槍ヶ岳(中房温泉〜東鎌尾根〜西鎌尾根〜新穂高温泉)
- GPS
- 22:32
- 距離
- 51.7km
- 登り
- 4,352m
- 下り
- 4,687m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 4:44
- 合計
- 9:50
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 11:15
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 4:17
天候 | 初日、快晴、夏みたいに暑い。 二日目、昼過ぎまで快晴、槍ヶ岳手前から雲が湧きだし、西鎌尾根途中一瞬、霧雨になるがすぐにまた晴れる。 三日目、雲多めながら晴れ間あり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
松本BT徒歩1分、カプセルホテル、ホテルMマツモト2980円。 JR(松本駅5:56〜穂高6:28)330円。 バス(穂高駅6:40〜中房温泉7:35)1500円。 帰り:まいにちアルペン号(新穂高温泉14:45〜新宿西口20:30)7500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・西岳ヒュッテまで特に危険箇所なし。 ・赤岩岳入り口は目印が何もなくとてもわかりにくい。 ・赤沢山は西岳ヒュッテキャンプ場の奥に入り口がある(キャンプ場の先、行き止まりと書いてあるがその先)。一度、鞍部まで下って登り返し。行きより戻りの方が大変な気がする。両登りではハイマツが逆目になっていて腹立つほど歩きにくい。後続2人のパーティーが誤ルートに進入(コルへの下降時、誤って東側に下りすぎた様子)したようで窮地に陥っていた(自分の声かけで何とか正規ルートに復帰)。 ・東鎌尾根はそんなに危険箇所はなく階段のオンパレードで丹沢みたい。 ・西鎌尾根は普通の登山道。 ※2日目、赤岩岳や赤沢山に登らなければ2時間近く短縮でき、大天荘から双六小屋まで十分に到達可能だと思います。なお、槍ヶ岳が渋滞しまくると時間がおします。 |
その他周辺情報 | 大天荘キャンプ場2000円。予約不要。 双六小屋キャンプ場2000円。指定日要予約(利用日は要予約)。 大天荘は小屋にしてもテントにしてもスタッフの対応が素晴らしくとても気持ちよく利用できる。 生ビール1000円。水1L200円。 双六キャンプ場も小屋が近く広くて水はただで気持ちがいい。 宇治金時800円@鏡平山荘。 ひがくの湯750円(穂高登山センターまでの送迎サービスあり。電話すると5分で迎えに来てくれる)。食事ができ、休憩所もありバス待ちには適所。 |
写真
感想
思い出の槍ヶ岳を東から西へ。
2021年7月、子供と登った槍ヶ岳はどんな絶景登山よりも思い出深く、今でも2人で撮った山頂写真は宝物だ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3369168.html
また、子供と登りたいが、受験生となった彼はどこにも行ってくれないので、そんな思い出の地、槍ヶ岳に、未登の百高山をセットして登りに行こう。
表銀座コースの最初のピークは燕岳、次は大天井岳、二つとも過去に歩いているので景色の様子などは知っているが、季節が違い、また周囲の山々への思いも異なり、秋空(夏に近い気温だったが)のもと、燕岳、大天井岳に続けて登っていく。大天井岳に登る前にまずは大天荘に到着。大天荘は昨年、泊まったとき、非常に素晴らしい小屋だったと感じたが、テント泊でも様々サービスが行き届き、とても利便性が高くて過ごしやすかった。
夕方はガスが湧いてしまったので星空を期待する。今回、星空撮影のためだけに、久しぶりに三脚込みで2キロを超える一眼レフを持ってきた。月が昇る前、19時30分頃、カメラを持って山頂へ。簡単なセッティングをして穂高連峰を撮影してみたところ、驚きの写真が撮れていた。
中心には一等星、アンタレスを抱くさそり座、左には中心に射手座が位置する天の川銀河、迫力の雲海、そして、槍ヶ岳から前穂高岳まで伸びる穂高連峰。この中に未登の百高山が詰まっている。
今はカメラの性能がよいのでこの程度の星空は誰でも撮れる。百高山もゴールが近づいてきた今、今回、山の新たな楽しみを見つけた気がする。
暑いぐらいの夜が明け、2日目は長いので夜明け前に出たいと思いつつ、日の出だけは見たいので三度目の大天井岳山頂へ。東の空が燃えるように赤く染まり、浅間山からの日の出、同時に槍ヶ岳が輝いた。今日はその槍ヶ岳を東鎌尾根から目指す。
まずは取りこぼしのないよう、赤岩岳を目指す。しかし、これが取り付き点がわからない。斜度が緩い箇所から取りつこうと進むが、どうもそんな箇所はなくどんどん離れていく。うーん、どこだ?と思い、みんなの足跡をよく見てみると、かなり過ぎてしまっているようだ。重いザックを放り投げ、戻って何とか取りつき点を見つけるとなかなかの急斜面。こりゃあ、わからんわ。
その後、先に西岳を登ってヒュッテ西岳に着き、赤沢山を往復。この赤沢山は、ルートの長短などは別にして、たぶん、百高山で一番めんどくさい。百高山、他にも高い山あるだろ!
