記録ID: 5462577
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
荒川岳〜赤石岳〜聖岳 周回
2023年05月01日(月) ~
2023年05月04日(木)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 36:46
- 距離
- 43.7km
- 登り
- 4,623m
- 下り
- 4,617m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 11:03
距離 13.8km
登り 2,343m
下り 413m
2日目
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:58
距離 9.8km
登り 716m
下り 1,319m
3日目
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:44
距離 9.4km
登り 1,223m
下り 1,410m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
椹島ロッジなど東海フォレスト運営の宿に泊まることが条件でバスに乗せてもらえます。 5/4の午前に道路脇の崩落があり、復旧に2〜3日かかる予定で、その間は椹島ロッジへ上がるバスは中止とのこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日により年により大きく異なると思いますが。 ■椹島〜千枚小屋 ・ツボ足で上がれました。 先行者のトレースのおかげです。 ■千枚小屋〜荒川中岳避難小屋 ・アイゼン装着して歩きました。 夏道が露出しているところもかなりあります。 5/2に滑落事故が起きたようですが、この先に比べるとまだ安全なルート。 ・中岳避難小屋は5名程度の小さな避難小屋ですが、2名で快適に過ごせました。 毛布も置いてあり、非常にありがたかったです。 水はなし、トイレも開いておらず。 ■荒川中岳〜赤石岳 ・荒川中岳・前岳からの下りがかなり急な雪壁です。 途中までバックステップで下りました。 避難小屋で出会った人が何人か数m滑落しているので、要注意。 ・荒川小屋では水の流れる音が聞こえたので、少し下れば水は確保できそうです。 中を覗いたところ、広めで快適そう ・小赤石の肩の手前の急登は雪壁になっており、ダガーポジションで直登。 もしかすると稜線に行けば夏道が出ていたかもしれませんが。 ・小赤石からラクダの背を通る冬道は、かなり危険そう。 山岳会の方が、ぎりぎりザイルを出さずに下山できた、とのこと。 夏道は雪崩の危険があり、この時期は通行NG。 ・赤石岳避難小屋は、屋根に溜まった水を利用可能とのこと。 ■赤石岳〜百間洞山の家 ・赤石岳を少し過ぎたところの雪の下山路が、午後通過で嫌な感じでした。 朝だと逆にカチコチで危なそう。 ・その後は夏道が多め。 ・百間洞山の家は、沢の水がジャブジャブ流れています。 10人くらいは快適に泊まれそうなところで4人で宿泊。 ■百間洞山の家〜兎岳 ・百間洞山の家からのトラバースルートは雪で道がわかりにくい。 途中まではGPS見ながら右往左往しながら歩き、途中からは夏道が露出して快適に歩けた。 ・百間洞山の家で一緒になった方の話だと、大沢岳から北に歩くルートは道がわかりにくく、また急登とのこと。 百高山で大沢岳を目指すなら、南側からのピストンが安全で楽。 ・百間洞下降点から兎岳まではアップダウンが続くが、特に危険箇所なし。 ■兎岳〜聖岳 ・今回の登山の核心部。 ・兎岳〜聖兎のコルの間は、斜面の夏道が雪で消えている10mほどのところが多数続き、稜線上をハイマツ超えて進むか、斜面の雪壁をトラバースするか。 多くは静岡側のハイマツと雪の境目あたりの雪壁をバックステップなどでトラバースする。 すれ違った人の話では、聖岳東尾根よりも危険とのこと。 ・聖兎のコル〜聖岳は、細かなトラバースはないが、大きな雪の斜面のトラバースや直登が出てくる。 ダガーポジションで数十mを直登したりトラバースしたり。 登りで雪が程よい固さだからよかったが、下りだとかなり怖い。 ■聖岳〜聖平小屋 ・聖岳直下に雪の斜面が20mほどあり、そこを気をつければ他は安全なルート。 ・聖平小屋はすぐ近くに沢があり、水が取れる。 大きくて快適な小屋だが、25人くらい泊まりに来ていて、キツキツではないが、ゆったりではないし、アットホームな感じにもならなかった。 ■聖平小屋〜椹島 ・ところどころ雪のトラバースが出てきて、嫌な感じでした。 標識4/7から上は雪が固いときはアイゼンがあったほうがよさそう 1箇所崖をトラバースするところで、倒木のためにルートがわかりづらい、乗り越えづらいところがありました。 |
その他周辺情報 | 最寄りの白樺荘で汗を流しました。 アルカリ性のヌルヌルの泉質です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
半袖インナー
レインウェア上下
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
薄手ダウンジャケット
厚手ダウンジャケット
ダウンパンツ
帽子
スパッツ
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ストック
テント
シェラフ
エアマット
|
---|
感想
今回のGWは比較的長めの休みが取れたので、普段行けないところということで南アルプスのBig3に向かいました。
東海フォレスト運営の小屋に1泊しないとバスに乗れないとのことで、天気の悪い4/30を移動日&椹島ロッジ宿泊として、5/1から登山開始としました。
中岳避難小屋で一緒になり、聖平小屋までほぼ一緒に進んでいただいた方には、本当にお世話になりました。
人が少なく、夏道・雪道混じりで、特に兎〜聖はかなり危険な状態でしたが、山にどっぷり浸かることができ、楽しく&経験値を上げられた山行でした。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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このルートは個人的にもベスト10に入る大好きなルートです。
芋づる式に百高山を手中にできるほど、魅力的な高山が並び、本当に気持ちの良い稜線です。
荒川中岳と前岳の間から荒川小屋への下りは、残雪期はちょっと怯みますね。さすがです。
私は滑落して10mどころか一気に高度を下げてしまいそうです(笑)
聖平小屋から上河内岳へはアタックザックで往復4時間で行けます。
最終日に4時頃小屋を出れば、上河内も簡単にゲットできたので惜しかったです。
まぁ、何度訪れても飽きない山域ですので、また出かけてください。
私も出かけたいと思っています。
蛇足ですが、写真43と44は同じ赤石方面の写真だと思います。
聖平小屋から上河内岳へ往復4時間で行けたんですね。
惜しいことをしました。
10:30のバスに乗ろうとして結局乗れなかったですし、寄ればよかったです。
前日までの疲れと、昨年は踏み抜きがすごかったという話を聞いて、怯んでしまいました。
もう一回訪れなさい、という神様からの思し召しだと思って、また時期を見て再訪したいと思います。
写真の44枚目は確かに誤っていますね。
ご指摘ありがとうございます!
