◆北海道欝媾韻遼攷岳〜戸蔦別岳縦走・振内コース(額平川渡渉)〜襟裳岬観光
- GPS
- 12:07
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,590m
- 下り
- 2,265m
コースタイム
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 10:45
帰りには20時間はもつはずのGPSのバッテリーが途中で切れてしまっています。
でも、所要時間はあってます。
天候 | 晴→ガス→小雨→晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
日高富川インターで降りたら、国道と道道で。 貫気別の先、芽生のほうから行くと、新道を造っていて、ちょっとばかり道が分かりづらいので、振内から桂峠を通って行くほうがよいです。 ◆参考 ○北の道ナビ 北海道の道路情報総合案内サイト http://northern-road.jp/navi/ ○商船三井フェリー(大洗港〜苫小牧西港) http://www.sunflower.co.jp/ferry/ ○苫小牧西港フェリーターミナル http://www.tomakai.com/ferry/ ○シルバーフェリー(川崎近海汽船)(苫小牧西港〜八戸港) http://www.silverferry.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
まあ、以下のページに様々書いてあるのですけど、 要約と現地にて知りえたことを簡単に。 ◆とよぬか山荘について 送迎シャトルバスの発着地点。で。宿泊可能。素泊まり¥3500。 一泊二食付は、¥5000。夕食はジンギスカン。朝食オニギリ。 とよぬか山荘は、廃校となったかつてのとよぬか中学校。 宿所は男女相部屋。ひと部屋に二段ベッドが8つ置いてあり、 好きなところで寝る。嫌なら近くの民宿へ。 宿所のすぐ隣が体育館。去年は、ここで20時まで少年剣道を やっていて、すんばらしく元気な掛け声と踏み込みの音で、 目が冴えて仕方ありませんでした。早出の人は要注意です。 チェックインは食事しないなら20時45分までOK。 21時以降は玄関の施錠あり。しかし、中から勝手に開けられる。 とよぬか山荘の駐車場では、車中泊禁止。 外には地元の人用っぽい簡易トイレが一基あるにはある。 とよぬか山荘内のトイレは、持ち出す人がいるのか、去年は紙切れ だったので、用意しといたほうが無難。 予約はまず電話して。送られてきたFAXを送り返して完了。 FAXが無い時は郵送されてきたのを返送することで完了。 ここで売っているバッチは標高2053mのもの。 とよぬか山荘で各種のゴミを捨てられるけども、協力金必要。 http://toyonuka.chu.jp/ ◆シャトルバスの予約 振内コースへは、かつて現在のシャトルバス終点箇所までマイカー でアクセスできたが、通れた林道は平成23年から一般車通行止め。 よって、豊糠からはシャトルバス。シャトルバスは事前予約必要。 往復で¥3500。シャトルバス発車時刻は時期により異なる。 料金未払いの場合は、とよぬか山荘玄関内にある発券機で購入。 9月は午前4時が始発。運行は例年9月30日まで。 シャトルバスが通る林道は片道20kmで所要1時間。帰りは50分。 林道は羆出るので日没後の歩きは危険。 第2ゲート(登山口)には、非水洗トイレとプレハブの避難小屋有。 登山口にある避難小屋は、帰りのバスに間に合わなかった時の緊急用。 避難小屋には湿ってそうな毛布とマット少々あり。 ◆幌尻山荘について 完全予約制。一泊¥1500。期間中管理人常駐。 屋外にバイオトイレ1基と簡易トイレ2基。布団、食料なし。 水場は小屋前にあり。無料。 寝床の下に敷く毛布だけあったけど、数量限定なので、 利用者多い時には、使用できないと思う。 山荘内にもトイレあるけど、使用は夜間のみ。 実はこのトイレの匂いが小屋内にほのかに充満。 ここで売っているバッチは、標高2052mのもの。 http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/hmc/toizan_poroshiri.htm ◆額平川の渡渉 十数回の渡渉あり。降雨で水量増加と混濁で渡渉困難。 深みにはまると胸まで潜ることもある。 渡渉が十数回としているのは、毎年また時期により渡渉地点が 変わるため。 胸まで潜るような水量では、とても渡渉はできません。 たいがい、そういう時はシャトルバスが運休になります。 ですが。渡渉できるかなどうかなという時は、シャトルバスは動きます。 最終的に渡渉するかどうかは、ご自分の判断となります。 大雨が降ると川底の石が動くのでその都度、渡渉地点が変わります。 要注意なのは。 渡渉箇所の岩にペインティングしてある○の中に「ヒ」と書いて あるのは、渡りやすい箇所の一応の目印にはなってはいるが。 