百周年の穂高岳山荘泊!重太郎新道で前穂・奥穂・涸沢岳!
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- GPS
- 18:20
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,200m
- 下り
- 2,194m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 10:41
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 8:10
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
今田重太郎氏は明治から平成まで生きた穂高の名ガイド(秩父宮様も度々案内)。安全な登山のため奥穂高岳直下に山小屋を作り、重太郎新道を開削した。
今年はその山小屋を作り始めてから百周年の記念の年。だったら泊まらなきゃ、行くなら重太郎新道でしょ!😉
初日は岳沢小屋から重太郎新道→紀美子平(紀美子は夭逝した重太郎氏の娘さん)を通って前穂高岳→吊尾根→奥穂高岳→穂高岳山荘泊
二日目は涸沢岳から難易度が高い北穂高岳に向かい、南稜を下り涸沢を経由して横尾に戻ってくるルートを計画。両日とも10時間の体力・技術ともハードなコース設定。新装備もいくつか試し、いざ成果は?!
【上高地へ】
・新宿西口夜発のさわやか信州号3列シートで。5:15に上高地着@12,000円
【初日の紀美子平まで】
・6時に河童橋から動き始め。思いがけず岳沢小屋手前でドンちゃんが転倒、手首を捻挫。山行を続けられるのか、とりあえず岳沢小屋まで登る
・岳沢小屋で冷湿布を分けてもらう@200円。それと持っていた手首サポーターで固定し痛み止め服用。重太郎新道を登り紀美子平まで行ってみることに
・評判通り重太郎新道は長くしんどい。途中で雨、湿度も90%超、ガスで展望もなくなってきて先行きも不安
【紀美子平から前穂往復、奥穂高から山荘へ】
・ザックカバーをかけ紀美子平にデポ。少し空が明るく。前穂の往復はガレ・ザレで浮き石多くスラブ状の一枚岩は滑りやすいため神経を使う
・山頂ではつかの間の展望。西穂、ジャンダルム、逆は奥穂から北穂、大キレットから槍ヶ岳が!
・ドンちゃん、なんとか行けそうとのことで、紀美子平からの吊尾根へ。トラバースが長く最後は鎖がいくつか続く急登
・吊尾根からの奥穂は想定以上に疲れがでてドンちゃんが半ギレするほど💢2人でトボトボ
・奥穂高山頂は残念ながら展望がなく、登頂の喜びもつかの間、時間押し押しで山荘へ
・山荘が見えたあとの最後は梯子と鎖が続く疲れた身体には堪える激下り
【穂高岳山荘は、、、】
・16時半過ぎと遅くなり山荘に到着。2人して今シーズンイチのヘトヘト度
・この規模の山小屋としては過去イチきれいかつ、小屋の人たちが丁寧。この日はギリギリ一度で17時からの第一陣で夕食で済ませられる人数とのことで50人くらいか。シニアのグループが多かった印象。最高で第四陣まであるよう(すごいね)
・受付脇と小屋の外に天命水という飲料可の雪解け水(小屋、テント泊は無料、一般登山者は1Ⅼ200円)
・百周年ということで宿泊者に記念のピンバッジをもらえる(山バッジに興味がないkopalもこれはうれしい)
・疲労度とドンちゃんの手首を考慮し、2日目は涸沢岳でご来光をみた後、小屋に戻り、ザイテングラートを涸沢に下り、横尾から上高地に帰るルートに変更した
【2日目】
・この日は絶好の晴天予報。日の出は5:05。寝ぼけてる頭・身体にはキツい岩岩の斜面を登ると奥穂、前穂、ジャンダルム、西穂の絶景が。逆は行きたかった北穂、大キレットから槍ヶ岳!
