夏休み3泊4日の北アル縦走が⇒1泊2日の北岳/間ノ岳ピストンに化けた

2014年08月07日(木) ~ 2014年08月08日(金)

• GPS: 32:47
• 距離: 24.1km
• 登り: 2,626m
• 下り: 2,624m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:49
• 休憩: 1:01
• 合計: 6:50

6:25 広河原インフォメーションセンター
6:30 6:33 広河原山荘
6:51 6:51 白根御池分岐
8:30 8:41 二俣
10:05 10:05 草すべり分岐
10:21 10:31 小太郎尾根分岐
11:03 11:03 北岳肩ノ小屋
11:18 11:18 両俣分岐
11:42 12:18 北岳
12:36 12:37 吊尾根分岐
12:56 12:56 トラバースルート分岐
13:15 北岳山荘

2日目

• 山行: 7:42
• 休憩: 2:24
• 合計: 10:06

5:05 北岳山荘
5:36 5:36 中白根山
6:28 6:40 間ノ岳
7:23 7:23 中白根山
7:50 8:34 北岳山荘
9:02 9:02 トラバースルート分岐
9:21 9:21 吊尾根分岐
9:39 9:50 北岳
10:10 10:10 両俣分岐
10:22 10:34 北岳肩ノ小屋
10:58 10:58 小太郎尾根分岐
11:10 11:10 草すべり分岐
12:13 13:08 白根御池小屋
14:41 14:41 白根御池分岐
14:56 15:06 広河原山荘
15:11 15:11 広河原
15:11 ゴール地点

天候

8/7・・・晴れ⇒晴れ/曇り
8/8・・・晴れ/曇り/小雨⇒雨⇒曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

奈良田駐車場（無料）を利用。
奈良田〜広河原（マイカー規制区間）はバスを利用。片道：1,130円（利用者協力金100円含む）。
http://yamanashikotsu.co.jp/
※南アルプス線・夜叉神〜広河原区間は崩落により通行止めが継続中。
http://www.pref.yamanashi.jp/shinchaku/chisan/2607/chisan11.html

コース状況／危険箇所等

広河原〜小太郎尾根分岐・・・行きは大樺沢右俣コース、帰りは草スベリを使用しました。草スベリから白根御池小屋を経る道の方が傾斜が強く、時間もかかる気がします。
小太郎尾根分岐〜間ノ岳・・・稜線歩きの一般的な注意事項を順守すれば問題ありません。

その他周辺情報

下山後は「奈良田の里温泉・女帝の湯」を利用（550円）。ぬるめのヌルヌルのお湯です。
http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/spa/narada.html
「道の駅・富士川」で食事、お土産購入。オープン間もない施設です。
http://www.michinoeki-fujikawa.jp/

写真

8/7 5:06

奈良田の駐車場です。4時前に到着し1時間ほど仮眠しました。それなりに埋まってますが、前日から入っているクルマの方が多いのかな？

8/7 5:07

駐車場横の空き地にテントが立ちバスチケット売り場＆待合スペースとなっています。
この日は奈良田P始発で2台、甲府駅からの便が2台ほど。全員座れる程度のお客さんです。

8/7 6:29

広河原到着し身支度を整え出発。目指すピークは遠い？いや近い？

8/7 6:30

野呂川を吊り橋で反対側へ。

8/7 6:33

広河原山荘横から登山道です。

8/7 6:47

ヤマホタルブクロが行燈に・・・

8/7 6:58

晴れてるとやっぱり気持ちがいい。

8/7 7:01

大樺沢沿いを歩きます。

8/7 7:10

ジャコウソウ。

8/7 7:11

オニシバリの赤い実。ちなみに実は毒があるそうな。

8/7 7:14

時折沢を渡りますが橋はしっかりあります。

8/7 7:16

夏の沢筋は涼しくていいですね☆
でもワタシ含め皆さん「暑いですね」と挨拶しちゃうほどデスが(o￣∇￣o）

8/7 7:24

フリルたっぷりなセンジュガンピ。

8/7 7:51

ソバナ。花は連なっておらずこれだけ残っているのか？

8/7 7:54

心配した天候もこれなら持ちそうか・・・

8/7 8:01

クルマユリ。

8/7 8:01

タカネグンナイフウロは樹林帯でよく見られました。

8/7 8:09

ミヤマミミナグサ。あ、7月中旬にドンドコ沢で見たのはコイツだったのか。

8/7 8:12

なんだか雲が多くなってきました、、、

8/7 8:22

ミヤマハナシノブ。北岳や白馬岳あたりにしか咲かないそう。

8/7 8:26

二俣手前で雪渓ポイントになります。脇の道を通れば避けられますが、少しだけ雪渓を直登してみました。
これくらいの傾斜ならキックだけで行けますが、左俣は更に傾斜がきつくなるので軽アイゼンは必要でしょう。