この「ヒ」は、山荘関係者や地元のヒトがつけたモノではなく、 全くもって誰がつけたか分からないものだそうです。 消しても消しても、ペインティングされてしまうのだとか。 誰がつけてるのか、おおよその推測はついているそうですけどね。 そもそも、常に変動する渡渉箇所に目印など全くの無意味です。 むしろ、この「ヒ」を頼りに渡渉すると、深みにはまって危険な 箇所もあります。 この点で「ヒ」ペインティングしているヒトがどれだけ山を 知ってるかが分かってしまいます。 今年8月上旬に大雨が降ってシャトルバスが10日間ほど運休した 際に、川底の石が相当動いてしまって、この「ヒ」は、用をなさ なくなっています。「ヒ」にバツ印がついてる箇所もあり。 よく見れば増水で混濁していなければ、渡りやすい箇所は、 分かります。「ヒ」に惑わされることなく、自分の判断で渡渉 しやすい箇所を見つけて渡ったほうが無難です。 私は全くの無知でケチなのでゴム底の地下足袋で行きましたけど、 フェルト底の地下足袋がよいと思います。 乾いた岩の上や少し濡れているくらいの岩では問題ないですけど、 長らく水没して見るからに滑りそうな岩では、ツルンツルンです。 深みでツルコケすると、やたらに危険なのでお金はかけたほうが よいですね。 血だらけで幌尻山荘まで登ってくる人がたまにいるそうですから。 ちなみに例年9月は、降雨がなければ、くるぶしより少し上 くらいの水量だそうです。実際に行った時は、深いところで膝上。 上述の8月の大雨で川底の石が動いてしまったために、渡渉がし づらくなってしまってるそうです。 水量は、その時々によって変わりますので、掲載の写真は参考程 度に。過去には一度に数名が流されて命を落としたこともあるそ うですので、くれぐれもご注意ください。 ◆幌尻岳の天気 山荘の人の話では、幌尻岳は全く天気予報が当たらないとのこと。 とよぬか山荘では雨でも、幌尻山荘では晴れていることはよくあるとか。 雨の予報でも、とりあえず行ってみる。そうしないと、去年の私の ように、天気予報を信じ込んで、わざわざ日程を変更したがために 登れなくなることもあるのかもしれません。 変更した日が雨で、元々予定していた日が最高の天気だったことは 去年のレコのとおり。 ◆幌尻岳の標高について、あとバッチ情報 平成26年4月1日から幌尻岳の標高が2052mに変更になってます。 それまでは2053mでした。というか、ころころ変わるみたいです。 バッチはとよぬか山荘と幌尻山荘で販売してますが、 とよぬか山荘 → 標高2053m(2052m在庫なし) 幌尻山荘 → 標高2052m となってました。どちらで買っても500円。 幌尻山荘で買ったバッチの裏面には、「幌尻山荘」と刻印あり。 去年は、とよぬか山荘の人が幌尻山荘にはバッチはないと言って いたので、新しく造ったのだろうか。 ◆幌尻岳登山のページ ※ココを見れば幌尻岳が丸わかり http://www5.ocn.ne.jp/~biratori/newpage3.html ◆平取町役場 幌尻岳に関すること http://www2.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/shisetsu/shi_spot01.html#spot02 ◆水位・雨量情報 ▼額平川にある水位局の水位情報 http://suii.ezwords.net/river/%E9%A1%8D%E5%B9%B3%E5%B7%9D.html ○額平川 貫気別水位局の水位情報 http://suii.ezwords.net/id/03052081700012.html ○額平川 額平川水位局の水位情報 http://suii.ezwords.net/id/03050025700176.html ▼国土交通省【川の防災情報】 ○額平川テレメータ雨量 http://www.river.go.jp/nrpc0304gDisp.do?mode=&officeCode=257&obsrvtnPointCode=171&timeAxis=60 ○額平川テレメータ水位 http://www.river.go.jp/nrpc0305gDisp.do?mode=&officeCode=257&obsrvtnPointCode=176&timeAxis=60 ◆去年の幌尻岳断念レコ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-321041.html |
