続、初心者ジャンダルムへガイドさんと共に:上高地sG
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- GPS
- 21:32
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,508m
- 下り
- 2,522m
コースタイム
- 山行
- 3:07
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 3:23
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 3:49
- 合計
- 10:46
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:46
天候 | 1日目:曇りパラパラ雨、2日目:晴れ夕方から雨、3日目:晴れから曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
昨年の槍ヶ岳では山頂はお預けとなったままですが、岳人憧れのジャンダルムへ。
いやぁー、ロードでは鎖骨を折り副鼻腔炎やヘルニアで入院続きな身の為、些細な怪我でも外出禁止令が出てしまう恐れがあり、お許しが出るよう土下座外交から始まり色々と工作に時間がかかりましたがようやく実現!感無量(≧◇≦)
山岳ガイドの江口さんと今年の山行お天気連勝中の晴れの女神Kさんと自称晴れ男の私の3名で快晴のジャンダルムを満喫。
西穂から奥穂と逆からの人も少なく、若干紅葉が始まった北アルプスをゆっくりと贅沢に楽しめました。
◆前日譚〜上高地集合まで
ちょっとヤベー山へ行くよオーラを出し続けて機が熟したのが3月、瑕疵さえも許されない身なのでガイドさんとの山行を選択するも人気ルートだけにツアー系は元よりガイド系もすべて埋まっていた。
諦めずに探し続けると、山岳ガイドの江口さんが公募を出されたので急いでゲット。
あとは当然、ガッチリとモンベル年間保険へ入り、準備万端でお上へ計画書を提出して渋々、本当に渋々許しをいただく。
しかし、ここまで体力その他も準備万端であっても天候というハードルを越えねばならず、自称・晴れ男の私ですが今回はギリギリまでハラハラさせられた。
山行の9日以降の北アルプスの天気は良いが台風13号がのんびりとやってくるじゃないですか!しかも移動日の8日に紀伊半島下から静岡へ上陸予定。
アルピコ交通バスが松本諏訪方面を運休にしており気が気じゃない、上高地へ9日昼に着かなければOUT、山行日は天候が良いと予想されるだけに悔やみきれない状態へ落とされます。
JRもこのところ直ぐに運休になるので最悪レンタカーしかない?高速も止められたらジ・エンドや、などとモヤモヤしていたら勢力が弱いままでいてくれバスは運休にならずにすみ新大阪の阪急バスセンターで無事乗車!
前回のバスでは寝れなかったので噂のヤクルト1000を飲むも効果は薄く、今回も眠れぬまま上高地へ5:20着。
でも良い、無事スタート地点へ着いたのだから。
さて、集合時間の12時までたっぷり時間あり。
まずは観光センター上の食堂で充実した和定食をいただく。
次いで、7時から日帰り入浴可能な上高地温泉ホテルへ、72℃の源泉を誇る掛け流しの温泉を堪能。
どこかで寝たいなぁと思いながら梓川沿いに河童橋へ戻る途中、河原へ降りせせらぎをBGMに横になる。
温泉の効果か石の冷たさも心地よい感じで1時間も寝入る。
