念願の奥又白池から5・6のコルを経由して、涸沢でのんびりと
- GPS
- 14:38
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 1,917m
- 下り
- 1,905m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:20
天候 | 両日共に快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡バスターミナル下の第3駐車場に車を止める。1日500円です。 ここからは、バスで上高地へ。往復2050円です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ポストは、沢渡バスターミナルにありましたので、ここで提出しました。 <中畠新道分岐〜奥又白池> 中畠新道分岐から、松高ルンゼからっも行けますが、その横にある尾根から取り つきます。岩場に緑色のプレートが付いていますので、それが取付きの目印となり ます。いきなりの急登で始まり、所々で息抜きができる傾斜が緩い箇所もあります が、基本は急登が延々と続きます。尾根沿いのルートからルンゼ沿いのルートに 変わり、視界が開けてくると間もなく分岐がありますので、ここを左へ。正面に 見える稜線の先が目的地の奥又白池です。踏み跡はしっかりとありますが、基本の 三点指示は必須です。 <奥又白池〜5・6のコル〜涸沢> 登ってきたルートを一旦下り、先程の分岐を左へ進みます。この季節だからこそ だとは思いますが、木々の葉が落ちて踏み跡はかなり明瞭。ナナカマドの木々の間 を抜ける箇所にはピンクのテープが付いています。ルンゼまで下るかなり急な箇所 があり、ここは緊張しながら下降。この先、ルンゼをトラバースしますが、よく 見るとマークがありますが、安全を考えて早めに対岸にトラバースし、急登を上る と右手の尾根に取り付く踏み跡に出合います。しばらくは尾根沿いに急登を登り、 岩壁に突き当たりますので、左にトラバースして5mほどの急な岩場の登りとなり、 ここも緊張した箇所。しばらく尾根沿いに進むと噂のトラバースが待ち構えている。 た確かに右側は切れ落ちているが、思ったほどではない。後は、5・6のコルに向けて 踏み跡をたどるだけ。コルに飛び出ると大展望が待ち構えている。5峰の岩壁は昨年 登ったばかりで懐かしく、もう一度登ってみたいものだ。後は涸沢に向けて岩場を 下るだけだが、途中からはルートも不明瞭となり、とにかく下を目指して下るのみ。 浮き石はあるが何となく解るので、歩き易そうなルートを選択する。 <屏風のコル〜耳〜頭> 踏み跡はしっかりして、屏風の耳の手前に急な岩場があります。耳と言うだけ あって、双耳峰となっていて、ここまでは普通に来ることができますが、その先の 屏風の頭まで、コルまでの下りがかなりシビアです。山頂からは2通りのルートが あり、頭に向かって右のルートはハイマツのトンネルを這わなければ進めないような コースで、軍手とヘルメットは必須。左側のルートは、かなり急な上に左側が切れ 落ちていて、手掛かりはハイマツのみとなりますので、枝がしっかりとしているか 確認しながら後ろ向きに慎重に降りましょう。コルから先、頭まではハイマツで 足元が見難くなっているところもありますが、普通の岩稜歩きです。頭からは、 耳からでも味わえない絶景が待ち構えています。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、竜島温泉せせらぎの湯へ。 510円と安価ですが、お湯はツルツルの気持ちのいいお湯です。 |
写真
感想
最近、終末にかけての出張が続いて思うように休みが取れず、これからも続くで
あろう出張の合間に休みをいただき、毎年恒例となっている秋のソロ山行に行って
きました。
当初は白根三山を歩く計画を立てていたが、会社の始業前のコーヒータイムに
同好会のメンバーと話をしていた時に、『涸沢で紅葉』という言葉に思わず反応して
しまい、山行先を急遽変更。南アルプスをやめた理由の一つには、バスのスタートが
8時とかなり遅く、回りたいコースを歩くにはかなりハードになりそうだったことが
理由のひとつである。かたや、平日といってもこの時期の涸沢は激混みは目に見えて
いる。ならばということで、激混みも気にならないテント泊で行くことに。キャンプ
程度のソロテント泊は何度も経験しているが、山歩きをしながらのソロテント泊は
今回が初めて。久しぶりにグレゴリーのザックZ65を引っ張り出して荷物を詰める。
ヘルメットに多少のシュリンゲとカラビナを入れても余裕で入り、水と食料を入れて
13kgに納めることができた。
前夜、沢渡出前の道の駅『風穴の里』で車中泊をし、ここで水を調達して沢渡バス
ターミナルへ。こちらのバスも始発が5時40分と普段よりかなり遅い出発だ。上高地
には6時10分に到着し、準備運動をして出発。明神まではかなりいいペースで歩く
ことができたので、休憩は入れずにそのまま徳澤へ。以前から気になっていた、
ブルーベリーチーズケーキは残念ながら売り切れ。帰りに食べれることを期待して、
最初の目的地の奥又白池を目指す。新村橋を渡り林道を進むと分岐があるが、ここ
には道標がなかったため、迷わず右の広い道を進むが、やがて川を渡る仮設橋が見え
て来たので地図を確認すると、いきなりのルートミスのようだ。先程の分岐まで戻る
