超快晴無風の白峰三山縦走(北岳〜間ノ岳〜農鳥岳)
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- GPS
- 33:38
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 3,027m
- 下り
- 3,720m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:40
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 3:30
- 合計
- 11:20
天候 | 10/18 快晴,夕方ややくもり 10/19 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
少し着雪がありましたが二日間の好天で融けたのでルートを見失うことはありませんでした.大門沢下降点以下はピンクテープが多く,樹林帯も見失うことあありません.ただし,谷間を歩くので日没より早めに暗くなります. |
写真
感想
南アルプス第二弾.8月の甲斐駒・仙丈ケ岳に行ったときに見た北岳が忘れられず,白峰三山縦走を計画しました.最初はテン泊で10月11日から2泊3日の予定でしたが台風接近のため延期し,10月18日から1泊2日の行程で入山しました.15日に雪が降ったと聞いて,標高3000mの気象を知らない私は安全を取りテン泊を中止,北岳山荘にお世話になりました.18日の山荘宿泊客は100名ほどだったそうです(定員150名).先週見送った方々もいらしたからでしょうか,予想以上に大勢で驚きました.
今回は北岳山頂の様子と翌日の天気予報を見てそのまま広河原に下りるか,農鳥経由で奈良田まで下りるかを決めるつもりでした.ルートの積雪量や縦走路にどのくらい登山者がいるのかもわからなかったからです.結果的に,積雪は好天により融雪が進みほぼチェーンスパイク等の滑り止めは使わずに済みましたし,同日に奈良田行は私が見た限り10数名はいらっしゃったようで大変心強かったです.
北岳
尖がってました.甲斐駒と仙丈ヶ岳を間近に,鳳凰三山,遠くに穂高の山々,雄大な富士山,そして白峰の稜線と,360度すべてが眼下に広がっていました.山頂には20人くらいいらっしゃったと思います.
星空
夜は満天の星空でした.当然氷点下でしたが寒さを忘れて息をのむ光景でした.天の川がはっきり見えましたし,肉眼でもアンドロメダ銀河がわかるほどでした.
夜明け
5時に山荘のお弁当を受け取り出発.ちょうど濃紺の東の空が濃い橙色に染まり始めていました.空には三日月が輝き,遠くの雲海に富士山が頭を出している以外は濃紺と濃橙色の絶妙な色合いに心底感動しました.風はあまり強くありませんが,なかなかの寒さ.体を動かし先を急ぎました.早い人は間ノ岳でご来光だったのかもしれませんが,私は中白根山でご来光を待ちました.太陽が顔を出した瞬間はいつも感動的です.それが標高3000mで眺められるとはなんて贅沢.そして陽が昇りはじめるとなんと早いこと.辺りが陽に照らされて明るくなると急に暖かくなったような錯覚さえするようです.
間ノ岳から西農鳥岳を経て農鳥岳に向かう稜線歩きは格別でした.風もほぼなく快晴の下,10月も半ばだというのに汗ばむほどでした.Tシャツで登っている方もいらっしゃいました.間ノ岳から農鳥小屋への下りとそこから西農鳥岳への登りは堪えました.と言うのも3000mを越えると毎回高山病に悩まされ,息が上がると頭が締め付けられる思いがするのでどうしても登りのペースが上がりません.それでも山頂の景色はそんな不調を忘れさせてくれました.
大門沢下降点
ここは昭和43年1月に遭難された方のご遺族がたてられた慰霊塔があります.吹雪の為下降点が確認できずに最後に力尽きたそうです.ご冥福をお祈りし鐘を鳴らして合掌.無事に家族の下へ帰ることの重要さを心に改めました.
奈良田への下り
ここから先は長い長い下りで久々の筋肉痛になってしまいました.谷間の樹林帯に入ると落葉で登山道は確認できないほどですが,ピンクのテープがとてもたくさんあるので,それさえ見落とさなければ大丈夫です.むしろテープが見えなくなったらルートを外れていると思ってよいでしょう.また,今の時期は日没が早いので谷間の樹林帯はあっという間に暗くなってしまいます.丸太橋や吊り橋を渡る箇所がいくつもあります.遅くとも日没までに登山道入口まで下りられることをお勧めします.
結論として,この時期の南アルプスをこんなに快適に爽快に堪能できたのは幸運だったと思います.山頂には自称「晴れ男」「晴れ女」が大勢いました(笑).それから今回で2度目の山荘泊まりでしたが快適でした.普段シンプル飯のテン泊がメインですので随分贅沢な山行となりました.あまりにも快適な天候でしたので3000m級の稜線歩きがハイキングのような錯覚をおこしてしまような,それほど天候に恵まれた2日間でした.
ぎゅうぎゅう詰めのバスはご一緒だったようですね。(第二駐車場からでした)
また、下山時にもどこかですれ違っていますね。
朝からバスで疲れてしまいましたよ(*_*;
mieyamaさん
おつかれさまでした.お写真を拝見(mieyamaさんのレコの21枚目)したところ,確かに見覚えがあります.小太郎尾根の分岐あたりでお見かけしたと思います(間違っていたらすみません).私は白根御池から草すべりを経由してやっと稜線に出たところでした.
バスは確かに参りました.夏は覚悟の上ですが,この時期ならスカスカかと思っていたのは甘かったです.
おお!
とても素晴らしい風景の数々。
羨ましいです。
私もいつかは南アルプスの北岳の山頂を踏んでみたいです〜。
I_am_Ryoさん
お越しいただきありがとうございます.是非南アルプスにもいらしてください.
北アルプスは荒々しい感じですが,南アルプスはどこか大雪の山々に似た感じがします.
毎回高山病に悩まされるのは大きな違いですが....
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