谷川主脈縦走・雪と紅葉の稜線歩き
- GPS
- 13:54
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 3,009m
- 下り
- 3,312m
コースタイム
- 山行
- 12:22
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 13:53
天候 | 晴れ時々曇り 土合駅3時 4℃ トマノ耳7時 2℃ 仙ノ倉山13時 5℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
自転車
・自転車:元橋駐車場にデポ。主脈縦走後、国道17号をサイクリングして越後湯沢駅まで。17km40分。 ・電車:JR上越線、越後湯沢駅から土合駅まで420円。自転車は輪行バッグに入れれば手荷物で無料。17:52が水上行き最終電車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・谷川岳や主脈など、今年の紅葉は残暑が厳しく色付きがいまいち。紅葉前に葉が枯れたり落葉しているものが多い。先週の寒波と前日の降雪で稜線はほとんど落葉。中腹が見ごろ。 ・分水嶺で天候が不安定な谷川主脈。気温もマイナスになり降雪時期なので冬装備必須。また今時期の西黒尾根〜山頂〜オジカ沢ノ頭までは凍結するので滑り止め携行すること。 ・当日の積雪凍結は、西黒尾根ラクダの背からオジカ沢ノ頭まで5〜20cm。肩の小屋周辺は積雪も少ないが、トマノ耳西側の道と大障子ノ頭西側の岩稜帯は凍結していた。 ・西黒尾根登山口〜ラクダの背:泥濘で滑りやすい。鎖場の手前から積雪。 ・ラクダの背〜ガレ沢ノ頭〜ザンゲ岩:蛇紋岩帯の急坂。前日の降雪が凍結し蛇紋岩とのミックス。さらに滑りやすく歩きにくので、チェーンスパイクを装着。 ・ザンゲ岩〜トマノ耳山頂:積雪で滑りやすい。方位塔から山頂は雪が解けて少ない。万太郎谷の紅葉が見事。肩の小屋周辺の積雪はあまりない。 ・肩ノ小屋〜オジカ沢ノ頭:稜線は落葉し積雪と草もみじの雄大な景色。岩稜帯と鎖場二か所あり濡れてかなり滑る。2℃で強風、体感温度は氷点下。ここまで積雪と凍結がある。 ・オジカ沢ノ頭〜万太郎山:積雪と茂倉尾根や万太郎谷の紅葉、阿弥陀沢の草もみじを眺めながらの稜線歩き。急下り後、徐々に標高を上げる。雪は解けて泥濘で滑りやすい。大障子ノ頭西側は足場の悪い岩稜で凍結していた。万太郎山への急坂の登り返し。 ・万太郎山〜エビス大黒ノ頭:主脈縦走の核心部は、毛渡沢や赤谷川の美しい紅葉を眺める稜線歩き。この行程約3.2kmを最低鞍部まで標高で390m下り、エビス大黒ノ頭まで標高で320mと登り返す。紅葉に囲まれた滝や険しい岩稜帯が美しい。この先下山まで積雪凍結はなかった。 ・エビス大黒ノ頭〜仙ノ倉山:避難小屋まで急下り後、仙ノ倉山山頂まで登り返し。雪解けで濡れて滑りやすかった。 ・仙ノ倉山〜平標山:平仙鞍部はガスガスの強風で何も見えず。ちなみに谷川主脈の紅葉は、標高が一番高い2026mの仙ノ倉山が最初に色付く。 ・平標山〜登山口:山頂から一ノ肩付近は落葉。松手山から2合目までの紅葉が最盛期。ヤカイ沢や鉄塔付近の紅葉が見事。黄金のブナ、赤橙のドウダンツツジなど。 ・元橋駐車場〜越後湯沢駅:17km40分のサイクリング。二居トンネルは工事中で片側通行。 |
その他周辺情報 | ・JR越後湯沢駅西口にある足湯。無料。やや熱めの湯が心地よい。https://www.town.yuzawa.lg.jp/soshikikarasagasu/chiikiseibibu/kensetsuka/2/3248.html ・JR越後湯沢駅駅ビルCoCoLo湯沢・がんぎどおり:お土産店やレストランなどのショッピングセンター。新潟限定ビール「気分爽快ニシテ」を2本購入。ぽんしゅ館は6本セットのみ販売。 https://jenic.jp/cocolo/?sc_name=yuzawa ・ぽんしゅ館:同センター内にある店。新潟全酒蔵の代表銘柄が並ぶ。利き酒も可。南魚沼産コシヒカリせんべいをお土産に。 https://www.ponshukan.com/yuzawa/ |
