北海道遠征メイン 旭岳〜トムラウシ縦走


- GPS
- 20:42
- 距離
- 40.2km
- 登り
- 2,241m
- 下り
- 2,890m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 5:35
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:30
天候 | 1日目晴れ 2日目晴れのち雨&雹のち晴れ 3日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰路 東大雪荘→新得駅無料送迎バス利用 ※拓殖バスの路線バス運行期間中は無料送迎バスは利用出来ません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
旭岳からの下りはザレており滑りやすい、その先に長い雪渓もあるため早目にチェンスパ着用が安全に早く通過出来る。 ヒサゴ沼沿いの雪渓は沼近くを歩くのでチェンスパ着用がオススメ。 |
その他周辺情報 | 宿 東大雪荘 地域割引で11,880円 2,000円地域クーポン付き |
写真
感想
当初予定は層雲峡から黒岳経由でトムラウシまで縦走する予定だったが、一緒に登る仲間が天候不良で旭岳に登れなかったため、プランBを発動し旭岳側から登ることに。
更に11日から天気が崩れそうなため日程を前倒しして10日下山に変更しました。
これが大正解で良い天気の中、最高の縦走となりました。
1日目
旭岳は3回目、いつもキツいと思うのだが今回は縦走装備いつもに増してキツい💦
早速迎えてくれるお花畑もあまり見る余裕が無く本当に歩き切れるのか不安になる。
日帰り軽装の人達にバンバン抜かれながらも何とか山頂へ、ここまで登れば今日はそれほどキツいところは無いため安心する。
白雲岳避難小屋到着後、水場で水を汲んでいると羆の親子が出没!
慌てて撤収し小屋前まで退避し見物、羆はテン場のすぐ上まで近づいて雪渓下に降りて行った。
翌日から小屋は原則宿泊禁止、テン泊禁止となってしまったとのこと。
2日目
この日はひたすらお花畑と天空のトレイル歩き。
どこまでも続くような道に度々現れる花々の大群落、ずっと歩いていたいと思わせてくれる。
ヒサゴ沼避難小屋到着後、外で食事準備していると雨がポツポツ降って来た。
空も怪しいため室内へ退避、空いている2Fでチビチビやり始めるといきなり大雨しばらくすると音が変わったので外を見ると雹が降っていた。
やはり山は早く行動することが大事だと改めて感じる、この後続々と到着する人達は皆ずぶ濡れだった。
テン場には日本百名山の撮影スタッフが沢山滞在中、聞くともう1週間篭っているらしい。
明日はトムラウシまでピストンで撮影とのこと。
3日目
結構のんびりしてしまい、ゆっくりスタート😅
ヒサゴ沼上の雪渓を横断したところで進行方向の雪渓上に羆を発見。
しばらく止まって様子を見るがなかなか居なくならない。
本来ルートは雪渓を直登だが距離を取って雪渓の端を周って登り事なきを得る。
トムラウシに向かって快調に歩を進めていたが、好事魔多し!
降りている最中に熊鈴が鳴っていない事に気付きカバンをゴソゴソやってたら、足を踏み外して大転倒!
外傷は擦り傷程度だが左太ももと左掌を強打してしまった。
痛みは結構あるが骨には異常無さげ、しばらく休み痛み止めとロキソニンテープを貼って再スタートする。
曲げ伸ばしで痛みはあるが歩くのに支障は無くホッとした。
トムラウシ山頂には百名山撮影隊もいたため大賑わい。
昨日話をしたカメラマンさんに写真を撮って頂き
良い記念になった。
トムラウシからの下山途中、九州から来ているベテラン2人組に出会う、何でも20日間の日程で北海道入りしているとのことで羨ましい限り。
歩けてはいるが不安もあったため、短縮登山口から東大雪荘まで乗せて頂けないかお願いしたところ快諾頂き大変助かった。
良い出会いに感謝、3日間持ってくれた天気に感謝、素晴らしい景色と自然を魅せてくれた北海道の山々に大感謝の山行であった。
番外4日目
日程変更して1日早く下山したので、この日はオフ日。
朝、宿から新得までの送迎バスを待って居ると大雨が降って来た。
日程前倒しして良かったと改めて思った瞬間であった。
「素晴らしい〜」「すご〜い」「最高だな、ここは!」「綺麗だ〜」
