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Yamareco

記録ID: 493879
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

蓮華温泉から白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳 周遊

2014年08月11日(月) ~ 2014年08月13日(水)
情報量の目安: S
都道府県 新潟県 富山県 長野県
 - 拍手
noir1411 その他1人
GPS
56:00
距離
33.1km
登り
3,006m
下り
3,004m

コースタイム

1日目
山行
7:35
休憩
1:10
合計
8:45
5:40
130
7:50
8:00
90
9:30
10:20
65
11:25
70
12:35
40
13:15
13:25
45
三国境
14:10
15
14:25
白馬山荘
2日目
山行
8:15
休憩
1:10
合計
9:25
6:05
20
6:25
6:30
35
7:05
100
三国境
8:45
9:00
45
9:45
85
11:10
11:50
25
ツバメ平
12:15
50
ツバメ岩
13:05
13:10
90
水平道分岐
14:40
14:45
45
15:30
3日目
山行
7:35
休憩
1:15
合計
8:50
5:45
60
6:45
6:50
30
7:20
100
9:00
9:25
25
9:50
80
11:10
11:50
60
白高地沢
12:50
12:55
50
13:45
35
14:20
5
14:35
天候 Day1 : 午前は雨たまに晴れ、午後は暴風雨
Day2 : 曇りときどき雨および強風
Day3 : 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR 平岩駅 → 蓮華温泉バス停
帰り:蓮華温泉バス停 → JR 糸魚川駅
コース状況/
危険箇所等
[道の状況]
全体危険な箇所はなく、きちんと印を確認しながら進めば問題はないが、以下気になったところ。
・稜線で風が強くまっすぐ立つのが大変だった
・雪渓は先の台風の雨で溶けて迂回できる規模になっていたり無くなっていた。1か所だけ朝日岳から蓮華温泉方面へ向かう所は、台風でステップが無くなり翌日は滑りやすくなっていたらしい。直前の天候で状況が大きく変わることもある。
・雪倉岳からツバメ平への下りでは岩崩をななめ上に横切るところを間違えて下りかけた。岩に書かれた×印が薄く見落としが原因。
・朝日岳周辺と蓮華温泉方面は木道が多い。濡れていると滑りやすい。
・白高地沢から兵馬ノ平は日が当たらないのか、ぬかるんでいて石や木の根が滑りやすいし、何度も水場を横切ったり、大きな木の根を超えたりするので少しストレスを感じる

