北ア テン泊縦走 剱沢雪渓を下り憧れの裏剱へ(室堂〜欅平)
- GPS
- 29:33
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 3,640m
- 下り
- 5,486m
コースタイム
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 4:24
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 2:58
- 合計
- 10:53
- 山行
- 11:24
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 13:42
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
天候 | 17,18:晴,19:晴後曇一時雨,20:雨後曇,21:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大阪22:20-(西日本JRバス,7700円)-6:56富山7:09-(アルペンルートWeb切符,4390円)-8:15立山8:20-(ケーブル・バス)-9:50室堂 ※立山黒部アルペンルート WEB切符 ・電鉄富山駅で受取可能(5:00〜23:00) 復路(9/21): 欅平8:53-(黒部峡谷鉄道,1980円)-10:10宇奈月10:32-(富山地鉄本線,580円)-10:55新黒部/黒部宇奈月温泉11:12-(はくたか555号,6050円+自1870円)-11:48金沢13:20-(サンダーバード24号,+自1210)-16:04大阪 ※欅平8:53発の始発便は、時刻表には掲載されていない(欅平宿泊者は、利用可能) |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂~剱沢野営場 ・剱沢野営場までは、よく整備された登山道 剱沢野営場~真砂沢ロッジ ・剱沢野営場で、山岳警備隊に雪渓の状況を 確認のこと ・武蔵谷出合から平蔵谷出合までが雪渓歩き (その先で大穴有) ・右岸の夏道を進んで、でかいスラブを慎重に 下り、長次郎谷出合で雪渓を左岸に横断 ・左岸の夏道を進めば、真砂沢ロッジに到着 真砂沢ロッジ~二股~(仙人新道)~仙人峠~池の平小屋 ・よく整備された登山道。仙人峠まではずっと 急登が続くので、気合で突破すべし。 仙人峠~(雲切新道)~仙人谷ダム ・長い急坂を下る。スリップすると危険。 事故も多いので、この区間は集中力を 切らさずに突破すること ・仙人温泉小屋上部二股の雪渓は、非常に いやらしい状態でしたが、仙人池ヒュッテの ご主人がわざわざ先行して雪渓で待っていて くれて、通り方を教えてくれました 仙人谷ダム~阿曽原温泉~(水平歩道)~欅平: ・水平歩道と言うけれど、小さなアップダウン が有り距離も長いです。緊張感を切らさず、 常にバランスを保って進むべし。 ・雨天時は、オリオ大滝が渡渉可能な水量で あることを確認してから進むべし。 |
その他周辺情報 | 概略日程: 9/16:移動(大阪⇒富山) 17:室堂~剣沢(テン泊) 18:剣沢~池の平(テン泊) 19:池の平~祖母谷温泉(テン泊) 20:(停滞日) 祖母谷温泉(テン泊) 21:祖母谷温泉~欅平,移動(欅平⇒大阪) 宿: ※○は今回利用 ◯剱沢キャンプ場 ・テント泊予約不要 ・料金1000円 ・営業:〜9/末 ・素泊まり8000円 ●真砂沢ロッジ http://masagozawa.jp/ ・テント泊(約30張) ・水場、トイレ有 ・料金700円 ・営業:7/17〜10/11 ・素泊まり8000円 ◯池ノ平小屋 https://ikenotairagoya.amebaownd.com/ ・テント泊予約不要(約20張) ・料金1000円+お風呂800円 ・営業:〜10/10 ・小屋収容人数:16名 ※完全予約制 ・素泊まり8000円(予約無+3000円) ・1泊2食付11,000円 ●仙人池ヒュッテ https://www.senninike.jp/ ・090-1632-9120 ・素泊まり9500円 ・1泊2食付12500円(9/19予定) ●阿曽原温泉小屋 https://azohara.niikawa.com/ ・テント泊予約不要 ・料金1000円+温泉800円 ・営業:2021年7月下旬〜10月末予定 ・素泊まり8000円 ・現地電話 0765−62−1148 ○祖母谷キャンプ場 ・テント泊予約不要 ・料金1000円+温泉500円 ・営業:〜11/中旬 ・素泊まり6500円 下山後の温泉: ●湯めどころ宇奈月 ・電鉄富山・宇奈月温泉駅から徒歩1分 ・510円(9〜22時、火曜定休) 参考: ・日の出5:34、日の入17:52(9/19 池の平小屋) |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
今回は、剱沢雪渓を下り、憧れの裏剱へ。ずっと前から温めていた計画を実行に移します。
「週末に台風が来るんだって」会社で山登りをする方と、今回の裏剱計画を話していて台風が直撃することを知る。お呼びじゃないのに、また来たか...。大型で勢力の強い台風は足が遅い。九州に長く停滞し災害に警戒するようニュースは伝えている。縦走するためには稜線上のどこかで台風をやり過ごす必要がある。検討の結果、予報で直撃する3日目(9/19)は、稜線上の仙人池ヒュッテの小屋でやり過ごす計画を立てた。後は出た所勝負だ。さて上手くいくのか?
