読売新道再び!快晴の裏銀座〜水晶岳〜赤牛岳〜黒部ダム
- GPS
- 51:35
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,560m
- 下り
- 3,401m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:38
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:59
天候 | 3日間とも晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
七倉→高瀬ダム 指定タクシー 2200円。(4人相乗りで1人550円) 扇沢→七倉 タクシー6500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<高瀬ダム〜烏帽子小屋> ブナ立尾根で有名。ダム上の登山口から烏帽子小屋まで12等分されており、急登といわれるがテンポよく歩ける。 <烏帽子小屋〜野口五郎〜水晶小屋> いわゆる裏銀座。表銀座と比べて各段に人は少ない。東沢乗越から水晶小屋までがガレている。 <水晶小屋から赤牛岳> 水晶岳前後が岩ガレているので注意。ハイマツ帯と岩の道。ルートをそれると断崖になるので注意。途中、幅広のルートではケルンを忠実に辿る。ガスっていると迷いやすいので注意。 <赤牛岳から読売新道4/8まで。> ガレザレているので注意。景色は良い。 <読売新道4/8から奥黒部ヒュッテまで> 眺望無しの樹林帯。滑りやすい石と木の根の張りだしているルートが続くので嫌らしい。下りより登りにとりたい。最後は緩やかになる。 <奥黒部ヒュッテから黒部ダム> 黒部湖の縁歩きは基本的に梯子の連続。平の渡しの針の木谷側は船着場には待てるところはないので、時間が合わない場合は針の木谷へ上がって待った方がよい。 <その他注意事項> 水晶から奥黒部ヒュッテまでは水場無し。必要な水分は持っていくこと。 人に会うことは殆ど無いので、全て自己責任で。 |
その他周辺情報 | 高瀬館でも温泉に入れる。良い温泉であるが温度が高くて熱い。 |
写真
感想
お盆の休みを返上したので、月曜日に休みを取っていた。
どこに行こうか?
先週の敬老の日の3連休の混雑ぶりに辟易していた妻が、「どっちみちテントで行けないのであれば、小屋泊まり2泊で読売新道にまた行きたい。」と言う。
前回は登った読売新道であるが、今度は下りにとり、高瀬ダムから入って、初日に水晶、2日目に平の小屋に泊まればよいという。
何度も歩いている裏銀座であるが、初日にいきなり水晶まで行くのは初めて。が、まあこれまでのコースタイムから行けるであろうと判断。2日目も奥黒部にせず、平の小屋までにすると長いが、後がラク。
懸念は水晶小屋の混雑。水晶は非常に小さな小屋であるし、テン場も無いので、「読売新道を通る場合以外は、基本的に通過のみとし、宿泊しない」ことに決めている。
妻が予約の電話を入れてみたところ、なんと「すいています。」との返事が!俄かには信じがたいがすいているに越したことは無いので、決行する。問題は七倉ダムまでのゲートが、9月は6時半を過ぎないと開かないことである。まあブナ立尾根を3時間以内で登って烏帽子に着けば、15時前までには到着できるであろう。
ということで七倉ダムに朝5時半に到着。先客が15名程いたが、6時半にタクシーが6台来て、先頭から4人ずつ相乗りして乗り込み、無事、第一陣のタクシーで高瀬ダム到着。
ブナ立尾根は12等分された標識がついている尾根。
例によって妻がスゴイ勢いで飛ばしていってしまったが、この秋は熊の出没率が高いと聞いてビビっていた妻は、今回は標識ごとに待っていてくれた。実は前日「クマ対策スプレーを買ってきて」と指示され、大枚12,000円をはたいて購入したクマ避けスプレーを自分が持参していたのである。
途中やや紅葉し始めているところを通り、稜線の山並みが見えるとテンションアップ!
