前穂高岳〜奥穂〜槍ヶ岳縦走(上高地入り、新穂高下山、ジャンダルムを添えて)


- GPS
- 27:28
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 3,635m
- 下り
- 3,994m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 10:29
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 8:22
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 6:31
天候 | 8/31 やや高曇り気味、超絶遠望 9/1 終日晴天、稜線部はやや風が強いが引き続き超絶遠望 9/2 朝快晴、その後やや高曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時に宝タクシーを予約したら平湯交番前の宝タクシー専用駐車場を山行中無料で駐車しても良いとのことで願ったり叶ったり。あかんだな駐車場に入れなくても済みました。 上高地まで料金\7580だが、5時前に名古屋からのバスが到着して下車した人たちに相乗りを声がけしたところ、運よく計5人でシェアすることに成功。一人1500円でバスより1.5時間早く上高地入りできた。 下山は新穂高バス停から1時間おきに出ているバスで平湯に戻る。運賃\910 |
コース状況/ 危険箇所等 |
重太郎新道:岳沢小屋までは緩い樹林帯歩き。熊に注意する以外は特に問題無し。岳沢小屋から紀美子平、前穂高はかなりの急登。よく整備されているが、鎖梯子等の要注意箇所が多い。急登で足に疲労が溜まると滑落の危険が増すのかも? ※岳沢小屋の情報にある通り、紀美子平では熊がよく目撃されるとのこと。この日も早朝に熊が出たそうですが、今のところ人的、物的被害は無しだそうです。ザックをデポして前穂に登るなら、紀美子平に常に人がいる時間帯を狙わないと熊に置き引きされるかも? 吊り尾根:尾根と言いながら実質尾根のトラバースがほとんど。斜度も難度もそれほどではないが、道幅が狭い箇所が多くすれ違い、踏み外しには注意が必要。 奥穂〜ジャンダルム:泣く子も叫ぶ最難関・最恐区間。馬の背のナイフリッジは怖すぎて四足歩行推奨。ロバの耳トラバース区間が一番難しく滑落の恐怖を感じた。下を見ると凄まじい高度感だが、緊張感がありすぎて逆に下を見る余裕が無いほど。緊張感が途切れたらいつでもどこでも死ねます。 奥穂〜北穂〜大キレット:涸沢岳〜北穂間は鎖梯子ともよく整備されているが危険度は大キレットよりはるかに上。アップダウンもそれなりに大きく、疲労も溜まる。北穂に着いてそのまま大キレットを通過すると飛騨泣きは優しすぎて拍子抜けするが、通過者もそれなりにいるので長谷川ピークをはじめすれ違いには注意が必要。 南岳〜槍ヶ岳:晴天の稜線歩きはまさに日本の屋根を歩くがごとし。最高の景色の中を緩やかなアップダウン(※とはいえ中岳のピーク北側に一部梯子有。)でまったりハイクが楽しめる。槍の穂先は幸い終日ガスも上がってこず、渋滞も無く絶景を堪能できた。 槍ヶ岳〜新穂高:ひたすら長いアプローチルート。何か所か渡渉があるものの、晴天なら危険個所は無し。午前中は人通りも多く、熊に注意する必要も無さそう。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴可能温泉が新穂高、平湯に有り。 平湯のもり日帰り入浴\700を利用。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
代わりに東の空に変わった光線のショウが出ていた。
「反薄明光線」だそうです。
wikiより(太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、太陽と正反対の方向に光線の柱(光芒)が放射状に収束して見える現象。太陽の周囲にできる薄明光線とは逆。裏後光(うらごこう)、裏御光(うらごこう)とも呼ぶ。)
ヘェェ〜
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ダウンジャケット薄手
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
笛
ファーストエイドキット
エマージェンシーシート
ナイフ
保険証
携帯
モバイルバッテリー
タオル
カメラ
ヘッドライト
予備電池
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感想
夏休みのメインイベントは槍穂縦走。
去年は行けなかった奥穂を登ってそのまま去年と逆コースで北穂〜槍まで難コースを縦走する。
はずが、夏休み初日の土曜日にランニングで痛恨の右足カカトを負傷。あわや予定は台無しかと危ぶんだが、なんとかある程度山歩きができる程度まで痛みが引いたので天気予報が良くなるのを待って木曜日から2泊3日の山行へ。
上高地へのバスは通常ダイヤに戻って始発6:20なので贅沢にタクシーを5時に予約したが、片道\7500はかなり痛いので平湯バスターミナルで相乗り相手を探すが、始発まで1時間半もあるので当然のように誰もいない。
しかし5時前になって名古屋から新穂高行のバスが到着し、予想外の人数が下車したので「これ幸い」と声をかけると、見事にタクシー定員一杯の4人を捕まえて無事に5人でシェアすることに成功。結果一人当たり1500円で1時間以上早く上高地入りすることが出来た。相乗りしてもらった4人に感謝。
駐車場も宝タクシーの敷地に無料で停めさせてもらい結果的にかなりお得に。
1日目、まだ朝早く人気の少ない上高地をスタートすると、足はガッツリ体重をかけると不安があるものの結構歩けるので重太郎新道の急登にあえぎながら前穂登頂。
その後もほぼ想定通りの時間で吊り尾根を通過して奥穂に到着した時点でまだ足も残っている。天気はやや高曇りで風が少し強いながらも空気は澄んで360°の大展望。
これは「このままの勢いでジャンダルムに行かねばこれほどのコンディションで挑戦できることはもうないかも?」と思い、行くかどうか迷っていたジャンダルムへアタック決行。
最難関ルートにビビりながらも、割と人が通っており、自分と同じ奥穂からのピストン組で約5人ほどで緩いパーティー状態でひたすら続く難所を通過し無事にジャンダルムを攻略できた。
翌朝穂高岳山荘でのんびりとご来光を満喫した後は大キレットより悪いと評判の北穂への縦走開始。
噂に違わぬ難路ながらも鎖が豊富で命の危険を感じることは無く無事に通過し北穂に到着。
そのままの勢いで突っ込んだ大キレットは去年逆から南下しているので大体のコースは分かっている。去年の経験で大キレットは北上する方が難しそうだと思っていたが、ジャンダルム、奥北を通過した後で臨むと拍子抜けするほどあっさりと通過出来た。
その後は最高の天気と絶景を眺めながらの北アルプスの稜線歩きを堪能し、槍ヶ岳へ到着。
槍ヶ岳山荘前はそれなりに混雑していたものの、槍アタックはそれほど混雑しておらずほぼ待ち時間なく槍ヶ岳からの360°、北アルプスどころか中部全域を雲も無く見晴らす大展望を満喫できた。
最終日は朝食を弁当にして5時から20分で大喰岳に登りまたしてもご来光を堪能。のんびり朝食のチマキ弁当を食べながら槍ヶ岳を見ると意外と空いている。
そのまま飛騨乗越から下山開始するつもりだったが急遽槍ヶ岳山荘に引き返し、またまた槍アタック。
最高の朝景色を堪能した後は飛騨乗越から一気に新穂高へ下山した。
3日間とも終日ガスが上がってくることも無く天気・景色ともこれ以上は無いほどのコンディションで満喫できた。
今年の運をすべて使い切ってしまった感がすごいが、年内はこの山行の思い出だけで飯が食えそうなほど大満足の山行となった。
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