椹島から周回 聖岳・兎岳・中盛丸山・大沢岳・赤石岳
- GPS
- 20:57
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 3,879m
- 下り
- 3,928m
コースタイム
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:13
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:00
天候 | 10日晴れ・11日晴れ時々雨やガス・12日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
2023.9.9 自宅8:30発→畑薙夏期臨時駐車場13:48着(276.1粁) 15:10東海フォレストのバスで椹島へ16:20着 帰り 2023.9.12 椹島12:00発(東海フォレストのバス)→畑薙臨時駐車場13:00着 畑薙夏期臨時駐車場13:17発→川根温泉14:58着(67.7粁) 川根温泉16:18発→自宅20:34着(208.2粁) 総走行距離:552.0粁 MAPコードは畑薙第一ダムで設定:777 547 312*74 東名高速道路厚木IC付近から火事により10キロ渋滞との情報、深夜登山開始で眠気もあったので、足柄SAで1時間程度仮眠をとった。その後は全く渋滞無しで横浜青葉ICまでスイスイで到着したので仮眠して正解だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
聖沢登山道:後半は思ったより荒れている。3/7といった標識がある。 聖岳:聖平小屋から2時間半、小聖岳までが寝起きの身体にはキツい。聖岳から兎岳へは激下り、鞍部直前の下りは要注意。 兎岳:鞍部からの登りは結構キツい。クサリ等は無し。兎岳避難小屋跡まで登ればあと一息で山頂。 小兎岳:兎岳山頂からは指呼の間に見えるがそこそこ登り返す。 中盛丸山へはキツい急登が待っている。最初は足場の悪い岩場を登り、中盤からはザレた土の道を登る。山頂に近づくにつれて傾斜が楽になる。 大沢岳:他の山に比べると楽。百間洞山の家との分岐からピストンした方が危なくない。山頂付近は岩稜帯。 百間平と赤石岳:ブラックスタートだったので慎重にマーキングを探しながら登る。百間洞山の家からはベンチの脇を進むが、百間平まではそれ程急登ではない。百間平が終わると急登が始まる。赤石岳へは最初右にガレ場をトラバースしながら登り、最後は左方面へ直登に近いザレ気味の道を登る。マーキングや踏み跡を一つ見逃すと踏まれていないガレ場に入ってしまう。登り詰めて鞍部かと思いきやそこから岩稜帯を暫く左に進んで赤石避難小屋の灯りが見える。 大倉尾根:以前より橋等が整備はされたが相変わらず危険だった。途中小さな乗越しが沢山有り、ヘッデンでは慎重に道を選ばないと危ない。富士見平への登り辺りからは楽な道になる。 赤石小屋から椹島:疲労困憊でなければ特段危ないところはないが、足のセーブが効かず何度かスリップ、樺段からのさきで左に折れて進む箇所を誤って直進してしまい危ないところだった。何本か通行不可の意味で木が置いてあるので通常の注意能力ならば問題ない。 兎岳は名前とは違いキツい尖った山だった。 中盛丸山も上り下りがキツいのでその覚悟で臨んだ方が良い。 |
その他周辺情報 | 白樺荘が、本日は宿泊者以外日帰り温泉利用不可とのことだったのでやむなく断念。 川根温泉 http://kawaneonsen.jp/ @520 ペイペイ利用可能 |
写真
装備
MYアイテム |
24c
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
レイングローブ
ポリゴン防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
11日の夕食
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
GPX(ガーミンeTrex30xJ)
薄荷スプレー
虫除けネット
シュラフカバー
着替え1セット
小屋中使用着替え
手拭い
三脚
|
感想
聖岳から赤石岳までの間、兎岳・中盛丸山・大沢岳をターゲットに椹島から周回してきました。
〇聖岳(ひじりだけ) / 前聖岳 標高 3013m
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〇兎岳(うさぎだけ)標高 2818m
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〇中盛丸山(なかもりまるやま)標高 2807m
日本百高山 日本の山岳標高1003山 日本2500m峰
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〇大沢岳(おおさわだけ)標高 2819m
日本百高山 静岡の百山 日本の山岳標高1003山 日本2500m峰
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〇赤石岳(あかいしだけ)標高 3120.53m
日本百名山 日本百高山 信州百名山 一等三角点百名山 新日本百名山 静岡の百山 甲信越百名山 日本3000m峰 中央線から見える山 日本の山岳標高1003山 長野県の山(分県登山ガイド) 日本2500m峰 静岡県の山(分県登山ガイド) 日本の山1000 長野県の名峰百選 魅力別で選ぶ日本新百名山 ふるさと百名山 白籏史朗の百一名山
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●アップダウンの烈しい稜線
