黒部源流域を巡る旅

2023年08月11日(金) ~ 2023年08月17日(木)

• GPS: 51:38
• 距離: 74.6km
• 登り: 6,247m
• 下り: 5,290m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:36
• 休憩: 0:47
• 合計: 5:23

11:10 十三重之塔 慰霊碑
12:00 12:01 太郎坂
12:43 12:56 青淵
13:54 14:02 ベンチ
14:37 14:38 五光岩ベンチ
15:09 15:13 太郎兵衛平
15:53 16:13 太郎平小屋
16:33 薬師峠

2日目

• 山行: 10:24
• 休憩: 3:38
• 合計: 14:02

2:36 薬師峠
3:28 3:46 薬師岳山荘
4:37 5:20 薬師岳
6:09 6:11 薬師岳山荘
7:05 8:41 薬師峠
9:05 9:17 太郎平小屋
9:27 9:28 太郎山
11:02 11:03 神岡新道分岐
11:15 11:28 北ノ俣岳
11:55 11:57 赤木岳
12:04 12:06 赤木岳南峰
12:37 12:58 中俣乗越
14:32 14:34 黒部五郎の肩
14:41 14:45 黒部五郎岳
14:50 14:51 黒部五郎の肩
16:38 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 3:34
• 休憩: 0:28
• 合計: 4:02

7:24 黒部五郎小舎
9:34 9:35 三俣蓮華岳巻道分岐
10:21 10:47 三俣蓮華岳
10:58 10:59 三俣峠
11:26 三俣山荘

4日目

• 山行: 8:56
• 休憩: 3:49
• 合計: 12:45

5:09 三俣山荘
6:22 6:37 鷲羽岳
7:10 7:14 ワリモ岳
7:26 7:32 ワリモ北分岐
7:41 7:43 岩苔乗越
8:23 8:31 祖父岳
8:47 8:48 祖父岳分岐
9:47 9:53 雲ノ平山荘
10:15 12:17 雲ノ平テント場
12:51 12:51 祖父岳分岐
14:10 15:04 黒部川水源地標
15:54 15:55 ワリモ水場
16:00 16:01 岩苔乗越
16:27 16:28 祖父岳
16:40 16:40 祖父岳分岐
17:23 17:31 雲ノ平山荘
17:54 雲ノ平テント場

5日目

• 山行: 7:33
• 休憩: 1:21
• 合計: 8:54

6:34 雲ノ平テント場
7:23 7:23 奥スイス庭園
7:27 7:28 雲ノ平の森の道
7:58 7:59 高天原峠
8:29 8:30 高天原分岐
8:40 8:41 高天原展望台
8:46 8:46 高天原山荘
9:16 9:42 高天原温泉
9:54 10:09 竜晶池
10:39 11:04 高天原山荘
11:05 11:05 高天原展望台
11:44 11:46 高天原峠
12:52 12:59 黒部本流・Ｂ沢合流地点
13:47 13:47 薬師沢小屋
14:54 14:55 アラスカ庭園
15:15 15:16 奥日本庭園
15:28 雲ノ平山荘

6日目

• 山行: 5:29
• 休憩: 0:46
• 合計: 6:15

6:47 雲ノ平テント場
7:11 7:11 雲ノ平山荘
7:25 7:29 祖母岳
7:45 7:45 奥日本庭園
8:27 8:27 アラスカ庭園
10:01 10:19 薬師沢小屋
10:30 10:30 カベッケが原
11:12 11:17 薬師沢ベンチ
11:20 11:21 第三徒渉点
11:34 11:36 薬師沢第2ベンチ
11:44 11:45 第二徒渉点
11:51 11:58 第一徒渉点
12:52 13:00 太郎平小屋
13:02 ゴール地点

★黒部川源流を巡る旅
初めてのロングトレイルで下ノ廊下を黒部湖まで辿った2003年。
その続きを初ソロテントで赤牛岳越え、黒部川源流を目指したけど、
槍ヶ岳に目を奪われてしまってスルー、気が付くと南岳にいた2008年。
この時断念した大キレット越えを目標に掲げて日本海から歩き始めたのが2014年(〜2022年)。
その間ずっと、雲ノ平一帯は我がLost Worldだった。
長い長い遠回りの果てに、ついに叶った来訪。

★最終日(7日目)、太郎平小屋から折立登山口まで、ログなし。
（モバイルバッテリーを使い果たしてスマホ充電できなかった為）

天候

11日：晴、午後から雲
12日：晴、午後から雲：台風接近中
13日：晴、夕刻から雨：台風接近中
14日：雨、午後から曇：台風接近中
15日：曇のち雨、終日強風：台風上陸、本州縦断
16日：しとど雨：台風日本海を通過中
17日：曇時々晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

