記録ID: 499062
全員に公開
沢登り
大峰山脈
3度目の正直なるか! in ノウナシ谷核心部
2014年08月23日(土) ~
2014年08月24日(日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,884m
コースタイム
小笹の宿避難小屋6:55〜大普賢〜脇宿谷〜ノウナシ千手滝〜脇宿谷〜小笹の宿〜清浄大橋P午前2時頃・・・このタイムは参考にはなりません。
天候 | 雨 晴れ ガス 雷雨 曇り 目まぐるしく変化 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜中から明け方は雨。しかし次第に晴れ間が。急いで準備して女人結界から大普賢岳まで往復トレランモドキ。ココで滑落全身打撲の刑に処されました。まだ、立木にひっかかり命は助かったものの、代わりにポカリスエットが谷底に跳ねながら消えて行きました…身体の方は、特に左ひざと大腿部と左肘を岩か木かで強打したのでしょう。&親指付け根は、腫れて変色してます。アセっ(>_<) 服も破れましたが傷を見たらテンション下がりますから、傷の確認をせずにそのまんま脇宿から入渓谷です。予定より遅れおまけに左足がどうも怪しいのですが、この日は歩けました。(家に帰って風呂に入ったら左肘の肉が削れて、膝も腫れ上がっています。大腿部打撲は現在紫色ですっ。右手の親指の付け根は左のそれと比べて1.5倍に膨れ上がってます…)はぁ、日曜ですし医者に行かずにそのまんまです。 怖いのは膝ですね・・・特に下りは杖(ストック)が要ります。 さて、核心部の地蔵滝(20m〜25m)・馬頭滝(15m〜20m)・千手滝(13m〜15m) の連爆帯の突破です。特に馬頭・千手の攻略が目的です。 ネットでは、かなり難しい事をみなさん書かれていて、実際に自分も2度敗退しています。絶対に左岩のルートがあるハズです。それを調べに懸垂下降をしてルートを調べ上げます。 ただ、単独なので慎重に事を進めなければなりませんが、そこはちょいと大胆?にやらなければ・・・。本日は、雷様がバリバリ音を立てていらっしゃいますし・・・。 脇宿谷は全く平易です。ただハリンド谷と合流する時から小滝が続きます。以外に想定外の7〜5m位の滝が数か所ありましたが、大体は直でクライムダウンできます。 さて、地蔵滝の頭でしょうか・・・思ったよりかなりの落差があります。18m説もありますが、雄に20〜25mはあるでしょう。ここは、左岸を簡単に巻いて降りれます。 しかし、良く観ると右岸にバンドが走ってますのでビレイさえ取れれば、登れそうな気もしました。・・・が、今日のメインは馬頭&千手滝です! さぁ、しばらくすると馬頭滝の頭に出ました。上から観ると噂の滝釜がエメラルドグリーンに輝いていました。この滝釜に降り立った人はあまりいません。 なぜなら、高巻きの途中のテラス(木の根っこと土でできた危ういモノ)から、ハング(垂直以上の角度)の岩を懸垂下降しなくちゃいけませんので・・・ で、噂の死ぬ覚悟が要るとネットで書かれていた馬頭の左岸、垂直モンキークライムにチャレンジです。念の為、トラックロープ(6ミリ荷くぐり用)で懸垂しました。 しかし、懸垂するほどではありませんでした。 そして、例のテラスに立ちました。滝釜までは懸垂するかしないか・・・ えーい、トラックロープで懸垂6mだぁ! しかし、ハングしていますので登り返せるのかが心配でした。 まぁ、それよりもこの滝釜に降りたい心が優ってしまったようです。 で、空中懸垂下降気味に 念願の馬頭滝釜に降り立ちました。さすがに深そうで泳ぐ気持ちにはなりませんが、綺麗です。神秘的です。マジで。 で、テラスに帰る時は、トラックロープを腕に2重・3重に巻いて腕力で登り切れました。アッセンダーは、途中で解除できずに降りれなくなる欠点がありますので、特にハングでは使用するべきではありません。 で、次は本当に本丸の千手(せんじゅ)滝の左岸岩壁クライムのルートです。ここは、ルンゼをかなり直登し、左のバンド(棚)を利用するのと、あの2枚スラブ岩を全身フリクションでせり上がり、これまた左のバンドを利用する方法。 3つ目は、私が失敗したスラブ岩の間を抜けて、ややハングな岩を掴んで上がる非常に危ないモノ。 それと、残置スリングを今回は発見し、一か所ハングの超微妙なバランスでバンドにせり上がるモノがあります。 