飯豊連峰 大日岳・本山 (おんべ松尾根往復)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 2,702m
- 下り
- 2,699m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:40
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 11:31
ただし、林道はアブから逃げるために早足です(笑)
天候 | 概ね晴れ 両日共に猛暑 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓を歩くことがなく、特に危険な所はありませんでしたが、飯豊連峰の標高差1,500mの尾根ですので、十分な体力と脚力が求められます。 稜線上にクマの糞が多数。 |
写真
感想
3年前の夏に石コロビ沢から北股岳に登った時から、次はおんべ松尾根から大日岳に登りたいと思っていた。牛首山からの細い稜線を経て大日岳にダイレクトに達するこの尾根は、高度感抜群でとても魅力的なコースだという。
飯豊連峰に初めて登ったのは32年前の8月お盆頃、大日杉小屋からの登りにすっかりバテて、稜線上にある目洗清水に救われた。なんとか主稜線に上がった時に目に飛び込んできた牛首山〜大日岳の姿。実川の深い谷を隔てていまだ幾本もの沢筋に残雪を見せる美しい姿は衝撃的で、今も忘れてはいない。
日出谷口、あるいは実川コースと呼ばれ、おんべ松尾根を登るこのコースは、地元の松葉さんという山域に精通した方のお話によると、年間に10〜15人程度しか入らないのだという。魅力的なコースなのに入山者の少ない理由は、やはりそれなりにあるようだ。
まず、登山口までの林道歩きが長い。距離8キロ以上、標準は行きで3時間だという。最近はMTバイクを使う人もいるらしい。おまけに夏場はメジロアブが大群となって来襲するというから恐ろしい。そして途中には長さ880mの真っ暗いトンネルがあり、通過には10分以上を要する。
このアプローチの悪さに加えて、じっとしていても熱中症になるような猛暑、入山前日に遠路車を運転しての慣れない車中泊、そして稜線に上がってからの激しい雷雨・・・と不安要素は尽きない。
それでも、行きたいという気持ちの方が強かった。二日目の早朝だけでもいいから、晴れ渡った飯豊の主稜線を眺めたいと思い、月初の週末をまるまる山に当てるための準備、仕事や家族の用事などをこなした。
山装備の面では、アブ対策として防虫ネット付き帽子、さらに上半身を覆うネツトまで用意した。迷ったのはテントとツェルト、どちらを持参するかということ。御西小屋が混雑することを考えたら、テントの方がいいだろう。だが、小屋までたどり着けずに、雷雨の中ツェルトでビバークということも十分考えられる。私のツェルトは昔ので、昨年購入したテントより嵩張るし少し重いのだが、結局ツェルトにした。
金曜夜7時に自宅を出発、弁当を食いながら日本海沿いに車を走らせる。新潟の豊栄PAで車中泊、早朝に国道49号を阿賀町へ。国道459から実川渓谷への、舗装はされているが細い道を入っていく。ゲート手前の駐車スペースには車はなく、入山は私一人のようだ。熱中症にならないよう、ペツトボトルを手に早め早めの水分をとりつつ黙々と林道を歩く。
突然、目の前にトンネルが現れた。ヘッデンを取り出し、ゲートをくぐって中へ。いゃ〜涼しい!生き返るようだ。だが中は真っ暗で、コンクリートの道の中央部に溝があって水が流れている。クマ鈴が鳴り響く音が、まるで自分をあの世へ導くかのようだ。
トンネルを抜けると、木々の緑が少し柔らかくなった。湯ノ島小屋への入り口があり、数十メートル先に小屋が見えた。登山口へは林道をもう少し歩く。湯ノ島小屋の方から男性登山者が一人現れた。健脚そうなので、登山口で先に行ってもらう。新発田市から来たというこの方は、飯豊はよく登っているがこのコースは初めてだという。どうやら私が車を置いた所より手前に置いて、同じように歩いてきたようだ。