・ザイテングラート(支稜線のこと)は奥穂へのメインルート。○や×のペイントでルートはわかりやすい。金曜日なので上りの登山者も多い(落石も多いところだが、ヘルメットなしでスニーカーなど、軽装もいて一抹の不安を感じる)
・涸沢小屋を経て涸沢ヒュッテで小休止。Sガレの少し先の落石多発箇所ではまさに数日前、ガイド登山一行にデッカイ石がたくさん落ちてきてギリギリ命拾いしたとのこと。そこまではヘルメット装着したままで。
・横尾からは苦手の長いロードを黙々と
・バスターミナルの手荷物預かりでザックを預け、上高地温泉ホテルでのんびりお湯に浸かり、しばし河童橋付近でお茶
・帰りはバスで新島々経由、電車で松本駅、そこからあずさ54号で新宿。乗り換えあるも帰りのバスの渋滞にかからず費用も安い(と思ったらJR線の人身事故で新宿着が1時間遅れたのはご愛嬌。松本駅での乗り換えが10分しかないので弁当を買いに走り回ったのに発車もだいぶ遅れた😅)
【振り返り】
・重太郎氏新道、前穂往復、吊尾根コースは想定より大変だった。ドンちゃんのケガや高湿度、断続的に降る雨などの中、なんとか登りきった感じ
・予定していた涸沢岳から北穂へはかなりの難ルート。動画やガイドブック、ガイドさんへのヒアリングなど予習をたんまりし、予行として表妙義なども登ってきたが、まだ君たちには早いよ、と穂高の神にいわれたか…
・今回の計画ルートを完遂するためには、初日のコースをもっと余裕を持って登れる気力・体力が必要
【今回の新装備】
・モンベルのアプローチシューズ、クラッグホッパー。ビブラムソールに比べてドンちゃんのモンベルのソール、トレールグリッパーは格段に滑りにくい(あ、でも転んで捻挫しましたが😅)。ローカットで軽くソールは滑りにくい。いきなり奥穂に使うのは躊躇われたが、非常に快適だった
・スマートウォッチ、Ticwatch Pro5。ヤマレコのマップを確認するのにスマホを取り出さずに竜頭をポチるだけ。2日の山行を終えた時点でバッテリー残量51%。一泊なら余裕。前より格段にスマホを取り出す機会が減った
・高山病対策の漢方、柴苓湯(114番)。前日からの服用で高山病になりにくくなると山岳会医療委員会のサイトにあり今回服用。呼吸や水分摂取を意識しても小屋での夕食後や就寝中に頭が痛くなることがあったが、今回はほぼなく自分には効果があったと思う
コース定数はヤマケイのヤマタイムで初日39、2日目26(北穂から南稜周りだと37)
※24日に穂高岳山荘に泊まり25日に西穂に向かわれた方がロバの耳で滑落し亡くなったとのこと。おそらく同じ食堂で夕食を食べられた方の一人だと思います。
私は遭難のニュースでヤフコメなどで山登りをしない人が厳しいコメントをしたり、登山者が憶測で指摘したりするのをみる度に、山小屋の方が書いたエッセイの一部を思い出します。
「第三者は、どうか亡くなった方を責めないでほしい。
事故で亡くなった方に対して、他人ができることなんて何ひとつない。何もできないからせめて、言葉で誰か傷つけないように気を付けていたい。
起きてしまった事故を教訓に自分が気をつけることも、安全登山の啓発をすることも、有意義なことだ。
けれど、それは、亡くなった方を責めなくてもできるんだと思うんだ。」
心からご冥福をお祈りいたします。合掌
ありがとうございます。おかげさまで奥さんの手首はだいぶよくなりました。岳沢小屋で湿布をわけてもらえてよかった。
誰も滑落したい人はいないし、山で死ねれば本望だと思っている人もいない。本人しか知らないアクシデントを、憶測だけで批判するのはいたたまれません。自分への自戒とお悔やみの気持ちだけでいいと思います。全然知らない人だけど、同じ時間に同じところにいた人が滑落して亡くなったことは、忘れないようにしたいと思います。
ドンちゃんさんが転倒して負傷された後、冷湿布と痛み止めだけで乗り切れたというのに驚きました。
冷湿布と痛み止めがよく効いたのか、それとも気合いや根性で乗り切ったのかは分かりませんが、疲労と痛みに耐えて大半の行程を難なくクリアしたのは凄いですね。(北穂高岳に行けなかったのは残念だと思いますが...)
それから私も"さわやか信州号"に乗って8/25に上高地へ行きましたが、狭い4列シートでイビキと物音と話し声で中々寝られませんでした。
そのせいで1日目は終盤にパワーダウンしてしまった気がするので、次は出来ればゆったり3列シートの車両を選ぼうと思います。
おはようございます。
コメントありがとうございます😊
転倒したときは全く手に痛みも感じず、起き上がった時に不穏な痛みを感じました。痛み止めと湿布、そしてサポーターを持っていたのでかなりキツめにサポートしました。
とは言え、下山後も捻らない限りは痛くもないので大したことなかったんだと思います。
ただ山行中はその痛みが不安要素でネガティブな気持ちになるのは間違いなくて疲労の加速にも繋がってしまったんでしょうね😓
いずれにせよ、まだ北穂高まで行くコースは君には速いよって穂高の神様に言われたような気がします、、、(kopalさんには申し訳なかったですが💦)
高速バスを快適に過ごせるかどうかって山行にはすごく重要ですよね。
私も前のおじさまがありえないぐらいリクライニングを倒してこられて、黙っていたら更に倒してきて私の膝にドンっ!
kopalさんが横から一言申してくれまして、快適な夜行バスとなりました✨
足も痛くなるって言ってたから、余計辛かったでしょうねぇ。
頑張りましたね。
kopalさんはアプローチシューズどうでした?
軽くて、今までの重さはなんだったんだろうって思いませんでした?
軽さは正義だと思った。想定より剛性も高くて特に涸沢以降のロングルートでとても役に立った。モンベルのトレールグリッパーは本当に滑りにくいし。
ただ、ローカットを使って初日にふと立ち止まったときにふらついた時がままあった。これまではくるぶしまで被われたハイカットでサポートしてくれていた部分かも。前穂で滑落しそうになって肝を冷やしたよ😰
そこさえ気をつければ穂高の岩場を登れるならどこでもいけるなと思った。
ありがとうございます‼️
手の捻挫?は驚くほど影響少なく、あの痛みは一体なんだったんだろうと思う日々です。
足は相変わらず岩場多いと親指付け根が痛くて痛くて。過酷山行終了後は腫れ上がってます。むしろこちらの方が下山してから影響ありますね😭
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