まだ時間あるので河童橋付近で優雅にコーヒーブレイクした後はお昼ご飯に小梨平食堂へ向かい山賊定食をがっつく。
ひとしきり上高地を満喫し、ようやく12時を迎え皆さんと合流に成功。
ようやく本来の目的である北アルプス縦走が始まります。(`・ω・´)ゞ
◆1日目:上高地〜西穂山荘 服装:インナー(薄手メリノT)、速乾T、春秋用ロングパンツ(夏用の方が良かった)、シューズ(TX4ロー)
河童橋を渡り朝散歩した道をそのままに上高地西穂高岳登山口へ。
きちんとした門がお出迎え。
ここからは森林帯をほぼ登り一辺倒。途中、無慈悲階段を終えると湿原?的なところを横移動して緩く登り出してまた登り。
途中の宝水では水を飲んでリフレッシュ。この辺りが大体今日の登りの半分ぐらい。
酸素が薄いのか息荒く、風が無かったので半袖でも汗だく。
途中パラっと雨が降ったけど気にならず。
季節も秋に差し掛かってるので花も実に代わっており、4種ほどいただく。
単調な森の登りに飽きていたので酸味がいい刺激に。
そうこうしていると、一気に視界が開け山荘ちゃこ。ゆっくりでも3時間半ほどで着きました。
さすがに標高も2400mほどで曇っていたので外で宿泊の手続き待ちしてたら寒かったので薄手の長袖を羽織る。
部屋は一部屋3人の貸し切りだったのでありがたかった。
食事はハンバーグ定食でボリュームあり。ごはんとお味噌汁はお代わり自由。
主より明日は13℃〜20℃ほどで、これから高気圧の影響で晴れ→明日昼頃から不安定になってくるとのこと。
ジャン11時頃予定だったので安全策を取り、出発を3:30→2:30へ変更。
夜に外へ出ると満天の星空(*''▽'') これですよこれ!下界とはわけが違います。圧倒的すぎる。
21時には床につきますが明日のジャンに興奮しているのか上手く寝られず2時間ほどだけ。
◆2日目:西穂山荘〜穂高岳山荘 服装:インナー(薄手メリノT)、速乾ロングT、速乾T、春秋用ロングパンツ(夏用の方が良かった)、シューズ(TX4ロー)
2:00前に起床してお弁当をいただきます。大変おいしかったです。
星空の元、予定通り2:30出発。初っ端から岩場を登っていきます。丸山はすぐに着きますが独標までが意外と長く登りにて息が切れます。
さて西穂高岳+P1へ向けてロープをつなぎアップダウンの始まり。
途中で白々と明けてきて西穂高岳では夜明けまじかとなり遠く富士山を始め名だたる峰が一望に。最高ぅ
ちょい休憩で休んでいると若干の風ではあるが寒くレインジャケットを羽織る。
P1からは例の標識もあり気持ちが引き締まる。本来はここからリベレHDへ履き替えるつもりでしたがTX4でも十分と感じ慣れてるのでそのまま続行。
赤岩岳を越え、たぶん一番の難所(岩が脆い)である間ノ岳を越えると見ごたえのある逆層スラブが姿を現します。
しかし、きつい。だいぶキツイ(;´・ω・) 数字上ではそんなに登ってないはずなのに足先やいつもと違う筋肉を使うからか?
逆層スラブは50度程なので現場ではそこまでの斜度ではなく登れます。が次は天狗岩へ更に登り。
太陽も登ってきて暑い。ロンTを脱いで露わになった皮膚をジリジリと焼いていきます。
天狗前後も岩が脆く直登、直下で降りは足場探しが難しい。
天狗岩山頂からはジャンダルムが見えるが遠く、ガッツリ降りて更に400mほど登らなければならない事実を目の当たりにして不安を覚える。
直登なのでそこまで時間はかからず何とかコブ尾根頭にとうちゃこ。
目の前には、あのジャンダルムが。もう阻むものは無し!!
