日本百名山90座目 『笠ヶ岳』 花の百名山77 『弓折岳』
- GPS
- 54:52
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 2,654m
- 下り
- 2,657m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:22
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:15
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:30
天候 | 曇り 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
サンダル
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
---|
感想
過去山行記録となります。
2023年7月14日~16日
7月の三連休を利用して、槍ヶ岳→弓折岳→笠ヶ岳を狙ってました。
日が近づくにつれ、滝谷の一本橋が増水の影響で流されてしまい復旧がその時点で未定だったのと、せっかくの槍ヶ岳をガスガスの雨で登るのは流石にあんまりだという思いがあり、ルートどりを逆にして先に笠ヶ岳を登ってから西鎌尾根を登って槍ヶ岳を狙おうということにしました。
金曜に有給を取ってその日に新穂高入りしました。
3連休前とはいえ平日なので流石に下の無料駐車場も空いていて、最上段の駐車スペースに停めることができました。
そこで仮眠して5時に縦走開始しました。
その時点での天気予報は14日(金)雨☔️、15日(土)雨☂️、16日(日)曇☁️のち晴☀️、17日(月)晴☀️
と言う予報です。
初日はもう完全にピークハントに徹する感じで歩きました。
当初の予定では下山時に降ってくるはずだった笠新道を登ります。
思ってたよりは急登ではなかったものの長い。
地図を見るたびに殆ど移動してないことが苦痛な道だったのが凄く印象深かったです。
この笠新道で嫁さんが滑落未遂を起こしハイドレーションを失いました。
登りながらも少し大きめの岩の上に乗って谷側へ斜めになってる岩を若干下り気味に降りるところでバランスを崩した(本人談)らしく、狭い登山道から草の茂っている急斜面を頭から転げ落ちる寸前のところを自分が何とか片足を掴んで止めました。
ただ、女性とはいえ10kg近いザックがプラスされた身体を引き上げるには少し厳しくこれはまずいと思ってたところにすぐ前を歩いていたペアの男性の方が手伝ってくれて2人で何とか斜面から引き上げることが出来たので事なきを得ました。
たまたますぐ前に滑落に気付いてくれた人がいたから良かったものの、平日で登山者の少ない状態だったので、もしすぐに人が通らなかったら自分一人では引き上げられなくて大惨事になってたと思います。
本当に怪我もなく助かって良かったという気持ちと、嫁さんの技術力、集中力の甘さへの憤りでなんともやり切れない気持ちになりましたが、そこから雨の笠新道を降るのも二重遭難になりかねないと思い再び登ることにしました。
杓子平まで来ると一旦急な登りは終わります。
ガスで真っ白で景色は一切わからないのが悲しかったですが、実際はここから笠ヶ岳までの長い道が見えると言います。
杓子平からは少しずつチングルマを始めとした高山植物が増えてきます。
雨想定で一眼を持ってきてない身としては少しばかりツラい区間でしたが、逆に悪天候だと出会いやすい雷鳥さんには今年もまた会うことが出来て良かったと思います。
抜戸岳分岐までの登りが何気にキツかったです。
またしても地図を見るたびに殆ど変化がない区間で絶望感が凄かった💦
何とか登りきるといよいよ稜線に上がったことになるのですが、そこから先も地味にアップダウンを強いられます。
疲れた足にはなかなか厳しい稜線で速度も上がらずアップアップで歩きました。
何とか小屋手前のキャンプ指定地に着いた時には小屋までの僅か200mの登りも嫌になって思わずザックをデポって小屋まで歩きました。
そこでテン泊受付を済ませて山頂は翌日で良いかぁ!と思ってたら嫁さんが今日中に山頂済ませると。
