白馬三山縦走〜不帰は超えられず〜
- GPS
- 49:22
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,212m
- 下り
- 2,803m
コースタイム
- 山行
- 2:53
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:06
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:02
天候 | 23日 晴れのち曇り(ガス) 24日 曇り(ガス)のち雨 25日 雨のち曇り(ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方バスターミナル前の無料駐車場へ車を駐車 八方〜栂池 路線バス(560円) 栂池〜栂池自然園 栂池パノラマウェイ(ゴンドラ)(1920円) 帰り 猿倉〜八方 路線バス(930円) 駐車場で車を回収し帰路へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
栂池自然園から天狗原は、滑りやすい道です 天狗原から白馬乗鞍岳、白馬大池までは、石がごろごろで歩きにくい 白馬大池から白馬岳は、部分的に急斜面や滑りやすいところもありますが、基本気持ちの良い稜線歩き 白馬岳から天狗山荘までも、ガレガレのところもありつつ、アップダウンを繰り返す稜線歩き 鑓温泉分岐から鑓温泉は、ガレ場の下りから始まり、足元をとられやすい箇所多し 途中くさり場、ハシゴあり(岩が濡れていると滑って危険) 鑓温泉から猿倉は、この時期は雪渓のトラバースはなかったが、沢のトラバースなどもあり落石が多そうなところ アップダウンを繰り返しつつ、ひたすら下る |
その他周辺情報 | 下山後は、倉下の湯(600円)へ |
写真
感想
23日
今回のメインは不帰キレット。
ただ、約2か月ぶりの山ということで無理のない計画を。
自宅で仮眠した後、3時半に出発。
白馬八方に8時過ぎに到着し、身支度を整え8時45分のバスで栂池へ。
下界は晴れていますが山は雲の中。
ゴンドラ、ロープウェイを乗り継ぎ栂池ビジターセンターを10時過ぎにスタート。
なので、1日目はのんびりと歩いても大丈夫な白馬大池山荘泊まり。
午後から天気があまりよくなさそうなので無理はしないと言い聞かせつつ。
自分の体力がないので1日目にあんまり歩く自信がないのと、それ以上進むとかなり遅くなってしまうので…。
このコースはとにかく岩がゴロゴロのイメージ。
そして最初は水の流れる道を天狗原まで黙々と登ります。
そのあとはゴロゴロの道をどんどん登り高度を稼ぎます。
白馬乗鞍岳の山頂少し下には雪田が残っていますが、特に問題なし。
平な山頂に到着しますが、この周辺がまた岩のゴロゴロだらけで白馬大池山荘まで近いようでかなり歩きにくく登りで疲れた足にはこたえました。
しかし、大きな池とほとりに立つ赤い小屋がとても良い感じで癒されました。
行動終了には少し早いですが、これ以上進むのも無理なので13時過ぎに宿泊手続きを済ませ、くつろぎモードに。
その後少しぶらぶらと散策しました。
小屋周りにはチングルマの綿毛が満開でとてもきれいでした。
雨は予想外に降らずガスは夕方にはかなり多くなり、寒くもなりましたが、時々太陽の光が見えたりとまったりと過ごせました。
夜にはガスが嘘をのようにはれ、空一面の瞬く星や天の川が見ることができ、感動。
とても癒されました。
24日
朝から曇り空。
行く先もガスでほとんど見えません。
天気予報としては午後から雨になりそう。
翌日の天気はわかりませんがとりあえず予定通り天狗山荘を目指します。
まずは小蓮華さんを目指します。
つづら折りの登りを黙々と進むと白馬大池がみるみる小さくなっていきます。
稜線に出ると一気に山々が広がるはずですが、あまり見えません。
小蓮華山が見え隠れする程度。
しかし下界は良く見え栂池自然園や白馬大雪渓も見えます。
下界の好天を恨めしく思いつつ視界の悪い中、目の前だけを見て小蓮華山へ。
ここまでは順調。