大阪わらじの会で著名な吉岡さんは、フリーで上がった記録があります。 で、懸垂でそれぞれのルートを降りてみて、実際に登れるのかを確かめました。 まず、ルンゼ直登で左のバンドに上がるルートですが、これでは千手滝は勿論、連爆になっている馬頭滝の上まで出てしまいます。それじゃ、意味がないのでパスです。 私の失敗した2枚スラブからのモノは、絶対に人間は登れないと懸垂しながら悟りました。 もうひとつの、壁を左上しながらハングを越すのも、これは一か八かルートでした。 うーん・・・フリーで上がれるルートが絶対にあるハズですが。。。 どうも、全て無理でした。 ・・・最後に、????バンドに拘らずに一気に真っすぐ壁を登るのはどうなのか? と思い、懸垂下降で調べながら降りました。 ななななんと、行けそうです! すごく嬉しかったです。バンドに逃げずに真っすぐにクライミングする・・・。目がテンになりました。 これが、吉岡ルートではないのかっ! アッセンダーを外してフリーで、登ってみました。 高度感は抜群なのですが、岩がしっかりしており、核心部も念のためにスリングを木の根っこにひっかければ、大丈夫です。コレ・・・フリーで上がれました! 左のバンドばかりの情報の中で、真っすぐ直登・・・ 一応、目印は付けて来ましたので、チャレンジされてください。 下から見たら到底無理に見えます。しかし、それが一番無理がないルートなのです。 岩登り経験が少しある方なら、大丈夫です。 それから、馬頭の左岸垂直?恐怖の木の根っこモンキー登り・・・これもフリーで試したところ・・・モジキ谷の最後辺りに比べたらどうってことなかったです。要は下を見なかったらなんてことないです。 滝口辺りが特に微妙なバランスが要る!とか言われてますが、千手と馬頭ともに、そんな感じは受けませんでした。特に馬頭のモンキークライムは、鉄山とか大峰の石門探しの急激痩せ尾根の方が緊張する位で、やはり核心部は千手滝の左岩直登(ロッククライミング3級〜4級)でしょう。 下から見たら到底行けそうにない千手と馬頭でしたが、実際に懸垂で角度や岩の固さなどを調べたら、全く異なっていました。あの左バンドは使わない方がいいと思います。非常に危険でした。 特に残置スリングとカラビナがあるルートは、ハング気味の乗っ越しが嫌らしくて、私的にはトップで登る自信はありませんでした。 確かに下から見ると、そのルートが一番弱そうなのですが・・・実際にはキツイです。 インチキかもしれませんが、懸垂下降を駆使して千手と馬頭の連爆の攻略コースを見つけ、実際にフリーで上がりましたることができました。 3度目の正直(*^_^*) 本当にうれしかったです。雷雨も激しくなる小雨の内に攻略ができたことが何よりでした。 その後、ものすごいスコール雨が続きましたから。 しかし、朝方トレラン中に滑落した左足の膝が小屋に着く頃から痛みを増して、ストックを松葉つえ代わりにしてやっと小屋に着いた感じです。 小屋には山口県から来られた二人組さんが居られて、これまた昨日の大学生さん同様に話が面白くって3時間も和気あいあいと話し込んでしまい小屋を出る時間が遅くなってしまいました。雨・ガスの洗礼も受けながら膝の激痛と睡魔との闘いで、車まで降りるのに6時間ほどを要してしまいました。普通なら2時間〜2時間半コースです。 本当に膝が痛んで、真夜中の2時前に車に到着できたのは、滝攻略よりも嬉しかったし、辛かったです。 沢靴のフェルトは、沢ではイイですが、尾根を走ったら本当に滑ります。皆さまも面倒ですが、アプローチシューズを持参された方が賢明です。 以上ノウナシ谷情報でした(^v^) |
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感想
ノウナシ核心部が登れてやっと達成しました。
ただ、フェルト沢靴で 一般尾根道で滑落打撲が 本当に辛く
下りはもう、何回も野宿を考えました。
緊張している場面では、気がはっているから大丈夫ですが、奥駆一般道も滑ったら危ないです。油断大敵な山行でした。
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下りと登りで、違うコースどりになってる。
登りは、ハリンド谷ではないみたいですけれど。
大普賢まで、走られて。。あぁ。
そして、問題点をすべて解消されたのですね。
お疲れ様でした。
お探しの場所だったのでしょうか?
