西鎌尾根から槍ヶ岳へ
- GPS
- 17:22
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 2,943m
- 下り
- 2,921m
コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 11:15
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はないが,西鎌尾根の千丈乗越より西側の鎖のあるゾーンは丁寧に歩く必要があった。 |
その他周辺情報 | 中崎山荘・奥飛騨の湯で汗を流した |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
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感想
2022年9月30日と10月1日で,新穂高温泉から槍ヶ岳に行った。今回は左俣林道,小池新道を登り,双六小屋,西鎌尾根経由で槍ヶ岳山荘に向かい,槍ヶ岳に登頂後,槍ヶ岳山荘で一泊した。そして2日目の朝イチで槍ヶ岳山荘から飛騨沢,右俣林道経由で下山した。
今年は,白山,木曽御嶽山,木曽駒ヶ岳,空木岳,仙丈ヶ岳,蝶ヶ岳・常念岳,とアルプスの山々を歩いたので,その締めくくりとして念願だった槍ヶ岳に行ってみた。槍ヶ岳に行くには上高地から行く手があるが,出発の時間を早くできないし,荷物を持ってバスやタクシーで移動しないといけないのでいつも躊躇する。 槍ヶ岳は西側の飛騨沢や西鎌尾根から行くこともできる。そこで今回はその登山口である新穂高温泉から槍ヶ岳を目指すことにした。ルートは右俣林道を行って飛騨沢を登るものと,左俣林道と小池新道で双六小屋に向かい,そこから西鎌尾根を登る手がある。 今回は天気が良さそうな週末だったので,せっかくだからと双六小屋と西鎌尾根経由で槍ヶ岳を目指すことにした。
昨年の笠ヶ岳の時と同じように,新穂高温泉まで車で行き,仮眠した後に歩き始める作戦にした。新穂高温泉付近に着いたのは午前0時ごろだった。当然のように深山荘前の無料駐車場はいっぱいで,安定の鍋平送りになってしまった。鍋平の駐車場に車を置き,午前3時頃まで仮眠した。起床後,着替えたり登山の準備をして,午前4時前に駐車場を出発した。そこから20分ほどで新穂高登山指導センターまで下った。今回もネットで登山届を出していたので,登山センターでトイレに寄った後は,すぐに左俣林道に向かって歩き始めた。
左俣林道を歩くのは3回目になる。さすがに慣れてきたみたいで,小池新道の入口まであまり苦もなく歩けた気がする。単にボーッとしていただけかもしれないが…。登山センターから笠新道入口,わさび平小屋を通過して,1時間15分ほどで小池新道入口にたどり着いた。その頃には夜が明け,周りも明るくなってきて,ヘッドライトなしで小池新道に入ることができた。小池新道ではあまりペースを上げすぎないように,でもある程度のペースで登り続けるようにしてみた。速いかどうかはわからないが,小池新道入口から2時間10分ほど,新穂高の登山センターからだと3時間半ほどで鏡平山荘に着くことができた。
今回は鏡平山荘には寄らずに上を目指した。トイレにも行きたくはならなかったしね。鏡平山荘から上は樹木の背も低くなり,急に高山っぽくなる。また,樅沢岳から西鎌尾根,槍ヶ岳へと続く稜線や,穂高の山並みが見え始め,テンションがあがる。今回は風が吹くと少し肌寒いぐらいの気温で,歩くにはちょうどいい感じだった。弓折岳分岐や花見平,くろゆりベンチを通過して,鏡平山荘から1時間半ほどで双六小屋に着くことができた。新穂高の登山センターからだと5時間ほどだった。 まあまあのペースで来れたかな。
