笹倉温泉から新潟焼山〜火打山(高谷池で1泊)

2022年09月10日(土) ~ 2022年09月11日(日)

• GPS: 18:25
• 距離: 37.9km
• 登り: 3,167m
• 下り: 3,166m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:32
• 休憩: 1:13
• 合計: 9:45

距離 18.7km 登り 2,186m 下り 929m

5:34 第二ゲート
6:31 6:33 焼山登山道入口
6:48 展望台
7:38 7:43 大曲
8:13 8:21 大谷
8:37 8:38 地獄谷
8:49 坊々抱岩
9:27 9:29 泊岩分岐
9:34 9:35 泊岩
10:28 10:35 焼山火口外縁
10:45 11:14 焼山
12:03 胴技切戸
13:36 13:38 影火打
14:03 14:16 火打山
14:36 14:39 ライチョウ平
14:58 天狗の庭
15:19 高谷池ヒュッテ

2日目

• 山行: 7:15
• 休憩: 1:20
• 合計: 8:35

距離 19.2km 登り 981m 下り 2,237m

4:41 高谷池ヒュッテ
5:01 5:02 天狗の庭
5:36 5:39 ライチョウ平
6:09 6:31 火打山
6:52 6:55 影火打
8:11 胴技切戸
9:23 9:46 焼山
9:53 10:00 焼山火口外縁
10:33 泊岩
10:38 泊岩分岐
11:01 坊々抱岩
11:10 11:12 地獄谷
11:19 11:30 大谷
11:51 11:52 大曲
12:19 12:20 展望台
12:29 12:35 焼山登山道入口
13:16 第二ゲート

天候

1日目：🌞時々ガス
2日目：早朝のうちは🌞、8時頃から⛅、昼以降は完全に☁

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・土日祝は第1ゲートが開放されている。
※糸魚川市によると「連続する日の初日の午前6時に開放し、連続する日の最終日の午後5時に閉鎖します」との事。
https://www.city.itoigawa.lg.jp/item/20993.htm#ContentPane
しかし、5時台から開いていたという情報もあり、今回は土曜朝の4時50分に着いてみたら既に開いていました。
・第2ゲート前には10台ほどの駐車スペースあり。仮設トイレもあり。
・グーグルマップで見ると火打山川砂防公園にも駐車スペースはあるように見えるが、詳細不明。

コース状況／危険箇所等

�‖�2ゲート〜登山口〜大曲
ひたすら林道歩き。登山口にシェルターがあるが、ここまでチャリで来る人もいるようです。登山口以降は普通の登山道になるが、傾斜が緩いので大曲まで直線的に登る。
��大曲〜泊岩分岐
この区間はずっとトラバースといった感じでなかなか標高が上がらない。今回山行の前半の核心部の大谷は砂地の急斜面が崩壊しかけていて細心の注意が必要。ロープを固定している鉄杭が緩くなっているものもあるので要注意。
�Ｇ餞篳�岐〜焼山山頂
ここからやっと焼山らしい急登となる。森林限界以上はザレた斜面となり、足を取られやすい。
最後は巨岩を固定ロープ一本で登り、山頂部に至る。
�ぞ道魁漸仟濃�
後半の核心部。400mを一気に下って400m登り返す。焼山東側斜面はかなりの急傾斜でシシウドなどの草ヤブに覆われているので足元が見えず怖い。最低鞍部から影火打までの道も急傾斜且つ痩せ尾根で気が抜けないうえに草ヤブが激しい（と言っても、登山道をロストする事はない程度）。
胴抜ヶ切戸〜影火打間では、しばしば獣臭がした。
�ゲ仟濃魁噌眞�池
これまでの荒れた道から較べると天国かと思うくらいの登山道。ぬかるみは多いが歩きやすい。

その他周辺情報

・笹倉温泉龍雲荘。大浴場（龍雲の湯）だけでなく千寿荘展望風呂というのもあり、両方入浴できる。大人850円。
https://www.sasakura-onsen.com/hotspring/