その他周辺情報 | ◆温泉 ○門別温泉とねっこの湯(掛け流し) 日帰 ¥500 10:00-22:00(受付21:30)第3月休 北海道沙流郡日高町字富浜223番地140 Tel (01456) 3-4126 http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/tonekko/main.html ○みついし昆布温泉 歳三 ¥420 5:00-9:00 10:00-20:00 無休 北海道日高郡新ひだか町三石鳧舞162 0146-34-2300 http://kurazou.ambix.biz/ ○びらとり温泉(未湯) ¥500 10:00〜21:00(最終受付20:30) 第4月休 P100台 北海道沙流郡平取町字二風谷94番地8 電話:01457-2-3280 http://biratori-onsen.com/onsen/ ○沙流川温泉ひだか高原荘(未湯) ¥500 6:00〜9:00、10:00〜21:00 北海道沙流郡日高町字富岡 TEL:01457-6-2258 http://kougenso.jp/ ○鵡川温泉四季の館(未湯) 循環・日帰 ¥500 10:00-22:00 第一月休 付近ししゃも名産 フェリーの半券提示で500円が400円になる 北海道勇払郡むかわ町美幸3丁目3-1 0145-42-4171 http://www.shikinoyakata.com/ ○ナウマン温泉ホテルアルコ236(未湯) 11:00〜23:00(22:30受付終了)¥500 無休 ジェットバスあり 北海道中川郡幕別町忠類白銀町384番地 1 01558-8-3111 http://www.arco236.co.jp/ ○晩成温泉(未湯) 10:00-21:00(受付20:30)¥500 ヨード泉 食堂に「大樹チーズサーモン丼」 http://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/shoko_kanko/shoko_kanko/bansei_onsen.html http://taiki-cheese-salmon.jimdo.com/ ○更別温泉福祉の里(未湯) 13:00-22:00(LO21:00) 月休 冬季休業 ¥400 北海道河西郡更別村字更別190番地1 0155-53-3500 http://www.sarabetsu.jp/cms/index.php?ID=10 ◆食事(今後の参考情報含む) ○ふじ十食堂(海の駅ぷらっとみなと市場内)ホッキ丼¥1000 ○じゃんけんぽん びらとり和牛のじゃんけん丼¥1100 11:30〜14:30(L.O.14:00)17:00〜21:00 月休 日曜営業 P15台無料 振内小学校近く 北海道沙流郡平取町振内町30-10 01457-3-3200 ○ランチハウスBEE 10:00-15:00 7〜9月のみ営業 不定休 それ以外は予約弁当のみ コタンラーメン(鹿肉、行者ニンニク入り)¥1000 Pあり 沙流郡平取町二風谷76-7 01457-2-3540 ○そば処おおみや 鵡川駅近く ししゃもそば \880 第2・4・5火休 第1・3火は15時まで 10:00-20:00 0145-42-5215 ○苫小牧ホッキ炙りめし http://www.hokkiaburimesi.com/ ○えりも岬観光センター えりも名物ラーメン 8:00-18:00 01466-3-1666 ○味の龍月 11:00〜15:00 16:30-22:30 2・土休、2・4日休 Pあり 玉子がのった「牛とろ丼」 大樹町農協のそば 北海道大樹町西本通40 01558-6-2093 http://www.butadon.com/db-detail.cgi?id=40 ◆買い出し ○エコス大洗店 029-266-1411 レジ袋有料¥3 ○イオン苫小牧 0144-51-3100 7:00-23:00 ○ホクレンショップ苫小牧店 レジ袋ない。無料の箱に入れる。 北海道苫小牧市柳町4-5-35 0144-53-1133 ○ダイエー グルメシティ富川店 北海道沙流郡日高町富川南2-2-5 01456-2-1122 ○セイコーマート振内店 01457-3-3331 北海道沙流郡平取町振内町23-1 ○平取町農協Aコープふれない店 01457-3-3311 北海道沙流郡平取町振内町21-2 ○フクハラ広尾店 北海道広尾郡広尾町本通9 01558-2-4685 ◆参考 ○海の駅ぷらっとみなと市場 http://uminoeki.info/ ○苫小牧観光協会 http://www.tomakomai-kanko.jp/ ○北寄節醤油 永見 http://www.hokkibusi.com/ ○まるい弁当 北海道苫小牧市清水町2丁目3-4 0144-32-3131 http://www.maruibentou.info/ ○ほっきめしの素 (株)丸恭水産 北海道苫小牧市汐見町1丁目3-6 0144-36-6644 http://www.marukyosuisan.com/ ○北寄カレー 鳥越漁業(株) 北海道苫小牧市汐見町1丁目2-21 0144-33-8281 http://hokki.jp/ |
写真
感想
そして、残った幌尻岳から約2年。ついにこの日が来たか!
