
ただ、兎へ行けるかどうかホント自信がありません…
長期間コメントお返しせず、大変ご無礼をお許しください。
本日2023年初登山に行ってきたという体たらくでして、久しぶりにヤマレコ起動してコメントに気付き慌てて返信させていただいている次第でございます…
今更ですがあけましておめでとうございます。
個人的には長野県側は交通アクセスが致命的に悪いので、私たちの歩いた長野県側からのルートよりは静岡県側を利用されることをお勧めしますが、聖平小屋をベースに兎へのピストンを計画されているのであれば長野県側から入るという選択肢になるかと思います。
工程は最短ですが、山より下界の交通手段や宿泊などの調整に手間がかかりそうですね。
静岡県側からですと椹島から赤石、聖をぐるっと周回するルートになりますが、体力と日程が許すのであれば個人的にはこちらの方が魅力的だと思います。
椹島前泊>赤石避難小屋>聖平小屋の3泊(体力に自信があれば)
椹島前泊>赤石小屋>百瞭供篝司疹屋の4泊(安パイ)
あたりが妥当なところでしょうかね。
南アルプス南部はアクセスの悪さが変にハードルを高くしているところがありますが、技術的に難しいところはさほどありませんで、登山自体に求められるのは体力のみですw
それだけに達成感は他の山域とはまた異なり『出し切った感』を感じられる山域です。
個人的にとても好きな山域ですので、是非とも卯年に兎岳、達成できることを陰ながら応援しております。
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