写真

9/10 4:52

6時に開く第1ゲート。なんと、4時50分で既に開いていた！

9/10 5:33

第2ゲート横の駐車スペース。10台近くは停められると思う。トイレあり

9/10 5:33

この第2ゲートは開かずの門。チャリは入れる

9/10 5:43

トレランシューズを新調したのでウキウキ（後でグチョグチョになるなんてこの時は知る由もないのであった）

9/10 5:59

焼山が見えた。何だか、中尾から見た焼岳のような感じ

9/10 6:30

シェルター。この奥が登山口

9/10 6:42

風穴？

9/10 6:47

「展望台」からの火打と焼山

9/10 6:59

暫くはダラダラと緩い登りが続く

9/10 7:03

あまりに単調なためか、要所要所で案内板あり。目安になって良い

9/10 7:37

登山口から1時間で大曲。左に小さい広場あり

9/10 7:41

ここからも焼山が見えた

9/10 8:10

そして前半の核心部「大谷」

9/10 8:11

取り敢えず底まで下りる

9/10 8:15

下りている途中に対岸を見ると・・。え〜、あんな所登るのかよ😲

9/10 8:16

ここから登る。砂地なので絶賛崩壊中

9/10 8:33

次は地獄谷。

9/10 8:33

ここも底に下りて、

矢印のように歩いて対岸の崖を登る。大谷よりは遥かにマシ

雨裂から延びる土崖（凹地）が幾筋も通っている。アップダウンが大きいのは大谷と地獄谷だけ（赤字で書いた大谷と地獄谷の記載が一本ずつ右にずれてしまいました💦）

9/10 8:46

坊々抱岩（ぼぼだきいわ）。よく見たら親？の顔がはっきり分かる

9/10 9:01

水無谷。

9/10 9:02

ここはしばらく遡上

9/10 9:06

嘗ての立入禁止標識

9/10 9:19

ミョウコウトリカブト？

9/10 9:25

泊岩分岐。分岐自体はあまり目立たない

9/10 9:25

だが、ピンテ多数ですぐに分かる。大曲からのトラバースも終わり、ここから漸く本格的な登りが始まる

9/10 9:33

少し登ったら泊岩。洞窟に波トタンの小屋がすっぽり嵌まっている感じ。窓から覗いたらヘルメットとかがあった

9/10 9:37

ぬかるみを見ると先月の飛越新道を思い出す・・・

9/10 9:56

焼山西側斜面にはシラタマノキが多かった

9/10 10:02

森林限界を超え山頂部が見えてきた

9/10 10:02

疲れたので無印のバナナバウムで休憩。美味しい😋　しっとりしているので、口の中がカラカラでも問題なく食べられる。1本で457キロカロリー。（「不揃い」が「不味い」に見えてしまう😅）