アシ沢に架かる橋を渡ると、次第に急登となる。相手は飯豊だからじっくりゆっくり登るが、蒸し暑くて汗が滝のように流れ落ちる。月心清水は登山道から50mほどトラバースした先にある小沢で、ここまでに2リットル強消費していたので本当に助かった。新発田の人もバテバテのようで、今日は途中でテント泊になるかもしれないとおっしゃる。
私は翌朝の展望を楽しみに来たので、今日中になんとか御西小屋へたどり着きたい。だがこんなペースで大日岳を越えて御西小屋までたどり着けるのか、着いても管理人さんに叱られるような時間になるのではないか・・・
月心清水から先は滑りやすい急斜面が現れ、ロープや灌木につかまりながら登る。展望のきく尾根に上がると、所々アシ沢側に滑り落ちやすい砂礫状の道となって気が抜けない。
小さな記念碑のある見晴らしのいい小スペース(一服平?)で休んでいると、上から小さなザックの登山者が下りてきた。日帰りで大日岳に登ってきたようだ。藪の中からペットボトルを取り出す。どうやら水をデポしていたようだ。
そこからさらに急登が続くが、ヒメサユリなどの花々も増えてきて慰められる。早川のつきあげとは、櫛ヶ峰と牛首山との鞍部のことを言うのか、それともそこに至る針金のある急斜面のことを指すのかわからないが、いずれにせよようやく稜線に上がる。
さすがに1800mを越える高所に立って暑さがやわらぎ、わずかに風も吹いて、ハイマツの間に付けられた細い道をたどるのは気分が高揚してくる。高い山が持つ「気」が満ちているということなのか。ガスが切れて、本山や御西小屋も見えてきた。
牛ヶ首という鞍部からはいよいよ大日岳への登りだ。右手へトラバース気味に登っていく。草で足元がよく見えない。飯豊連峰の登山道は広くあるいは深く崩壊が進んでいる箇所が多くなっているが、足元が見えないほど草に覆われた道を歩くこのルートは貴重だと思う。ただ、雪が残っていたらとても危険な難ルートになりそうだ。
やっとの思いでたどり着いた大日岳山頂はガスだったが、大きな達成感があった。あとは御西小屋へゆっくり下るだけ、次第に晴れ渡って、北股岳への主稜線も見えてきた。
御西小屋の管理人さんからは、おんべ松尾根を登ってきたのは今年初めてだと言われた。3人程度なら小屋に泊まれるとのことだったが、天気がいいので、ツェルトに寝ることにする。
山々を眺めながらゆっくりとツェルトを張ったが、実際はヘロヘロで、テキパキと動けなかったのだ。先着者の方々と言葉を交わす余裕もあまりなく、後着した新発田の人と夕食時に少し話をしただけだった。だけど会話はいらない。夕景のすばらしさは、御西小屋のテン場にいる人たちを寡黙にさせた。山にいる幸せで満たされていたのは、私だけではなかったと思う。
夜中に外へ出た時に見えた会津盆地の夜景、そして夜空の中央に流れ渡る天の川。ほんのわずかの間に流れ星を3個も見た。今年の夏は、流星群がやってきているらしい。
ツェルトは風にあおられてバタバタとうるさく、よく眠れないまま朝を迎えたが、晴れているから気分はいい。隣のテントの方にツェルトの音のことを謝ると、「ツェルトだと大変ですね」とやさしいお言葉。若くて柔らかい雰囲気のイケメンさんに感謝。
本山へはサブザックでピストン、花咲き誇る広々とした草原の道を歩いていく。昨日あの真っ暗なトンネルをくぐって、今自分は天国に来ているのか? そんなふうにも思えてくる。32年前は雲の中で何も見えずに素通りするだけだった本山山頂で、ゆっくり心ゆくまで山々を眺めた。遠く鳥海山が朝日連峰以東岳の左奥に見えた。
二日目も暑さは厳しかったが、一日目のような蒸し暑さはなく、ゆっくり確実に下山した。湯ノ島小屋のベンチで2時間近くも休憩をとってから、アブの来襲する林道を早足で一気に通り抜けた。そしてその日は新発田市近くの安宿(3600円)に宿泊、翌月曜日の朝8時に職場に到着した。
出会いも楽しかった。同じコースを歩いた新発田の人には、落とした時計を拾っていただいた。本山山頂で山名の質問に答えて下さった「隊長さん」、ありがとうございました。二日目の大日岳山頂でお会いした関西からの女性ヤマレコユーザーさん、楽しい出会いでした。