縦走中、何度これらの言葉を発したことだろうか。大雪山、カムイミンタラ、アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」。まさにその通りだった。なんといってもジオラマのスケール感が半端ない。縦走しなければ出会えないこの景色。こんな景色が日本にあるなんて。生きてこの景色を見ることができて、本当に幸せを感じることができた。来てよかった〜。
ここは日本アルプスとはまた違った魅力に溢れている。素晴らしい景色が次々に現れ、まったく飽きることがなかった。高山植物も常に身近にあり、種類の異なる花畑の中をいくつも通過した。雪渓も何度も横切り、冷たい雪解け水の恵みにあやかった。熊も2回見た。1回目は親子連れで2頭の子熊が可愛かった。子供の頭くらいある熊糞も、登山道上に4回見た。シカやシマリス、たくさんの蝶もいた。縦走の3日間、天気にも恵まれた。5年前の阿寒岳/斜里岳/羅臼岳の北海道百名山ツアーに引き続き、またこの天空の楽園の北海道ツアーを企画していだだき、kanobossさんに感謝。
1日目
7/6に天候不良で旭岳に登れなかったので、層雲峡→黒岳スタートではなく、旭岳スタートとさせていただいた。また7/11-12の天気が良くなかったため、この日から3日間で東大雪荘まで抜ける計画とした。旭岳ロープウェイを降りると、威厳をたたえた美しい旭岳が目の前にどーん。なにこの存在感?この北海道最高峰を見た瞬間に、もう気持ちがはやってしょうがなかった。姿見池ロープウェイ駅周辺は、チングルマやエゾノツガザクラなどの花で埋め尽くされていて見事だった。
旭岳の荒々しい火山の姿と噴煙を左に、こらから行く縦走路にある忠別岳やトムラウシ山、前日に登った十勝岳などを右に見ながら、旭岳山頂に着くと、360度の絶景が待っていた。そこからトムラウシ山への縦走路に入っていくと、急に人は少なくなり、数々の絶景に出会えた。
白雲岳避難小屋は利用料+協力金で3000円。返礼品として手拭いがもらえた。小屋は2020年に建て替えられたらしく、管理人の方もいるため、気密性が高く、とても綺麗で快適でした。夜は外は寒いのに、小屋の中は寒くなかったです。初めての避難小屋泊体験にしては、良すぎた感じ。
小屋に隣接する水場やテント場に、子熊2頭連れの親子熊が現れたため、翌日から小屋は1週間ほど閉鎖された(避難するための小屋を閉鎖とはよくわからないが。。1週間後再開するも、また親子熊が現れたため、テント場だけ再度閉鎖されたようです)。
2日目
2泊目の宿、ヒサゴ沼避難小屋を目指して、天空の楽園をロングトレイル。湿度が低いので酷暑ではないが、天気が良いとそれなりに汗もかく。冷たい雪や雪解け水で体を冷やした。飲み物が心許なくなったときも、雪渓の雪解け水に助けられた。
時折現れる沼や池塘の景色はとても美しい。水のある風景は大好きだ。ヒサゴ沼も素晴らしかった。ヒサゴ沼避難小屋では、NHKのにっぽん百名山の撮影クルーに会った。
ヒサゴ沼のそばで夕飯の準備をしていた所、雨がポツポツ降ってきたので、小屋に退散。その後2時間程激しい雨と雹が降ってきた。夜は白雲岳避難小屋とは違って、寒くてダウン上下を着込んで寝た。
3日目
いよいよトムラウシ登頂日。小屋を出てヒサゴ沼の雪渓を登ろうとしたところ、その雪渓を1頭の熊が横切っているのが見えた。しばらく待ったがなかなか離れていかないので、熊から目を離さないようにして、雪渓を巻いて端の岩場を歩いた。
ヒサゴのコルまで岩を登り切り、左に曲がったところからトムラウシ山頂までの景色は、この縦走の一番美しいところであったと今でも思う。縦走ならではの醍醐味を十二分に味わうことができた。言葉では言い尽くせない感動の連続だった。写真はその息をのむ美しさや私の受けた感動を表現しきれてはいないと感じる。
トムラウシ山頂から南へ下山して思ったが、短縮コースや東大雪荘の南側の登山口からのピストンでは、この景色を味わえない。それはまっこともったいないことである。天空の楽園の雰囲気は、前トム平で終わる気がする。そこから下は、平凡な登山道だったから。訪れるならぜひトムラウシの北側をおすすめする!
トムラウシ山頂では、多くの人がいて、再びNHKの撮影クルーにも出会った。山頂から旭岳を臨み、これまでの道のりに思いを馳せた。この縦走を企画してくれたkanobossさん、ありがとうございました。
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