燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、大滝山、徳本峠


- GPS
- 27:18
- 距離
- 41.0km
- 登り
- 3,296m
- 下り
- 3,246m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:11
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 10:20
天候 | 1日目:晴れのち曇り、2日目:晴れのち雷雨、3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
梅雨が明けて夏の北アルプス縦走じゃー、と思ったんだけど泊まりたい小屋が満室で泊まれない。昔なら何も考えずに行っちゃったんだけど、今は予約制なのでそうもいかない。
ところが月曜日にチェックしてみたら大天荘と蝶ヶ岳ヒュッテに空きがあるじゃありませんか。そこですぐに予約。しかし蝶ヶ岳ヒュッテは前にも泊っているので思い切ってキャンセルして大滝山荘に変更してみた。でもよく考えてみると2日目がきついのでまた蝶ヶ岳ヒュッテに戻そうとしたが既に満室になっていて駄目だった。皆さんチェックが早いなあ。
今回の山行の趣旨は山頂を繋ぐ山旅です。大天井岳は表銀座から槍ヶ岳を目指した時に登りました。常念岳と蝶ヶ岳はそれぞれピストンで登っています。徳本峠は霞沢岳に登る時にテン泊しました。てなわけで、まだ歩いていない大天井岳〜常念岳、常念岳〜蝶ヶ岳、蝶ヶ岳〜徳本峠を繋げたいなあとずっと思っていて今回それが叶うってわけです。
慌てて仕事の段取りを付けてから、火曜日の夕方に穂高に到着。穂高神社の南側にある登山者駐車場にて車中泊。昔は快適に寝られたのに最近の尋常じゃない暑さのため夜になっても気温が下がらず寝苦しかった。
翌朝、穂高駅まで5分ほど歩きバス停に行くと多くの登山者が待っていた。私は2台目のバスで中房温泉登山口へ向けて出発。登山口に着くと人がごった返していた。スタートしても少し渋滞気味。第二ベンチを過ぎた辺りから自分のペースで歩けるようになった。北アルプス三大急登らしいが登りやすくて好きな道。やっと合戦小屋に着いてスイカを食べる。相変わらず美味い。サイズが小さくなって安くなった気がする。
合戦小屋を過ぎると花が増えてくる。燕山荘の手前辺りが良い感じでした。燕山荘に着いてザックをデポして燕岳へ向かう。ガスが出てきて槍ヶ岳が見えたり見えなかったり。道中はコマクサだらけ。1時間ほどで燕山荘に帰ってきてランチ。ラーメンを食べたかったが無かったので、きつねウドンを選択。体が塩分と水分を要求していたのかな。カレーやシチューを注文している人が多かった。生ビールを飲んでくつろいでいる人も居た。居心地がいいので此処でいいかなという気分になってきた。
食事が終わり気分をリセットして大天井岳へ向けて再スタート。此処からはぐっと人が減ってくる。細かいアップダウンを繰り返しながら進む。さすがの表銀座コースで気持ちが良い。前に来た時と同じ様にコマクサがあちこちにあった。途中で同じペースで歩いている人達と一緒に歩く様になる。私以外は東鎌尾根狙いだった。私と同世代の男性、テン泊の若い女性、夫婦らしきカップルで抜きつ抜かれつだった。特にテン泊の女性が楽しい人で昔からの友人と話をしている様だった。分岐から大天荘までが疲れた体にキツイ。大天荘に着くと手続きをして荷物を置いてすぐに生ビールを飲む。至福の時、あ〜良い1日だった。
大天荘は前に泊まった時とだいぶ印象が変わっていた。コロナのせいかと思うが個室風なっていた。1畳くらいの畳に板の間が少し。板の間の部分にザックを置ける。各部屋に個別のLED照明が付く。プライバシーが保たれるので快適。食事もなかなか良かった。これで15,000円なり、高くなったけどしょうがないかな。
2日目の朝は3時45分に起床。よく眠られました。4時15分からの朝食を食べ終えたら大天井岳の山頂へ向かう。最初はガスが多かったが日の出と共に晴れて素晴らしいご来光だった。大天荘に戻ったらすぐに出発。昨日のテン泊の女性がテントを撤収していた。東天井岳に向かって歩いていて横を見ると槍から穂高の景色が朝日を浴びて凄い。綺麗で神々しくて不覚にも涙が出た。