8/7 8:33

二俣の休憩ポイントで一服。仮設トイレもあります。

8/7 8:37

左俣からか、団体さんが下りてきます。

8/7 8:37

二俣から下を見ます。今年は雪が多いそう。

8/7 8:51

アイゼン忘れたワタシは右俣から上を目指します。このあたりを歩くときはすでに真っ白。

8/7 8:57

ハクサンフウロ。今回は写真少なくしようと思ってもカメラを構えてしまう。

8/7 8:59

ヒラヒラのタカネナデシコ。

8/7 9:04

シナノオトギリ。よく見ると葉の縁に黒点が並んでいてイワオトギリと区別できます。

8/7 9:07

干したカンピョウのようなマルバダケブキの花弁。

8/7 9:23

急坂のジグザグですが、そんなにつらくはありません。

8/7 9:33

休憩時ちょっと頬張ります。
どんだけ梅好きよ！？（笑）

8/7 10:00

振り返ると鳳凰。ちょっと雲がかかってますが・・・

8/7 10:05

ミヤマコゴメグサ。これは先週八方でも見ました。

8/7 10:08

これはイワオウギか？タイツリオウギか？はたまた？？？

8/7 10:10

これはシナノキンバイかな。すぐ横でミヤマキンポウゲも咲いていました。まぁややこしいこと・・・

8/7 10:15

広河原があんなに遠くに・・・

8/7 10:25

小太郎分岐の稜線に到着。これまでちょっと雲が多かった景色ですが、北西側はずいぶん空も抜けていました。
仙丈もアタマまで見えます。

8/7 10:25

甲斐駒は・・・う〜ん、アタマが見えません。

8/7 10:30

目指す先は相変わらず東側からガスが上ってます。

8/7 10:32

ライチョウさんとは今回も縁がありませんでしたが、イワヒバリはたくさん（笑）

8/7 10:41

甲斐駒が少しアタマを見せました。

8/7 10:46

道は基本広い尾根筋ですが、たまにこんなところもあります。

8/7 10:55

鳳凰もアタマを出し始めました。

8/7 10:58

ミヤマダイコンソウ。花が散ると右のようなブラシに・・・

8/7 10:59

タカネツメクサ。

8/7 11:00

頂上直下に肩ノ小屋が見えてきました。

8/7 11:04

休憩せずにガスかからないうち山頂まで行くことにします。

8/7 11:05

小屋のスタッフさんかな？屋根でちょっと休憩タイム。

8/7 11:06

この青空でこっちのテンションはアゲアゲ↑（笑）

8/7 11:08

すでにけっこうな方がピーク目指しています。

8/7 11:23

部活と思わしきパーティに追いつきました。感じのいい学生さんです。若いっていいなぁとオヤジ的感想。

8/7 11:31

あれを上りつめれば山頂！

8/7 11:33

ではなく、アチラ（笑）

8/7 11:34

新・花の百名山だけあって様々な高山植物が楽しめます。
ハクサンイチゲはピーク付近でたくさん見られました。
白い花を見るとキタダケソウか！？となっちゃいますが、もうシーズンは終わり。気をつけて見ましたが会えず。

8/7 11:37

シラネヒゴタイ。花は終わりかけ？

8/7 11:39

チョウノスケソウ。この辺ではメジャーなのかな？個人的にはお初で、ちょっとうれしい。

8/7 11:45

山頂到着です。記念のパチリ。
指はピースではなく“2番目”の意味。
あんれま、ジイさま重荷で腰が曲がってますがな(￣∇￣;)

