双六・三俣蓮華・鷲羽・雲ノ平・黒部五郎(新穂高起点で周回)
- GPS
- 104:00
- 距離
- 61.2km
- 登り
- 4,614m
- 下り
- 4,602m
コースタイム
9/21(日) 双六小屋(6:08発)→双六岳山頂(2860m・7:40着)→(稜線ルート)→三俣蓮華岳山頂(2841m・9:30着)→三俣山荘(10:18着45発)→鷲羽岳山頂(2924m・12:38着)→ワリモ岳北分岐(14:00着)→岩苔乗越(14:22着)→祖父岳山頂(2825m・15:13発)→雲ノ平山荘(16:30着・泊)
9/22(月) 雲ノ平山荘(7:02発)→祖母岳(アルプス庭園・7:29着)→アラスカ庭園(8:32着51発)→薬師沢小屋(11:02着38発)→太郎平小屋(14:58着・泊)
9/23(火) 太郎平小屋(5:39発)→北ノ俣岳山頂(2661m・8:23着9:03発)→黒部五郎岳山頂(2839m・13:22着50発)→(カールルート)→黒部五郎小舎(16:08着・泊)→
9/24(水) 黒部五郎小舎(5:58発)→三俣蓮華岳山頂(2841m・8:30着)→(巻道ルート)→双六小屋(10:40着11:07発)→弓折乗越(12:16着)→鏡平山荘(13:02着26発着)→シシウドヶ原(14:09着)→秩父沢(15:03着)→小池新道登山口(15:48着)→わさび平小屋(16:07着)→新穂高深山荘前市営無料P(17:24着)
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝、霜の降りた木道でのスリップに注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
9/20
夜半の2時半頃、深山荘前市営無料Pに到着するとすでに「満車」の表示が・・・それでも若い誘導員の指示に従って何とか駐車。その場所がどうも深山荘宿泊者用駐車スペースのような感じがしたので念押しすると「ここで大丈夫です」との返事。ところがこれがやはり間違いで、明け方に年配の警備員に移動を頼まれる。「若いバイトの間違いですいません。何とか無料スペースに駐車できる場所を確保したので移動して下さい」との事で移動。若いバイトのあんちゃんの間違いのおかげで何とか無料Pに駐車できました。あとで小屋で聞いたところでは登山指導センターまで徒歩約40分の鍋平園地Pに誘導された人もいたようです。
こういう事を書くのも何ですが、後続の仲間のクルマのための場所取り目的でクルマを変な向きで停めたり、駐車スペースにテントを張ったりする人が散見されます。非常にアンフェアでズルイ感じがします。こういう事をする人に限って「なら、花見の場所取りも悪いのかよ?あれも後から来る人のために場所取ってるんだよな?」などと屁理屈をこねます。現状、こういう行為が花見の場所取りほどの社会的認知を受けているとは私には思えません。やめて頂きたいものです。
閑話休題。
思っていたより暑く、大汗をかきながら小池新道を上がっていく。天気は概ね晴れでしたが鏡平では残念ながら槍の穂先にはちょうどガスが掛っていました。今回も「鏡池に姿を映す槍ヶ岳」の写真は撮る事が出来ませんでした。。。飛び石連休の初日、月曜日に有給を取って4連休にしている方も多いのか、双六小屋はそれなりに混んでいましたが一人布団一枚を確保出来ました。
9/21
朝から快晴。素晴らしい展望が得られる。以前にもこの日と同じ行程を歩いた事があるのですが、余りの好展望に行程は遅れがち。結局、雲ノ平山荘には16:30着。あわよくば、と思っていた水晶岳も三俣山荘で水晶小屋の予約状況を聞いてみるとすでに満杯との事で今回もあきらめました。。。
私のような足の遅い者には水晶小屋があてに出来ないとなると、水晶岳は行程的に登りにくい山です。双六小屋で夕食時相席になった独行男性は「今回は水晶一本に目標を絞って三俣山荘から水晶ピストンする」。また、別の若い独行女性は双六から稜線を通らずに黒部源流石標のある地点を経由して岩苔乗越にザックをデポ、そこから水晶ピストンした、との事。皆さん、水晶小屋を当てにせず色々工夫されているようです。次回はこれらの話を参考にしたいと思った次第です。(参考にはなるが、足の遅い私には無理があるなぁ〜)
ちなみにこの日山荘で同室だった独行男性は奥黒部ヒュッテから一日で雲ノ平山荘まで来た、との事。とてもじゃないが私にはマネできん。。。
夕食はやっぱり前回と同じ石狩鍋。作る時にゴミが余り出ないんだとか。前述の奥黒部ヒュッテからの独行男性、岩苔乗越から水晶ピストンの独行女性と石狩鍋を頂く。夕食後、伊藤正一翁著「黒部の山賊」に登場する「山賊」達の古い写真や2010年に山荘を改築した際の写真のスライドショーがあり、多くの宿泊者が見入っていました。鳥打帽をかぶった管理人さんの趣味なのか、ジャズが流れ、他の山小屋にはない雰囲気です。。。
9/22
この日も朝から快晴。雲ノ平のアラスカ庭園〜太郎平小屋は今まで歩いたことがない行程です。そもそも今回の山行の目的の一つがこの区間を歩く事。どうもこの区間を歩いた事がないままにすると、一筆書きの一部が欠けているような気がする。。。木道北端から薬師沢小屋までの急下降は、展望のない樹林帯の中を行くものでしたが、薬師沢小屋から太郎平小屋までの登りになると展望も開け、好天もあって楽しく歩くことが出来ました。
9/23
