飯豊本山(ブドウ沢口から日帰り)
- GPS
- 09:53
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,138m
- 下り
- 2,131m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:21
iPhoneのGPSを利用してますが、どうも距離が長めに出るようです。昨年のLuskeさんの記録を参考にしてください。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
川入切合〜地蔵山は十分に刈り払いされている。道幅も広く快適。 五段山までの道は木の根が張りだしていない。 剣ヶ峰のスリル、小生は十二分に怖かった(個人差あるでしょうね)。 |
その他周辺情報 | 登山口脇の沢が身体を拭くのに便利。 |
写真
感想
帰宅は8時を回っていたが、明日土曜は天気に恵まれるとの予想。起床時間によって、行くヤマを決めることにして11時就寝。ちなみに、他の候補は、以東岳と磐梯山。
2時に起きることが出来たので、第一希望の飯豊本山を目指す。暑くなるかもしれないので、ハイドレーションに2L、ペットボトルは4本で4L持参。途中の切合小屋での水補給にも期待する。向かう先はブドウ沢口。林道開通から利用されるようになった道で、3年前の大日杉コースと比較してみよう。大いに参考にさせてもらった昨夏のLuskeさんのヤマレコによると、飯豊の登山口で最も標高が高いが長いとのこと。大日杉からの往復では膝を痛めたトラウマ(MRIで半月板損傷だったのでした)もあって、ブドウ沢の緩傾斜に期待する。
快調に飛ばして5時ちょうどに登山口到着。クルマは習志野ナンバーの2人組さんが先着、本山に1泊とのことだった。他にはいない。林道といえども立派な2車線の舗装路は路駐も大丈夫そうだ。リポDスーパー、強々打破を一気飲みしていざ出発。
五段山までは急だが、他の登山口に比べれば楽な方に思える。飯豊朝日にありがちな木の根が全く張りだしていない土の道で、登りは足の捻りや踏み外しの心配がなくテンポ良く行けた。反面、下りは足をかけるところがないためスリップ必発と思われ、濡れていればかなり降り辛いだろう。Luskeさんも相当苦労されていた。
五段山から先、剣が峰までは快適そのもの。雨天では酷いだろうが、フカフカで道幅広く、傾斜緩やか展望まずまずの道が続く。ところが剣が峰は、それまでの快適walkingから一転し、展望良すぎ、傾斜急。そして臆病者だから、行き帰りともに緊張を強いられた。
まだ小屋番さんが来ていない三国小屋で大休止。大日岳、雲海の会津盆地を眺めながらの休憩を摂った。主稜線はアップダウンを繰り返しつつ標高を稼ぎ、左右の展望で疲れが癒される。種蒔山に達すると一気に展望が開け、草履塚、本山、御鏡雪が眼前に広がった。興奮の余りスピードアップしたいところだが、両下腿が痙ったため道に座り込んだ。充分に休み、塩・水を補給して歩行再開。切合小屋でもしっかり休んで復活、あとは一気に本山まで上がった。無人の山頂では達成感も一入である。360度の雄大な景色をしばし独占させていただいた。以後、単独行の2人と言葉を交わしたり、写真を撮ってあげたり、山頂の社にお賽銭を投じて手を合わせたり(本山小屋脇の神社が閉まっていたので)。ゆっくりしたいところだが、時間がないのが日帰りの辛いところ。20分余りの滞在で下山した。
長丁場の下りだが日没までは降りられる計算から、切合までは花を愛でながらのスロー歩行である。ここは本当に花が良く咲いている。花の名前を知っていればもっと楽しいだろうにと悔やまれるのはいつものことだ。9時半には静まりかえっていた切合小屋は、13時には大賑わい。宿泊は既に満杯なのではと思えるくらいの人、人、人。そういえば、本山からの帰り道はかなりの人とすれ違った。本山小屋も満杯かもしれない。
ハイドレーションに水を補給して出発、三国小屋までも多くの人とすれ違うが、三国小屋は静かで、小屋番さんとしばし談笑。小屋番さんも新潟を2時に出てきたとのことだった。次は泊まってけ(勿論アルコール持参で)と勧められ、ぜひそうしたいと思いつつ小屋を離れる。
ヘトヘトの状態での剣が峰の下降は憂鬱だった。ストックを片付け気を引き締めてゆっくり終わらせる。岩場さえ終われば五段山まで急傾斜に悩まされることなし。五段山からの下りは後ろ向き歩行(土斜面の下りでは滑っても前向きに手を着けるし、下腿・足趾が楽なのです)を多用して、怪我なく駐車場に到着した。傍の沢水を浴びてさっぱりしてから、17時10分クルマを動かした。猛烈な眠気は、赤湯付近のセブンイレブンでコーヒーと眠々打破を摂取し一掃、無事帰宅できた。
さてこのコース、感想としては「長かった」に尽きる。大日杉、梶川、足の松などの尾根は飯豊名物の急登急下降が待っているが、こちらは緩やかで膝に優しかった。だが、距離はかなり伸びる。時間も少し延びることも考慮すべし。飯豊は、どのアプローチも甘くないことが再確認された。
今シーズンは石転び沢、朳差、そして本山と飯豊を愉しませてもらった(気づいたら3連続の飯豊特集でした)。飯豊連峰の魅力に取り憑かれてしまい、あれだけ疲れるのにまた行きたいと思うのは中毒みたいなもの。次はどこに行こうかと妄想が既に始まっている(笑)。
ブドウ沢口までの道路、しばらくは通行止めかと思ってましたが、
山形方面は開通したみたいですね。
今回、記録を拝見させて頂き初めて知りました。
情報ありがとうございます。
秋が近づき、飯豊に登りやすい季節になりました。
紅葉の時期に、また飯豊に行きたいと考えておりましたが、
その際の登山道にはブドウ沢口も候補に考えてみます
ところで、以前私が訪れた時は、トンネル手前に50台位停められそうな
広い駐車場があり、そこに駐車できましたが、今は利用できないのですか?