赤沢山は、行きの登りも帰りの登り返しも逆目の藪にさんざんにやられる。帰りの登り返しのほうが大変だった。
ヒュッテ西岳からヘルメットをかぶり、いよいよ、東鎌尾根から槍ヶ岳へ。水俣乗越2470mまで300m降下しそこからアップダウンを繰り返し3080mの槍ヶ岳山荘までハードなルートだ。ただ、思ったよりは危険な箇所はなく、階段のオンパレードで丹沢を歩いているような感覚。ヒュッテ大槍までくると、まさに、名のごとし、槍がドーンと目の前にそびえる。槍ヶ岳山荘から見るとなかなかの人が穂先に張り付いており、この先、双六小屋まで行くので、ここで渋滞して時間を取られるのはいたいが、今回は槍ヶ岳がメインなので登らないわけにはいかず、あせらず穂先へ向かう。案の定、ベリースローな人(団体)がいて、遅々として進まず。その間にさっきまで快晴だった空に長野側から雲が押し寄せみるみる雲が空を覆っていく。うーん、山頂間に合うか!?
小仏トンネル並みの渋滞の中、なんとか、槍ヶ岳山頂に到着!
穂高、常念側は雲に覆われてしまったが、裏銀座側はまだ、クリアで十分に景色を楽しめた。帰りも渋滞に巻き込まれつつ、無事、山荘へ。夕方までに着けばいいやと、カップ麺を食べて腹ごしらえする。
その後はたんたんと西鎌尾根を歩いていく。14時過ぎて槍から双六を目指す人はいないようで誰にも会うことなく樅沢岳まで単独西鎌尾根を楽しんだ。圧巻の景色は右に広がる硫黄尾根。来年以降開通するらしい伊藤新道が走るエリアだ。西鎌尾根では、尾根越しの槍ヶ岳を見たく幾度となく振り返るが山頂部の雲が取れない。こりゃあ、ダメだ〜と諦めつつ、最後の樅沢岳山頂の直前、振り返ると、一瞬、槍の穂先が現れた。まさに樅沢マジックだった。
最終日、晴れならば樅沢岳山頂でのご来光を考えていたが夜明け前に空を見ると、高曇りで太陽は望めそうになく、時間を考えず、槍ヶ岳だけ見に行こうとのんびり樅沢岳散歩へ。しかし、槍ヶ岳はまたもや、雲の中。これは、また、いつの日か見に来よう。
いつもになく遅い時間、すでにほとんどのテントが撤収したあと、のんびり下山開始。途中、鏡平山荘でかき氷を食べうますぎて悶絶、整備されまくりの小池新道を歩き、無事、新穂高に下山。その後、お迎えつきのひがくの湯で温泉、飛騨牛にまた悶絶し、バスまでお昼寝。あとは新宿までバスに揺られて帰宅した。
今回の登山は98点。西鎌尾根からの快晴の槍ヶ岳を見れなかったのが-2だがほぽ満点。槍ヶ岳ありがとう!
さて、これで百高山95。残りは全て穂高連峰(南岳、北穂高岳、涸沢岳、西穂高岳、前穂高岳)にある。
うまく行けば一回、区切って二回、ルート取りは様々だが、夏山登山の総仕上げとして、最後、登り切りたい。
あと数回の週末、無事、完登できるといいな。
・2021年10月燕岳〜常念岳
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3676691.html
なんと!17日同じ時間帯に槍にいました。お会いしたかった〜🥲
天気にも恵まれて良かったですネ🤗
ロングの山旅お疲れ様でした🫡
あれ!ホントですか!
時間帯、被ってるんですか??
ちなみに、私がいたときは、中国の団体さんがいましたよ!
おぉ、完全にひがくの湯でかぶってますね。私のバッタリ率高すぎです笑。
ちなみに、次、大キレットから西穂高岳まで行くんですが、御一緒いかがですか?😄
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