[登山ポスト]
蓮華温泉ロッジにて登山届を提出
その他周辺情報 下山後は蓮華温泉(受付15:30まで) \800
平岩駅前には小さなお店がありカップラーメンや日持ちするパンなら購入できる。また飲み物の自動販売機もある。
Day 1 蓮華温泉ロッジを出発。
Day 1 蓮華温泉ロッジを出発。
台風は去りましたが朝から雨がふったりやんだりの繰り返し。
台風は去りましたが朝から雨がふったりやんだりの繰り返し。
こんな所も登ります。いつもこうなのか、雨量のせいか。
こんな所も登ります。いつもこうなのか、雨量のせいか。
雨が降っても樹に遮られそんなに濡れません。
雨が降っても樹に遮られそんなに濡れません。
朝日岳にかかる虹が消えては現れを繰り返す。
1
朝日岳にかかる虹が消えては現れを繰り返す。
天狗ノ庭。朝日岳と雪倉岳の展望が楽しめます。
天狗ノ庭。朝日岳と雪倉岳の展望が楽しめます。
暗い樹林帯の登りを抜けると青空が。
暗い樹林帯の登りを抜けると青空が。
白馬大池山荘。この日一番の天気がここでした。
白馬大池山荘。この日一番の天気がここでした。
小蓮華山に向けて雷鳥坂を登る。
小蓮華山に向けて雷鳥坂を登る。
振り返って白馬大池。日本海までよく見えます。
2
振り返って白馬大池。日本海までよく見えます。
リンネソウ
お花畑…というほど広がりはありませんが、ぽつぽつと沢山の種類の花が咲いていました。
リンネソウ
お花畑…というほど広がりはありませんが、ぽつぽつと沢山の種類の花が咲いていました。
コマクサ
ゴゼンタチバナ
イワギキョウ
船越ノ頭を超えて、まだまだ尾根がつづきます。しかし風が強い。
船越ノ頭を超えて、まだまだ尾根がつづきます。しかし風が強い。
タカネナデシコ
横殴りの雨で顔が痛い…
タカネナデシコ
横殴りの雨で顔が痛い…
ウサギギク
小蓮華山から先は霧でほとんど見えず。
小蓮華山から先は霧でほとんど見えず。
三国境で笹団子を食べる。
三国境で笹団子を食べる。
ここが白馬岳の山頂らしい。何も見えないし暴風雨だし。
ここが白馬岳の山頂らしい。何も見えないし暴風雨だし。
Day 2 まずまずの天気です。下に見えるのは白馬岳頂上宿舎ですね。
Day 2 まずまずの天気です。下に見えるのは白馬岳頂上宿舎ですね。
白馬山荘から白馬岳の山頂もよく見えます。
白馬山荘から白馬岳の山頂もよく見えます。
白馬岳山頂から、昨日歩いた尾根が見えます。
白馬岳山頂から、昨日歩いた尾根が見えます。
昨日は気づかなかった花たち。
昨日は気づかなかった花たち。
タカネシオガマ
台風あけの昨日より少しは元気に見える。
タカネシオガマ
台風あけの昨日より少しは元気に見える。
曇りがちでも三国境から今日のルートがずっと見渡せる。左手に長池が見える。
2
曇りがちでも三国境から今日のルートがずっと見渡せる。左手に長池が見える。
かろうじて咲いていたウルップソウ
かろうじて咲いていたウルップソウ
三国境からしろいザクザクを降りてきました
三国境からしろいザクザクを降りてきました
振り返って昨日歩いた小蓮華山
振り返って昨日歩いた小蓮華山
三国境から雪倉岳避難小屋の間にミヤママツムシソウがたくさん咲いていました。今回一番たくさん見たかも。
三国境から雪倉岳避難小屋の間にミヤママツムシソウがたくさん咲いていました。今回一番たくさん見たかも。
ハクサンイチゲ
イワカガミ
お花畑と雪渓。写真では分かり難いです。
お花畑と雪渓。写真では分かり難いです。
ベニバナイチゴ
中央に親ライチョウ。周辺に1/3くらいの大きさの子ライチョウが4羽うろちょろしてました。
1
中央に親ライチョウ。周辺に1/3くらいの大きさの子ライチョウが4羽うろちょろしてました。
ミヤマリンドウ
クルマユリ
いろいろ咲きすぎて、だんだん混乱してきた。
いろいろ咲きすぎて、だんだん混乱してきた。
雪倉岳避難小屋周辺はお花畑が綺麗です。
雪倉岳避難小屋周辺はお花畑が綺麗です。
カライトソウ
雪倉岳からは景色は見えたが風がとにかく強かった。
雪倉岳からは景色は見えたが風がとにかく強かった。
雪倉岳からの下りは霧がち。
雪倉岳からの下りは霧がち。
霧と風雨の合間に見つけては撮る、が、撮りきれない。
霧と風雨の合間に見つけては撮る、が、撮りきれない。