◆1日目 室堂〜剱御前山〜剣沢(テン泊)
夜行バスで富山に入り、電鉄富山で立山へ移動。車窓からはかっこいい剱岳が見えた。朝から気分アゲアゲで山に向かう。
室堂に到着後、まずは登山計画書を提出。係のおっちゃんに欅平まで抜けることを伝えると、山岳警備隊、真砂沢ロッジ、仙人池ヒュッテで登山道の状況を確認するようにアドバイスを受ける。準備を整えて、外に出て驚いた。なんじゃこりゃ、今日はピーカンやん。
雷鳥平を越えて、剱御前への登りに取り付く。どこかで見覚えのある女性だなぁ、と思っていたら小さな体で、スッタカタッターとどんどん先に進んでいく。ペースが早い。流石である。(山岳ライターの小林千穂さんだ、と後で気が付いた。剱沢キャンプ場でもお見かけしました)
剱御前小屋まで登り切って小休止。そこにザックをデポして、まずは百高山の剱御前山のピークハントを目指す。剱御前山は、意外や意外、めちゃ良い山で剱岳の展望台でした。あまりの景色の良さに長居してしまった。天気の良い日に登れて幸せを感じました。ここだけでも来て良かったと思えた。お山の神様に感謝です。
ゆっくり堪能した後、剱沢に下りてテントを張る。その日はのんびりとテントで過ごした。
◆2日目 剱沢〜池の平(テン泊)
朝3時半に起床、5時過ぎにテン場を出発。初めての雪渓歩きに備え、安全を見て明るくなってから歩き始めた。前日、山岳警備隊の人に教えて頂いた武蔵谷出合のポイントから雪渓に乗る。今回のために準備した6本爪アイゼンを装着して、慎重に歩き始める。サクサク進める雪渓歩きは楽しい。なんだ、軽アイゼンってこんなに安定するんだ。便利な道具ですね。
平蔵谷出合で夏道に上がる。途中、大きなスラブ岩を慎重に下りた。なかなかの緊張感の続くスリリングなルートである。
要注意ポイントを脱して、真砂沢ロッジで一休み。城壁の様な石垣は、ここが過酷な環境であることを物語る。二股を越え、仙人峠への長い登りに取り付く。中間地点のベンチで一休み。初めて見る三ノ窓雪渓や小窓雪渓に感激しました。
ようやく辿り着いた、仙人峠でザックを下ろし、大休止。靴も靴下も脱ぎ去って、足を休めた。ここでザックをデポして、登山道の状態を確認するため仙人池ヒュッテに向かう。ご主人は「仙人温泉小屋の上部二股の雪渓の状態が悪いから気をつけて、左から回り込んで、雪渓上部を通過する方が無難。アイゼンは不要。」とアドバイスを頂けた。山頂は雲で隠れているけれど、仙人池越しに見る剱岳は本当にかっこよかった。
仙人峠まで戻り、池の平小屋へ移動。そこから、ゆるゆると下ると程なく小屋に到着。
テントの受付をすると、なんと「小屋でお風呂に入れるよ。宜しければ夕方5時に来てください。」ということで、喜んでお願いした。水履けの良いヘリポート(この日は荷揚げ無し)にテントを立てて、この日は午後から何も予定なし。平の池周辺の高層湿原を散策したり、近くの展望台まで行ったりして過ごした。ここの雰囲気は最高!すっかり気に入った。
テントで少し休んでいたら、夕方5時頃に小屋の方がお風呂の準備ができたと、呼びに来てくれた。早速、タオル片手にお風呂に向かう。