聖岳から兎岳への激下り激登りからアップダウンが始まります。
中盛丸山も結構なアップダウンでした。比較的楽だったのは大沢岳でした。
聖平小屋で一緒になった方からの情報で、大沢岳は縦走せずにピストンの方が危なくなく時間も早いということだったので急遽ピストンに変更しました。
●荒々しい聖岳
小聖岳方面からの登頂は二度目、ブラックスタートでも心配はありませんでしたが、最後のザレた斜面では一部登山道を見失いました。がすぐに踏みならされたルートに戻れました。聖岳はこちら側の印象と兎岳方面からの印象は全く違いました。
山塊が大きくまた大きな薙もあり、荒々しいもう一つの聖岳の姿を感じました。
●5時間ヘッドランプ使用の真夜中の山行
聖岳への登りは4時過ぎから1時間程度のヘッドランプの使用でしたので特に問題はありませんでしたが、最終日、百間洞山の家から夜中の12時過ぎにスタートしたときは、約5時間ヘッドランプを使いました。
真っ暗な中マーキングを探しながら夜中の3時に赤石岳の山頂に立ったときは少し安心しましたが、これだけ長時間のヘッドランプ使用は初めてだったのでドキドキしながら登り降りしました。
遠くに赤い雷が彼方此方に光っているのを見た時は、少し怖いながらも美しいなあと感じた風景でした。雷の音は聞こえませんでした。
赤石岳山頂では真っ暗なので自分撮りの写真が撮れ無かったことが少し残念でした。
●天候に恵まれた3日間
二日目の途中に小雨に降られたり、ガスに時折包まれましたが、カンカン照りではなかったので逆に良かったです。
前日の他のガイドさん曰く三日目は雨だよ。雨予報だった最終日も少々風が強かったですが雨は降らず、三日間共に概ね天気に恵まれ、彼方此方の山の展望も愉しむことができました。
●聖平小屋と百間洞山の家
聖平小屋は食事の提供無し、Tシャツや手拭い、缶ビール等が売っています。
缶ビール等購入した商品は持ち帰りなのでビール一本に我慢しました。
銀マットの上にシュラフで寝るので腰が痛くなります。シュラフ持参だと1,000円引きです。思ったより寒くありませんでした。枕はありません。
夕食を作る時間は4時から5時までと5時から6時までの2パターンに分かれて指示されます。いずれにしても小屋内食堂で1時間ガスカートリッジを利用できます。それ以外は外でお願いしますと言われました。水はただでした。トイレで使用した紙は持ち帰りでした。
百間洞山の家はこじんまりとした山小屋です。
コロナ対策なのか、相当人と人のスペースを空けるので広々と使えます。
薄いマットを敷きシュラフと毛布を使って寝ます。小さな枕はあります。暑いくらいで、ミニマットの上に毛布を敷き、シュラフを使用し、その上に毛布を掛けて寝ましたが、毛布2枚では暑かったので1枚のみ掛けて寝ました。
トイレは小屋内からそのまま行けます。紙は持ち帰りしなくて済みます。購入した缶ビールはそのまま返却できます。ロング缶1,000円、350は700円でした。スーパードライや一番搾りと混じってプレモルやエビスも同じ値段なので私は迷わずにプレモルにしました。手拭いや山バッジは売っていません。
名物のトンカツ定食は本当に量も質も見事でした。副食のキャベツやオクラのサラダなども美味しく、質量共にかつて経験したことがない豪華な夕食でした。
なお、ランチのカツ丼は8月末で終了していました。
●TJARのコースの一部
聖平小屋から小赤石岳まではTJARの逆ルートです。仙塩尾根でも感じましたが、こんなアップダウンの大きな山岳地帯を寝ずに走る選手達に再度驚きと敬意を感じました。
聖沢登山口から聖平小屋、そして百間洞山の家までご一緒だった兵庫の方、最終日夜中の0時過ぎに出立する私を見送ってくれたことも含めてお世話になりに感謝感激でした。
トルコ人登山者と英語でコミュニケーションを取られていたりその他楽しいお話をさせていただき有り難うございました。翌日は赤石・悪沢経由千枚小屋とのことでした。
聖平小屋まではツアーの団体さんも居り賑やかでしたが、聖岳から兎岳に掛けて下り始めると殆ど人に会わない静かな山行でした。
百間洞山の家からスタートしてきた反対回りの方々には、私と会うと今日初めて人に会ったと何人かに喜ばれました。
左足裏の水膨れと右脚親指を真っ黒にしてしまったほど、最後の赤石小屋からの椹島までの下りは積もり積もった疲労のせいで足が思うように動かずバテバテでした。こんな処でという箇所で5回もスリップして尻餅をついてしまったのは足の筋肉が悲鳴を上げていたからだと思います。
●ブラックスタート
最終日に夜中の零時過ぎに出立したのは、椹島から畑薙の夏期臨時駐車場までの送迎バスが一日二便、6:00と12:00しかなく、12:00の便に間に合わせるためのやむを得ない対応でした。予定コースレートは9時間、朝3時に出立しても12時着、疲れた身体では間に合わない可能性が十分あります。もし間に合わない場合は駐車場まで林道を17キロ約4時間を蜿蜒と歩かなくてはなりません。これは絶対に避けたかったです。
それで2時間だけの睡眠で切り上げ、頑張って0時過ぎに百間洞山の家を出立したのでした。
真夜中の一人きりの長時間山行は心細かったのですが、時間的にバッファが確保できたので精神的には楽でした。
途中行き会った方々、山小屋のスタッフ、登山道整備の方々、そしていつもながら山の神様と家族に感謝の山行でした。
※睡眠時間は、9日が4時間、10日が5時間、11日は2時間強でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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聖岳周辺の南アルプスのコースはどこも急登で大変だったと思います。暗闇の中を長時間歩くことは真似できないです。足の調子は大丈夫ですか?