山頂も空いていて後ろからも人は来ておらず、せっかくなので難ルートの奥穂側から登ることに。
ヾ(≧▽≦)ノ「今日一日だけは憧れるのはやめましょう」を合言葉にようやく、ちゃこぉう。
やっと念願の天使さんに会えた。しかも晴天の中で最高やぁ。
さて、空いてるし贅沢にジャンダルムで大休止と行きましょう。
しばらくするとガスが出だしてきました。早く出てよかった。
名残り惜しいですが、あとは奥穂を通って山荘へ行くだけぇ・・・と早計。
間ノ岳と並んで難所のロバの耳、こちらも直登直下で足場探しとガレ場なので石を落とさないように気を使いながらガッツリと降ります。
アップダウンをして馬の背の背後に聳える奥穂高岳を見上げて思わず、行けるのか俺?とつぶやく。
ナイフリッジは見た目よりも岩がしっかりしていて登りやすく通過、そして奥穂高岳へ向けて最後の登りを息も絶え絶えようやく制し山頂ちゃこ。
もうキツイったらありゃしない。数字だけの机上論では計れないものがやっぱり現場にはある。
奥穂高岳と涸沢岳の稜線の鞍部に奇跡的な配置の穂高岳山荘が見え後は降るだけぇ・・・と早計。
鎖場や足場の悪い道が山荘ギリギリまであって気が抜けない。
暑すぎて持ってた2.5Lの水分を飲み干しての山荘ちゃこ。ヤバかったぜぇ、気温的に楽勝と思ってたのに。
ちょうど山荘は100周年ということで記念のバッジをいただきました。デザインがシンプルでかっこいい。
無事登頂を祝って外のテーブルで祝杯をあげますが2時間ほどすると雨がポツポツと、夜中は嵐になってました。
夜食はハンバーグと前日と被りますが、こちらは和風。ごはんとお味噌汁はこちらもお代わり自由。
今日は相部屋でしたがきちんと布団1人前でゆっくり寝られるはずでしたが、連日の寝不足も祟り少々高山病が出て頭痛でこれまたあまり寝られず。
◆3日目:穂高岳山荘〜上高地 服装:インナー(薄手メリノT)、速乾T、速乾ロングT、夏用ロングパンツ、シューズ(リベレHD)
4:10には起床。昨年の槍ヶ岳山荘の時は高山病でこれまた寝られなかったが、起き上がる際にガバッと起きてしまい、シュワちゃんのトータルリコールばりに目が飛び出したことを教訓に今回は力まずゆっくりと起き上がる。
外はモルゲンロートで朱色の雲が綺麗。
5:00の朝食を早々に食べ終え朝日を拝みに外へ。その後、山荘の裏手に回りジャンを拝む。
出発は予定通り6:00に。いよいよアルプスともお別れです。
シューズはせっかく持ってきていたのでリベレHDで下山します。
ちょっと紅葉が始まっていて黄色く色づいている中を涸沢ヒュッテ目指して降る。
涸沢カールの特等席を陣取るヒュッテは存在感と高度感が感じられて良い。
ザイテングラートは足場が悪く落石も起こしやすいので意外とケガや事故が多いのもうなずける。十分気を付けて降りる。
途中、足場の良いパノラマコースで涸沢ヒュッテへ。
ヒュッテは人が少なくガスの晴れたカールと荒々しいアルプスを存分に目に焼き付ける。
ほどなくして森林帯に入りゴールまでの長い道のりの始まり。
本谷橋で休憩しコーヒーソフトを目指し徳澤園へ急ぐ。やっぱりここのコーヒーソフトはおいしい。
上高地までまだまだ6kmほどある。この横移動は帰路の場合は省略したい。馬車とか出してくれないかな。
途中、サルの軍団に出くわしながらこの3日間のことを思い返してると明神館ちゃこ。あとちょっと。
小梨平を過ぎ、あちこちで休憩を長めに取ったので想定より遅く13:45に河童橋で称えあい解散。
私は帰りのバスまで2時間ほどあったので初日に行った上高地温泉ホテルで汗を流す。
お土産とパンを買い込み、さわやか号で帰路へつく。
・上高地、アルプスはやはり別格ですな。名前だけで酒が進む。
西穂から奥穂までのコースでは逆層スラブや馬の背の有名な名称地はしっかりとしていて足や手も掛けやすく安心できる岩でしたがその他の名前のないところの方が難しかった印象。
今回はガイドさんとの山行にてロープでつながっている安心は絶大。見えない足場探しで「えいやぁ」とできるとできないでは違う。
体力については低山とはいえ意識して登っていたにもかかわらずヘロヘロになってしまったのには悲しみでいっぱい。頑張るっす。
アルプス、また来年。
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