工事関係車両以外、立ち入り禁止になってしまったのでしょうか?
Luskeさんの記録大変参考になりました
ロングの前に、心の準備ができました(笑)
秋ですか〜、牛が岩山あたり、きれいでしょうね。
でもホント長かったです、このコース。脚に優しい印象なので、重い荷物の1泊の山行に適しているかなと感じました。ということで日帰り本山なら、微妙ですが大日杉に軍配でしょうか。
広い駐車場ですが、朝はロープが外されていましたが、夕方はマイクロバスが1台駐めてありロープは張られてました。簡単に外せそうな感じとは言え、やはり関係者用駐車場の扱いのようですね。飯豊朝日連峰の登山者情報でもそう記されていました。恐縮しますが、トンネルに向かう車線側に路駐がいいかと思います。見通しいいので安全でしょうし
solo-soloさん、おじゃまします。
飯豊の連投、お疲れ様でした。
いやいや、埼玉在住の私からしますと何とも羨ましい限りです…。
飯豊山と鳥海山は憧れの地ですが、今年はなんとか鳥海山にはお邪魔できました。
飯豊はかなり体力的にキツそう…、鳥海山はとにかく遠い…、
というイメージがあったので今年は先に鳥海山を、となりましたw
3連投のレコを拝見して、やっぱり飯豊はとても素晴らしい山のようですね。
稜線からは全方位に美しい風景が広がっている印象で、とても山深さを感じます。
腰や膝の調子が思わしくなく、来年以降になりますがぜひ行ってみたいです。
実は月山にお邪魔したとき、飯豊連峰の手前に見えた雄大な朝日連峰も『憧れの地リスト』に加わりました。
(ちなみに最初、それが飯豊連峰と勘違いしていてソロの男性に教えてもらいましたw)
朝日連峰もかなりキツそうですね…。
今年は紅葉の時期にもう1回くらいは東北にお邪魔したいです。
いつもgaiaさんの素晴らしい写真に感動しております。
埼玉から鳥海はかなり遠かったでしょう
足を運んでいただき感謝です。
gaiaさんにも、この東北が誇る二大山脈が持つ容易には近づけない深さ、登り切れば重厚でたおやかな主稜線の美しさをぜひ堪能してほしいものです。天気に恵まれないとマゾヒスティックな辛さだけが残ってしまうところではありますがね
そして何と言いましても、Gaiaさんの撮った飯豊朝日の写真をぜひ拝見させていただきたいですね。大いに期待しております
古寺鉱泉から大朝日往復なんか如何ですか?
はじめまして〜
コメントは始めてですが、いつもsolo-soloさんの山行記録楽しみにしてます。
solo-soloのこの山行記録を参考に飯豊日帰りに挑戦してみましたが、私の体力では残念ながら途中で撤退となってしまいました。
大日杉小屋から登った時は下りで膝が痛くて辛い思いをしたので、ブドウ沢から登るコースとても気持ちがよく、膝に優しくて気に入ってしまいました!
manimaniさん、こんばんは
manimaniさんも下りで膝をやられる方ですか?
小生、大日杉の下りで酷かった膝痛はトラウマになってまして、今ではガッチリタイツは必須アイテム、そしてストックに全幅の信頼をおいた下り方となっています。ストック頼みの降り方は危険なんですが、、、
それにしても、このコースは長い! ですよね。本山日帰りするには、大日杉の急勾配をとるか、ブドウ沢のロングをとるか、、、悩みどころです。
manimaniさんが情報載せてくれたように、あのトンネルを抜けた先に登山口ありますね。山と高原地図では駐車スペースがないとのことですが、このルートが本山への最短なので興味津々です。もしmanimaniさんがチャレンジした際には、ぜひ情報教えて下さい
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