幌尻岳に登る日が! 実は。去年も幌尻岳に登らんとして。
渡渉地点まで行っては見たものの。降り続く雨に怯懦して。
思い悩む私の横を、泊り装備の方々が次々に渡渉準備をして登っていく。
1時間ほど進むかどうするか懊悩の挙句、日帰り装備しか持っていないので、増水で帰れなくなったら困るよなあ。
ということで登頂を断念して引き返したという苦々しい過去があったというわけでなのです。
今年は! 去年と同じ轍は踏まんと欲す…孚孚孚。
私としては珍しく小屋泊り装備で行くわいな。これならば、多少の悪天候でも、対応できるというもの。
それに、初日が悪天候なら、翌日にもう一度登頂すれば、2度おいしいというもの。
予報を見れば。どうも自分が北海道にいる間は、天気がヨサゲ。
初日に天気が良ければ、幌尻岳から戸蔦別岳まで縦走してしまおうという欲深い野望を抱きながら、いつものように大洗港からさんふらわぁに乗り込んだのでありました。
今年も苫小牧港上陸。北海道は快晴だった。
まずは、ぷらっと海の駅のふじ十食堂で、去年食べて以来、片時も忘れたことのない、ホッキ丼を食べる。
相変わらずのホッキ博物館みたいな不思議施設で、ホッキ大王なる賢者のオブジェを見物したあとは。
活北寄貝が売っていたので、送ることにする。大サイズが数個で1000円。
こりゃあ、安いんじゃあないのかと思いこみ、いざ送らんとすれば。
箱代400円、保冷剤200円、送料1500円!
げぇー全部で3000円越えじゃあないか。結局、安いのかどうかよくわからなくなったが、せっかくだからと送っておいた。
後。苫小牧駅へ向かう。何をしに? ふふふ。Kitakaを買うためさ。
KitacaはSuicaの北海道版なのさ。モモンガだかムササビの絵柄がカワイイのさ。
去年、函館駅で買おうとしたら、取り扱っていませんと言われてから、まる1年。悲願のKitacaをついに手に入れた。
これからは、Suicaの代わりに使うとしようではないか。
後。道の駅ウトナイ湖を目指す。ここ、何をしに行ったんだっけ?
ああ、何か名物があるというので行ったんだっけ?
北寄玉という北寄貝の入ったたこ焼きみたいなのを食べる。
で。日高へ向けて移動開始。途中。門別温泉とねっこの湯に入浴。
日高門別自動車道が延伸していて、終点で降りるという感覚しかなくて、見事に降りるインターを通り過ぎる。でも、少し戻っただけで、門別温泉とねっこの湯。
この付近にある温泉施設はどこも循環消毒のようですけど、ここは源泉掛け流しとのこと。湯は十勝川温泉のモール泉のような感じしたけど、同じ泉質なのかな。良かったです。
さらに、近くのスーパーで買い出しをしていたら、辺りは真っ暗。
これでは、とよぬか山荘のチェックインに間に合いそうにないなと思って、電話しようと思ったら携帯は圏外。近くにあった公衆電話でとよぬか山荘に電話すると、20時45分までに来てもらえれば大丈夫ですとのことだったので、さらに欲が出てきて「じゃんけんぽん」で平取和牛の「じゃんけん丼」を食べてから行くことにした。
結局、とよぬか山荘に着いたのは、20時過ぎ。もう寝ている人もいたけど、騒いでいる人もいた。
翌朝。
起き出して食事。昨日、海の駅で買っておいた、ホッキご飯を食べる。うまい。
軽く準備をして、マイクロに乗り込もうとしたら、今年はワゴン車だった。
車は送迎人数によって変わるみたいですね。と思ったら、帰りは自分ひとりだけだったのに、マイクロバスでした。
それはさておき。乗車人員は運転手の他3人。この広い山域にこれだけか。幌尻岳はあんまり人気ないのかなと思ったら、昨日は幌尻山荘に40人ほど泊まっていたらしい。この日が特別に少なかったようです。
で。3人のうち、一人が私の予定を聞いてくる。すると「日帰りは自分だけか」とつぶやく。幌尻岳の往復だけらしい。ほぅぉ。その日帰りで私は去年、失敗してるんですよねーとは言いませんでした。運が良ければ日帰りでも登れることでしょう。
もう一人は、幌尻岳に登頂して幌尻山荘に一泊して下山とか。まあ、それが定番ですかね。
シャトルバスはしゅぃーんと走り出す。3人の思惑を乗せて。