1人入るといっぱいの小さな湯船で、灯油のボイラーでお湯を温めるお風呂であったが、天然温泉ではなく、山小屋でお風呂で入る経験は今回初めて。貴重な経験をさせて頂いた。最高に気持ちよかった。本当に感謝です。(このお風呂があったからこそ、翌日の長丁場を乗り切れたと思います)
その後、テントに戻って夕飯を食べて就寝。
◆3日目 池の平〜阿曽原温泉〜祖母谷温泉(テン泊)
朝3時に起床、4時半に出発。この日は30分ほど、ナイトハイク。予想に反して天気は絶好調。夜中に起きると満点の星空が広がっており驚いた。仙人池ヒュッテで一休み。振り返ると、男前な剱岳が鎮座まします。仙人池ヒュッテに泊まったおっちゃん達としばし、剱の撮影タイムを楽しんだ。「こんな景色なかなか見れないよ」とのこと。この景色を見たいが為にここまでやって来た。台風が近づく中、最高の景色を見ることができたのは、本当に偶然。ありがとうございます。山の神に感謝した。
おっちゃんからの情報では、午前中は天気は持つとのこと。今日は歩けるな。阿曽原温泉小屋までは駒を進めよう。稜線上で台風を交わすのは中止して高度を下げることに決めた。
さあ、下山開始。途中、休憩中の九州から来られた3人組パーティ(男性1,女性2)に追いついた。少し進むと懸念していた二股の雪渓に到着。そこには仙人池ヒュッテの小屋のご主人が待機されていました。仙人池ヒュッテに宿泊された3人組を気遣って、先回りして様子を見に来てくれていたのだ。きめ細やかな登山者への配慮に、頭が下がります。「今日明日の内に、この雪渓は崩れる。下から抜けるなら立ち止まらずにどうぞ。」とのこと。雪渓下のトンネルをダッシュで通過して、ホッと一息ついた。後続の3人組パーティに手を振って、先へと進んだ。
仙人谷温泉小屋でザックを下ろして大休止。小屋は雪崩で倒壊して現在、休業中。8月末で小屋のご主人は山を下りている。そこから1629mのピークに登り返して、長ーい激急登で知られる雲切新道に取り付く。まだ重い荷物に振られない様にバランスに注意しながら慎重に下りた。時折覗く、対岸の後立山連峰を眺めながら高度を下げた。
激下りの連続にお腹いっぱいになった所で、ようやく眼下に仙人谷ダムが見えた。対岸には黒四発電所の送電線の開口部も確認できた。ここでザックを下ろして一息ついた。
下りきって、仙人谷ダムに着地。施設内を抜けてトロッコ軌道をまたぐ。人見平宿舎から標高差100mほどを登り返して水平歩道へ。この坂がしんどいけど頑張り所だ。しばらく進んで再び下れば、阿曽原温泉小屋に到着。なんとか午前中に付くことができた。誰もいないテン場に、マットを拡げて大の字になって体力を回復した。
「ここでテントは厳しい。風が強いからね。できれば、今日中に欅平まで抜けたほうが良い。15時から雨の予報だよ。」とのこと。小屋のご主人の忠告に従って、欅平まで抜けることにした。ランチ休憩後、再び歩き始めた。
オリオ大滝で大休止。でっかくてかっこ良い滝ですね。対岸の奥鐘山の大岸壁を眺めながら大太鼓を通過し、志合谷のトンネルを抜ける。何度見てもありえない場所に延々と登山道がついている。ここを切り開いた先人達に感謝。
長ーい水平歩道を抜け、疲れ切ってアルプス展望台に到着。ここまでよく頑張った。もうヘロヘロや。靴も靴下も全部脱いでベンチで寝っ転がって体力を回復した。欅平まで下りて、コーラで喉を潤す。コーラ最高!