幸い熊に遭うこともなく、ブナ立尾根を登って烏帽子小屋到着。高瀬ダムから2時間50分であり、これなら水晶まで大丈夫とまずは一安心。
烏帽子小屋でいつものようにコーラを買い、明日歩く向かい側の赤牛岳の稜線を見ながら野口五郎岳へ向かう。
ここから妻はペースが合うらしい単独男性とお喋りしながらどんどん先に行ってしまったので、置き去りにされてしまった・・・
が、まあ稜線上なのでずっと姿は見えているからいいか。
振り返れば針の木、蓮華、白馬や剱立山がクリアに見え、槍ヶ岳も姿を現して飽きない眺め。
野口五郎に到着したら先着していた妻がみかん缶を買っていてくれたので、みかん缶にかぶりついて食べてしまった。
野口五郎小屋は実に好きな小屋で、また泊まりたいところであるが、今日はここで休憩して先に進む。
野口五郎岳山頂からは360度の展望。素晴らしい展望を満喫。
ここから水晶小屋までの稜線歩きでは誰にも会わずに貸切であった。
天気はますますよくなってきて水晶岳が輝く。東沢乗越からはガレた茶色の岩場を登り、水晶小屋到着!14時20分と早く着けて良かった。
後は水晶小屋や小屋前のベンチで景色を見ながらのんびりまったり。
寒いがストーブの前は暖かく、コーヒーを飲んでくつろぐ。
水晶小屋は2007年にヘリ事故で建て替えられて収容人数も少しは増えたが、依然定員30名の小さい小屋で、夕飯はカレー。
この日は結局、宿泊客は11名のみでゆったりであった。
日の入りは、雲海が紅く染まって綺麗であった。そして夜は満天の星空が綺麗であった。
翌日。奥黒部ヒュッテまでなら急ぐことは無いが、渡し船の時間を考えると平の小屋まで進みたい。14時20分の次は17時20分と3時間も間があるので、14時20分の船に乗るには、逆算して4時半に出発とする。
夜明け前の山影がクッキリで今日はいい天気になりそうだ。
水晶岳山頂で日の出を待つ。
東の空が赤く染まり、槍ヶ岳の上も赤くなり、素晴らしい朝になった。
輝く薬師岳、赤牛への稜線・・・。
そして、快晴の稜線を赤牛へ向かう。右を見ても左を見ても素晴らしい景色であり、景色に見とれて足が止まってしまって前に進まない。
前回歩いた時より格段にいい景色の中、誰にも会わず二人だけの貸切で、最高の贅沢!
そして二度目の赤牛岳山頂!最高の景色を楽しみながら、朝ごはん。
素晴らしい景色を楽しんだ後は、読売新道を下る。
読売新道は、奥黒部ヒュッテまで8等分になっており、最初は岩ガレの稜線だが下半分の4/8から下は展望が無くなる。そこまでは、剱立山や黒部ダム、針の木などの眺望を楽しみながら下っていく。
4/8で休憩して眺望を目に焼き付ける。
4/8から3/8までが一番滑りやすい石と木の根の連続する悪路。
最後の切り立ったロープを下りれば、1/8。道が平坦になってくれば奥黒部ヒュッテも近い。
奥黒部ヒュッテでコーラを楽しみにしていたが、全て売切れでビールしかなかった。が、冷たい水をお伴にベンチで食事にする。
ここまで来てしまえば、後は平の渡しまで、前回1時間半で歩いているので、2時間見れば余裕。渡しまでずっと梯子の連続であるが、余裕を持ってのんびり歩く。前回より梯子がしっかりしたものに架け替えられていた。平の渡しのこちら側は、殆ど平な場所の無い斜面なので、早く着きすぎても待つところがないし、急がなくてもよい。
平の渡しには13時40分過ぎに到着。日が燦々と照るので、妻は傘をさして日よけにして船を待つ。
向こう側からは双眼鏡で人がいるのを確認するとのことで、向こう側からの乗船客がおらず、対岸に人もいない場合は船が出ないこともあるとのことで心配性の妻は、「双眼鏡に写らなかったら大変!3時間待つことになっちゃう」と行ったり来たりしていた。「平の小屋に予約入れたときに、14時20分の船に乗ります、って言ってあったから大丈夫だと思うけど」と言いつつ落ち着かない様子であったが、無事、向こう側から船が動き出した。ただ、湖の途中で止まってしまい、どうやら釣りを始めた感じで、釣り舟??などと危ぶんでいたが、動き出して到着。やれやれ。
きらきら光る湖面を船で対岸へ。
平の小屋に泊まるのは2年ぶりか?登山客より釣人の多い小屋である。