双六小屋では,トイレに寄り,水を汲んでおいた。そのうち 2L をアクエリアスのために使い(粉のアクエリアスを持っていっていた),他にも水を 1L ほど汲んでおいた。後は持っていっていた菓子パンを食べておいた。そんなこんなで30分ほど休憩し,午前10時前に槍ヶ岳に向けて出発した。双六小屋から槍ヶ岳へは,まず樅沢岳の上りがある。双六小屋までで疲れた足には樅沢岳の上りは結構しんどかった。しかし,樅沢岳に登ると野口五郎岳,鷲羽岳,双六小屋,三俣蓮華岳などが見えて気持ちよかった。樅沢岳からはしばらく稜線歩きになる。しかし,稜線と言っても結構下ってからダラダラ登る,というのが何度かあり,疲れた足にはなかなかに苦行だった。そのため,何度も立ち止まっては周りの風景を写真に収めることで,足を休めながら前に進んだ。
樅沢岳から歩くと前樅沢岳の横を歩き,少し下ると鞍部である硫黄乗越にたどり着く。その先少し上りがあり,左俣岳の先で下ると左俣乗越という鞍部に着く。硫黄乗越も左俣乗越も標識があるので地名がわかるが,標識がないとどこが硫黄乗越でどこが左俣乗越かわかりにくいと思った。今回は双六小屋から,1時間10分で硫黄乗越に,さらに40分ほど歩いて左俣乗越に着くことができた。
左俣乗越から千丈乗越までの区間は,西鎌尾根の核心部だった。高低差はほぼないが,両側が結構切れ落ちていて,そこに作られたトラバース路を歩く区間が多かった。そのため高度感があり,落ちないように鎖が多く設置されていた。しかし,鎖を使えばほぼ難しい場所はなく,丁寧に歩けば問題ない感じだった。丁寧に歩く分,時間はかかったけどね。
その核心部が終わり千丈乗越に着いたのは,午後1時前だった。双六小屋から3時間10分ほど経っていた。新穂高から一気に登ってきたからそんなもんな気がする。千丈乗越からは槍ヶ岳山荘の前まで登る。高度差にして 350m ほどを一気に登る。その行程が長かった。下手に上が見えるだけに余計に長く感じた気がする。足が疲れていてゆっくりとしか登れなくて時間かかったのもあるかもしれないが…。ただ,ゆっくりだけど足は動いた。今シーズン頑張っていろんな山に行った甲斐はあったかもしれない。そして千丈乗越から1時間10分ほど経った午後2時に槍ヶ岳山荘にたどり着いた。いやぁ,遠かった。
槍ヶ岳山荘では,とりあえずチェックインしておいた。これで寝る場所は確保できた。チェックインしたら,荷物を置いてすぐに槍ヶ岳の山頂に登ってみた。槍ヶ岳山頂は,槍ヶ岳山荘から高度差 100m ほどを登る。それもかなりの傾斜の岩場を登る。途中,長めのハシゴが3個,短いのが2個ほどあるが,上りはそれ以外はほぼ何もない。下りは鎖がいくつかあったけどね。その岩場上りは思ったよりもガチだった。もうちょっと鎖だのハシゴだの階段だのを設置して上りやすくしてあるかと思ったら,普通に岩場上りだった。みんな怖くないのかなぁ?
槍ヶ岳山頂に着いたのは午後2時半過ぎだった。いつも他の山から見ていた槍ヶ岳にやっと登ることができた。天気もよくて最高だった。穂高連峰には雲がかかっていたが,西に広がる黒部源流域の山々や,北の後立山連峰の山も見えていた(名前わかってへんけど…)。また東には燕岳から大天井岳,常念岳,蝶ヶ岳の並びがきれいに見えていた。一方,下を見ると槍ヶ岳山荘の他に,槍沢に続く谷?(槍沢と言っていい?)殺生ヒュッテやヒュッテ大槍が小さく見えた。山頂域はあまり広くなく,横に寄ったら落ちそうで怖かった。山頂には小さな祠があった。昔の人達はどうやって登ったんやろ?