太郎平小屋〜黒部五郎小舎は2012年8月に立山室堂から新穂高温泉まで歩いた時に通っていますが、その時は悪天候のためまったく展望が効かず、「苦しいだけで何も印象に残らなかった」の典型でしたので、まあ初めて歩くようなものです。元々妹が「とてもいいよ〜」と勧めてくれたコースで今回の山行のメインです。。。
この日も朝から好天。おまけに飛び石連休の最終日で下山する人が多く、稜線を歩く登山者も少なかったようです。明るく開けた静かな尾根を、これ以上はないとも思える好展望を得て歩く事が出来ました。
途中で追い抜かされた独行男性(黒部五郎をピストンして今日中に折立まで下山したい、との事でした)と山頂直下ですれ違い、誰もいない黒部五郎の山頂に到着したのは13:22。山頂滞在時間は約30分ほどでしたが、大展望を独り占めする事が出来ました。
黒部五郎小舎へはカールルート。ここも前回ろくに視界が効かなかったので初見と同様です。奇岩巨岩がゴロゴロするカールは見どころが多く、写真を撮るのに時間を取られ、小屋への到着は16:08。結局、悪天候に苦労した前回よりも時間がかかっています。まあ、好天で写真撮影とかに時間を取られたから仕方ないか・・・
この日の宿泊者は私を含め5人。そのうち一人の男性はなんと、この日一日で新穂高を出発し、鷲羽、水晶に登りここまで来たというから驚きです。おまけに明日は黒部五郎ピストンして新穂高に下山予定だというから、足の遅い私には信じられない話です。。。どうも今回の山行では健脚の方と出会う機会が多く、自分の山歩きがユルユルではないのか?と思わされた次第です。(もっとも、それが悪い事だとは思いませんが)
日没後、小屋の外でタバコを吸いながら「明日はどうするかな?」などと考えていると暗闇の中で何か光った気がする。。。ヘッドランプ?いや、星か?ヘッドランプならこの暗闇の中、小屋に向かっている登山者がいるという事です。話を聞きつけた前述の健脚登山者も出てきて「何か、いま光りましたね」。その内小屋の方も出てきましたが小屋の方がいる間は何も光りませんでした。。。
結局、翌朝小屋の方に聞いてもあれから誰も来なかった、との事。「夜中に来て黙ってテン場にテント張って、払いは翌朝、って人もいますからね」
9/24
この日は台風の接近で午後から雨の予報。もともと今回の山行は、8月に転勤になったおかげで夏期休暇が今の時期にずれ込んだ為、日程にはまだ余裕がある。。。昨晩、小屋で「9月の3連休、槍の方から槍の穂先まで往復5時間、槍ヶ岳山荘のトイレの待ち時間1時間だった」という話が出たが、今日から世間一般は平日、夏のハイシーズンをはずしたおかげで小屋も今なら空いているハズ。。。でも台風のことを考えると今日中に下山する方がいいかな?などど考えているうちに出発が遅れ、小屋を出たのは私が一番最後、5:58発となりました。
樹林帯を登りきり、稜線に乗ったあたりで昨日の健脚登山者に追いつかれる。話を聞いてみると朝3時に小屋を出て黒部五郎ピストンしてきた、との事。結局私が小屋でゆっくりしている間にこの方は黒部五郎ピストンしてきたのか。。。もう何だか自分の足の遅さにガックシです・・・さらに彼曰く「昨晩、何か光ったという事があったでしょう?今日、自分の前を歩いている人がいたんで『どこから来たんですか?』と聞いたんですよ。そしたら『昨晩、水当たりで具合が悪くなり動けなくなったので山中でビバークした』と言うんで小屋まで送っていきましたよ」との事。カールから小屋に向かう樹林帯あたりの話らしい。もう、二度びっくりです。
こんな事ならもっと確信を持って小屋の方に言えばよかった、あれはやっぱりヘッドランプの光だったんだ、たまたま大事には至らなかったから良かったものの、もっと寒い時期なら?大雨が降っていたら?あるいは、と反省しきりです。
健脚登山者に別れを告げ(追い抜かれ)、彼の熊鈴の音がすごい速さで遠ざかっていくのを聞きながら稜線を三俣蓮華岳に向かい、蓮華山頂には8:30着。このタイムは私にしてみれば上出来のタイムですが、実際のところ調子は今ひとつで双六小屋には巻道ルートを行く事にしました。そして、もうこの頃には今日新穂高まで下山しよう、と決めました。今日双六小屋泊で天候の様子を見て、明日晴れたら槍に向かう、という事も考えましたが台風の影響が一日で済むとは限らない。。。
双六小屋には10:40着。ここでコーヒーを頂き、黒部五郎小舎で同宿だった年配独行登山者と再会。この方は「『毎日が日曜日』の身分なのでここに滞留する」との事。羨ましい限りです。
鏡平山荘で雨が本格的に降り始め、レインウェアを着込んで下山開始。同じく下山するという独行男性が先発、結局、わさび平小屋まで誰にも会いませんでした。(わさび平で会った方は、笠新道を途中まで登ったが、撤退して来たそうです)
比較的長期の山行から下山する時はいつもそうなのですが、山を降りるのがイヤと言うか、後ろ髪を引かれると言うか、そんな気持ちがします・・・
新穂高の駐車場には17:24着。誰もいないガラガラの駐車場でもう一度山の方向を見やり、「また来るぞ!」と思いながら今回の山行を終えました。。。
(ちなみに18:30営業終了の「ひがくの湯」に入ったのが18:00、そのあと平湯で開いている土産物店を探し回って会社用土産を買い求め、台風で大雨の高速道路を走って家に帰着したのは2時近く・・・カーナビが古いので高山ICまでが大変だった。。。orz)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する