そして目指すは三国境。
思ったより時間がかかりましたが何とか到着。
視界がないので目指すところが直前まで見えないのが、気持ち的に歩きにくい。
登りと重い荷物で足取りが重くなってきています。
次は見えない白馬岳山頂を目指します。
とにかく黙々と登るのみ。
もう少しもう少しと思いつつ歩いていると思いもかけず早めにかすかに指示盤のようなものが。
まさかとは思いつつ近づくとまぎれもなく山頂。
ここも思ったりも早く無事到着。
少し晴れ間も見え、期待を持たせましたが、すぐにまたガス。
証拠写真だけ撮り先もあるので進みます。
白馬岳頂上宿舎ではがきを投函しようと思っていたので、そこまで一気に下り、大休憩。
朝もパン1個だったので少しおなかもすいてきて、ご飯をと思っていたのですが時間が早かったので食事はできずケーキセットを注文。
おいしくいただきました。
トイレをかりて、さて出発と思っているとついに雨が。
思っていたより早い、と思いながらも仕方なく雨装備に。
これからまだ少しあるのにとテンションが下がります。
しかし、明日のためということで黙々と進むことに。
時々雨も風も強くなり、人も少ないので不安に駆られます。
視界がないのは分っていましたが、まず杓子岳の山頂を目指します。
この登りはガレガレで疲れもありかなり歩きにくい。
何とか到着し証拠写真だけおさめたらさっさと次へ。
雨と風の中では休憩一つとるのも場所を選ぶので難しい。
ガスで視界のない中を歩くのでどこを目指しているのかも分りにくく、歩いていても励みがありません。
高度計だけを頼りにしていますが、なかなか。
視界が良ければ気持ちの良い稜線歩きのはずなのに。
通り過ぎてしまいそうな、白馬鑓ケ岳の山頂へも看板で何とか気づき、証拠写真を撮りに山頂へ。
あとは天狗山荘を目指します。
杓子岳を下ったあたりからガスと風で濡れてはきますが雨自体は止んでいるよう。
何とかこのままでと祈りつつガレガレの下りを下り、温泉分岐に到着。
あと20分ほどで到着のはず。
最後の登りと思われる(視界不良で何も見えない)登りを登りきったところでついに雷鳥発見。
1組のつがいでした。
なんとか写真におさめ少し癒されました。
この日歩いてきた稜線にはたくさんの花が咲いており、写真におさめたいところでしたが、悪天と疲れであまり余裕もなく黙々と歩いてしまいました。
それでも気持ちは癒され何とか最後の下りを下り、13時過ぎ、無事天狗山荘に到着。
歩いている途中、これで山小屋がなかったら遭難だなとふと頭をよぎっただけに、あたたかい山小屋に入った時には本当にホッとし、うれしく思いました。
そして、雨で外でくつろぐこともできず、この日もまた無駄とも思われるまったりした時間を過ごしました。
夕方には、雨は降ってはいましたが、少し視界が良くなり歩いているときには全く見えなかった白馬鑓ヶ岳を見ることができました。
25日
昨日から降り続いた雨は、途中少し止んでいる時間帯もありましたが、朝5時前に起きてもまだ雨音がしていました。
とりあえず様子を見ようと、自炊場でパンと練乳を入れた極甘抹茶オレで朝食。
雨はやむ気配もなく、3時間天気予報によっても9時が曇りとなっているだけであとは雨。
昨日からの雨で間違いなく岩場は濡れており、不帰へ向かうには危険と判断し、鑓温泉からのコースで下山することに決定。
こうなったらともかく鑓温泉に入って帰ろうと心に決め、身支度を整え6時20分小屋を出発。
まずは鑓温泉分岐まで登り返します。
雨は降っているものの昨日より少しは視界がいいのか、気持ちに余裕があるのか、昨日はあまり見れなかったお花がたくさん。
写真を撮りながら進みます。
疲れた体に少しの登りも大変に感じますが、なんとなくあとは降るだけという思いもありゆっくりと歩きます。
そして一登りしきったところに、ガスの中に雷鳥の親子が。
母親と雛4羽。
心癒されました。
稜線に出ると雨と風が少し感じましたが、温泉分岐まで来るとすぐに稜線から外れます。
ガレ場の下り。
見るからに激下りっていう感じです。
ガレ場の石は濡れて滑りやすくなっていますが、砂などは濡れてかえってしまり歩きやすい。