山頂に10分ほどいたのち,ハシゴと鎖を使って槍ヶ岳山荘まで下った。下りの方が慣れたのか,あるいは感覚が麻痺したのか,あまり怖いとは感じなかった。それでも緊張したけどね。無事に槍ヶ岳山荘に戻った後は,とりあえず自動販売機でチューハイを買って飲んだ。おいしかったねぇ。その後はテント場の方まで行き,飛騨沢への道を確認しておいた。それから山荘に入り,寝床に行って着替えたり荷物の整理をしたりしておいた。そんなこんなでうだうだしていると晩御飯の時間になったので,食堂に行って晩御飯を食べた。晩御飯は中華風だった。他の人はあまりいい晩御飯じゃないとぼやいていた。まぁ,そんなもんな気がするが…。
食後は,トイレに行ってからさっさと布団に入った。すると,すぐに寝ていたみたいで,気づくと周りが真っ暗だった。時計を見ると午前2時半ごろだった。いやぁ,よく寝たねぇ。午前2時半に目が覚めてしまったので,そこで起きることにした。早く寝たからそれなりに寝てるはずやしね。まずはトイレに行き,その後,外に出て星を眺めた。その日はほぼ新月で星が沢山見えた。天の川も見え,しばらく星を見ていた。あれだけでも登った甲斐があったと思う。ただ,気温が低くて体が冷えてしまったので,2階にある談話室のファンヒーターの前で暖まっておいた。そうすると午前5時前に朝食の準備ができた,と放送が入ったので朝ごはんを食べに食堂に移動した。そうそう,星を見ている時に西鎌尾根から上がってきた登山者がいた。どうやら前日の午後1時に新穂高温泉を出て,夜中歩いてきたみたい。すごいなぁ。途中,霜が降りてきて,ザックの中のおにぎりが凍って補給できなかった,とぼやいてはった。
朝ごはんはおでんだった。それをさっさと平らげてから,防寒をしっかりして外に出て日の出を見ることにした。日の出を見るために槍ヶ岳の山頂に登る人も結構いたが,前日に疲れた足で登るのはちょっと不安だったので,日の出は山荘の前で見ることにした。場所を少し変えると,槍ヶ岳の山頂の見え方が変わるので,いろいろ場所を移動しながら日の出まで過ごした。槍ヶ岳山荘前からは,槍ヶ岳山頂はもちろん,浅間山,八ヶ岳,燕岳から大天井岳,常念岳,蝶ヶ岳,さらには富士山や甲斐駒ヶ岳,仙丈ヶ岳などの南アルプスの山々,乗鞍岳,焼岳などが見れた。また,西に目をやると,笠ヶ岳,双六岳,三俣蓮華岳,黒部五郎岳,薬師岳,祖父岳,鷲羽岳,水晶岳なども見え,北アルプスに来た,と実感できた。いやぁ,ほんと来てよかった。
日の出は午前5時40分ころだった。日の出は山荘前でもきれいにみえた。そういえば不思議と日が昇るぐらいの時が一番寒いなぁ,といつも思う。近くにいたお姉さんによると気温は3℃ということだった。日が昇ると今度は山々が朱色に染まるモルゲンロートが見れる。今回,槍ヶ岳の山頂はいまいち赤くなっていなかったが,笠ヶ岳の山頂や,鷲羽岳,薬師岳などが赤く染まるのが見れた。そういえば,槍ヶ岳山荘付近は真っ赤やったなぁ。他にもすぐ隣の大喰岳の山頂も赤く染まってきれいだった。そして,午前6時頃に部屋に戻り,トイレにいき,荷物の整理をしてから,新穂高に向かって下山を始めた。
槍ヶ岳山荘を出発して,まずは大喰岳に向かった。槍ヶ岳山荘から新穂高に帰るルートとして,飛騨沢を下って槍平小屋経由で右俣谷を下るルートと,大喰岳,中岳から南岳に行き,そこから槍平小屋に下ってから右俣谷を下るルートがある。今回はいろんな人の意見を聞いて,疲れた足に南岳からの下りはあまりよくないかなぁ?と思って,飛騨沢を下ることにした。一度は下っておきたいしね。しかし,せっかくなので隣の大喰岳にも寄ることにした。大喰岳へは飛騨乗越まで下り,そのまま直進して登り返すとすぐそこにある。荷物は鞍部である飛騨乗越にデポしてもよかったが,2日目は上りが少ないのでトレーニングのために荷物を背負ったまま大喰岳に登った。