今回も12人の宿泊客のうち大半が釣の方であり、女性は妻だけであった。
妻だけ女性ということで、3部屋のうち1部屋を2人だけの貸切で使わせてもらえたので非常にありがたかった。
薪ストーブの傍で本を読んでまったりしていたが、小屋のいたずら犬「ももちゃん」が妻の手袋をかっさらい、口にくわえて絶対に放そうとせず、小屋のご主人の説得にも屈さず、約15分間手袋は「ももちゃん」にもみくちゃにされていた。どうやらお客さんの手袋をいたずらするのが好きらしく、これまで何人も手袋を盗られたとのこと。(女性が狙われやすいらしい)また、コンタクトレンズケースなども持ち去って畑に埋めてしまったこともあるという大変いたずら好きな「ももちゃん」であった。
手袋はようやくご主人が取り返して下さったが、ももちゃんの涎まみれになってしまった。まあ、破かれずにすんで良かった。
夜は釣のおじさんたちと談笑。釣は全然やらないが、話を聞いてるだけで楽しかった。
翌朝。今日は全然急がないのでゆったりとたっぷり朝食を食べ、ゆるゆると黒部ダムへ。ここからは何度も歩いているところであるが、くろよんロッジまで3時間、誰にも会わなかった。今日も快晴。
光る湖面と針の木岳の稜線を見ながら時折梯子を上下してダムへ向かう。
くろよんロッジでいつもの如く自販機でジュースを買い、ダムへ。
好天ということで、ダムは物凄い人出で賑わっていた。今日のアルペンルートは最高だ。素晴らしい景色が望める。
が、この2日間、ずっと人に会わなかったので、いきなり大量の観光客に会うと慣れない・・・。
トロリーバスは出口に一番近い場所に座り、扇沢でタクシー乗場に突進して、タクシーをGETして七倉ダムへ戻り、山行終了。
毎度寄る大町温泉の「薬師の湯」で汗を流してさっぱりし、仁科三湖をドライブしながらお昼は白馬に出て、いつもの蕎麦屋「膳」で、美味しいお蕎麦を食べる。で、夜は妻の大好きなフレンチを満喫。
終わってみれば、先週の3連休より今週の方がより天気が良かった。
しかも格段に空いていた。小屋もガラすきであったし、殆ど山行中人に会うこともなく、特に野口五郎岳から翌日の赤牛岳までの長い稜線では本当に一人にも会わずに貸切で歩けたので、最高に贅沢であった。
前回は真夏の猛暑に登った読売新道。シブいルートであるが、槍穂や後立山のように取り付きやすいルートではないが、また再訪したいと思った。
因みに読売新道を登りに使った時のレコ(2010年8月)はこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-286286.html
快晴ゲット
今年Oちゃんと行こうと計画してたけど、天候不順で流したコースです。
(逆回りだけど)
例年行けたら行ってみます。
ももちゃんのよだれまみれ・・・
こっちは人間のヨダレまみれで働いてましたよ〜〜〜
ある意味モテ期な3日間だった〜〜〜〜
読売新道は逆回りで登りにとった時の方が、後で視界が開けるという点では良かったかもしれません。ただ、前回より今回の方が格段に天気は良かったので感じ方が違い、どちらがいいのか悩むとこですね!
黒部湖のヘリは、姐さんの嫌いな丸木梯子が連続しますのでご注意を。
「ももちゃん」に軍手を破かれて、代わりの軍手をもらって帰った釣や沢ヤの方は数知れずおられるらしいです。
今回ご主人は、「もも!それは、いつもの安い軍手と違う手袋なんだからおとなしく返しなさい!」と、しきりに説得してました
素晴らしい晴天に、相変わらず恐ろしい過激ルートを
行かれてますね〜 姉さんが悔しがってるかと・・・・
読売新道ですか〜私は控えさせて頂きますよ。
鷲羽岳、水晶は行きたいと思いますが、無難ルートで
行きます〜
それにしても紅葉が進んでますね。
あと少しの我慢だな
読売新道、4年前より整備具合が進んだ気がします。
前はもっとヤブヤブしてましたが、今はちょっと道の悪い普通の登山道といった感じですので、carolさんもぜひこちらから
水を大量に背負って行けば大丈夫ですよ
鷲羽、水晶ともいい山ですよね。
我々は鷲羽岳とはすさまじく相性が良く、過去8回位行ってますが、全てピーカンという記録が続いてます。いつまで更新できるか??
