滝子山トレッキング(甲斐大和駅in/初狩駅out) ※本年18回目
- GPS
- 08:32
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,975m
- 下り
- 2,151m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:32
天候 | 晴れのち曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<甲斐大和駅〜道の駅甲斐大和〜笹子雁ヶ腹摺山> 甲斐大和駅〜道の駅甲斐大和までは甲州街道沿いに進む。道の駅から裏手の林道に入り、標高770m辺りの分岐をトレイル方面に直進(後方の林道方面を登ってはいけない)。ここからは、山と高原地図に破線すらないトレイルとなるが、時折ピンクテープがあり、相当量の人工階段もあり、ほぼ迷う要素はないが、ひたすら急登。 <笹子雁ヶ腹摺山〜大鹿峠〜滝子山> アップダウンが多く、いずれも急登が多いため転倒注意。曲沢峠からすみ沢まで下りると、しばらく沢沿いを歩くこととなり、どこでも給水可能。 <滝子山〜林道終点〜初狩駅> 随所に「初狩駅」行きの道標があり、迷う要素なし。標高1000m辺りから山の斜面は急だが、延々つづら折りに下るため、傾斜はあまり感じない。林道終点からしばらく歩くと最後は駅まで舗装路となり、途中で甲州街道に合流。 |
その他周辺情報 | 残念ながら初狩駅界隈に日帰り入浴できる施設はない。 |
写真
感想
2022年の大晦日、秀麗富嶽十二景を構成する百蔵山と扇山へ登りましたが、道中、一際端正な三角錐をした山が見え、それが滝子山だと知り、興味を覚えました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5042872.html
と同時に、中央道や甲州街道で何度となく(新)笹子トンネルを通過したことがあり、その上にはどんな山塊がそびえているのだろう?と何となく興味を持っていました。
滝子山への興味、笹子トンネルの直上山塊への興味、それらを同時に満たせる縦走路を発見したのが、今回の登山のきっかけとなりました。
始発電車で甲斐大和駅に下り立ったのが8時前。そこから山と高原地図に破線すらない登路をヤマレコMapの「みんなの足跡」で見つけ、道の駅甲斐大和の裏手から実質的な登山が始まります。東京では完全に散ってしまったソメイヨシノが、標高650〜700m近い甲州市の山麓ではまだ何とか見頃を保っていました〜!
入山してすぐ、「え?」と思う超急登が待ってます。実は1/2にホームマウンテン筑波山を登ったのが無雪期登山の最後で、その後ほぼ毎週、東北や中越の雪山登山を続けてきて、実に3ヶ月ぶりの無雪期登山!積雪期登山では、そんな急斜面を登ることはなく、あってもピッケル+アイゼン前爪で慎重にゆっくり登っていくので、ひたすらガチ急登を登り続けるのは久しぶりで、とってもとっても疲れて息絶え絶え。こんんだけ毎週登ってても堪える斜面なので、結構な急登なんだと思いますよ〜!
道中、ミツバツツジが随所に艶やかに咲いてて、目の肥やしとなります。バリルートかと思いきや、時折ピンクテープがあり、人工階段が広域に整備され、基本安全に迷わず登っていくことができます。山頂手前の鉄塔下辺りが、中央道が通る笹子トンネルとなります。そこからもつづら折りなく、尾根を200m直登することで、笹子雁ヶ腹摺山の頂となります。甲斐大和駅から1時間40分ほどとなります。
春霞に覆われなければ、笹子雁ヶ腹摺山の山頂から、南アルプスが一直線にドーンと見えるはずですが、何も見えません(山頂までの道中で甲斐駒と白峰三山が見えるスポットはありましたが)。富士山も山頂部が見えるロケのようですが、この日は何も見えません。ま、今日はこの山でクリームフォンデュを作って食べることが大きな目的のため、貸切の山頂ベンチで、めげずに調理開始!
