初冬の八ヶ岳 南北縦走 ソロテント泊(全山縦走はならず泣)
- GPS
- 29:57
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 3,806m
- 下り
- 3,434m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:14
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:20
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:32
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:18
天候 | 3日 晴れ 4日 ガス、風強 5日 ガス、時々晴れ 6日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り アルピコバス(14:03)で北八ヶ岳ロープウェイ 食事 北八ヶ岳ロープウェイ(15:00)→プール平(15:15) 温泉 プール平(16:55)→茅野駅(17:32) |
コース状況/ 危険箇所等 |
とても良く整備されています。どの鎖も安心感ありました! |
その他周辺情報 | 蓼科温泉共同浴場 とても良い泉質でした。熱くて良い! シャンプーとコンディショナーは100円で売ってます。ドライヤーは無料で貸してくださいました。 |
写真
感想
今年の夏は、テント泊縦走の予定が流れてしまいました。大キレット、行きたかったな…
4連休が取れたので、今の時期でもチャレンジできる縦走って?と考えた時に「八ヶ岳全山縦走」を思いつきました。
暑いのが苦手な私は、八ヶ岳の標高だと夏の縦走は辛い…特に樹林帯の歩きが…。
でも、今なら?
まだ冬期ではないから、3シーズン靴とチェーンスパイクでなんとかなりそう。シュラフも3シーズン用だけで行けるんじゃない??
(↑私は11月の燕岳でも3シーズンシュラフで寝れる人ですが、たぶん一般的では無いので、参考にはなさらないでください笑)
担ぐ水の量も夏より格段に少なくて済みそう。
暑いのには弱いけど、寒いのは強いし…。
ギリギリ小屋も営業してるタイミング!
よし!思い立ったが吉日!いってみよう!!
と、八ヶ岳全山縦走の計画がスタートしました。
ただ、心配なのは重さ。
テント担いで4日も歩けるのか?
今持ってるテントはニーモのアトム2人用。
とても快適な良いテントですが、2人用なので流石に重い。1人で担ぐには1泊が限度か?
あとはツェルト。めちゃ軽いけど、ビバークツェルトなので、小さい。足を伸ばせない。荷物も入らない。
うーん、ソロ縦走用の軽いテントが欲しいなぁーと悩んで、モンベルのモノポールシェルターを買っちゃいました。八ヶ岳は稜線上のテン場はないから、大丈夫でしょう。
今後もソロ縦走や、ちょっと寒くなってきた沢とかで、活躍してもらいたいです。
初日は特急あずさの1便目の指定席が満席でとれなかったのと、前日前倒しで仕事を終わらせなくてはならなくて、作業が深夜に及んだこともあり、2便目のあずさに乗って、ゆっくりスタート。
陽気なタクシードライバーさんとお話ししつつ、観音平へ。まずは編笠山へGO!
編笠山、初めて登りますが初めは緩やかで歩きやすい道が続き、ウォーミングアップにちょうどいい。ですが、後半は登らせるー!きっつーと早くも八ヶ岳の洗礼を受けつつ、山頂へ。
富士山ドーン!の大展望!!
幸先良くて、にまにましてしまいます。
青年小屋への下りは、凍結多めだったので、チェーンスパイク使いました。遠い飲み屋のちょうちんに惹かれて覗いてみましたが、もう軽食の提供は終わってるとのこと。残念。
この時点で、青年小屋でテントを張るか、キレット小屋まで行くか、少し考えます。
明日は強風の予報。
予定通りに歩けない恐れが高いです。
今日のうちに少しでも距離を稼いでおきたい。
キレット小屋は今季営業していないので、タイムリミットもありません。
ヘッデンもあるしな、先週ナイトハイクしたばかりだし、多少日が暮れてもなんとかなるっしょ。
と、キレット小屋に向けて再出発。
青年小屋の水場で、お水を多めに汲みました。
まずは、権現岳へ。
権現小屋でプチトラブル!
モンベルのウォーターパックが破損してる!!
さっき汲んだばかりの乙女の水が…全漏れしてます。
メインのプラティパスに多めに汲んで、モンベルのウォーターパックには少量しか汲んでなかったのと、パックをビニール袋に入れてのが幸いして、ザックの内部は軽く湿る程度で済みました。沢登りの癖で、なんでもビニール袋に入れがちな私、グッジョブ!!
若干、登山後用の着替えが湿りましたが、使うのはまだまだ先なので、それまでには乾くでしょう。
気を取り直して、旭岳とキレット小屋を目指します。
ここからけっこう長かった!レコでも見た長すぎる梯子を降りたり、なかなかハードな道のり。
夕暮れに染まる山並みはとてもキレイでしたが、これは本格的にヘッデン使用になっちゃうな。
日が暮れると、今度は街の明かりがキレイー!