9/10 10:09

ガスったり、青空が現れたり・・

9/10 10:12

そしてまたガスる。急斜面なうえ、ザレていて登りにくい

9/10 10:22

ロックガーデン

9/10 10:27

あの巨岩を登ればほぼ山頂

9/10 10:31

長いロープが1本垂れている

9/10 10:36

火口かな？　崩れてますなぁ

9/10 10:35

岩が乗って雪にヒビが

ガスガスの中、無事山頂到着。セルフで記念撮影

9/10 10:47

山頂は細長い。火口縁と言うのかな？

9/10 11:20

火打との間の最低鞍部まで400m、一気に標高を下げる。後半の核心部

9/10 11:25

焼山東側斜面はオヤマリンドウの群落が凄かった。ハナバチ、バッタがたくさんいた

9/10 11:29

草付きの急斜面。まだマシな方

9/10 11:47

イタドリとかシシウドとかアザミとか・・・。足元がなかなか見えないので慎重に

9/10 12:14

1時間ほどで最低鞍部（胴抜ヶ切戸？）まで下りた

9/10 12:26

雲が好い感じ📷

9/10 12:37

マイヅルソウの実

9/10 12:57

影火打まで300m登り返す。道は細くて急でヤブっぽいが、歩ける

9/10 13:01

スジグロシロチョウ

9/10 13:06

急登で苦労している周辺を、たくさんのチョウがひらひら飛んでいた

9/10 13:37

全く読めないけど、影火打山頂

9/10 13:54

雲海だ！

9/10 14:00

火打山到着〜😂　晴れているのはここだけで、周囲はガス。眺望無し

9/10 14:21

これまでが大変だっただけに、高谷池までの登山道は快適そのもの

9/10 14:53

お〜楽園っぽい♪

9/10 14:56

池塘が点在

9/10 15:00

ここが天狗の庭か〜

9/10 15:01

火打と池塘

9/10 15:08

イワイチョウも色付いてきた

9/10 15:10

本日のお宿が見えました〜😁

9/10 15:11

紅葉最盛期まではまだまだ先だが、充分に綺麗✨

9/10 15:13

ずっと眺めてられるね〜

9/10 16:02

テン場は大盛況

9/10 16:25

高谷池ヒュッテ受付&売店

9/10 16:23

2階カイコ部屋のベランダから。ここからだと携帯（ドコモ）の電波がギリギリ通じた。室内は圏外だった

9/10 17:47

待ちに待った夕食。カレーの匂いが堪らぬ〜🤤　順番に好きなだけ装う方式

9/10 17:50

とっても美味しかったです😋　お替り自由。勿論フルーツポンチも山盛りお替りできます！

9/10 18:07

明日のお弁当はおにぎり。左の方は黒胡麻の🍙だった

9/10 18:22

寝床。2人分のスペースをゆったりと使える。インナーシーツは持参必須

9/10 18:23

棚の上も使いたい放題。賞味期限間近のコーラが200円だったので即購入した（通常400円）

9/11 4:34

翌朝4時半。やたら月が明るいと思ったら、中秋の名月だった

9/11 5:00

夜明け前の逆さ火打

9/11 5:12

後立山も見える。今日は良い天気になりそうだ

9/11 5:16

東の空が赤くなってきた。同時に、遠くの山並みも！　（こっち方面の山は全く分らんので調べたら）越後三山、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山との事

9/11 5:16

燧ヶ岳、至仏山、女峰山、白根山、苗場山

9/11 5:24

中秋の名月、薄明の後立山、滝雲

9/11 5:26

燧ヶ岳の左側からご来光

9/11 5:32

後立山のモルゲンロート

9/11 5:32

白馬三山

9/11 5:45

ホシガラスさん、おはよーございます🐦

再び火打山頂。写真を撮って頂きました。今朝は眺望抜群！

9/11 6:09

すんばらしい青空

9/11 6:12

妙高。もっと体力があれば頸城三山縦走できたかも

9/11 5:57

黒姫・飯縄・高妻にも朝が来た

9/11 6:11

槍穂高と雲海

9/11 6:10

鹿島槍、五竜、唐松。後ろに立山も

9/11 6:10

手前に天狗原山、金山。奥に白馬岳、雪倉岳、朝日岳

9/11 6:28

雨飾山

9/11 6:29

おおっ！　薄っすらだけど富士山も見えた🗻

9/11 6:27

目指す焼山の右に駒ヶ岳。その奥に青海黒姫山

9/11 6:27

昼闇山、阿弥陀山、烏帽子岳と糸魚川市街地

9/11 6:27

手前右の空沢山、放山から北に伸びる稜線の先に鉾ヶ岳が目立つ

9/11 6:36

ゴール方面は目視できるが、まだ遠い。ここから直で下りられれば近いんだろうけど

9/11 7:06

あれを登り返せば、今日は終わったも同然。もうこの時点で、朝露で靴の中はグチョグチョ

9/11 7:14

そりゃ、何枚でも撮りますよ(^^ゞ

9/11 7:44

焼山山頂部から噴気が上がる

9/11 7:53

さて、頑張るべ

9/11 8:12

壁だよな〜💦

9/11 9:01

途中まで登って振り返ると、もうガス。まだ9時

9/11 9:02

途中で速い3人組に颯爽と抜かれる。日帰りで金山方面まで周回する人達かな？

9/11 9:19

あとちょっとなのに着かない

ハイ、ガスガスの山頂。残りのおにぎりを食べて休憩（もう1個は4時頃に小屋内で食べた）

9/11 9:49

山頂部の溶岩ドームの巨岩。大迫力

9/11 10:00

さらば焼山

9/11 11:02

下りて来ると、もうガスの中。いかにも雨が降りそうな濃い雲

9/11 11:17

サラシナショウマ

9/11 11:21

大谷。凄い高度感。足元が崩れやすくて相変わらず怖い。ロープも100％信用できない

9/11 11:26

大雨が降ったら濁流になるんだろうなぁ

9/11 11:49

大曲。ここまで来れば終わったも同然。ゆるランで快適下山

9/11 12:28

登山口。チャリデポしている人がいた。ここからロード

9/11 12:42

深山幽谷の様相。今日は昨日より晴れると思っていたんだが

9/11 13:16

やっと着いた。長かった

9/11 13:16

下山完了！

9/11 13:44

で、帰りは笹倉温泉に直行♨

9/11 13:53

の前に、館内のラーメン屋でお昼ご飯😋　あっさり魚介系スープで美味でした。麺は温泉水で茹でているらしい

9/11 14:47

温泉は大浴場とは別に千寿の湯 露天がある。露天は源泉かけ流し

撮影機器：

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

ILCE-6300 SONY

SH-RM15 SHARP

装備

備考

💧水（ハイドレーション）1.2ℓ持参＋1.2ℓ小屋で補充→2ℓ/2.4ℓ消費
🥤スポーツドリンク・ジュース（PET）500ml×2持参＋500ml×2小屋で補充→1.75ℓ/２ℓ消費

感想

でぶねこ山

焼山は登れる時に登っとかんとね！
という事で、規制解除中の新潟焼山に行って来た。しかも、影火打までの縦走コースもつい先頃に通行禁止が解除され、これは行くしかないと。