夕暮れが近い。さあ祖母谷温泉まで移動だ。少し雨がぱらついたので、ここからはザックカバーを付けて、傘を差して歩いた。
体力を使い果たして祖母谷温泉に到着。日没後、ヘッデンでテントを立てて、温泉にドボン。ご飯を食べたら即熟睡でした。
◆4日目 (停滞日) 祖母谷温泉(テン泊)
夜中は雨が降り続き、3時間ほど雨が強く降っていたが明け方には治まった。祖母谷の山に囲まれた地形も手伝って、風はほぼ吹かなかった。台風を無事やり過ごしホッと一息付いた。
朝食を食べて、露天風呂に浸かっていると、お一人入ってこられた。聞けば、焼岳から歩き始め稜線を繋いで13日目、トータル30日間の予定で北アを歩き尽くす計画とのこと。すっげー。筋金入りの縦走者にこんなところで会えるなんて、ラッキー。お互い今日は停滞日。裸の付き合いで長風呂して、山談義に花を咲かせた。
愛知在住の彼は51才で、山だけでなく海でも遊ぶ。海ではもっぱらサーフィンとダイビング。旅が好きで、コロナ禍前はもっぱら南アジアを訪れていたそうだ。若い頃はオーストラリアにも3年ほど住んでいたそうな。日本人離れした生活を送る彼に興味を持った。
体は筋肉ムキムキ。山や海で遊ぶにはその方が都合が良いのでしょう。健康にはすごく気をつかっている。でも、健康診断で心電図の脈に異常がでてから、本気で健康について考える様になったそうだ。医者には、心臓の手術を勧められたが、食事を自然食品に切り替えて、不摂生を見直し食事を基本2食に変えて体重を落とし、健康な体を取り戻したと伺いました。
海外の山は?と聞くと、日本の山が良いとのこと。憧れのアイガーとかマッターホルンとかいけるんじゃない?と聞いてみると、そりゃレベルが高すぎて無理だ。それに海外のロングトレイルより、変化に富んだ日本アルプス縦走の方が興味がある、とのことでした。松本に用事ができたので、これから唐松に登り返して八方尾根を下り松本に行くそうです。13日間も歩くと、消耗が激しい。グローブもボロボロで、靴のソールもだめになったのでメンテが必要とのこと。そりゃ、焼岳を越え西穂からジャン、大キレットを越えて、槍から三俣山荘に抜けて、水晶岳から高天原温泉に下りて、雲ノ平にも寄り、薬師沢から薬師、五色ケ原、立山、劔から裏剱に廻り、ここまで下りてきたら、そうなるのも無理はない。松本からは白馬に登り返して、裏から表銀座に繋いで、最後は中房温泉に下りる計画だそうです。私も30日間の休みをくれたら、日本アルプスを縦横無尽に歩き尽くしてみたいなぁ。
長い間、お風呂のヘリに腰掛けて話し込んでいたら、すっかりお昼の時間も過ぎていた。あー面白かった。屋根付きベンチで休憩して、またお風呂に入って、その日1日はゆるりと体を休めた。
◆5日目 祖母谷温泉〜欅平、移動(欅平⇒大阪)
最終日、この日は移動のみ。朝食後、テントを撤収して、濡れたフライや装備を河原で干していると、昨日の彼が戻ってきた。今朝、3時半に出たそうだが、台風後の雨の影響でガッスガスとなり、唐松への道が分からなくなり、しばらく霧が晴れるのを待っていたけれど、諦めて引き返してきたそうです。ナイトハイクでガッスガスだと道が分からなくなるも仕方ないですね。祖母谷温泉のお風呂にドボンして、リフレッシュされていました。
欅平に移動して、朝一のトロッコに乗り、大阪への帰途に就きました。
電車を乗り継ぎ、松本に向かう彼とは、黒部宇奈月温泉駅でお別れしました。またどこかのお山で再会できることを楽しみにしています。
懸念していた台風の影響は思ったほどではなく、憧れの裏剱を楽しむことができました。山の神に感謝ですね。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重17kg(水込)、アルファ米 8/10食)