ワゴン車だったためか、数分早く登山口に到着する。のんびりと写真を撮ってたりしたら、他の二人は既に出発したようだ。
どれ。自分も行きますかと出発。おお。さすがは幌尻岳に登ろうとするだけあってか、御二方は歩くのが早いですね。途中で一泊の人を抜かしたあとは、日帰りの人は姿は見えるけど、ついぞ追い越すことはなかった。
7.5kmの長ったらしい林道歩きが終わると、北海道電力の取水堰。
取水堰の脇にある丸い穴から水が出ていないと水量が少ないらしい。
この日は、水が出ていなかった。去年も出ていなかった。
で。危険なのは、取水堰から渡渉開始地点あたりまで。
渡渉開始地点までは、額平川の右岸をいきますが、足場の不安定な岩場の通過あり。
鎖のかかっているところとかかってない箇所あり。
落ちたら額平川へドボンで、全身ズブ濡れです。
ここを過ぎると、渡渉開始地点です。地下足袋に履き替えて出発。
いきなり水深が膝上。この渡渉開始地点あたりが、一番深かったかな。川底のヌル石で、ゴム底地下足袋では滑りまくり。フェルト地下にすればよかったと思ったもんです。
でも。多少、水圧が強くてよろけたことはありましたけど、なんとか転びもせずに渡渉終了。何回、渡渉したのかは面倒で数えていないので分からず。確かに十数回は渡渉したと思います。
渡渉が終わると幌尻山荘。ここで登山靴に履き替え。
山荘前にはブルーシートが敷いてあって、ここにデポする荷物を自由に置いといてよいようです。中には、でっかいゴミ袋をザックに被せてた人もいた。なるほどね。
山荘に管理者がいたので話をする。これからの予定を聞かれたので、戸蔦別まで縦走しますというと、これからですか?と。
日が落ちるのが早いので、気を付けてくださいと。
明らかに明るいうちには戻ってこれないだろうという感じでしたけど、日帰り可能ペースより少しくらいゆっくり歩いても日没前には幌尻山荘に戻れる予定なんです。
というわけで、まずは幌尻岳に向けて出発。山荘泊りの人だろうか、数名とすれ違う。地味な登りがひたすら続く。視界が開けていると思われるところまで来ると、辺り一面ガス。
ああーなんたることか。去年は登れず、今年は登ってもガスなのかと。でもまあ、どうしても視界不良なら、明日また登ればいいやと。
ズンドコ登っていると、ガスの先のほう、たぶん、山頂のあるほうで、年配の男女の声が聞える。ほぉ、まだ誰かいるのか、夫婦かなと、この時は思っていた。
山頂手前に来たところで、朝のシャトルバスで一緒だった幌尻日帰りの人とすれ違う。そのペースなら日帰りできますねえと声を掛けられる。それもそのはず。去年の予定は幌尻から戸蔦別まで縦走して、日帰りの予定だったのだから。しかしながら。本日は、お泊りペースなのです。
で。結局、この方は夕方のシャトルバスで帰ったそうです。
で。幌尻岳山頂に着く。辺り一面、マッシロケー。
ぎゃぁ。ついに登った幌尻岳の山頂がこれか!
北海道自体、なかなか来れないのに!
そして、なかなか登れない幌尻岳にやっとこ登ったのに!
真っ白かあ! チックショー、悔しいからパンを食べてやる!
あああ。雨まで降ってきやがった。雨味のするパンか。オツなものよのう。と思ってニタニタしていたら。
山頂にきて5分くらいした頃。不意にガスがとれる。
おおー。なんということか。遠くのほうまでは見渡せないけれども、周辺の景色は見える。
見える見える見える見える見える見える見える見える見える。
凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い凄い。
うはうはうはうはうはうはうはうはうはうはうはうはうはうは。
ひゃはひゃはひゃはひゃはひゃはひゃはひゃはひゃはひゃはひゃは。
こんなことがあっていいのだろうか。
完全に諦めていた幌尻岳山頂からの眺望が、欲しいままに丸見えている。雨も止んだときたもんだ。
北カール内の紅葉が見事すぎる。8月下旬の冷え込みで紅葉が一気にすすんだとか。
あとで幌尻山荘に戻った時に聞いた話だが、自分より前に登った人は、山頂はまるっきしガスだったらしい。日帰りの方。残念でしたね。もう少し、山頂でのんびりしていれば、ガスがとれたのに!