8/7 11:48

山頂からの眺望。
南側はまだガスが濃いですね。

8/7 11:48

西側へ・・・中央アルプスはやっぱり雲の先。

8/7 11:48

北側。仙丈はやっぱ近い。

8/7 11:49

北東。鳳凰はテレ屋なようです。

8/7 12:04

なんとか日本2位の山から1位の山を望むことはできました。

8/7 12:08

東側はガスが上って眺望ありませんでした。
時々富士のアタマが顔を出します。

8/7 12:22

北側のガスがとれ、間ノ岳へと続く3000mクラスの稜線が姿を現しました。

8/7 12:26

南側斜面。イワギキョウはたくさん見られました。

8/7 12:29

これはミヤマキンバイ。

8/7 12:31

ミヤマオダマキ。覆っているのは花ではなく顎だそうです。

8/7 12:36

北岳山荘が近づいてきました。

8/7 12:47

いちおークサリなんかも。

8/7 12:52

タカネシオガマ。

8/7 12:54

下りてきた道を振り返り。山頂直下以降の急峻な尾根は西側を巻きます。

8/7 14:04

13時過ぎに北岳山荘到着。山荘近くでテン場の端に張りました。ここなら混んでる時も隣とは離れてますし、ハイマツで眺望が妨げられることもありません。その代り下に比べると若干風通しはいいかな(・・；)

8/7 14:21

テン場にもハクサンイチゲが咲いてました。

8/7 15:20

同じくミヤマキンポウゲも。

8/7 14:26

小屋に併設。ありがたいことです。

8/7 14:31

遅めのランチはこいつ。小屋で買ったビールとともに。

8/7 15:25

またまた青空が少しずつ復活。

8/7 15:37

コーヒー淹れてまったりデス♪

8/7 15:48

稜線にお散歩。これは・・・ハクサンイチゲの花が終わった後の種子。

8/7 15:57

北岳の山頂のガスも取れましたね〜。

8/7 15:58

三山縦走はやめて、明日は間ノ岳まで行って来いとします。

8/7 16:02

だってウロコ雲も見えちゃってるし。。。

8/7 16:14

そうそう、膝に穴の開いたタイツはタイツ用の補修シートを裏からアイロン当てしました。結果張った面積が少なかったのか剥がれてきました。少し厚手のジャージ用のほうがよかったかもしれません。
まぁCWXなのでメーカー修理でもよかったのですが。