日没から夜景になるこの時間が一番好きなので、稜線上で景色が楽しめたのは最高でしたが、今晩の幕営地に着く時間がどんどん遅くなるー。
すっかり暗くなってからキレット小屋に到着。
テントはすでに2張、張られていました。
テン場はそんなに広く無いので、どちらかのテント近くに張ることになって気まずいなぁーと思って、小屋前のスペースに張ってしまいました…汗
営業してないし、まぁいいでしょう。
夜からごうごうと風の音。
キレット小屋は樹林帯の中にあるので、風の影響が少なく快適に眠れました。
今回初張りのモノポールシェルターも問題無さそうです。狭いけど、ちゃんとザックも靴も中に入るし、シェルター内でご飯も作れます。
良い買い物だったかも!
朝は風が強いのと昨日の疲れもあってゆっくり目スタート。本当は黒百合ヒュッテをゴールにしたかったけど、今日の風だと難しそう。念の為オーレン小屋にも予約を入れておいたので、そちらをゴールにします。このあたりから「無理に全山縦走にこだわらず、安全に楽しく行こう」に切り替えました。
まずは赤岳を目指します。
…が、キレット小屋からの道、なかなかアスレチック!無風なら超楽しそうな道ですが、テン泊装備で強風だと、怖っ!
荷物が風に煽られるーー!
ちょっとだけでも風が弱くなる瞬間を狙って壁を登り、強風になったらガバを掴んで耐風姿勢。
そんなことしてたら、だいぶ時間がかかりました汗
赤岳近くまで行くと、登山者の姿も見えてホッ。
赤岳ではガスが晴れて良い景色も見えました。
赤岳山頂荘前で会った女の子は、赤岳→横岳→硫黄岳まで縦走予定だけど、風が強いから迷っているとのこと。
私がテント泊装備でオーレン小屋まで行く予定と聞いて、縦走を決心したそうです笑
(彼女とは、硫黄岳手前でまた一緒になりました)
私は、赤岳展望荘で一休み。
おでんを食べて復活しましたーー!
あったかくて美味しい!!
ここで一緒になったおじさま2人も横岳に行くとのことで、その後も追い抜いたり抜かされたりしつつ、ほぼ一緒に進みました。
横岳までは、アスレチックな道が多いですが、少し風も落ち着いていて、キレット小屋からの道よりは怖さもなく楽しく歩けました。優しいおじさま達と一緒だったのも大きかったかな?
ありがとうございました!
横岳から先は、だらだらした下りになりますが、強風が復活!よろめきながら、下りました。
強風、ほんとに、体力奪うー。
硫黄岳山荘前で、赤岳の彼女と再会!
山荘で一休みしていたそうです。
それから一緒に硫黄岳に登りました。テン泊装備の私はだいぶ遅かったはずですが、歩調を合わせてくれてて、感謝です。
硫黄岳山頂で写真を撮ってもらい、彼女ともお別れ。オーレン小屋を目指して下山です。
下山中も風が強く、装備や髪の毛がことごとく凍りつきました。
オーレン小屋、お風呂があるのですよね…今回あっさり黒百合ヒュッテ泊を諦めたのはこんな誘惑に負けたせいもあります笑
山びこ荘で会った男性は、オーレン小屋泊とのこと。まだお風呂空いてたから、入れるんじゃない?と希望の言葉をくださいました。感謝です。
仕事のトラブルで明日下山しなきゃならなくなったと、とても残念そうでした。せっかく八ヶ岳に来たのに!!山で仕事のこと考えたく無いですよね涙
オーレン小屋の受付で無事にお風呂も申し込めました。縦走中にあったかいお風呂に入れるの嬉しいーー。テント場も比較的空いていて快適でした。そしてトイレがめっちゃキレイで衝撃!!
オーレン小屋、いいところですねーー。
夜は少し冷えましたが、お風呂の効果もありぐっすり眠れました。
3日目は早起き。
昨日の遅れを取り戻さなくてはなりません。双子池ヒュッテの受付は16時まで。
最後の夜なので、豪華に夕食も予約したのです。何としても間に合わせなければ!!
ヘッデンスタートでしたが、オーレン小屋から根石岳までの道のりは歩きやすくて助かりました。
南八ヶ岳の道とは明らかに様子が変わり、北八ヶ岳に入ったことを感じさせます。
3日目は風が弱い予報でしたが、朝はそこそこ吹いてました。
根石岳山荘で少し休もうとお邪魔すると、暖かいストーブが置かれ、「無料で休憩できます」とか、「天狗岳アタック用に荷物をデポしていいですよ」とか優しすぎる張り紙が!
何て素敵な山荘でしょうか!!
コーラと、お水を少し買いました。
ここで少しお話しした男の子は東北から来たそう。せっかくの、初めての八ヶ岳なのにガスで真っ白で残念と。
また、八ヶ岳ってこんなに営業してる小屋があるんだね!と東北との違いに驚いていました。
ほんと、八ヶ岳の小屋の充実度すごい!そのおかげで私のような軟弱者も縦走にチャレンジできてる。
南八ヶ岳の方に向かうーって言ってたけど、初八ヶ岳、楽しめていたら良いなー。
天狗岳の眺望は真っ白!そして寒いーー!!