シャトルバスで一緒だったもう一人の山荘泊りの人は自分の後から幌尻岳に登頂して、眺望を楽しんだようです。人生とはしかし、分からないものだのう。急ぐとロクなことがないね。
さあ、幌尻岳山頂で眺望を楽しんだあとは、戸蔦別へ縦走ときたもんです。ガスは出てきたり、消えたり。どうも戸蔦別方向のガスの中から、男女の声が聞えるので、他にも縦走している人がいるらしい。
と、この時は思っていた。ここからは、少しペースをあげて戸蔦別を目指します。
時折、ガスがとれてもその先に歩いているような登山者の姿は見えない。
はれ? おかしいな。このペースで歩いていればたいがいは追いついてしまうのだけれども。
行けども行けども他の登山者の姿は見えない。いつしか、声も聞こえなくなった。他に登山道はないよなあ? どこに行ってしまったんだろうか。
ま、これ以上はあまり考えないほうがよさそうだ。あの声、確かに男女の話す声だった。会話の内容すら聞き取れてしまうほどの。
確か「この先がどうのこうの」とか。
しかし、ガスがかかった時だけ聞こえてくるんですよね。不思議なこともあるもんです。
戸蔦別までの途中にある七ツ沼カール。いや、見事。紅葉が。写真ばっかり撮っていて、なかなか進まず。
戸蔦別岳の山頂部にはガスがかかっていたけど、ここでも不思議と自分が登頂すると、ガスがとれた。そして、幌尻岳の全容が丸見えた。
北戸蔦別を見ながら稜線歩き。分かりづらい分岐から、幌尻山荘を目指します。
で。この分岐から六ノ沢出合いまでの区間が、もの凄い急坂。標高差にして1000mを一気に下ります。で。その先に渡渉あり。
周辺は十分に明るかったものの、暗くなってからの渡渉は怖いので、焦って無理をしてくだってしまい、足先を痛めた。この痛みは徐々に回復はしたものの、この後の北海道遠征で引きずることになった。
沢まで降りてきて渡渉準備。特に目印は無いが基本的に右岸を進むと事前情報を得ていたので、難なく通過。
ハッキリ言って、渡渉したのは最初の2〜3回と幌尻山荘手前の一回だけであとは飛び石伝いで行けました。面倒だから、登山靴に履き替えたりせず、地下足袋のまま幌尻山荘までたどり着きました。
山荘前で身づくろいをしていると、雨が降ってくる。
小屋番さんの、このまま降り続いたら、明日、下山できないですねの一言にドキドキしながら、就寝。
翌朝。
快晴。昨日よりは天気が良さそうだ。でも。もう下山なのさ。
どうも昨日、戸蔦別からのくだりで痛めた足先が気になるけど、まあ、なんとかなるでしょうと出発。
帰りの額平川の水量も昨日と同じくらい。むしろ、少ないように感じた。
少しのんびりと写真撮影しながら適当に歩いていたら、シャトルバスの時間に危なく間に合わなくなるところだった。午前8時30分発で、登山口に戻ってきたのが、8時25分だった。あぶねえ。あぶねえ。
帰りのシャトルバスは自分ひとりだったけど、貸し切りマイクロバスだった。
いくら涼しかったとはいえ、二日間で消費した水が1リットルくらいだった。ほとんど飲まなかった。
なんだか、最近、水を飲まなくても平気になってきたような気がする。不思議だ。
とよぬか山荘について、荷づくろいして出発。今度は、観光。行ってみたかった襟裳岬へ向けてシュゴォォと出発。
日高の周辺はどうも北海道の他の地域と比べると温泉不毛の地のような気配が漂っている。
あっても日帰り入浴施設で、調べた限りでは唯一の源泉掛け流しが、先日に入ってしまった門別温泉とねっこの湯だったので、今日は別のところにしようということで、三石昆布温泉歳三に入る予定で車を走らせる。三石昆布温泉まで100km近くある。嫌になって早く風呂に入りたくなり、途中にあった静内温泉に立ち寄ってみる。
案内看板に従って国道から曲がったのに、それらしい施設が見当たらず、キャンプ場のようなところまで行ってしまった。
戻って発見。ヒトケが無い。近づいてみて休館日であることを知った。
やっぱり、三石昆布温泉に入ることにした。ぐぅっと走って到着。
入浴してから、隣の道の駅へ。売店では日高昆布だらけ。
とびきり安い日高昆布と見た瞬間に欲しくなった三石昆布焼酎を買って、さらに隣にあったホッタテ小屋へ。
ここで、灯台つぶ串焼き買って食べる。高くても500円くらいかなと思っていたので、800円には驚愕したけど、食べたいので買った。
さらに襟裳岬へと愛軽を走らせて、エンルム岬に立ち寄り。