ミヤマアケボノソウ
ミヤマアケボノソウ
タカネツメクサ
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
赤男山の奥に朝日岳。まだまだ遠い。
赤男山の奥に朝日岳。まだまだ遠い。
ツバメ平へ下る中腹で景色を楽しみながらランチを取る
ツバメ平へ下る中腹で景色を楽しみながらランチを取る
シロウマアサツキ
シロウマアサツキ
ハクサンフウロ
下りきった水場でお花畑は終了。
ハクサンフウロ
下りきった水場でお花畑は終了。
樹林帯を登っていると突如ツバメ岩あらわれる
樹林帯を登っていると突如ツバメ岩あらわれる
ホツツジ
水場、冷たくて気持ち良かった。
水場、冷たくて気持ち良かった。
小桜ヶ原は木道をほのぼのと歩ける
小桜ヶ原は木道をほのぼのと歩ける
このあたりはまだチングルマが綺麗に咲いてました
このあたりはまだチングルマが綺麗に咲いてました
ミズバショウ
シナノキンバイ
水平道分岐から朝日岳へ登る道はうっそうとした樹林帯だが中腹に唯一展望の良いエリアがある。
水平道分岐から朝日岳へ登る道はうっそうとした樹林帯だが中腹に唯一展望の良いエリアがある。
朝日岳から下る途中で朝日小屋が見えてくる。
朝日岳から下る途中で朝日小屋が見えてくる。
今日は夕日がとてもきれいでした
2
今日は夕日がとてもきれいでした
打ち上げ花火のような雲
1
打ち上げ花火のような雲
白馬岳方面。明日は良い天気になりますように。
2
白馬岳方面。明日は良い天気になりますように。
Day3 山と雲と月の感じが何か縁起が良さそう
3
Day3 山と雲と月の感じが何か縁起が良さそう
モミジカラマツ
昨日は疲れていて気づきもしなかった花たち。
モミジカラマツ
昨日は疲れていて気づきもしなかった花たち。
ミヤマアズマギク
ミヤマアズマギク
ヨツバシオガマ
朝日岳はこんもりとした形。山頂へ向かう道は広々と見晴らしがよい。
朝日岳はこんもりとした形。山頂へ向かう道は広々と見晴らしがよい。
朝日岳山頂は360度の景観。特に白馬岳方面が印象的。
2
朝日岳山頂は360度の景観。特に白馬岳方面が印象的。
吹上のコルに向かう。今日向かうルートがずっと遠くまで見渡せる。
吹上のコルに向かう。今日向かうルートがずっと遠くまで見渡せる。
朝日池。栂海新道方面。
朝日池。栂海新道方面。
ニッコウキスゲは朝日小屋周辺と白高地周辺でよく見かけました。
ニッコウキスゲは朝日小屋周辺と白高地周辺でよく見かけました。
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラ
ハクサンコザクラのお花畑と雪渓
ハクサンコザクラのお花畑と雪渓
このような小川を何度も渡ります
このような小川を何度も渡ります
カキツバタ…かな
カキツバタ…かな
朝日岳 だんだん雲が出てきました。
朝日岳 だんだん雲が出てきました。
線香花火のような可憐な花
線香花火のような可憐な花
オタカラコウ
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
だんだん大型の花も見られるようになってきました。
だんだん大型の花も見られるようになってきました。
青ザクで1回目のランチ
青ザクで1回目のランチ
色づき始めた葉もありました
色づき始めた葉もありました
モウセンゴケの群生地
モウセンゴケの群生地
ワタスゲがかわいい。カモシカ坂手前の木道はちょっと平和。
ワタスゲがかわいい。カモシカ坂手前の木道はちょっと平和。
オオバギボウシ
下るにつれ草が生い茂ってきました
下るにつれ草が生い茂ってきました
白高地沢の河原で水のせせらぎを聞きながら2回目のランチ。
白高地沢の河原で水のせせらぎを聞きながら2回目のランチ。
荒れ気味の道に四苦八苦するも花をみると元気になる
荒れ気味の道に四苦八苦するも花をみると元気になる
瀬戸川を渡ると最後の登りが襲ってくる。
瀬戸川を渡ると最後の登りが襲ってくる。
兵馬ノ平は登りもちょっと小休止
兵馬ノ平は登りもちょっと小休止
あと20分!
蓮華の森キャンプ場に到着。10分ほど砂利道を歩いて蓮華温泉到着。
蓮華の森キャンプ場に到着。10分ほど砂利道を歩いて蓮華温泉到着。