天気予報は相変わらず毎日変化して悩ましい日々が続いたが、雲量は多くてもあまり雨が降らなさそうなこの土日で思い切ってGO！
土日祝の間のみ車が乗り入れられる第1ゲートは5時台から開いているという情報もあり、早めに行ってみたら4時50分で既にOPEN😲　余裕をもってスタートできたのは良かった。しかも、予報が好転して晴れている🌞

大曲までは傾斜も緩くお散歩気分。距離が長く道が単調なだけに退屈かなと思ったが、展望台から大曲までの区間は距離表示付きの案内板がこまめに設置されていて良い目安となった。

前半の核心部の大谷は崩壊気味の砂の斜面で、下るのも大変ならば登るのも難儀する。固定ロープに頼らないとムリだが、緩くなっているものもあり、注意が必要だと思った。地獄谷は大谷に較べればまだ楽だった。

ここを越えれば、山頂直下の巨岩以外はさしたるイベントもなく、ひたすら歩いて山頂まで登り詰める。朝はせっかく晴れていたが、登頂時はガスガスだった。よくある事。

さて火打への激下り。いきなり後半の核心部。とにかく急斜面。急だけなら富山で言うとクズバ山みたいな感じだが、草ヤブが激しくて足元が見えないのが怖い。（しかも、イタドリやシシウド系のごっつい草が多く鬱陶しさ倍増）。
400m一気に下って、また同じだけ登り返すが、火打方面の方がまだマシかなという感じ。時折痩せ尾根や急斜面が出てくるが、何とか凌いで影火打。この先、更に100m登れば火打山到着。

さすがに火打山頂は賑わっていて、午後2時を回っているが、身軽な格好の人達がどんどん登って来る。高谷池の宿に荷物をデポして来ているのだろう。午後は雨が降るかもと予報では言っていたが、全く問題なかった。
焼山からほぼ同時刻でスタートした方（黒沢池まで行くと言っていた）と火打山頂で談笑した後、高谷池を目指した。ここからは至れり尽くせりの整備された登山道で、ルンルン気分であった。

高谷池ヒュッテは人気の宿で、2か月前の予約開始日に取り敢えず入れておいたが、すぐに埋まったようだった。コロナ対策で人数制限しているので猶更だ。お陰で二人分のスペースをゆったりと使用することができる。
小屋の売店で来週で賞味期限が来るコーラが1本200円で売っていたので即購入。山小屋では破格の安さだ。スタッフの話では「飛ぶように売れている」との事。そりゃそうだろう。
他の山小屋でもたまに「越冬」したスポーツドリンクなども安く売られていることもあり、そういう時は有難く買わせて頂いている。味変わらないし（たぶん）😋
夕食は2巡目だったが、待っている間、寝床までカレーのいい匂いがしてきて悶絶級だった。

翌日。昨日来た道をひたすら引き返す。夜明け前、やたら月が明るいと思っていたら、中秋の名月だった。暗い内から歩き始め、火打山頂手前でご来光。
火打以降は例の草ヤブにビッシリと朝露が付いており、影火打に着く頃には靴の中までグチョグチョになってしまっていた。防水の効いた登山靴で来るべきだったか！
卸し立てのトレランシューズが初回でドロドロになってしまった😭

最後の難関は焼山の登り返しだが、ここはホントに土壁のような急斜面で草が邪魔！
だが、焼山に登頂してしまえば後は消化試合。大谷も慎重に攻略して、大曲から先は軽くランも出来る緩斜面。

下山後は温泉に一直線。だが腹が減ったので、旅館内で先にラーメンを食べた。意外と（と言っちゃ失礼だが）美味しかった🤤
温泉から出たら外は少し雨が降っていたが、平野まで下りると夏が戻ったかのような青空だった。

最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _"m)

コメント

UTO2014

こちらでも）焼山→火打間ではありがとうございました！
同じルートを歩いている人がいることの安心感をこんなに感じたのは初めてでした笑
翌日も無事焼山を乗り越えたとのこと、尊敬ですでもやはりびしょ濡れでしたか
またどこかでお会いできたらその際はよろしくお願いします

でぶねこ山

UTO2014さん、ありがとうございます！
朝露対策でせめてレインウェアでも着ようかと思いましたが、靴に対しては何のガードにもならないので「まあいいや」とそのまま突っ込みました😅
帰りは、「とにかく焼山を登り返しさえすれば勝ったも同然」と自分に言い聞かせながら歩きました。
こちらこそ、またどこかでお会いできたらいいなと思っています。その時はよろしくお願いします😁