大喰岳からは槍ヶ岳がよく見える。槍ヶ岳を見るには一番いい場所かもしれない。そこで槍ヶ岳やら,他の周りの山々,さらには北穂高岳から奥穂高岳,西穂高岳に連なる穂高連峰を見て,沢山写真を撮っておいた。特に笠ヶ岳から大ノマ岳,弓折岳,双六岳,三俣蓮華岳,黒部五郎岳,薬師岳,祖父岳,鷲羽岳,水晶岳,野口五郎岳と続く山並みは圧巻だった。ほんとに気持ち良かったなぁ…。写真を沢山撮ったからか,大喰岳の山頂には10分以上いた。何枚撮ったっけ? その後,飛騨乗越に下り,そこから長い長い飛騨沢のルートで新穂高の登山センターを目指して下山した。
飛騨乗越からしばらくはザレた九十九折を下った。見た目にはすぐ下れそうだったが,なにせでかいので延々と下る感じがした。下を見ると先行して下る人や,逆に下から登ってくる人たちが小さく見えた。やはり北アルプスの山はでかいねぇ…。そんな九十九折をうだうだ下っていると,やがて千丈乗越への分岐点まで来た。登る人の何人かはそこから千丈乗越経由で槍ヶ岳に向かっていた。その方が尾根を歩けるので景色がいい,というのが理由かもしれない。また,夏山シーズンだけみたいだが,分岐には救急箱が置いてあった。そういえばあれって中には何が入ってるんやろ?確認しておけばよかった。
その後は路面に少し大きめの石(岩?)が増えてきて,岩が多数ある区間もあった。また周りもハイマツ以外の木が増えてきて,少しずつ木の高さが高くなっていった。それでもまだ灌木という感じやったけどね。やがて小さな沢を越えた。そこには水が流れていて,一部登山道に流れていた。そのため登山道が濡れている区間があった。そのあたりに登りの際の最終の水場があった。下っている時にはちゃんとは見えていなかったが,後で他の人のレコを見て,あぁ,あそこが最終の水場やったんや,と気づいたんやけどね。確かにそれより上部では水場っぽい場所はなかったなぁ…。対向の人が水場のことを聞いてきたのも最終の水場があることを知っていたから,なんやね,きっと。今回は飛騨乗越から最終の水場まで1時間程度で下った。それって千丈乗越から一望できる範囲なのだが,下るのに1時間かかるってめちゃでかいなぁ,と改めて思った。
そこからは徐々に周りの木の背が高くなり,林の中,あるいは森の中を歩く感じになっていった。飛騨沢から右俣谷を下るルートは,周りの植生がどんどん変わって,意外と面白いルートだった。そして,一抱えぐらいある岩がゴロゴロした道を延々と歩くと,最終の水場から30分ほどで急に河原っぽいところに出た。そこを少し歩くとテントが見えた。そこが槍平小屋のテント場だった。そこまで飛騨乗越から1時間半ほどかかった。時間的にはそんなもんかな? 槍平小屋では飲み物か食べ物を買って休憩してもいいかな?と思っていたが,意外とお腹もすかず,飲み物も十分にあったので,特に休憩せずに先に進んだ。小屋の玄関は覗いてみたけどね。
槍平小屋まで来たら後は余裕や,と思っていたら,それは大きな間違いだった。槍平小屋から新穂高までは,道の傾斜は比較的緩いが,なにせ距離が遠い。また,白出沢出合で未舗装林道に出るまでは一抱えぐらいの岩がゴロゴロした道が延々と続く。時々,沢を越えるところだけ河原っぽい感じになるが,それ以外はひたすら森の中の谷沿いのトラバース路を行く感じだった。道を知らなかったのもあるが,あれは長かったなぁ…。時間としては,槍平小屋から白出沢出合まで1時間半以上かかった。途中,南沢と滝谷出合,チビ谷で沢を越えた。特に滝谷は水量が多く,増水時にはとても危険な感じがした。槍平小屋のブログで注意喚起される意味がわかった。滝谷には監視用にカメラが固定してあった。それだけ事故が多いのかな? 谷を越えるところは,岩の上で休憩ができるので(座ったりしやすい),休憩をしてる人が何人もいた。上りだといい休憩スポットかもしれない。