<< 追記 >>
えっ?カモシカくんと出会ったのですか。
えーなぁー。えーなぁ。
大峰ゾーンにも確実に生息しているのですね。
出会えないのは、デンジャーゾーンを歩いてないからかな?
カモシカくんは、崖とか好きそうですものね。
カモシカウォッチングしてみたいなぁ。
カモシカくん、視線をくださーい。落石はいりませーん。
ハリンド谷は、どこまで、女人禁制なのでしょうか?
稜線までの半分までかなぁ?
あはっ、実は脇宿谷は最後大きく右に蛇行してちょいと小笹の宿から遠くなるんです。それと大雨で一気に落石が多くなりました。ある小滝の所は1分間に4連発デカイのがゴロゴロバッシーン・・・
最後の落石犯人の尻と角は見えました。カモシカ君です。ルンゼを横切る度にデカイの落としてますよー。あの子たち(*_*;
まぁ、そんなこんなでヘルメットも忘れて来ましたし、尾根突入した次第です。
問題点は・・・もう一度神童子から入ってへっついさんスイミングと赤鍋の瀞に飛び込んで、ノウナシを全て上がり切る事です。ハリンド谷を使えば男なら容易いですね。なぜなら小笹の宿辺りに突き上げますので イザとなったら泊まれます。
女人は結界があるのでダメでしょうね。なので軽い荷物とスピードを上げ、日帰りで攻め落とすかですね。
それと、青春大滝=ノウナシ滝の確証は得られないままですね。
≪追記≫
カモシカ君ねぇ・・・あんなルンゼを平気で横断するのは人間には絶対に無理っ(笑)しかし、落石バコバコは、反則?ですっ。
ああ、雪の日は普通に2m手前できょとんとした顔でカモシカ君と出会いましたよ。それから小笹小屋で出合った山口県から来たお二人さん。釈迦と八経の間の奥駆ルートで2頭と出会い、全く警戒心なかったそうですよー。
カモシカくん、男好きかも(爆)
jyunntarouさん、こんにちは無事帰還できて何よりです。
私はチャリで左膝打撲して1週間過ぎましたがようやく痛みがひきました。
にしても山行中はアドレナリン全開で痛み感じないのでしょうかね。
ロキソニンとか服用するのでしょうか?
さておき、青春大滝探しは続きそうですね。
私は二次会で連れて行ってもらった店が何処だったのか
未だに思い出せません。
ありがとうございます(^u^)
あはは、本日はダブルストックで出勤です(笑)
とにかく階段をくだれませーん(>_<)
チャリで膝打撲一週間ですか。うーん。一週間ガマンしてみます。
谷の核心部は本当に痛みは感じなかったです。
とにかく集中と緊張で 喉がカラカラでしたっ。
そうですね。緊張感がなくなった頃・・・痛みが出始めましたから。
ロキニソン?薬ですか?服用は甘納豆のみですが(笑)
二次会の店?相当泥酔状態だったのですね。うーん、それも青春店ですかね?
青春大滝か青春店か どっちが早く見つけ出すか競争しましょう(^v^)
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