と、後続の方もこちらに向かってきて、この方達もルートミスする直前だった。その
先、慰霊碑が並んでいるところがあったが、ここにあるはずの『ナイロンザイル事件
の原点の碑』のプレートがなくなっている。中畠新道分岐から先は急登の連続で、
奥又白池手前まで続く。奥又白池は何とも言えない時間が止まったような空間。時間
が経つのも忘れてのんびりとしてしまいました。ここで泊まっても良いとは思いまし
たが、やっぱりビールで乾杯したくなり、5・6のコル経由で涸沢へ。踏み跡は明瞭
だが、ガレ場では落石が怖いので、長時間停滞しないようにルートを選択しながら
進む。涸沢に到着してテントを設営後は、お目当てのビールで乾杯。思わず、2杯も
いただいてしまい、夕食後はバタンキュー。夕方はガスが降りてきて星空を期待して
いなかったが、夜中に目覚めて外を見ると月明が明るすぎて星があまり見えずに少し
残念ではあったが、テントから顔だけを出して夜空を楽しむ。
翌朝、モルゲンロートを期待するも肝心な時に陽が遮られたようで、全く赤くなる
ことなく朝のショーは終了。早々にテントを片付けて下山を開始する。屏風のコル
までは危険箇所もあるが、昨日のことを考えるとほんの序の口。屏風のコルから耳
までは特に危険箇所もないが、頭に向かう最初の下りは右のハイマツ帯から下り、
登りで反対側から登ることをお勧めします。頭からの絶景は、ここからでしか味わえ
ない絶景が。もっとのんびりとしたかったが、荷物をデポしてきてしまったため、
水の補給もできず、早々にコルに戻る。ここからは急な下りとトラバースが待ち構え
ている。中畠新道分岐まで戻り、徳澤のブルーベリーチーズケーキ目指して下るも、
この日も売り切れ。これは来年への持越しということで、もう一つ食べたかった
野沢菜チャーハンを食べる。想像通りの味で、これも今後の定番となりそうだが、
10時から14時までの時間限定料理のため、この時間にここに来ることができるかが
最大の課題だ。家へのお土産にブルーベリージャムを購入し、上高地へ。最近のTV
番組で徳澤も紹介され出したため、かなりの観光客の方がみえていたが、明神まで
来ると完全に観光地化している。上高地は言わずと知れた状態なので、写真だけ撮影
してバスターミナルへ。
念願だった奥又白池とそこから5・6のコルへのルート。そして屏風の頭と徳澤と
涸沢を繋ぐルートを、快晴の中、ピークを踏まずにのんびりと歩くことができて
いい思い出となりました。そろそろ残った西穂から奥穂へのルートへ行きたいな。
奥又に5・6、涸沢に屏風と正に満喫ですね。
奧又からの前穂東壁見てみたい!それと屏風の頭からの絶景、あれは忘れられんですね。お疲れ様でした。
西穂から奧穂をやって、飛騨尾根そして天狗のコルから岳沢へなんてのもいいかな。
tokageさん、こんにちは
この辺りを思いっきり満喫することができました。
やっぱ、ここから見る前穂東壁の大迫力は言いようがありません。
是非、行って見て下さい。やめられませんよ。
お疲れ様でした。
当初心配された週末の天気、真逆と言っていいほどの快晴でしたね
しかも良いルート、僕もいつかトレースしたくなりました。
テント泊で13圓任垢…。僕だとそこから+5圓漏亮造覆鵑任垢茲諭
gomatさん、こんにちは。
2日間とも快晴で、またまた黒くなってしまいました
たまにはピークを踏まずに、のんびりしたいところでのんびりとするのも
いいもんですね。小屋泊だと時間に縛られるところがありますが、それを気に
しないのもテント泊のいいところかな?新しい山域に行く場合は、山小屋での
出会いを大切にしたいと思いますが、行きなれた山域に行くときは、今後テン泊
が増えそうです
おはようございます。
素晴らしい天気でしたね。奥又白池,素敵ですね。
山の中の池は,一種独特な雰囲気があって大好きです。
快晴の中,景色を堪能できたことと思います
この時期のテン拍だと,かなり寒いのでしょうね!
totokさん、こんばんは。
奥又白池、静かでいいところでしたよ。
奥又だけのピストンであれば、totokさんの脚力であれば十分日帰りが可能だと
思いますが、逆に帰る時に寂しさを感じてしまうかもしれませんね。
この日はそこそこ暖かかったようで、朝の涸沢で2,3℃くらいだったのでは
ないでしょうか?シュラフ自体、モンベルのNo.1を持っていきましたので、
私としては暑すぎて短パンTシャツで寝ていました。隣のテントの方は、No.3で
ちょうど良かったと言われていました。
山の上では、もう、冬ですね〜
kameさん こんにちは!
いいルート、いい景色、綺麗な池・・・
どこを見ても、GOODな北アルプスの展望ですね
私達には、到底無理なコースなので
写真 だけで、行った気分で
拝見致しました。
そして、地元の食べ物、お土産・・・いいですねぇ
suzunobuさん、こんばんは。
奥又白の静けさと涸沢の騒然とした雰囲気には、かなりのギャップを
感じてしまいましたが、テント泊だっとこともあって、小屋泊ほどの
騒然感はありませんでした。
剣岳を登られたことのあるsuzunobuさんでしたら、奥又白池までの
ピストンであれば、十分行けると思いますよ
ブルーベリージャム、とにかくおいしいです。お勧めです。
宣伝しているわけではありませんが、徳澤園にお立ち寄りの際は、是非
ブルーベリーバタートーストを食べてみてください。病み付きになること
間違いないと思います
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