いよいよ百高山と百名山両方とも大手をかけましたね!
また楽しみにしております。
今回の山行も体力の限界ギリギリでした。
今回痛めた水膨れや爪の下の血腫は問題ないと思います。股関節や膝関節の調子、足の筋肉の調子はとても良い状態です。
今回の山行は、幌尻岳用に新調したザックやトレッキングポール、パンツ等の工合を試すためでもありました。
トレッキングポールやパンツは快適で問題が無かったのですが、ザックに問題が生じ、天蓋が後にずり落ちてしまって担ぎ難かったという問題発生でした。
スマホケースやカメラケースのザックへの取り付けも思うように行かず、スマホケースが一部破損したことはストレスでした。昨晩アロンアルファで早速修復しました。
明日購入した店に持参して、正しい使い方やアドバイスなどを教えて貰うことにしています。
ところで、amsy10tさんは幌尻山行の時、沢靴で歩いているとき通常の登山靴はどのように持ち運ばれていましたか。
カラビナでザックの外付けで行くのかな?などイメージが湧かないので教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします。
幌尻岳登山の時は屋久島•宮之浦岳で使用した80ℓのザックを使いましたが、今回は小屋泊でしたので、かなり余裕がありました。靴は防水袋に入れました。他の登山者の方も同じようにザックの中に入れていたと思います。外付けだと濡れる可能性があります。完全防水であれば大丈夫かもしれませんが、滑って転びそうなことが何度かありました。
ガイドツアーなので昼飯のみ持参で朝と夜はガイドが準備してくれます。ザックは極力物を少なくして45リットルか40リットルで行こうと考えています。着替もほとんど無しにしようかな。沢靴を出せばそこに登山靴が入るかもですね。やってみます。
ありがとうございました。
99座目登頂おめでとうございます。例年なら季節の変わり目ですが今年は長い夏のおかげで好天にめぐまれて何よりでした。兎・中盛・大沢はそれぞれ個性があり、あの場所でなく独立していたらもっと注目されるお山になっているはずと思います。
2日目のハードなアップダウンの翌日に午前0時から赤石岳越えのロングコース、すばらしい体力です。
99&99ダブルリーチのなか、やりとりを拝見すると今年中に幌尻岳ご予定のようですね。最高の100座目になりますように。
一座正確には山頂を踏んでいない山があるので自分としてはその山も登り直すつもりでいます。餓鬼岳に登った夏の初めには体力的に百高は無理だなと諦めていたのでよくここまで来たもんだ、と感慨にふけっています。家族には全く理解されていませんが。ミッドナイトイーグルさんは蝙蝠で達成されましたね。おめでとうございます。私は北俣岳手前の岩稜帯でルートを見落とし、少し手こずりました。その先の仙丈岳までは遠かったです。
聖平小屋、百瞭兇任完貊錣気擦督困い深圓任后0時過ぎに出て行かれて暗闇の中、初見のルートを長時間歩かれるとのことで大層心配いたしましたが無事下山され安堵いたしました。
トルコ人のZAZAさんとは千枚小屋で再会しビールで祝杯あげました。聞くところによれば日本の研究機関に招聘されて来日されたようで非常に優秀な方のようです。仕事には日本語は必要ないそうですが日本がとても気に入っているようでこの後日本語教室に通うそうです。
24Cさんの百戦錬磨のご経験には圧倒されました。何処かでお会いしたらまたよろしくお願いします。
goblueさんはその後順調でしたか?
12日も天気が良くて良かったですね。
大きな石で腹を擦った車も無事でした。
フォローさせていただきます。また何処かでお会いした際には宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました。
車が無事だったとのこと何よりです。
今回は途中でばてないように特に登りのペースが上がらないように気をつけました。荒川岳前岳辺りから曇り出し悪沢岳では眺望はありませんでした。千枚小屋で悪Tを買おうと思ってたのですがどうも荒川小屋限定だったようです。百瞭兇4時15分に出発して千枚小屋には何とか2時前に着くことができました。予報では午後から雨でしたが何とか天気が持ち堪えてくれてラッキーでした。
私もフォローさせて頂きますので今後の山行記録を楽しみにしております。
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