コース状況／危険箇所等

全般的によく整備された道でした。
木道が多く、非常に助かるけど、雨になると一転、難儀な道になる。

その他周辺情報

有峰口の亀谷温泉は週末しか営業してない模様

写真

8/10 20:25

出立前、
逃避準備という心境

8/11 13:46

初日は好天の中、幸先良いスタート
太郎平への道で振り向けば鍬崎山が大きい

8/11 16:15

太郎平より見渡す黒部源流域
未だ見ぬ世界に心昂る

8/11 20:23

My god! It's full of stars.

8/12 4:27

二日目朝
朝日を求めて薬師岳まで遠征

8/12 5:08

ハレルヤー

8/12 5:35

正面に黒部五郎岳を見据える
遠さに退きつ惹かれつ

8/12 5:37

最高の青天、
だけどこれが槍穂の見納めとなってしまった…

8/12 9:38

太郎山を越えていざ黒部五郎岳へー

8/12 9:38

愛しの白山、いつも遠くから微笑んでくれる。

8/12 10:29

北ノ俣岳、赤木沢岳、黒部五郎岳の連なり
ダイヤモンドコース

8/12 11:15

北ノ俣岳到達
雲が湧き始めてしまった。

8/12 14:24

五郎岳の長い登攀は霧の中で苦しめられた
これを五郎霧中という

8/12 14:30

黒部五郎岳SUMMIT！
想像絶する大きさと小舎までの遠さに唖然…

8/12 15:16

壮大なカールに囲われた五郎世界

8/12 15:38

さながら巨石作品の展覧会

8/12 15:39

まるで神々が創造を楽しんでいるかのよう

8/12 16:00

雲ノ平山荘が見えてる
明後日あそこに俺はいるのだろうか？

8/12 16:28

岳樺の森を抜けると奥山に開けた小さな草原の小舎

8/12 17:51

辛いは正義！
この日はこの直後即死

8/13 4:34

三日目
朝霧の立ちこめる五郎小舎

8/13 5:17

薬師岳が真正面に構えていた

8/13 5:20

テン場からは笠も
左の断崖は大ノマ岳だろうか、形を見てあの辺を歩いた時の記憶が蘇る

8/13 8:12

五郎小舎から上り詰めて開く大展望

8/13 10:12

三俣から双六に連なる稜線
かつて暴風雨の中、逃げ帰るようにして歩いた道

8/13 10:20

三俣蓮華岳SUMMIT！
各県の三角点？

8/13 10:18

鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳、祖父岳
群雄割拠する山々が黒部源流域を取り囲む

8/13 11:27

三俣山荘到着
今日の行脚はここまで

8/13 14:27

今日の目的はここでのんびりすること
Here's my favorite place.

8/13 17:19

ペペロンチーノライス、カムジャタン、ワインとチーズ
我ながら上出来な宴席

8/14 6:30

四日目、風雨の朝、
三度目の鷲羽岳SUMMIT、三度目の曇天登頂。
お前とはそういう相性らしい…

8/14 7:33

ワリモ北分岐
初めてここに来た時、さらに奥に伸びる何本もの道を見て、この山域の奥深さにのけぞった

8/18 20:21

祖父岳SUMMIT！
標高増進作業中

8/14 8:58

祖父岳を越えて、雲の中から徐々に現れる世界

8/18 20:28

ウェルカムライチョウ？

8/14 9:11

池塘が渇水してしている雲ノ平。コバイケイソウも早すぎる黄葉でニッコウキスゲかと思ったほど。今年は異常に雪解けが早く雨も少なかったとのこと。

8/14 9:38

大自然のプロムナードをゆく

8/14 9:44

荒れ野に建つ山荘（というより城塞）
荒天の外とは対照的に屋内は静かで穏やかそのもの

雲ノ平キャンプ場
五郎と対面するところに張りました

8/14 12:21

午後から黒部源流探訪へ出かける
天気が少し落ち着いて水晶が顔を出してくれた

8/14 12:28

薬師と赤牛のあいだ、上ノ廊下の辺りをみはるかす

水晶の裾に広がる岩苔の大谷
広大な空間の中にウグイスの声だけが響いている

8/14 12:58

祖父岳分岐から先が素晴らしい…
賽の河原のような風景の中を進むと、笠、

8/14 13:05

そして三俣蓮華、

8/14 13:12

そして鷲羽、ワリモ、
次々と現れるスター達

8/14 14:20

黒部源流にて、名水で命の水を頂く。
ホントに甘くて、まろやかで、

8/14 15:05

and now here I am.