様似八景のひとつだそうです。見えていた山はアポイ岳だったのだろうか。そこそこな眺めでした。
で。襟゛裳゛岬゛に到着。
まずは、ここまで食事を我慢していたのは、襟裳岬観光センターでつぶ貝入りラーメンを食べるため。
ハエがぶんぶん飛んでる店内で、襟裳岬名物ラーメンの大盛りを食べる。満足。
隣りの売店では、以前から欲しかった、ゆっくり走ろう北海道と襟裳岬のステッカーを購入。
後。襟裳岬へ。灯台をぐるりと回って岩礁の見える展望所へ。
突端まで行けるようなので、歩いて行ってみる。突端まで来るとさらに先まで行けることが分かったので、さらに進む。時間がかかる。
さらに先までくると、もうこれ以上は足元が崩れそうで進めない箇所に出た。しかし、その崖下は浜辺になっていてオジサンが昆布作業をしていた。そこまで行けば、さらに襟裳岬の突端なんでしょうけど、そこまで降りていく気力がなかったので引き返した。
襟裳岬を午後5時に出発。今日のうちに、道の駅うりまくまで行くんですけど、果たして何時に着くことやら。
途中で黄金道路、フンベの滝と寄り道して。地元スーパーで買い出しして、走りに走って、何とか道の駅うりまくに到着。
思っていたほど時間はかからなかった。
ちなみに、ここまで来る途中でのこと。北海道遠征に先だって愛軽に装着した鹿避け音発生装置を作動させながら走行していると。
道路を横断しようとしたタヌキが、急にキビスを返して茂みに逃げ込んでいった。
この装置、確かに野生動物の飛び出しを抑制する効果はあるようだ。
後日。道路脇にキタキツネがいたので、試しにスイッチを入れたところ、音が出た途端に、キタキツネがクィッと首をこちらに向けて固まってしまった。どうやら、野生動物たちにとっては、この鹿避け音は不可解な音に聞こえるらしい。
なんだろうと思って固まってしまい、結果、飛び出してこない。
さらに肝心の鹿は。いつもよく見ているのに、今回は、一度も見かけなかった。あれだけ、道内のいたるところを走りまくったのに。
素晴らしいアイテムなんじゃあないのかな。値段も安いし、この効果はよいね。
自宅から道の駅うりまくまでの走行距離 615km
◆北海道欝媾韻遼攷岳〜戸蔦別岳縦走・振内コース(額平川渡渉)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-471302.html
◆北海道価格霧弌ε桂昌魁ε豈生个妊淵ウサギを…
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-487596.html
◆北海道街藩佞離縫札ぅウシュッペ山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-512689.html
◆北海道甘訓岳大周回(前天塩岳・西天塩岳・円山)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-512834.html
◆オマケ 秋田駒ヶ岳・八合目登山口基点周回
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-514011.html
幌尻岳登頂おめでとうございます♪それにしても、山肌や稜線が美しいですね〜♪天気もまずまずで良かったですね!どうなったのかな〜ってずっと気になってました^^
あ!エゾガールのモザイクは薄めでお願いします!(もう遅いかな?!)次のレコも楽しみにしてます♪
遅くなりました!!
yoko13さん、コメントありがとうございました。
幌尻岳は。天気が、天気が! よかったのかな。コロコロ変わって。
山頂手前で小雨が降ってきた時には気絶しそうになりましたけど。
去年断念しているから2年越しの登頂だったのに、ここまで来て雨とは、呪われているんじゃあないのかと。
でもその。コロコロ変わる天気のおかげで、山頂でガスが取れた時には、いや、これまた気絶しそうな景色でしたね。
思いがけず、北海道は紅葉だったし。よかったですよお。
エゾガールは、本人の強い希望により、全身強烈モザイクを入れてくださいとのことですので、そのようにさせていただきました。
どうしても見たい場合は、懐かしのモザイク除去機を買ってください。
mogless さん、いつも
素敵満喫旅 うらやましいです。
観光も、グルメも充実!