8/7 17:07

晩メシは茹でマカロニのミートソース。煮汁を捨てないので少しスープパスタ気味。

8/7 17:19

富士山も少しだけ顔を出してきました。

8/7 17:36

間ノ岳のガスもよーやく取れましたね。

8/7 17:42

平日とはいえ少なめなテント。芦安からの通行止めと天気予報が影響してるかな。

8/7 17:43

そのぶんまったりできるのは個人的にはうれしいですが・・・

8/7 18:51

食事後少しウトウト。外の様子は・・・富士山はだいぶ見えるようになりました。明日の朝もお願いいますよ。

8/7 18:53

北岳上空の雲がほんのり赤く。

8/8 4:42

2日目。雲海の中、ご来光の気配もありますが、山並みに陰に隠れそうなので仕度をすすめます。

8/8 5:06

前夜からけっこうな風がテントを揺らしました。またうっすら雲がかかる中で星も見られたし、朝も予報からすれば上出来です。
では間ノ岳ピストンに行ってきます。

8/8 5:07

仙丈岳はまるで火山の噴煙のように一部からモクモク。

8/8 5:08

間ノ岳はクッキリ☆

8/8 5:10

雲海からご来光を拝むことができました。これはご褒美♪

8/8 5:11

富士山は頂上に雲がかかって、頂上ご来光の方はちょっと残念だったかも。

8/8 5:12

あ、山頂に笠雲だ・・・
夕べから風強いからなぁ・・・

8/8 5:16

振り返ると北岳も笠雲。

8/8 5:18

雲と朝日のケージュツです。

8/8 5:24

西側で雨が降ってるようです。

8/8 5:25

仙丈ケ岳も笠雲。

8/8 5:26

歩きやすい道です。まったり歩きには最高。

8/8 5:30

鳳凰三山もキレイだね。

8/8 5:38

すこーし雲もでてきました。

8/8 5:39

あ〜極楽じゃ♪

8/8 5:39

アップダウンの少ない稜線歩きです。

8/8 5:42

イブキジャコウソウが這ってます。

8/8 5:59

振り返ると仙丈岳、甲斐駒岳。

8/8 5:59

右は北岳、鳳凰三山など。

8/8 6:08

もうじき間ノ岳山頂です。

8/8 6:32

到着。標高は改定され現在は3190mの3位タイです。

8/8 6:34

このプレートもいずれ修正されるんでしょうか。

8/8 6:40

ガスで真っ白な時もありましたが、風が強く抜けるとご覧のように・・・
農鳥から塩見、荒川、赤石・・・画像で確認すると遠くは大無間山まで見えます。

8/8 6:41

広い山頂・・・
雨が降ってる場所がよーく見えます。

8/8 6:43

帰路の北岳方面はガスが湧いてきました。
左から雨雲も；；；

8/8 6:50

ピストンで折り返します。

8/8 7:52

途中から雨に降られました。山荘に戻るとすっかり撤収後です。

8/8 8:34

少し待ちましたが雨天撤収。初陣のテントなのに雨と一緒にしまわれることに・・・
ちなみに今回のザックの重さは、テント軽くなった分もあり14kgでした。

8/8 8:36

帰りは途中までトラバース道を使い北岳に向かいます。

8/8 8:37

チン様は渦巻になってました。

8/8 8:53

もうじき尾根道と合流。降っていた雨も落ち着いたようです。

8/8 9:02

振り返ります。

8/8 9:05

左に巻いて山頂に連なる道。

8/8 9:13

クサリは使わずに済む程度。

8/8 9:29

山頂直下の急坂。

8/8 9:31

イワベンケイ。手前の黄色が雄株、奥の赤が雌株です。

8/8 9:32

色とりどりに咲いています。

8/8 9:35

すっかり北岳山荘が遠くに・・・ここはまた来よう。

8/8 9:43

北岳山頂到着。お！昨日よりクッキリ1位の山が見えます。

8/8 9:47

やはり記念に1枚。

8/8 9:52

そうそう、三角点のあるここより少し南の方が高いんですよね。なので現在は3193m。

8/8 9:53

名残惜しいですが下山します。

8/8 10:22

肩ノ小屋が見えてきました。

8/8 10:35

う〜ん、、、さすがに11時前だし、予想より天気が悪い。ここで幕営申し込むか迷います。

8/8 10:37

ここのテン場は稜線の西側。風をモロに受けます。
結局稜線の眺望は諦め御池小屋にしますか・・・

8/8 10:58

小太郎分岐で稜線を外れます。

8/8 10:59

前の続き。富士山ともお別れです。

8/8 11:02

お花畑の斜面を下りていきます。

8/8 11:05

ヨツバシオガマ。

8/8 11:05

これはテガタチドリかな。

8/8 11:06

まだこっちはガスっていません。広河原も見えます。

8/8 11:20

分岐を草スベリへ続く道に折れます。

8/8 11:34

けっこう急坂。浮いた小石に足を取られないよう注意して行きます。

8/8 11:53

御池が眼下に見えてきました。草スベリとありますが草つきの道ではないんですね。

8/8 12:17

御池小屋のテン場です。サイトからは木々に隠れ鳳凰山の眺望はありませんでした。

8/8 12:19

キレイで立派な小屋ですね。

8/8 12:24