猛暑の登山で自分の体力ではいっぱいいっぱいだったが、懸念していた雷雨にも遭わず、充実の夏山登山ができたことに感謝。自分に山登りという楽しみがあって、本当に良かったと思う。
コメント
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こんばんはkamadamさん。
7月に御西から見た大日岳と牛首の素敵な稜線を見て以来、いつか歩いてみたいと思っていたルートでした。
やはり飯豊の奥深さや山歩きの充実感を味わえそうな素晴らしいルートですね。kamadamさんの記録で見ると尚更のような気がします。
想像していたら、また飯豊に行きたくなりました
素敵な記録ありがとうございます♪
ma-kuroさん、コメントありがとう。
おっしゃるように、「飯豊の奥深さや山歩きの充実感」が味わえるルートでした。
林道歩きやアブの来襲があっても、行く価値の方が十分上回ると確信しています。
ma-kuroさんたちの「夏の飯豊」シリーズに加えてください
9月の紅葉も最高だと思います。
御西のテン場にとても雰囲気のいい若いペアがいらして、もしかしてma-kuroさんご夫婦?と声をかけそうになりました
晴れた飯豊の稜線は、皆さんを柔らかい雰囲気にさせますね
kamadam さん こんばんは
飯豊はいいでなんってオヤジギャグは無にして
やっぱり朳と大日がいいで〜
御西小屋が立て替えられたと何年前に聞きました。
また登りたいと思っているのですが・・・
昔、小屋のトイレに用足し行ってきただけなのに
お前トイレに行ってきただろうって言われるくらいすごい悪臭でした。
今、東北の山小屋のトイレは何処も素晴らしいです
ten-no-kiさん、32年前の御西小屋のトイレはすごかったです
管理人さんにトイレはどこですか?って聞いたら、「あそこの青いビルディング」だと。
あんまりすごくてビルディングと呼んでるんだと言ってました。
なんと1m位の高さで、青いシートで囲っているだけ
今の御西小屋のトイレからは、残念ながら
バイオではないようですが、しっかりしたトイレです
今年の夏の目標達成ですね!おめでとうございます。
>次はおんべ松尾根から大日岳に登りたいと思っていた
おんべ松尾根を歩く「意味」を十分に感じ取れるレコでした。そしてkamadamさんの「俺の山歩き」読み取りましたよ
写真はこれで十分 、文章も過不足なく、kamadamさんのお人柄、よく伝わってきます。
ゆっくり休んでくださいね。本当にお疲れ様でした。
cheezeさん、いつもやさしいコメント、ありがとうございます。
いつも1000mそこそこの山しか登っていないので、泊まり荷物を背負っての標高差1500は充実感ありました。暑さにはホントまいりましたが
cheezeさんご夫婦の飯豊レコも心からお待ちしていますよ
kamadamさん、こんばんは。
やはり飯豊に遠征されていましたね。
遠路・・・ご苦労さまでした。
体調は・・・大丈夫ですか。
私にとっては・・・あこがれの飯豊連峰なんですよ。(未踏峰です)
しかも・・・最高峰「大日岳」ダイレクトに達する尾根・・・・
本当に素晴らしい高度感ですね。
しかも・・・あの飯豊なのに・・・年間に10〜15人程度しか入らない難コース(しかも今年初)。逆にkamadamさんにとっては魅力的なコースなんですね。
しかし、アプローチも過酷ですね・・・・林道歩き8キロ以上、3時間。
真っ暗なトンネル・・・・・アブの大群・・・。
滑りやすい急斜面、滑り落ちやすい砂礫状の道・・・・。過酷な条件ですね
しかし・・・その過酷さを帳消しにしてくれる・・・・・
御西小屋の夕景のすばらしさ・・・・。
テン場にいる人たちを寡黙にさせた夕景・・・。
会津盆地の夜景・・・夜空の天の川・・・・。
遠く秋田富士(鳥海山)も見えましたか。
素晴らしいですね。
写真も素晴らしい・・・・。
私にとっては・・・永遠のあこがれの飯豊連峰で・・・たぶん行けないと思いますが・・・kamadamさんのヤマレコを拝読して自分も汗をかいて登った気分になりました。
ありがとうございました。
750RSさん、レコをしっかりお読みいただき、ありがとうございます。
永遠のあこがれの飯豊連峰で・・・たぶん行けない・・・ですか?