記載修正しました。
写真を見てすぐ判断できるとは、それだけ思い出が脳裏に残っていたということでしょうか。
私にとっても、北アルプスのオートルートと並んで、思い出深い山旅になりました。
南ア悪沢、赤石、聖三山の残雪期は見事ですね!初めてメールします。
ところで教えて貰いたい事があります。以下の点を宜しければお願い致します。
7/21から南アの悪沢、赤石、聖の三山を縦走計画し、6/2に東海フォレストにネット予約しようと日にちも変えて調べると、9月まで全ての小屋と避難小屋も予約済みで不能‼️
後はテント泊でしょうが場所は先行者に取られ宿泊場所が無い様に思います。
私の実力はコースタイムクラスなので、何か三山を3泊で縦走する方途を教えて貰えませんか?
メールで失礼します‼️
ご連絡ありがとうございます!
私自身、今回が初めての悪沢、赤石、聖の縦走だったので、夏の時期の状況を把握できていません。
ということで、全くお役に立てないのですが、私ならどう考えるかという点で回答させていただきますね。
■東海フォレストでの予約
山中の山小屋だけでなく椹島ロッジや二軒小屋ロッジも予約でいっぱいでしょうか。
荒川岳を登るなら、できれば二軒小屋ロッジ、ダメならせめて椹島ロッジに泊まらないと、沼平からのバスに乗れず、かなり厳しいです。沼平から椹島ロッジまで5時間歩くのはかなり大変と思うので、どこかの小屋かロッジに泊まってバスに乗る方策を考えたほうがいいかなと思います。どうしても予約が取れないなら、自転車を活用する案を考えたほうがいいかもしれません。
※もしかすると、がけ崩れなどの理由で予約ストップしているだけかもしれません。東海フォレストに電話などで問い合わせいただいたほうが状況を確認できていいかと思います。
■テント場の確保
このあたりの山域は北アルプスなどに比べると登山者は少ないので、3連休やお盆などの混雑時期を避ければ、テント場は確保しやすいように思います。
ヤマレコで1年前の記録を見て、テント場が埋まるか、何時頃に埋まるかを確認すれば、登山計画を立てやすくなるかと思います。
■コースタイム
私は普段コースタイムの70〜80%で歩いており、テン泊装備だとほぼコースタイム通りといった状況です。
toshit12さんのおっしゃる「コースタイムクラス」が、日帰りや小屋泊装備なのか、テン泊装備なのかで、計画が変わってきそうです。テン泊装備の際には25〜30%増しの時間で見込んでおいたほうが安全かなと思います。
また、スピードだけでなく、長時間歩けるかという体力面も考慮したほうがいいかもしれません。
重い荷物を背負って長時間歩くのは大変ですし、また初日は大丈夫でも4日目は疲れていて段々と歩けなくなってくるかもしれません。
私の今回の登山も、もともとは聖平小屋から上河内岳を通って畑薙に下山する計画だったのですが、疲れて聖平小屋からそのまま下山するように計画変更してしまいましたので。
■ルート
特に私に妙案はなく、以下の選択肢があるくらいかと思います。
・荒川岳に、二軒小屋ロッジから登るか椹島ロッジから登るか
・聖岳に、聖沢から登るか、畑薙から茶臼経由で登るか
3泊で悪沢、赤石、聖三山縦走しようとすると、テン場は限られているので、どこかで1日8時間以上歩かないといけないですね。
たとえば、以下のようなルートになるかと思います。
椹島ロッジに前泊orテント⇒1日目:聖平小屋(7.5時間)⇒2日目:百間洞山の家(8時間)⇒3日目:荒川小屋(5.7時間)⇒4日目:二軒小屋ロッジで宿泊orテント(9時間)
当たり前のことばかりでお役に立てるような情報をご提供できず、スミマセン。。。
私の相談に丁寧なアドバイスをいただき感謝です。
椹島の20日だけは予約済みです。ご指摘の様に電話で再度確認が必要ですね!
また、テント場の確保は理解できました。前の記録も再確認を改めて調べます。
コースタイムも、ルートもまだまだ調べ不足を痛感しました。ベストなコースルートも教えて下さり、本当に有難うございました。
私の相談に、懇切丁寧な回答を下さり改めてありがとうございました😊!
感謝です。
わざわざ返信いただき、ありがとうございます!
ロングルートになり大変かと思いますが、人も少なめで雄大な景色を楽しめるルートと思いますので、お気をつけて楽しんできてください!
こちらこそありがとうございました😊。
山を愉しむ方の流儀を感じました。
感謝‼️
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