白出沢出合には大きな堰堤があった。登山道はその堰堤のすぐ下流側の河原を横断する感じだった。あの谷はそれまでの谷に比べても幅が広く大きい感じがした。白出沢出合からは白出沢を登って穂高岳山荘に向かう登山道がある。しかし,数年前に崩落があり,今は危険なので登るな,となっているとその場にいた人が言っていた。そこを登れると一気に穂高岳山荘に登れて奥穂高岳が近いのになぁ…。
白出沢出合からは未舗装林道をうだうだと下った。林道では,たまたまタイミングがあった登山者の人と話をしながら下った。その人はヒュッテ大槍に泊まって,同じく大喰岳を踏んでから下山してきはったらしい。 一人なら暇を持て余す林道歩きだが,話をしながらだと思ったよりも楽しく下れた。下っていくと林道が右にカーブするあたりに建物があった。そこは穂高平小屋だった。穂高平小屋からは,そのまま林道を下るルートと,登山道を下る近道があった。お気楽に下れるのは林道だったが,一度は歩いてみないといけないと思い,今回は近道になる登山道を下ってみた。話をしながら下ってきた人は林道を下っていかれたので,そこで別行動となった。
近道の登山道は,少し歩きにくかった。序盤は傾斜はきつくないが,路面が湿っていたりして気を遣った。また,最後は林道まで一気に下るのだが,そこは湿っているし,落ち葉もあってそれまで以上に気を遣う区間で,疲れた足で下るにはあまりお勧めできないルートだった。林道に合流すると,すぐにヘヤピンがあり,さらに行くと橋の向こうに車止めのゲートがあった。そこから10分ほど下ると新穂高ロープウェイの駅が見え,そこが右俣林道の終点だった。いやぁ,疲れた。
新穂高ロープウェイの駅前を過ぎるとすぐに新穂高の登山センター前に着く。そこでトイレに寄ってから,鍋平の駐車場まで登り返した。登山センター前に荷物をデポしておいてもよかったが,2日目はほんとにほぼ下りだったので,貴重な上りだと思って荷物を背負ったまま登ってみた。さすがに2日間の最終だけにしんどかったが,それでもまあまあの時間で登ることができたと思う。そして,昼過ぎの 12:23 に無事鍋平の駐車場に戻ることができ,登山終了となった。お疲れさまでした。
駐車場に戻ってから,靴を履き替え,汗だくのシャツを脱ぎ,ズボンも替えてから,車で新穂高登山センターのすぐ上流側にある中崎山荘・奥飛騨の湯に向かった。そこは,1年前に笠ヶ岳の下山時に見つけていた日帰り温泉で,建物の雰囲気がいい感じなので今回も入りに行った。料金は大人一人 900円。タオル等は別で,シャンプー,ボディーソープは洗い場にある。内風呂と露天風呂があるが,今回露天風呂は少しぬるかった。あれって日によって温度違うのかな?露天風呂なので外気温でも変わるかな? お風呂の後,建物内にある食堂でお昼を食べた。今回は朴葉みそ定食を食べてみた。ほう葉の上で焼いた味噌をゴハンにのせて食べる,というシンプルな定食だった。味噌はおいしかったが,もうちょっとタンパク質が欲しいなぁ,と思ってしまった。
今回,登山靴はモンベルのアルパインクルーザーを履いていった。これまでデフォルトの中敷きを使っていたが,どうもかかとからの突き上げがきついと感じていたので,SIDAS の OURDOOR 3D という中敷きに変えてみた。するとかかとからの突き上げがかなりましになった気がする。替えてよかった。
今回は念願の槍ヶ岳に行ってみた。よくばって新穂高温泉から双六小屋,西鎌尾根経由のルートを歩いたが,正面に槍ヶ岳を見ながら歩けていい経験になった。今年の日本アルプスの夏山は(私の中では)終わってしまったが,来年はどこに行こうかなぁ?裏銀座コースや表銀座コースを歩くのもいいなぁ。あるいは後立山連峰に行くのもいいかもしれないなぁ…。ま,とりあえずは近場の山を楽しむことにしようかな。
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