naminoriさん、コメントありがとうございました。
まるで山がオマケみたいなレコに御付き合いいただきまして、御礼申し上げます。
でも、決して幌尻岳はオマケではないつもりなんです。そんな感じになってますけど。
後半の観光写真は、かなり端折ってるので、さっぱり濃厚になってます。
ご賞味くださいませ。
ちなみに。この日程で同じことをしようとすると、かなりの苦痛を伴います。
こんなにも〜素晴らしかったのですね!
あまり嬉しそうに話さないのでわからなかったのですが
レコを読んでいかに美味しい思いをしたかがわかりました。
それだもの然別では温泉モードですよね。納得。
まずまず2年越しの幌尻登頂おめでとうございました
えぞガールのモザイクは濃いめでお願いしますよっ
幌尻も行きたいけど、まず苫小牧にちょー行きたくなった
inkoma5_さん、コメントありがとうございました。
幌尻はよかったですよ。当たり前か。
せっかく北海道にお住まいなのに、インコマさんが日高未体験とは、もったいないですね。
ちょっと遠いのかもしれませんけど、地続きだから連休があれば行ってみるのもよいかもしれません。
私もまだ日高で登りたい山が、アポイ、神威、ペテガリ、カムエクと残ってますからね。あああー神威岳に登りたい!
日高の山は素晴らしいですけど周辺は温泉に乏しいので、翌日の然別周辺のすんばらしい温泉を堪能させていただきました。天望山ではペースがあがらなくてすみませんでした。
エゾガのモザイクは濃いめ希望ですか?
ふーん。帰ってきてから写真を見ましたけど、あれ、こんな顔してたっけ?
って感じで、確かにある人が言っていた印象通りだと思ったもんです…孚孚孚。
苫小牧とよいところですね。漁港が。
特にホッキ資料館は、インコマさんの好みだと思います。
入ってから1分で出てしまえるほどの展示内容には舌を巻くばかりです。
moglessさん こんばんは。
がっつり遠征おつかれさまでした。
ワークマンやっぱり最強でしたね!
山はもちろんのこと
すべてを楽しむ旅
うらやましいです!
そしてコンブマンにちょっと笑ってしまった(笑)
mosuさん、コメントありがとございました。
コンブマンさんも喜んでいらっしゃいます。
匠の手は耐久性が心配でしたけど、なかなかどうして、今回の北海道遠征では、いつも使っている車の運転用グローブより良い仕事をしてくださいました。
もう手放せないかもしれません。カメラの操作もしやすかったし。
紫色しかないのと少しゴム臭いのが難点ですけど。
せっかくだから、見てみたいものは全て見たく、食べたいものは全て食べたい性分なものですから。
観光を省けば、かなり楽な行程なんですけどね。温泉に入ったら次の山の登山口を目指せばよいだけですから。
そういう登り方なら、一日に2座登れたりもするのでしょうけど、なんだか、そういうのは、もったいない気がして。
登りたい山を残しておけば、再び北海道に行くよい理由があるわけだなというわけです。
9/20-27の日程で、北海道に行く予定です。
幌尻岳は、予約が大変だし、沢の水量に左右されるのは、バカらしいので、北戸蔦別岳からテン泊で行こうとしてましたが、9月なら空いてそうなので、狙い目かも。しかも、稜線テン泊寒そうだし。
そのまま、パクらせていただきます
NYAAさん、コメントありがとうございました。
おお。行かれますか。北海道。フェリーですか? 船旅はよいですよお。
幌尻岳は、予約大変ですか? 確かに予約受付の電話はつながりにくいですけど、そんなに混んでもいなかったというか、私が幌尻山荘に泊まった時は6人しかいなかったですけど。
前日は40人泊まったらしいですので、日によって全く異なるようです。
たまたま少なかったのかな。
幌尻岳の他の登山ルートもありますけど、幌尻岳はやっぱり渡渉かなと思いこんで、あえて額平川コースでした。
去年、そこから断念しているので、他のルートからというのも気が引けましたし。
他のルートからでは逆襲にならないし。
行かれる頃なら、だいぶ、空いていると思います。もう寒いでしょうし。
いいねした人