東天井岳、横通岳の稜線歩きは涼しくて景色が良くて最高だった。常念小屋でエネルギーをチャージして常念岳へ登る。前に来た時もきつかったが今回もきつい。無理せずにゆっくりと登る。山頂かと思ったら山頂はさらに先にあった。やっと山頂に着き証拠写真を撮ってもらったらすぐに蝶ヶ岳へ向かう。少しガスが出てきた。ずっと下った後の最初のピークが2512m峰、そこから下ると樹林帯に入り、次の2592m峰の前後にはお花畑があった。蝶槍に着く頃にはガスで真っ白。横尾への分岐が過ぎると雷の音がした。すると目の前に雷鳥の親子が現れた。絵に描いたような出場劇だ。だから私は雷鳥が好きじゃないんだよな。いつもこんな感じのタイミング。
雨も降りだしザックカバーを掛け、風が無いので傘を出した。するとすぐに蝶ヶ岳ヒュッテがガスの中から現れた。ヒュッテでは休憩せずに大滝山を目指した。すると土砂降りになってきた。凄い降りで登山道はすぐ沢の様になった。しかも雷がだんだんと近づいてきた。靴がだんだんと浸水してきた。グジュグジュになってきた。アッと思ったら目の前が光り、すぐにビッシャ〜ンと雷が落ちた。鳥肌が立った。ヤバい、もしかして死ぬかもと本気で思った。その後あと2回ほど同様の間近の落雷があった。雷雲よ早く遠くへ行けと祈りながら、沢になった登山道を進んだ。途中で今シーズン初めてのキヌガサソウを見たが写真を撮ってる場合じゃなかった。
だんだんと雷が遠くなってきた。大滝山の山頂付近になる頃には雨も止んで一部青空が見えてきた。大滝山の北峰では槍と穂高が見えるまでに天気は回復した。そこから下るとすぐ大滝山荘だった。今回の宿泊者は私ひとり、テン泊が二人。すぐに濡れた物を着替えて干し始めたら、小屋番さんがストーブを点けてくれ除湿器までセットしてくれた。ありがたかった。
体が冷えたのでビールではなく熱燗にした。あ〜、温まる。灼熱の下界とはえらい違いだ。小屋番さんがツマミに小魚を揚げてくれた。美味かった。スマホは二階の一部の部屋で繋がったり切れたりの状態。自宅に生存確認を入れ、SNSに少しだけアップした。
広い部屋にひとりでイビキも聞こえないので熟睡できた。朝食の時間が5時半だったので朝食は小屋で摂らずに4時半過ぎに大滝山の北峰へご来光を見に行った。今日も素晴らしい景色。長塀尾根が少し邪魔しているが槍と穂高が今日も美しい。テン泊していた方が大滝山→蝶ヶ岳→常念岳→大天井岳→燕岳と全部泊まるらしいが、こんな山旅もいいかなと思う。晴天が続くこの時期ならではのユッタリした旅ですね。
此処からは人も少なく、その代わり熊が居るかもしれないので熊鈴を出し、ホイッスルを首に掛けた。最初の下りがトラバース気味で嫌な感じだった。草が生い茂っていて路肩が分からない。踏み外したらヤバそう。そこさえクリアすれば走っても良いくらいのなだらかな下り。大滝槍見台からの展望も良かった。その後、いくつかの小さなピークを越え徳本峠に到着。結局ここまで会った方は3人だけだった。
明神までの道も歩きやすい道で良い感じだった。木々の間から時々明神岳が見える。メイン通りに近づくにつれ優しい傾斜になってくる。メイン通りに合流するとさすがに人が多い。ここで熊鈴とホイッスルをしまった。登山客も多いけど観光客もさらに多い。河童橋も凄い事になっていた。橋の上での撮影会が順番待ちしていた。
生ビールを飲んでバスの発車を待つ。新島々までバス、松本まで松本電鉄、穂高までJRを乗り継いで穂高の駐車場に到着。前泊でも利用したシャクナゲの湯で3日間の汗を流し、穂高在住の学生時代の友人と半世紀ぶり位の再会。昔話に花が咲くのでありました。
今回も羨ましい〜✖️10山旅😆雷以外は、全部良かったですね👍
雷鳥からの雷雨って⁉️関係ありなんですかね⁉️😁
縦走お疲れ様でした⛰️
久し振りに気持ちの良い縦走が出来ました。北アルプスはやっぱり良いですね。
私は雷鳥との相性が悪いのか、会うとかなりの確率で雨です。そして今回は正に雷鳥でした。
ところでヤマテンの天気予報は当たりますね。特に雨量が参考になります。前回の至仏山も今回もピタリでした。実は今回の土砂降りも当たりです。
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