感想

※写真中の花の名前はあくまで個人判断ですので正確ではないことをご了承ください

3年連続の夏の北アルプス。
2年前は栂池自然園から白馬大池山荘の往復で精いっぱいで、その先の小蓮華山へ向かう人達が同じ人間に思えなくて、でもすごく楽しくてまた来たいと思った。
去年は立山を室堂から1日でぐるっと一周した。初めての2500m越えの登山は身体が重いし歩行距離も長くて最後は本当に一歩一歩が苦痛だったけど、どこまでも続く尾根と独特の景色が楽しくて高山の魅力に取りつかれた。
こんな感じなので、高山を3日間連続で休憩入れて9〜10時間の歩行なんて本当に大丈夫なのか自信がなかった。荷物の総重量は9kg弱、もっと減らしたかったけどこんなところか。

鉄道は心配していた台風の影響を受けることなく、問題なく蓮華温泉ロッジに到着。着いた直後くらいがピークで、翌日は台風一過の晴れを期待していたのに、結果的には初日が3日間で一番悪い天気だった。

Day 1
ロッジの朝食を食べていると遅くなってしまうので、自室でパンとお昼ごはん用としてもらったおにぎりを1つ食べて出発。雨は降ったりやんだりを繰り返していたので雨具を着てザックカバーもかけた。最初は草が茂った樹林帯を登る。展望はないし花は台風のあとでお疲れ気味だし雨でムシムシするので最初からちょっと不機嫌。だんだん遠のいていくロッジの屋根やときどき見える朝日岳(恐らく)にやるきをもらう。と、朝日岳に太陽がさして山を覆うように虹がかかった。早い雲の動きで影ったり晴れたりするので虹が消えたり現れたり濃くなったり薄くなったりするのを、しばらく眺めていた。天狗ノ庭はこざっぱりとした庭園のような場所だった。霧があってスカッとした景色ではないものの山の風景が楽しめた。再び樹林帯に入る。唯一いいのは風雨がしのげること位か。ちょうど空が晴れてきたころに、木や草の高さが低くなってハイマツが左右に見え、草原が広がる白馬大池山荘についた。このあたりのチングルマは綿毛になっていてちょっと残念。少し早いがベンチも空いているしここでお昼ご飯を食べる。お湯を沸かしてお味噌汁とお弁当の残りと笹団子。トイレも済ませる。お天気のなか意気揚々とを雷鳥坂を登る。ここから私が期待していた景色が始まる。白馬大池はぐんぐん遠のいて、日本海まで良く見える。ちょっとお疲れ気味だけど高山植物も咲いている。もうそろそろ白馬大池が見えなくなるなあ、という頃から横風が強くなってきた。稜線だし落とされたら大変と、ストックで身体を支える。しばらくすると横風にも慣れてきて普通に歩けるようになった。そのうち雨がパラつきだし、小蓮華山への登りに差し掛かるころには横殴りの暴風雨に。顔が痛い。展望が楽しめる稜線なのに霧ばかりで残念。小蓮華山山頂で2回目の休憩を予定していたが暴風雨につき素通りし三国境まで行く。天気は不安定なので長い休みは取れないが、白馬岳を超えるために笹団子を食べる。依然として白馬岳は霧の中でどこにあるのかも、どの位登ったのかも分からない。こんな悪天候なのにライチョウがふつうに歩いててびっくり。霧の中に黄色い柱と展望指示板らしきものが見えた。山頂の実感ゼロ。白馬山荘への道は広い斜面だが歩く道がわりとはっきりしているので迷わない。どこまで下るか分からず歩いていたら突然横長の大きな建物が現れた。山荘だった。白馬山荘の個室は布団が2枚きっちり敷けるだけの小さな部屋。今までの個室で一番高く、そして一番…。悪天候にすっかり冷え切ってしまった私。手持ちの濡れてない衣類をすべて着込んでも寒い。暖を求めて山頂レストランへ行くもやっぱり寒い。夕飯を食べて身体が暖まるまで、大雪渓を下って帰るイメトレをしていた。明後日は良い天気らしいと聞いてやる気が戻ってきた。そういえば悪天候の登りだったのに身体はほとんど疲れていなかった。

Day2
朝はまずまずの天気。晴れないまでも白馬岳山頂から遠くの山まで見渡せる。三国境までの道は昨日通ったはずだが、見覚えのない花がいっぱい咲いているし、やせ尾根なんか覚えてないし(霧で足元の危険具合が良く分からなかったらしい)。三国境から広い斜面を下ると、アップダウンの少ない割と平坦な道を、たくさんのお花を見ながら避難小屋まで行く。晴れ間こそないが兎に角写真をたくさん撮ってご機嫌。最初の雪渓の手間でライチョウの親子を見つける。子供は全部で4羽いた。何か探して食べているのかうろちょろと動き回るのを、親はじっと立ったまま見守っていた。ちなみにこの雪渓、つるつるで誰も通った様子がなかったので、下へ歩いて迂回した。雪倉岳避難小屋でトイレなどしているうちに空模様が怪しくなってきた。この後どうなるか分からなかったがお腹はまだ空いてないので、雨具を着てザックカバーをして先に進むことにした。雪倉岳に取りつき始めて直ぐにひどい暴風で身動きが取れなくなった。しばらく待っても収まらず、このまま尾根であおられ続ける方が体温が奪われて危険な気がしたので、風に身体が慣れたところで歩きを再開した。横風にザックがあおられて何度も大きくよろめいて転びそうになりながら、どうにか雪倉岳山頂までたどりついた。山頂からの景色は良かったが風が強いので予定していたLunchはあきらめる。下りは霧の中を、ときどき薄くなったときに進行方向を確認しながら進む。途中から霧はなくなり、天気も少しの間は安定しそうに見えたので、ツバメ平へ下る途中のちょっとしたスペースでお湯を沸かしてカップラーメンと笹団子を食べた。うっかりお腹いっぱい食べてしまって先が不安になるが、結果的に問題なかった。途中で岩崩をななめ上に横切るところを、岩に書かれた×印を見逃し間違えて下りかけてしまった。同行者が間違いを指摘してくれなかったら真面目に危なかった。水場を超えると赤男山のトラバースに入る。草木の生い茂った道に突如大きな岩崩れのツバメ岩が現れるので、威圧的な印象すら感じる。2つ目の水場を横切ると湿原地帯になる。チングルマが綺麗に咲きミズバショウがまだ咲いていて、少し季節の訪れが遅いようだ。水平道分岐から先をどちらに行くかは決めていなかった。その場で朝日岳経由を選択して登り始めるが、樹林帯の急坂で一気に気持ちが下がる。結局、ここはどっちもどっちなのかもしれない。朝日岳山頂は広くてなだらかなので、なんだか山頂っぽくないが360度の展望が楽しめる。白馬岳方面の景色が特にすばらしい。朝日小屋への道は疲れた体にはちょっと応えた。朝日小屋が見えてからの道のりがとても長かった。小屋について疲労で身動きが取れなくなっているころに太陽がでてきた。今日はほぼ曇りで長距離を歩くのに身体にやさしかったので、油断して手袋をしなかったら手の甲を焼いてしまった。朝日小屋の食事は噂通りとても美味しかった。特にほたるいか。人気なのも納得です。