体が冷え切ってしまったので、急いで高度を下げます。樹林帯に入ってからは、風も感じず歩きやすくなりました。
今日は長丁場なので、高見石小屋でしっかりお昼ご飯を食べます。話題の揚げパンが気になるけど、混み合っていて出来るまでに時間がかかるみたい。ささっと早湯でパスタを食べます。
揚げパンはまた今度!
高見石小屋は、本当にカフェみたい。わいわい楽しげな声が響いていて、今までの山小屋とはまったく雰囲気が違いました。山小屋それぞれ工夫してカラーを出していて、すごいなぁ!
そして、麦草ヒュッテって道路沿いにあるんですね!ちゃんと予習してなくて、軽く突然の舗装路に驚きました笑 スマホの電波も入るので、ここでスマホチェック休憩。
そして、茶臼山へ。
3日目はこの登りが一番辛かった!
それまでは北八ヶ岳らしい、穏やかな苔むした森が続いたので、突然の急登に足が驚いてる笑
でも、眺めも茶臼山の展望台が一番良かったです。樹林帯より稜線歩きが好きな私には3日目はなかなか辛いパートでした。
雨池峠でタイムアップ!
当初の計画では、北横岳や大岳を経由して双子池ヒュッテに行く予定でしたが、どう考えても16時までに着かないので、諦めて双子池ヒュッテに直接向かうことにしました。ソロでは無理しない。山小屋の人に迷惑かけない。
雨池峠で休憩した後に、全山縦走断念のショックからかヤマレコをオンにするのを忘れました…
ログが中途半端ですが、16時ちょい前には双子池ヒュッテに着いて、美味しい夕ご飯も食べることができました♪
双子池はとってもキレイで、夜の満天の星空も感動的でした。
ただ、夜の寒さは今回の中ではダントツ!
深夜にゴソゴソとマグマ(あったかいカイロ)をザックから取り出して、腰に挟んで寝ました。
また、朝のテント内の結露凍結もダントツ!!
真っ白に凍ってバリバリです。
テント入口のジッパーも凍りついていて、焦りました笑
グラウンドシートもバリバリだし、テント撤収に時間がかかりましたー。
4日目は双子山から蓼科山に登ります。天気が良さそうなので、最終日ですが明るい気持ちでスタート。双子山への道のりはなだらかで歩きやすかったです。突然、景色が開けると絶景!!
雲海が広がって、これから登る蓼科山がドーンと前に見えます。…でも、けっこう遠くない?笑
大河原峠からは、今回一たくさんの登山者がいました。天気良いし、日曜日ですしね。
ただ、けっこう道が凍結してるのに、チェーンスパイクやアイゼン着けてない人が多くて、ハラハラしました。私の上に滑って落ちてこないでねー汗
蓼科山は大展望!!
編笠山からつながる稜線もはっきり見えて、「私、あんなに遠くから歩いて来たんだ!テントやらシュラフやらご飯やら全部担いで!!」と感慨に浸りました。全山縦走にはならなかったけど、南北縦走よく頑張った!
山頂でしばし感動に浸った後、女神茶屋に向けて下山します。こちら側は登山者も少なく、快適に下れました。距離は長いですが汗
無事に下山しましたが、バスの時間は1時間半後。カフェオレでも入れながらのんびり待つか悩みましたが、あまりにも何も無いバス停なので笑 ビーナスラインを下ることにしました。
温泉まで歩くの遠いなーお腹も空いたなーと思っていたら、北八ヶ岳ロープウェイ行きのアルピコバス停を発見!なんと数分後にバスが到着します。よし、これに乗って、北八ヶ岳ロープウェイにいって、そこでご飯。15時の北八ヶ岳発のバスに乗って、プール平で下車。温泉に入る!
16時55分のバスで茅野駅に向かう!とバスをフル活用した理想的なプランが完成しました。
家に帰るのが少し遅くなるけど、やはり温泉には浸かっておきたい。
急遽組んだプランは完璧で、北八ヶ岳ロープウェイでは、美味しい食事にありつき、ソフトクリームも食べました。プール平の、蓼科温泉共同浴場も最高な泉質で全身サッパリ。温まりました。
茅野駅からもスムーズに特急あずさに乗れました。
終わりよければ全て良し!
今回も怪我なく楽しく全日を終えられてホッとしています。
また、大きなザックで歩いていると、たくさんの人が「テント泊?」「縦走してるの?」等声をかけてくれて「すごいねー」「頑張ってね」と応援してくれました。
とても励みになったし、嬉しかったです。
まったく凄くは無いし、今回も亀の歩みで、全山縦走ならずでしたが、たくさんの出会いがあり、人の優しさに触れました。
八ヶ岳南北縦走、サイコーでした。
お疲れ山でした。何時か、何処かのお山か、沢でお会いしたいです。
コメントありがとうございます!
私も、momonosukeさんのレコ見て、素敵だなーいいなあ!っていつも思ってますよー!
ほんと鈍足で体力も無く、全く凄く無いのですが…是非是非、山や沢でご一緒しましょー♪
良いんです👍私には憧れです。
お互い気を付けて、楽しい山行を😁
毎回楽しみに、拝見してます😍
お付き合い有難うございました。
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