なんとか2日間の休みがとれたらいいのですが・・
750RSさんにも、ぜひ飯豊からの秋田富士の姿を見てもらいたいです
私にとっても、2日間強を山に当てるのが可能なのは、年に1・2度なのですが・・
でも最高の夏休みとなりました。
750RSさんのレコ、お待ちしますよ
飯豊連峰とは,いいですね。確かNHKの大河ドラマ「坂の上の雲」のオープニング曲のロケ地ではなかったでしょうか。退職したら行きたいと思っています。
conanさん、飯豊はいいですよ
ゆっくり登ればいいのですが、そうは言っても体力は必要です。自分の体力でいつまで飯豊を登れるかな・・なんて考えてました。
ドラマ「坂の上の雲」は見ましたが、オープニング曲のロケ地でしたか。
飯豊はどの山も一つ一つが存在感がありますね。ロケ地にもなると思います。
やってくれましたね。
猛暑の中、難コースから重い荷物を背負って大日岳へダイレクトアタック、その体力と健脚振りには只々驚きです。
道中の高度感いっぱいのロケーションも絶景ばかりですね。
小生は連日38度前後の猛暑で少々夏バテ気味。気力も減退しここ2ケ月山に入っていませんが、素晴らしいレコを拝見し気分が晴れました。
ありがとうございました。
tonkaraさん、こんばんは。
お褒めいただいて恐縮ですが・・ヘロヘロでいっぱいいっぱいでした
飯豊連峰のレコでは、私からすると化け物のように思える(失礼!)ツワモノをたくさん拝見しますね。今回お会いした中では大日岳日帰りの人もそうですが、3週間前にダイグラ尾根を登ってその日のうちに大日岳まで登ったという方もおりました。さすがに飯豊、スゴイ人がゴロゴロいそうです
もう少し余裕があれば、蒜場山とか周辺の山々をよく見てみたかったのですが・・
本山山頂でも会津や越後方面はかすれていて、磐梯山くらいしかはっきり見えませんでした
また機会があったら、tonkaraさんのホームグランドの山々を眺めてみたいです
鳥海山の記録を拝見して、どこかへ遠征するための調整をされているなと思っておりましたが、飯豊でしたか
それもkamadamさんらしい、マイナールートからの登頂
素晴らしき夏山の飯豊連峰ですね。
じっくり拝見していると、僕もまた飯豊に行きたくなってきてしまいました
標高差、距離共に圧巻のコースですね。
おつかれさまでした。
林道を歩いているとき、白い河床の実川を見ながら、「tooleさんは今頃沢で水浴びかなあ、うらやまし〜」と思っていましたよ
それでも、数日たった今考えても、自分の今まで登った登山道でベストな尾根かもな・・と思います。飯豊は米沢道、足ノ松、丸森、梶川、石コロビしか歩いたことがありませんし、東北以外はほとんど知らないのですが・・
登山者が少ないため、登山道があんまり掘れていないんですよ。大日岳直下では草に覆われて花を踏まなきゃ歩けない。飯豊の登山道でこんなルートがあるなんて・・と感動しました。
tooleさんなら日帰りで大日越えて本山まで・・というのも可能でしょう。でもここまで来て日帰りっていうのはちょっともったいない気はしますね
私も、いつかまた機会があったら登りたいと思います。先日の鳥海では七高山まで行くつもりはなかったのですが、自分の体力で今後飯豊に登るには、やっぱり負荷をかけたトレーニングは必要だなと感じました
kamadamさん、はじめまして
大日岳お疲れ様でした。
小生もオンベ松尾根に憧れてまして、林道ゲートから自転車で湯ノ島小屋まで行き、日帰りで山頂往復できないか妄想を繰り返しております。そんなところに7月?の大雨で林道が通行止めという情報から、今年はダメかなと思ってました。
素晴らしい記録を拝見させていただき感激しております
妄想は膨らむばかりです
同じ日に念願の石転び沢を登ったのですが、kamadamさんの大日岳山頂到着を梅花皮小屋から目視することができなかったのは大変残念でした(笑)
solo-soloさん、今晩は。コメントありがとうございます。