カセット式ですが白桃のソフトクリームをいただきました♪

8/8 13:10

ここでテン泊のつもりでいましたが・・・ご覧の本降り。回復する気配もないので下山します。

8/8 14:01

真夏の樹林帯でカッパ上下はサウナ状態。。。暑いを連発しながら下ります。どうしても帰りの樹林帯って飽きるんですよね。大門沢の道だったらマジで大変だったと思います。

8/8 15:08

広河原山荘のテン場で泊まって帰ろうとも思いましたが・・・学生の団体さんが大勢でしたのでやめときました。

8/8 15:09

ということで吊り橋を渡り1泊2日で終了です。

8/8 15:10

山頂はガスっているのか？？？

8/8 16:54

帰りは奈良田の「女帝の湯」を利用。ヌルヌルのいいお湯でした。

8/8 18:47

そしてクルマを走らせ途中のできた間もない道の駅「富士川」で馬刺し丼をいただきました。

8/9 12:39

そこで買ったタマゴ。特に烏骨鶏はそのまま生をおすすめします。濃厚さの違いにビックリです。
半分なくなっているのはご愛嬌（笑）

撮影機器：

LUMIX DMC-FT3 パナソニック

感想

macha76

どうもワタクシ、北アルプスとは相性が悪いです。
去年の夏休みは7月終わりに折立〜黒部五郎〜新穂高の縦走を計画するも、長引いた梅雨末期の大雨で中止。
今年はあえてお盆前のこの時期に中房〜燕・常念・蝶〜上高地を計画しましたが・・・直前予報でもとにかく「雨に降られなければラッキー」な天候。行ってもこのルートの醍醐味である、景色を愛でながら歩くことができないのはほぼ確定。
せっかく予約できた「ムーンライト信州」や帰りのバスを、前日になって泣く泣くキャンセルです。はぁ・・・これ去年の夏休みと同じですわ。
そういえば他にも冬に強風でゴンドラ動かず中止したことや、行った時もだいたいの山行でカッパ着てるよーな・・・
「北アルさん、そんなにワタクシがお嫌い？」と恨み節を呟きながら、予報がマシな場所を探します。
唯一といってもいいくらい晴れマークが少し出ている（それも前半だけですが）のが関東とその周辺。この季節、避暑できるのは富士山か南アルプスですね。
そこで8月後半に計画してた白峰三山縦走を2泊3日で前倒しし、天候が崩れる後半は状況によって短縮することにして仕度し、水曜深夜にクルマを走らせました。

芦安からのバスが崩落のため通行止めが続いてますので、IC降りてから長い距離になりますが奈良田まで行きます。
4時前に到着しましたがすでにけっこうな数のクルマが駐車。
ここまで寝ていなかったので約1時間仮眠をとりますが、またまた寝不足の山行なることは確定ですな。
5時頃にバスの始発に間に合わせるべくクルマを出ますが、意外と並びは少ない。駐車してたクルマの半分以上は連泊で山に入っている人のものみたいです。結局始発乗車は2台のバス（山交の路線バス使用車）に全員座れる人でした。

去年初秋以来の広河原から目的地の北岳が望めました。標高差1700m弱に去年は「高いなぁ」と見上げたものですが、今年はそこまでは感じません。気持ちの問題は大きいですなぁ。
山行自体は写真のキャプ通りです。大樺沢左俣コースは雪渓歩きとなりますので、軽アイゼンを忘れてしまったワタシは右俣コースをとります。
小太郎尾根分岐で稜線に出ると、これまでのガスガスの景色が一変。甲斐駒・仙丈方面は抜けていました。
当初計画は“まったり三山縦走”で、初日：肩ノ小屋、2日目：農鳥小屋に幕営でしたが、やはり午前中に肩ノ小屋に着いてしまい、景色がいい今のうちに北岳を抜け北岳山荘に向かうこととしました。

2日目以降の天気はやはり下り予報。幕営地を農鳥小屋にするのはまったり山行にしても近すぎる。でも大門沢じゃなく稜線に張りたいし。そーなると最終日長い樹林帯を延々下りるだけかぁ・・・といろいろ考えます。
結果、少しでも長く稜線にいたいということで、三山縦走せずに間ノ岳でピストンし肩ノ小屋に幕営、最終日に広河原に下りることに修正しました。
えぇ、決して農鳥小屋のオヤジさんに一喝されそうとか、吊り橋が怖いからといった理由ではないですよ(￣∇￣;)

北岳山荘のテン場は尾根の東側にありご来光と富士山が拝めます。
夜から強い西風がテン場上部に張ったテントを揺らしますが、心配した雷などはありませんでした。
この予報からなのか、やはり芦安からのバス便がないためなのか、平日とはいえ夏休みシーズンとは思えないテン場の空き具合。学生の団体が2組と十張程度のテントだけでした。
皆さん三山縦走なんでしょうか、5時にはほぼ撤収してましたね。
なんだか気持ちが引かれるところもありましたが、必要荷物だけ担いで間ノ岳ピストンします。
夕べから続く強風に加え帰路途中から雨がパラパラ・・・結局北岳山荘に戻っても止まず雨中でのテント撤収となりました。結果論ですが出発前に撤収して小屋にデポしときゃよかったかな（;´▽｀A``

北岳に戻る途中で雨も止み肩ノ小屋到着。まだ10時半前。予報以上に早い天候の崩れ（雨・風）と時間の早さに、稜線のここに幕営するかかなり悩みます。風だけならこの程度では問題ないと思いますが、雨が加わると“まったり”じゃなくなるしなぁ・・・
ということで稜線の景色は諦め、御池小屋まで下りて天候が問題なければそこで幕営、ダメなら下山し広河原で幕営することにします。