自宅で切り刻んできた長ネギ、じゃがいも、しいたけ+餅を牛乳で煮炊きし、途中でクリームフォンデュのペーストを投下し、沸騰すれば完成!バゲットも加えて、結構フォトジェニックな光景となりました!毎度思うのですが、一人分を調理するのは難しく、どうしても多く作りすぎてしまい、毎度満腹感ハンパナイ状態となります(笑)。本当はこの後の下り基調のトレイルは軽く走る予定でしたが、全工程ウォークとなりました(笑)。
予報では終日晴れ予報でしたが、曇天の中、縦走再開です。再開後ほどなく、甲州街道の新笹子トンネルの真上を通過することになります。そういえば、笹子雁ヶ腹摺山と次の米沢山(よげざわやま)は同じ標高なんですが、その間はアップダウン数多。しかも登りはみな急登。今年になって3ヶ月間、毎週雪山登山で鍛え続けてきたつもりでしたが、いやぁ今日は息絶え絶え、とってもしんどい登山となりました・・・。縦走2座目の米沢山からは樹間越しに再び白峰三山が見えましたが、この山以降は南アルプスは雲が湧いてきてしまい、全然見えませんでした。
米沢山からは偽ピーク(トクモリ)を越え、ほどなくおもしろい山名、縦走3座目のお坊山に登頂です。双耳峰のようで、少し南下すると東峰もあるようですが、縦走路から外れるため立ち寄りません。ちなみに、中央道、甲州街道(一般道)、中央本線、計3種5本の長大なトンネルが真下に通るこの山塊を笹子嶺と呼ぶそうですが、笹子嶺は笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山〜お坊山で構成されるそうで、今回の縦走はまさに笹子嶺主稜線に沿った山旅となります。眼下から北側(甲州市)、南側(大月市)がそれぞれに見えて、爽快ですねー!
お坊山からは、せっかく稼いだ標高を吐き出し、300mほど下って大鹿峠へ!大鹿峠から巻くこともできたのですが、せっかくなので尾根沿いに進み、名もなきピーク(1180m峰と命名)を経由しましたが、これが大正解♪。今回の縦走路中で唯一となる山桜が見頃で、まさか山頂で満開の桜が見えると思っていなかったので大収穫でしたー♪。
その後、再び急登を登り詰めて縦走4座目となる大鹿山へ。そこから曲沢峠までは下りではなく、緩やかな登り。ただ、曲沢峠を越えると、段々大きくなる沢音に向かって下っていき、最後はすみ沢という沢に達し、しばらく沢沿いを進むことになります。下りきった「滝子山・笹子駅分岐」で、今日初めて「滝子山」と書かれた道標を目にすることに♪。いよいよ笹子嶺を終え、小金沢連嶺(北限の大菩薩嶺〜南限の滝子山まで南北に連なる尾根)に近づいてきた感があります。
その後は、ヒーヒー言うような急登はなく、緩やかな登り基調で、滝子山へ徐々に近づいていきます。沢沿いを歩く区間が多く、いつでも給水できますね。大谷ヶ丸との分岐を右折すると、ほどなく鎮静ヶ池で、そこからほどなくで縦走5座目、本日の最高点となる滝子山へ登頂です。笹子雁ヶ腹摺山からだと3時間、甲斐大和駅からだと4時間45分でしたー!
笹子雁ヶ腹摺山の山頂碑、滝子山の山頂碑、いずれも秀麗富嶽十二景の「四番」山頂とあり、「ん?おかしくない?」と思い、帰宅後調べましたが、秀麗富嶽十二景とは12山ではないんですね(笑)。さておき、登頂時は再度太陽が出てポカポカ日和にはなりましたが、雲が湧きまくり、遠望は大して利きません。特に富士山は全く見えませんでした、秀麗富嶽十二景の一角だけに無念・・・。北側には大菩薩嶺へ続く小金沢連嶺が見えるはずですが、一番手前の大谷ヶ丸しか見えません。南側は富士山の前衛峰、御坂黒岳(三百名山)と三ッ峠山(二百名山)はスッキリ見えてますが、肝心の富士山は分厚い雲の奥。ま、こんな日もありますよね、仕方ない!百蔵山への道中から見えた端正な滝子山へ初登頂できただけで、満足することにします!
滝子山からは一度も登り返しなく、ひた下り。剱岳の早月尾根のような、こういう登り一本、下り一本の男らしいトレイルは大好きです!滝子山からは特に迷う要素もなく、延々と下り続け、1時間40分ほどで林道終点(下ってくると実質は林道始点)に達し、そこから更に40分ほど(滝子山からはトータル2時間20分ほど)で初狩駅へ到着です!初狩駅への道中、振り返ると越えてきた笹子嶺〜滝子山までの縦走路が見えて感無量でしたー!
今度は、大菩薩嶺から滝子山まで続く小金沢連嶺(別名「甲州アルプス」)を、常時富士山を正面に見ながら歩けるよう、大菩薩嶺を起点に、晴天時に南下ルートで辿ってみたいですねー。また、大月市にある雁ヶ腹摺山シリーズ3部作(笹子雁ヶ腹摺山+雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山)を完登したいですねー♪
(追伸)10時頃、笹子雁ヶ腹摺山でお会いした男性ハイカーへ
山頂碑前の岩上に置き忘れていかれた蛇腹の腰掛けマット(表が黄色、裏が銀色)を預かってます。心当たりがあればメッセージで連絡願います。
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