solo-soloさんの石コロビ沢日帰りのレコ、拝見しました。上に上がった時に晴れていて、本当に良かったですね。
私も3年前に登った時はよく晴れていて、カイラギ小屋周辺をのんびり散策して歩いたことを覚えています。
先日の神室連峰の日帰り周回もすごかったですが、飯豊連峰の山を日帰りで登られるsolo-soloさんなら、大日岳日帰りも難しくはないと拝察します。自転車利用とのこと、林道はほとんど走りやすいフラットな状態なので、特に帰りは楽勝かと思います。ただ、8月中はアブがすごいでしょうから、手首や首筋など、絶対に肌を露出しないようにご注意ください。
私は最初手袋をせずに歩き始めて、気づいたら手のひらの固いところを刺されてしまいました。昨日までとても痒かったです。
あと、牛首山~大日岳は写真をご覧いただくとよくお分かりいただけると思いますが、結構細い稜線で、アップダウンもあります。風が強いときは要注意です。秋深くなると、あっという間にアイゼンが必要な稜線に変わりそうです。
でも色付いた稜線はまたすばらしいでしょうね。私はバテたくせに、solo-soloさん同様、妄想を膨らませております
こんにちは 大日岳でお会いしました ひこにゃん登山隊です
(関西からソロの者です)
せっかく登った大日岳で、山頂付近がガスで景色も見えず、
残念な状況でしたが、
kamadamさんとお会いでき、
楽しい時間をすごさせていただきました
あのまま一人でセルフタイマーで写真を撮り、
誰とも話さずに大日岳を後にしていたら、
大日岳の印象もあっさりしたものになっていました
記録を拝見しましたが、長い距離をピストンされていて
本当にすごい!!
大日岳での別れ際、
kamadamさんが去っていかれた時、
1日目のお疲れの様子など微塵も感じませんでしたよ〜
大日岳頂上を下り、御西小屋へ向かっている最中、
振り返るとガスは晴れていましたが、
不思議と悔しい思いはありませんでした
登山後の山の印象って景色や天気もさることながら、
人との出会いも思い出に刻まれますよね
今後のkamadamさんのご活躍を楽しみにしています
hikonyanさん、その節は楽しいひとときをありがとうございました
下山し始めたらガスが切れて、大日岳が姿を現しましたね。同時に暑さも厳しくなりましたが、hikonyanさんとの楽しい出合いのお陰で、ハイテンションのまま厳しい下りも歩き通すことができました
おっしゃるように、人との出会いも、今回の飯豊のすばらしい思い出となりました。
お互い、今後も山でいい思い出を作れたらいいですね
また東北へいらしてください。奥羽山系の山々も伸びやかで緑濃く、すばらしいですよ
3日ないといけない゚(゚´Д`゚)゚来年あたり狙います
remu77さんお住まいの青森からだとさらに遠いですね
私なんかは行けるはずもない範囲で北海道の山々に憧れますが、青森からだと行き易いでしょうか
いずれにせよ、限られた休みの中でいかにおもしろい山・ルートを選択するか、それも楽しみの一つですよね
1966年8月に通った道があやふやなので検索したらkamadamさんの6年前の記録に出会いました。まず3千人以上のアクセスにびっくり。素晴らしい記録ですね。
当時,学生最後の山に飯豊連峰を選び,単独でキスリングザックを背負って登りましたが,日出谷の駅から湯ノ島小屋まで丸1日歩いてたどり着き(泊),その後は御西小屋,門内小屋(両小屋とも無人)に泊まり,杁差岳から下山し,越後下関まで歩きました(沢筋に降りて野宿)。
登り口のルートがはっきりしなかったので,検索で,おんべ松尾根を入力し,実川,湯ノ島小屋,の名前が出てきました。
いまは昔,懐かしい山名に触れ,想い出は尽きません。ありがとうございます。
(昔の記事にいまごろコメントしてすみません)
ken13さんからメッセージをいただいたことを受けて、今年初めてヤマレコにログインしました。父が亡くなってからは、週末も雑用をこなすことを優先しており、山歩きはGWに登った和賀岳のみ、今年いっぱいはそんな状況が続きそうです。