ただ案の定樹林帯に入ると東から上るガスに覆われてきます。御池小屋で天候を伺うも「下りる体力があるなら下りた方がいい」とのこと。そのうち雨も本降りになり下山決定となりました。
南アとはいえ夏の上下カッパ（そういえばカッパの下を履くのも去年の北ア以来だ）は苦役以外の何物でもありません。草スベリから続く道も滑りやすく急で、暑さも手伝って正直この道はもう使いたくないのが実感です。使用したのは上下と違いますが、右俣コースの方が景色もあり使いやすく安全かと思います。

途中で雨も止み広河原に下山。広河原山荘は高校生？の合宿の大型テントがけっこうな数張られていました。河原のテン場で後泊もいいかなと思ってましたが、ここは退散が賢明でしょう。そのまま帰宅としました。
これも結果論ですが、この日泊まるなら肩ノ小屋がベストだったのかもしれません。風はある程度あったと思いますが、雨が降り続くことはなかったでしょうし・・・これはこの日の他の方のレコで確認できればと思います。

結局3泊4日の縦走が1泊2日のピストンに化けましたが、山は素晴らしくぜひまた訪れたいと思いました。次はキタダケソウの咲く時期か紅葉の時期がいいかな。
帰りの某氏推薦の『女帝の湯』もよかった。女王様がムチ持って出てくると教えられて・・・はいません(o￣∇￣o）
次のお山のために経費節約と、帰路の約150kmはオール下道ドライブとしました。だって休みはまだ続きますので・・・(´＿｀。)


【装備記録】
■装備・・・m-bザック50、deuウェストポーチ、l-s靴、m-mダブルストック、panコンデジ、基本小物類（行動品、救急品、グルーミング品など）、m-bテント、m-b#3シュラフ、m-bシュラフカバー(未)、m-mエアマット、h-mオールウェザーブランケット、daiサンダル、s-pコッヘル*2、s-pマグカップ、priバーナー、pri250Gガス、eveウォーターキャリー
■食料/水・・・行動食/パン*4・マカロニ*2・アルファ米ピラフ*2・即席うどん・アルファ米・レトルトカレー・レトルトパスタソース・ドライパスタ・カロリーメイト・魚肉ソーセージ*2・ミニ羊羹*2・干し梅*2・コーヒー粉*2・アミノ酸ドリンク粉末500ml用*4・エナジージェル*3、アミノ酸ドリンク1000ml、水500ml
◎摂取・・・1日目：ミニ羊羹、干し梅少量、アミノ酸ドリンク1000ml
行程終了後：アルファ米ピラフ、マカロニ、レトルトパスタソース、コーヒー、ビール350ml*2(小屋で購入)、コーラ500ml(小屋で購入)
2日目：パン*2、アルファ米ピラフ、ソフトクリーム(小屋で購入)、アミノ酸ドリンク粉末1000ml用、水1000ml(小屋で給水)
■服装・・・patレインジャケット、m-bレインパンツ、m-h半ジップシャツ、m-bアームカバー、mam薄手フリース、marショートパンツグレー、cwx長タイツ黒、hal中厚ソックス青、m-bQDタオル青、stsタオル、n-bクールマフラー(未)、n-fワークキャップ(未)、l-aグローブ

コメント

KMR1024

お疲れ様でした！
macha76さん、こんばんは。
初日の登りになんとなく同じようなペースで途中まで登っていた者です（写真25枚目に疲れた後姿が写っている者です）。
これまでmachaさんのレコよく拝見させていただいていたので、ご本人にお会いできてちょっと嬉しかったりします
私も北アルプスを予定していたので同じような展開でしたが、2日目は早々に下山してしまいました。やっぱりいい天気で歩きたいですね(^^)
ではでは！これからも良い山行を！！

macha76

Re: お疲れ様でした！
KMR1024さん

こんばんは、コメありがとうございます。
ワタシもKMR1024さんのレコ見て「あ〜そうそう」と思ってました。
あの予報の中じゃせっかくの北アルなのにもったいないですもんね
ここにしたのはあの条件じゃベストだったと思います

2日目はヤマテンさんの予報を裏切る になってしまい、更に予定をショートしてしまいました。
ま、初日と2日目の朝にあの景色見られたのでヨシとしましょうかねぇ

なんか出かける山域が共通な部分も多いようですし、また山でお会いできそうですね
お互いこれからもいい山旅を