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とても充実した五日間の山行でしたね。レコ読むのに夢中となり、途中から写真に拍手するのをすっかり忘れておりました (^^ゞ
剣沢〜欅平へは40年ほど前に日本離れした仙人池の紅葉を見たくて訪れましたが、今だにあの素晴らしかった風景(剣沢の雪渓や仙人池でのモルゲンロートまど)を忘れることが出来ません。
それに加えてkickeyさんの場合、全テン泊という手段であったり、一時は猛烈な勢力であった台風に遭遇したり、多くの方との出会いがあったりと、それを超える素晴らしい体験をされたことと思います。
いやぁ、あらためて山歩きっていいもんだなぁと感じさせられました。
ステキなレコありがとうございます。
これから、レコの写真を見直して気に入った写真に拍手入れさせていただきます
追伸:剱御前山三角点から見る剱岳は男前ですよね。この雄姿は北穂からキレット越しに見る槍ヶ岳と双璧だと思います。
おーっ、40年も前に、このコースを歩かれたのですね。そりゃすごい。
夜行列車に揺られて山に入り、雲切新道もまだ開通していない時代ですが、山から見える風景は、今も昔もあまり変わり無いかと思います。登山者なら一度は見てみたい、仙人池からの裏剱。今回は、台風のこともあり、あまり期待はしていなかったのですが、仙人池からは絵に書いたような素晴らしい景色を見ることができて、感激しました。仙人池ヒュッテで出会った人達は、何年も通うリピータの方々が多かったです。あんなに山深い場所なのに、一度見たら、魅了されて毎年行きたくなっちゃうんでしょうねぇ。
百高山だからと余り期待せずに立ち寄った剱御前のピークは、剱の展望台で最高の景色を楽しませてくれました。今回は剱岳を表からも裏からも堪能できて満足です。いろいろな角度からお山を楽しめる、これぞ縦走の楽しみだと思います。紅葉は後1週間から10日後と伺いました。いつか機会を見つけて、錦に染まる裏剱も眺めてみたいと思います。
暫く、レコが上がらないのでまたどこかに遠征とは思っていましたが、あの台風が接近する中、よくぞチャレンジされました。そのお蔭か、思いの外の好天に恵まれ裏剣の絶景も堪能された由、本当に最高でしたね。
私も6年前の秋にほぼ同じルートで欅平まで歩きました。その時は、9月の始めでしたが、とても暑い夏だったこともあり、剣沢の雪渓はボロボロで夏道しか歩けませんでした(雪渓の上を歩いたのは長次郎谷出合で右岸側から左岸へ渡ったところだけでした)。でも仙人池の前から見た裏劒の姿はとても印象深く残っています。私は仙人温泉に泊まりたかったので池の平の方には行かなかったのですが、池の平の展望台から見上げる裏劒の迫力はまた格別だったようですね。
ところで池の平小屋もお風呂が有るんですね。実は仙人池ヒュッテにもお風呂が有ったんです。休憩させてもらった時に風呂桶が見えたので聞いたら沸かしてますよって言っていました。あの時の小屋の方が今回も続けてらっしゃるのかどうか分かりませんが、スタッフの女性の方も含めてとても愛想の良い方だったと記憶しており、今回も危険な雪渓のところまで気遣って来られていたというのも頷ける気がしました。
祖母谷温泉まで一気に下られたのにも脱帽ですが、祖母谷温泉の源泉の所でスコップで掘った温泉には浸かられなかったですか?山小屋の人に聞いたら貸してあげるよと言われたんですが、自分で掘らなきゃいけないと知って遠慮させてもらったことも覚えています。