紅葉は、進んでましたが、今年は少し霜にやられてる感じがしました。少しくすみ気味になるかもしれませんね・・・。
ブナ立、3時間切りですか。。水晶まで一気にね。
これでは、ご一緒して歩くことはないものと思いますが、
どっかですれ違いたいものですね。
いい天気でいい山旅、お疲れ様でした。
devilmanさん、こんばんは。
本当は野口五郎に今年も泊まりたかったのですが、読売新道に行くには一気に水晶まで行きたかったので、立ち寄りのみとなってしまいました。
来年またゆっくり泊まらせてもらおうと思います
野口五郎のテン場が復活すれば、ここももっと賑わうのでしょうが、今の静かな野口五郎はやはりこのまま静かな良い場所でいて欲しいと思います。
またもや驚かされました
ここまでくると悔ち〜〜
我々が8月に歩こうとしていたコースと一部かぶっているのでどんだけ高速かよ〜くわかり尚更びっくり
リニヤモーターカー並みと断言いたします
それにしても3日間晴れ で素晴らしいですね〜
うちも来年は是非この辺りを歩いてみたいです。
悔ち〜けど、奥様の山盛りの笑顔 で癒されたので許して差し上げます
お疲れ様でした〜
悔ちがらせて申し訳ありません
お天気はほんとのこと言って先週よりずっと良かったです。
同じところばかり行ってしまいますが、何度歩いてもいいところはいいですよね。
今回は野口五郎山頂から赤牛岳山頂まで、稜線上を歩いている間は一人にも会わなかったという完全貸切でしたので、気分は最高でした
来年ぜひぜひ。雲の平や高天原もいいですし、どこを歩いても本当に楽しいところです。
始めまして。
9月22日の朝平の小屋前で会っている、というか僕が外のベンチにいてお二人が小屋のおかみさんに送られてダム方面に出発する所を後ろから眺めていたと思います。
「ゆったりと出発」の写真の中に僕のザックが写っていると思われます。良く見ると僕の帽子も見えているような。
僕はあの時、早朝奥黒部ヒュッテを出て、6:20の一番船で渡って来て平の小屋に着いたところでした。水晶から赤牛、読売新道を時間差はありますが同じ日に歩いていたようですね。前後の日も含めて天気に恵まれて良かったですよね。
Nishidenさん、初めまして。
ベンチにいらした方ですよね、憶えてます。
妻が、「あの方、奥黒部から6時の渡し船でいらしたんだと思うよ」と言ってました。確かに言われみれば、平の小屋泊まりの方は全員朝食も頼んでいました・・・。
本当にお天気には恵まれて素晴らしい景色を楽しむことができました。
雲の平から奥黒部まで一気にいらしたんですね
それに、富山在住でいらっしゃるとは山ノボラーとしては羨ましい限り・・・。
我々も北アにはよく訪れておりますので、またお会いしましたらぜひお声がけ下さい。
コメントありがとうござました。
Pengin22さん、こんばんは〜
読売新道を下りバージョン、お疲れ様です。天気も良く、景色もすごく綺麗ですね。とくに水晶の幻想的な雲海、すばらしいです。
一日目でバカ登りを登り、水晶までですか、すごいですね。私はいつもバテて、烏帽子ギブアップし、ここでテントのパターンばかり。水晶小屋っていつも混雑して泊まることができないのですが、予約などしたのでしょうか?
また楽しいレコ楽しみにしてます。
亀レスですみません
烏帽子のテン場はすごくいいですよね。
何回でも泊まりたいテン場だと思います。
水晶小屋ですが、予約しました。
予約した時点で、「今日の予約は4人しか入っていません」と言われて速攻で行くことを決めました。最終的には予約なしの方を含めて12名位でしたが。。
読売新道を通る時以外は、三俣か野口五郎に泊まるのがよいかと思います。
コメントありがとうございました。
ペンさんお晩です♫
高瀬ダムから初日に水晶小屋まで行けます?
野口五郎で普通の人はいっぱいいっぱいなのに…
この奥まった山域って静かでいいですよね
読売新道は「行きたい」ルートの上位に常にあるんですが
中々歩を進めないでいます
黒部ダムを横切る御船で渡るこのルート
勉強になります
来年以降のバイブルに採っておきますね(^^ゞ
奥まったところ感、は確かにたっぷりあります
とても静かでいいところです。
読売新道を真夏に登った時、もうここは歩かなくてもよいかと思ったのですが、ちょっと時間が経つとまた行ってもいいかなと思ってしまいますね。
静かなよいルートですので、来年以降ぜひ。
ブナ立尾根ですれ違った者です。
すれ違った後に「今の人どこかで見た気が・・・」と思い、あ!!と
なりました。「いつも拝見してます」と声掛ければ良かった・・・。
それにしても初日に水晶小屋までとはスゴイですね。もしまたどこかで
会う事がありましたら、今度こそちゃんと挨拶したいと思います。
またレコ楽しみにしていますね。
こちらこそ初めまして。
ブナ立尾根ですれ違っていたのですね。
いつも拝見して頂いているとは恐縮です。
お天気よくて良かったですよね。
次回はぜひお声がけ下さい。
自分は人見知りですが、妻が元気にお話させていただくと思います
コメントありがとうございました。
興味がある山域で、ふむふむと読みながらコースタイムを確認したら…
ぎょえー _| ̄|○
全然参考になりません。
4日位かけて行こうかな?
すみません、
コメントに気づくのがたいへん遅くなりました
とても魅力のあるコースですので、ぜひ行かれてください。
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