飯豊に登ったのはもう6年前になるのかあ・・。オンベ松尾根は本当にすばらしいルートですね。乏しい登山経験ではありますが、グリーンシーズンでは一番のルートだと個人的に思っています。
ken13さんが登られたのは50年以上も前なのでしょうか。当時は道路や交通機関も発達しておらず、入山するまでがまず大変だったものと拝察します。装備も重くて嵩張り、半端ない体力が要求された分、充実感も大きかったのではないでしょうか。飯豊連峰の原始性は今よりもっともっと濃かったでしょう。若い時期に充実した登山ができたことは、いつまでも心に残る、一生の思い出になりますね。私も大学4年の夏休みに登った飯豊・門内小屋からのご来光の感動は忘れられません。
こちらこそ、若い頃の感動を思い起こすきっかけをいただきました。ありがとうございました。雑用が一段落ついたら、体力を取り戻して、また飯豊に挑戦してみたいと思います。
ken13さんも、充実した登山をお続けになって下さい。
メッセージありがとうございました。
ご丁寧なご返事ありがとうございます。
御父上が亡くなられた由,残念ですね。ご冥福をお祈り申し上げます。
お忙しい中のご返事で恐縮です。
わたしが登ったのはもう50年以上も昔です。高校の友人とつるんで山に登りはじめ,病みつきになりましたが,学生の集大成のつもりでこの山域を選びました。予想はしていたものの,湯ノ島小屋までの1日(18.5km)は炎天下すごいアルバイトでした。当時,林道やトンネルがあったような記憶がありません。山道の上り下りがありました。とにかくバテバテでお腹の調子も悪くなり,翌朝は3時に起床しましたが雨の音がしたので停滞を決めました。小屋は荒れていて,床が湿っており,外は蚊の大群,夜はネズミが出ました。中は煙のにおいが染みついてか外ほど蚊がいないので何とかしのぎました。体調は悪く,腹薬や風邪薬を飲むほどでしたが,小屋まで来た道を考えると引き返す選択はありませんでした。停滞のおかげで翌々日は調子が戻り,御西小屋へたどり着きました。若いということは無鉄砲なところはありますが良い思い出です。
いまは日帰りで7・8kgの荷物で歩く程度ですが,どうしてもマイナールートに足が向かいます。kamadamさんの遭難記事を読ませていただきましたが,ご両親に心配をかけた関係は私の場合も同じでした。私が骨折して1晩帰らなかったときは,妻は驚かなかったのですが,母は腰を抜かし,ヘリコプターをと妻に指示しました。幸い自力で下山し,捜索隊やパトカーが基地に集まったところへのこのこと出て行ったので実害はありませんでした。同じことはもう繰り返せないので慎重ですが,ついつい探検の要素を求めてしまいます。kamadamさんが迷った夜道を探りながら歩いた時の不思議な喜びは,昼間の一般道では味わえない何かを含んでいますよね。大きな声では言えませんが,そういった非日常こそが密かな喜びだと思います。お互いに,怪我のないよう,これからも楽しみましょう。
再度のコメント、ありがとうございます。返信が遅くなって、申し訳ありません。
ken13さんのレコ、2・3拝読いたしました。首都圏近郊のマイナールート、あるいはバリエーションを歩く上での難しさを感じました。
たとえば遭難の顛末を記載した本や雑誌を読むと、下草のほとんどない人工林の斜面を下る写真をよく見受けます。はっきりしない踏み跡が複数あり、正規ルートを外れて下った結果、沢に降りて進退窮まる・・
複数の踏み跡やリボン・壊れかかった標識など、人工的な形跡が中途半端に存在する、そんな状況での判断は、結構難しいのではないかと思います。