Day 3
朝起きると顔がずいぶん浮腫んでいた。筋肉痛もある。両膝が少し痛い。
今日は天気が良いので綺麗な写真がたくさん取れそうだ。もちろん日焼け対策は万全にした。朝日岳までは昨日来た道を戻る。朝日岳からの展望は昨日以上にもっと素晴らしかった。ここから蓮華温泉方面へ道を分かつ。吹上のコルまでは見晴らしの良い広い斜面をくだるので爽快だ。その先は小川を渡りながら、ぬかるんだ道をどんどん下る。お花畑や雪渓がなんども目を楽しませてくれる。一度だけ短い雪渓を横切るが凍っていないのでしっかり足で踏みしめれば問題なかった。うっそうとした五輪の森を抜けるとカモシカ原が見渡せる開けた場所へ出たので、お腹もすいたので景色を楽しみながらお弁当のおにぎり1つと笹団子を食べた。青ザクを過ぎるとひろい草原を渡る木道になる。このあたりが良い見晴らしの見納めになる。カモシカ坂は階段が整備された樹林帯の急坂で、痛めた両膝に応えた。薄暗い森の中を歩いていると前方右手に白い河原が見えてきて、白高地沢の河原に出た。橋のたもとには5,6人は座れそうな大きな平らな岩が置かれていて、ここで沢の音を聞きながらお湯をわかしてお味噌汁とお弁当の残りを食べた。ここから瀬戸川まではぬかるんだ暗い森の中を何度も水場を横切ったり大きな木の根を超えたりして歩きづらい道が続いた。瀬戸川は水量の多い流れの速い川だ。綺麗な川の景色に気分がリフレッシュされた。ここからは再び暗い森を登る。ジメジメした空気に気持ちが引きずられながら、朝日小屋のおかみさんの朝の激励の言葉を思い出す。温泉、温泉…。兵馬ノ平から蓮華の森自然歩道を進むと「蓮華温泉 20分」の道標が。ああ、もうすぐだ。「朝日岳登山口」の道標にやったー温泉ついたーと喜んだら、そこはまだキャンプ場。更に10分あるいてようやく蓮華温泉にたどり着いた。本当にくたくたでした。3日ぶりのお風呂は最高に気持ちよかった。脱いだら自分が臭くてびっくりし、全身洗ってさっぱりして脱衣所にもどったら今まで着ていた服が臭くなってて(今まで気づけなかった)2度びっくりした。お風呂で綺麗になれて良かった。このまま電車に乗ったら大迷惑でした。

翌日、顔のむくみもひどかったけど、脚がびっくりするほど浮腫んでパンパンに張っていた。足首にしわが寄ってる…。水分を取ったりマッサージしたりして、顔は2日目にはほぼ元通りになったが脚は4日目にしてようやく終息の気配を見せ始めた。歩行中の水分補給にもっと気を回さないといけないようだ。

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