もう小屋まで翌日登り返すのもめんどくさいんだと(笑)
小屋から山頂までは約15分程。
自分の中では翌日と思ってたのでサコッシュに入ったスマホと小屋で買った飲みかけのコーラしかない。
参ったなぁ💦と思いつつも登る。
何気に石ゴロゴロで登りづらいものの何とか山頂ゲット♪
まぁ、真っ白で何も見えない。
感動も何もなかったけれど、とりあえず日本百名山90座目となります。
ちなみに翌日朝も暴風雨だったので条件変わらなかったでしょうから、この日に登っちゃって正解だったかなと思います。
山頂で写真を撮ってテン場に戻ります。
この日のテン泊はウチ入れて3組。
静かで場所も好きな場所取り放題。こういう状況は好きです。
かなり風も強く吹いていたので風上をよく見極めて影響の少ない場所を選んで設営しました。
水場はテン場から大体5分くらい降った雪渓から溶けた水を摂ります。
冷たくて美味しい水でした。
17時には夕飯食べてこの日は疲れ果てて酒も飲まずに就寝でした。
翌日15日(土)
この日は双六小屋のテン場を予約していたので、単純に稜線の移動のみとなります。
大体自分らのペースで6時間ってところかと。
到着11時くらいなので双六小屋で軽食とか楽しんだり出来そうな余裕がある行程でした。
とはいえ朝から雨。
テント撤収ですでにびしょ濡れ。
やれやれな2日目の山行となりました。
笠新道分岐までは昨日と同じ道で歩き、そこから先は未知の区間でした。
去年双六小屋から新穂高への帰り道で見た稜線の印象通りに中々のアップダウンを繰り返す道でした。
特に花の百名山「弓折岳」の最後の登りがエグかった💦
大ノマ乗越と名前が付いているのが手前にある時点で一旦降って鞍部からの登り返しは覚悟の上でしたが、それでもキツくて何度も足が止まりました。
何とか登りきると昨年未判定だった弓折岳山頂をゲット。
実際歩くとわかりましたが弓折乗越から100m以上確実にありました。成程判定されるわけがない。
とはいえ今回はようやく花百77座目と言うことでやりました。
ちなみに弓折岳の代表する花は「ムシトリスミレ」です。
残念ながら近辺にも今回歩いた道のどこにも咲いてなかったです。
弓折岳から少し歩くと弓折乗越で急に人が増えました。
新穂高とか鏡平山荘から来た人たちと合流して賑やかな感じに。
ここから先は昨年も歩いているので大体道も覚えていてのんびりモードで歩く。
予定通りの11時に双六小屋に到着しました。
予定通りじゃなかったのは爆風です。
いや、windyでは13mの風予報出てたのでわかってはいたのですが💦
テントを設営したくても爆風過ぎてみんな潰されてしまう。
人によっては設営出来ずに素泊まりに変えた方もいたようです。
我が家は何とか設営出来、一安心でした。
こうなると翌日以降の天気予報の状況が気になるわけですが、双六小屋の電波状況はあまり良くなくて、auはほぼダメ。Docomoで小屋の側で何とか繋がる感じなのです。
何とかDocomoでヤマテンとWindy を見ることが出来たのですが、ヤマテンでは16日も霧で夜になってやっと晴れ予報。17日は1日晴天という状態。
Windyに至っては16日は雨。
17日も午後から雨という予報。
当初の予定からルートを逆にして槍ヶ岳山荘の予約は取れていないため、16日に山頂登って殺生か槍平のテン場まで降りないとダメなので、霧とか雨とかだと意味がなくなってしまうのです。
16日に登らないで翌日17日朝から山頂目指しても3連休だから朝早くから酷い山頂渋滞が考えられます。
下山が遅くなると翌日の仕事に影響出るのでこれは無理じゃないかと判断しました。
やはり槍ヶ岳くらいは好天気の時に登りたいということで今回は双六小屋から鏡平を降り新穂高へ下山ということになりました。
嫁さんの滑落未遂という一歩間違えたら洒落にならない事件もありましたが、何とか無事に下山も出来て改めて何もなく下山できるのが当たり前だという事を実感。
何かあったらその瞬間から遭難なんだと気の引き締まる山行となりました。
本当に安全登山に努めたいと思います。
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