8/14 14:09

岩苔乗越に向けて沢を遡上
源流のさらに源を訪ねて

8/14 15:16

この旅で出会った唯一の一輪

8/14 15:22

トリカブトは毒で有名だけど、必ず清水の豊かなところに咲く

8/14 15:25

無数の枝沢が谷のそこらじゅうから流れ込んでいた

8/14 16:25

今日2回目の祖父岳
2回とも風景ゼロ（涙）

8/14 17:17

雲ノ平に戻る
午後の光を浴びて神々しい

8/14 18:58

ディナーは名水でいただくラーメン♡
富山ブラックなんだけど、これヤマメシにわ最高だ！

8/15 5:54

五日目、天気は多少回復気味
周りはまだ雲が渦巻いていたけど五郎だけ見えていた。

8/15 7:15

今日は高天原まで日帰り温泉旅行♪

8/15 7:28

オオシラビソの密林を急降下

8/15 8:37

唐突に開けたらそこが高天原
自然の懐の深さには只々驚かされるばかり

8/15 8:40

高天原山荘は隅っこに控えめに建っていました
大きな山に囲われたこの場所は台風の不安とは無縁の静けさ

8/15 9:06

そして大いなる優しさに身を浸す

8/15 10:02

龍晶池、sanctuary

8/15 10:05

ミヤマホタルイ
人が未だ見ぬ風景とは、太古から変らない風景なのかもしれない

シオカラトンボがせっせと交尾と産卵中

8/15 11:54

遠回りして大東新道から帰る。
薬師の東南綾、圏谷群が目の前

8/15 12:14

こんな大きな沢をいくつも渡る

8/15 12:05

こうやって全ての沢の水を飲み尽くしながら歩く

8/15 12:55

黒部川本流・奥ノ廊下に合流
ここを歩きたかったのだ

8/15 13:14

黒部峡谷下ノ廊下の旅が2003年、
あれからずいぶん遠いところまで来てしまった

8/15 13:43

薬師沢小屋に到達

8/15 14:28

雲ノ平まで渾身で登り返す

8/15 15:23

雲ノ平に帰還
尾根上は強風が吹き荒れていた

8/15 15:34

ちょっとだけ山荘のホスピタリティに浸る
バックホーンスピーカーからはビルエバンズ、完璧だ

8/15 16:14

テン場に帰還、丸一日強風に耐えてくれた我が家。
思えばお前との付き合いが一番長いなあ

8/15 18:34

ディナーは名水(で湯煎したレトルト)カレー、タマゴスープ、サーディン缶、やや過剰気味だけどこれは残務処理。
サーディンにウィスキー垂らしたら居酒屋料理になったyo

8/16 7:08

六日目、天候は回復しないまま雲ノ平とお別れ
この風雨も枯れた湿原をまた瑞々しくしてくれることを祈って

8/16 7:27

快適だった木道もこんな日はつるつる地獄

8/16 9:57

慎重に慎重に、昨日の登攀より時間をかけて下山

8/16 10:13

さらに奥へと続く奥ノ廊下
ここまで来ても目にしたのはほんの一部でしかないのだ

8/16 12:49

今日は終始雨の中、
太郎平にバックホーム

8/16 14:56

最後の晩は小屋に宿泊。
乾燥室、食事、そして何よりオフトゥーンのありがたさよ。

8/17 4:47

最終日の朝
天気は回復中とはいえ

8/17 5:17

分かれ道とは、また戻ってくる場所でもあるんだな

8/17 6:50

オヤマリンドウ
いろんなところで見かけたけどなかなか開かない奴

8/17 6:59

戻って来てからも、尽きることのない神秘はそのまま、否、より一層深まってしまった風景
so our journeys will continue.

撮影機器：

GXR+A12 リコー

装備

個人装備

Tシャツ ロングTシャツ（アンダー） ズボン 靴下 アンダーソックス グローブ 雨具 靴 帽子 ザック 行動食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図 ヘッドランプ ランタン ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 時計 サングラス タオル ナイフ 筆記用具 スケッチブック iPhoneSE カメラ 三脚 予備バッテリー モバイルバッテリー

感想

ooinuno

人はなぜ山に登るのか？
「6時間かけて温泉に浸かりに行くためさ」
今後はこう答えようと思う。