でも本当にこのルートは良いですよね。私も体力が許せばもう一度歩いてみたい(その時には池の平小屋に一泊して)と思いますが、難しいでしょうね。
良いレコを見せていただき有難うございました。
今回も台風直撃の予報にどうなることかと思いましたが、結果的には思ったほど崩れることなく縦走を無事終えることができました。裏剱の絶景も期せずして見ることが出来て嬉しかったです。本当に感謝ですね。
私は本格的な雪渓歩きの経験がほとんどなく、念のため6本爪アイゼンを準備しましたが、剱沢雪渓を小気味よく歩けて楽しめました。次は氷河認定された小窓雪渓も歩いてみたいなぁ。
仙人池ヒュッテも、池の平小屋の方もとっても温かく迎えて頂き、すっかりファンになっちゃいました。池の平小屋に来られていた3人組も、小屋の手伝いに毎年来られているとのことで、登山道の草刈りを手伝っていらっしゃいました。ここを好きになった多くの皆さんに支えられた良い小屋だと思いました。
祖母谷温泉では、スコップ持参での河原の野湯は今回は行きませんでしたが、露天風呂を存分に堪能しましたよ。手の皮がしなしなになるまで。(^^)
祖母谷温泉もアットホームな雰囲気がなんともいえず好きですね。山に登らずとも、キャンプと宴会だけでも来てみたい所です。
剱岳、今度はいつ行こうかな。また北アを訪れる楽しみが1つ増えました。
小冊子にしましょうか?
念願かなって憧れの裏剱を拝見することができましたよ。今回はピークを目指さない縦走でしたが、剱沢大雪渓を下ったり、池の平の高層湿原のお花畑を散策したり、仙人池から裏剱の絶景が待っていたりと、見どころ満載のコースで本当に楽しかったですね。
池の平に向かう途中で出会う方も、剱沢からピストンする人、逆コースの阿曽原温泉から登ってこられる人、はたまた北方稜線から周回するエキスパートとバラエティに富み、皆さん思い思いの方法でこのコースを楽しんでおられました。
池の平小屋では、お風呂も楽しむことができました。小屋はスタッフ3人(男性1,女性2)のみで回されているのですが、忙しい小屋のやりくりの合間にも、天体望遠鏡を組み立てたり、小屋前ベンチでお茶したりと、リラックスタイムを上手く作って過ごされていました。
池の平小屋も仙人池ヒュッテも私のお気に入りの場所となりました。いつの日か再訪したいと思います。
憧れの裏剱を歩いてきました。北アの奥深い所にある裏剱、最寄りの室堂からでも2日は掛かる。なかなか訪れるには気合がいりますが、ここで出会うのは山好きの方ばかりで楽しい所でした。私のテン泊縦走のバイブルとしている「北ア テントを背中に山の旅へ」でも、「山頂は通らない山の旅」としてコースが紹介されており、ここを歩くのをずっと楽しみにしていました。
途中で出会った九州からの70代の3人組パーティは、1つずつ小屋を刻んで同じコースを歩かれていました。(仙人温泉上部雪渓で追い越した人達で、結局、停滞した祖母谷温泉でも一緒になりました)
錦に染まる裏剱も見てみたいですが9月末から10月初旬にもなると雪が降り始める時期と重なるので今回は少し早めに訪れました。台風が迫り駆け足の行程になりましたが、めちゃめちゃ雰囲気良い場所で気に入りました。
水平歩道と下ノ廊下(現在、整備中で、まだ開通していないけれど)も大好きな場所ですね。断崖絶壁を穿った登山道では、どうしても下を見がちで頭を打つので、ヘルメット持参で慎重に歩けば、全然問題ないと思います。他では見ることができない大絶景が待っていますよ。いつか是非!お勧めします。
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