テンポよく降ります。
そしてあっという間に大出原。
ガスで視界は少ないですが、振り返ってみるとかなりの斜面にお花もたくさん。
晴れていればどれだけ奇麗だろうと思ってしまいました。
そこからもまたしばらくは淡々と下ります。
そして一息つくと、この先鎖場あり。ストックはしまいましょう。という看板。
一応、指示に従いストックは片付け先へ進みます。
そうはいっても大したことないんだろうと思っていましたが、何せ石が濡れているので結構緊張感のある鎖場でした。
ここで改めてキレットにはいかずに良かったと思いました。
いくつかの鎖場を超え少し進むと不意に小屋が現れました。
時間からするとまだまだ先だと思っていたのですが、かなりハイペースだったよう。
ともかくここで一息できるとほっとしました。
ここで時間は8時前。
この朝の中途半端な時間に温泉に入っている人はいないだろうと、キレットを諦めた時点で心に決めていた温泉に入ることに。
500円の入浴料を払い、誰も入っていないことを確認して素早く混浴露天風呂に入ることに。
高天原で露天風呂に入らず後悔し、再度入りなおした経験から後悔だけはしたくないと。
急いでお湯につかり、証拠写真を撮り、体をほぐし、そして素早く服を着て完了。
心置きなくゆっくり浸かるというのはさすがに無理でしたが、ともかく目標を達成でき大満足。
体もさっぱり。
ここから先の長い道のりも一瞬忘れてしまいました。
地図を見直すとここからコースタイムでまだ4時間近く。
あまりゆっくりもしていられないので、再度身支度を整え再出発。
自分の体からほのかに香る温泉の香りに満足しながらも、体の内側から温まったこともあり歩き出すとすぐに汗が。
雨が降ったりやんだりしているので雨具を着ておりなおさら暑い。
ここからは降りつつも微妙にアップダウンを繰り返し、激下りしてきて疲れた足にはかなりこたえる登りでした。
崩沢、落石沢といかにも落石がありそうな沢をトラバースし、沢にかけられた橋を渡り黙々と降ります。
そして今回最後の登りと思われる小日向のコルへ登り切り、休憩。
そして猿倉へ向け、ひたすら降ります。
道は間違えるはずのないような道ですが、水のない沢を歩いているような石がゴロゴロとした道をひたすら歩き、どんどん下り、だんだん川の音が大きくなってきて突然林道に飛び出しました。
あとは林道を歩き、猿倉へのショートカット(?)のような森の中を歩き何とか到着。
朝スタートした天狗山荘は約2,730m。
猿倉は、1,230m。一気に下った1,500mで足は疲れ果てていました。
帰りは車なので、ビールというわけにもいかないので、オールフリーでお疲れさまの乾杯。
荷物を整えバスを待ちます。
ここで前日、白馬大池から同じルートを歩き、白馬山荘で分かれた方とお会いししばしお話。
そして、時間になりバスに乗り込み、八方に向かいました。
車を回収し、白馬方面へ来たらいつも行く倉下の湯へ。
汗と疲れを流し、今年白馬へできた好日山荘へ。
山小屋で押してもらったスタンプを持参し、ステッカーをゲット。
最後に道の駅白馬でおそばをいただき、今回の山行は終了。
今回は、あこがれの不帰キレットを、と挑んだ山行でしたが、結果当初の目的は達成できませんでした。
ただ、今の自分の技術では悪天候の中、濡れた岩場を歩きとおせる自信がなかったのでコース変更という決断をしましたが、以前から一度は入りたいと思っていた鑓温泉にも入ることができ、今回の気象条件の中では、満足の山行となりました。
そして、またいつかリベンジしたいと思います。
おはようございます
天狗山荘に泊まったら、
道の駅白馬の10%割引券が貰えますが、
それは食事には利用できなかったんですか?
土産物を買うのに当方は割引券を使いました。
●yamaoka727 さん
コメントありがとうございます。
そうだったんですね
それは全然知りませんでした
ただ、私は「楽園信州ファンクラブ」なるものの会員になっており、道の駅白馬でお土産を購入した際、特典の紫米を少々いただきました
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