対して私の住む秋田ですと、山菜・タケノコ・キノコ採りの人たちが踏み込むゾーンはもちろん踏み跡がありますが、概して人の踏み込んでいない山域が多く、人口減少が進んで昔造られた登山道や林道はメジャーな所を除いて荒廃が進んでいます。ken13さんがレコに書かれていた、地面が固くなっている所を足で感じてルートを判断するようなケースの他、登山道が造られてからも入山者が少ないために踏み跡自体が薄く、ルート判断のために何度も立ち止まる・・といったケースも多くなります。加えて秋田は雪に覆われる季節がありますので、ルートが残雪で所々隠れ、しかもトレースは無いというケースはよくあります。登山者がいない(少ない)ことによる難しさですね。
人工的な形跡が少ないということは、清々しい自然をたっぷり満喫できることでもありますね。ルート探索の楽しみは、雪の固まる残雪期に大きく広がります。もしも秋田にken13さんがお住まいなら、人に滅多に会うことのない秋田の山々を、楽しく縦横無尽に歩き回っておられるのではないかと拝察いたします。
ken13さんがおっしゃる「非日常」、私はすっかりご無沙汰になりました。まだ雑用優先の週末は続きますが、ルートを見分ける感覚を全開にする、そんな山歩きを秋ごろにまたやってみたいですね。
マイナールートにもご興味をお持ちで,最近の数件のご報告を読ませていただきましたが,私が選ぶ高尾山周辺のマイナールートは足元にも及びません。真室川コースなどは痩せた岩稜があり,読んで想像するだけでいろいろ思い出され,緊張します。
高尾山近辺は一般道に囲まれたスケールの小さな場所なので,踏み跡を見失っても小一時間歩けばすぐ一般道に出てしまい,致命傷にはならない「安全ゲレンデ」を徘徊しているに過ぎません。もちろん崖や急斜面,ものすごいブッシュで身動き取れないこともあり,抜け出せてほっとすることもあります。万一に備え,一応細いザイルとヘルメットは持参しますが,それに比べれば秋田の山は格段に深そうで,写真からでは踏み跡はないに等しく,間違えば帰れなくなりそうです。
最近はGPSがあるのでとんでもない道迷いはありえませんが,なるべく勘を磨くために地図と景色で判断するようにしています。
残雪期の山歩きもうらやましいです。高尾山は雪が降っても数日で消えますし,神奈川県の丹沢はもう少し雪が残りますが,根雪ではないので残雪とは呼べません。しかも,雪がないと霜解けで道は田んぼ状態なので人が多く行くルートは歩けません。そんなですから,冬場,南岸低気圧が来て降雪情報があると丹沢に勇んで出かけていくというのを何年か前まではやりました。でも,1500mを越える雪のある山の単独行はもう体力的に自信がありません。
なんだか山への姿勢が似ている,というより私よりずっと上を行っています。秋田の山にも興味がわき,レコを読んでいると歩いている気分を味わえ,人間関係も素晴らしいので,kamadamさんのHPをフォローさせて下さい。よろしくお願いいたします。
過分なお言葉、恐縮です。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
なるほど、丹沢は雪が積もってそれが残っても、「残雪期」と呼べるような期間はほとんど無いということですね。
こちらでは自宅からスノーシューやワカンを着けて田んぼを通り、近くの里山を好きなように歩くことができます。そんな楽しい季節が与えられている地に住んでいることを、改めて感謝しなければいけませんね。
ken13さんは、ご自身を「安全ゲレンデ」を徘徊しているに過ぎないとおっしゃいますが、私もまさにそうです。たとえば鳥海山へ、自分では手におえない冬季はもちろん、3月も足を踏み入れたことはありません。あくまでも多少のミスはあっても大事にはならないフィールドへ、好天を選んで出かけることにしています。ただ秋田は広いので、下る所を間違えると、2015年4月にやっちまったような、とんでもない長い林道歩きをする羽目になったりします(笑)
再度ご丁寧なメッセージをありがとうございました。こちらこそ、フォローさせてください。
それではどうぞよろしくお願いします。コロナでしばらくはレコできないと思いますが。
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