写真
感想
23日から自動車のナンバーに、ぐんまちゃん仕様の交付が始まった。正式名称は「地方版図柄入りナンバープレート」群馬県内に使用の本拠を置く車両なら取得可能。普通車8200円、軽自動車8300円で、1000円以上寄付するとカラー版を選択できる。https://www.pref.gunma.jp/page/605154.html
普通車は封印があるので、陸運支局に車を持ち込まなくてはならない。今、登録されている登録番号と交換することもできる。ただし、標板文字が「群」、分類番号が一桁や二桁は対象外。新たに番号変更をしないとならない。
私のパジェロは平成6年車。もちろん分類番号が二桁「群馬33」なので交換できない。古い車なのでナンバーの型枠が違うのだ。魅力度ランキングでは44位の群馬だが、魅力は無くても、訪れた人々を癒す魔力は有ると地元の人間として自負している。「グッドぐんま」にぜひお越しください。
予定通り谷川主脈縦走へ。16回目となる主脈縦走。年二回、6月上旬と10月上旬に行っているが、天候の関係で10月は今頃となった。例年なら山麓が見ごろだが、今年は残暑で遅れて中腹が見ごろとなっていた。しかも前日に降雪。これも例年よりやや遅い。
前橋を1時に出発。月夜野ICで下りて国道17号を三国峠方面へ。路面に凍結はないが、流水があるところは今後注意。グリーンシーズンの苗場プリンスは、駐車も多くバスが十台以上停まっていた。コロナ前に活気が戻ってきた。
元橋駐車場に入るが停まっていたのは二台だけ。トイレ裏に自転車をデポ。満天の星空を見上げて三国峠へ戻る。相俣から仏岩峠経由で水上へ。道にはキツネ、タヌキ、シカ、ハクビシンと動物オンパレード。クマはいなかった。
3時に土合駅に到着。2台停まっていた。電車と構内利用者のみ駐車可。車中泊のマナーが悪くてトイレも撤去されていた。3時10分に出発。気温4℃だがそれほど寒くはない。ヘッドライトが歩く先の朝霧を照らしていた。
登山センターは煌々と明かりが付き、先月渇水していた水場は回復していた。ゲート脇を抜けて西黒尾根登山口へ。泥濘と木の根で滑る。ここも水場が回復していた。Lブナを過ぎた辺りから雪が見られ始めた。昨日の降雪。
真っ暗な西黒尾根を歩く。振動でクマザサから雪が落ちて「ガサっ」と音がして驚く。ラクダの背手前の開けた場所からは、雲が多いがきれいな朝焼け。尾瀬から越後三山は雪が降っているだろう。
ラクダの背を過ぎると積雪凍結。チェーンスパイクを装着した。6時にラクダのコルから日の出。武尊山から上がる太陽に今日の安全登山を祈願した。その先ガレ沢の頭や氷河跡は、蛇紋岩に中途半端な積雪凍結で歩きにくかった。
方位塔を過ぎると雪が少なくなったので、チェーンスパイクを外した。山頂で記念撮影して肩の小屋へ。気温2℃でやや寒い。山頂西側は凍結しているので注意。その先は前日の登山者が多かったで道に雪は無かった。
肩の小屋を過ぎると再び積雪凍結。前日までの登山者も少ないので雪が残っていた。滑りやすいがチェーンスパイクを付けずに歩く。稜線の紅葉は落ちて枝だけだが、万太郎谷や幕岩尾根の紅葉と、積雪と草もみじの景色が美しい。
オジカ沢ノ頭の鎖場は濡れて滑りやすく、泥濘箇所が多いので転落に注意。強風で体感温度は氷点下以下だった。下り込んだ先は積雪はほとんどない。阿弥陀沢の積雪と草もみじ、茂倉尾根や万太郎尾根の紅葉がきれいだった。
大障子ノ頭で、ずんだおはぎとガラナコーラでエナジーチャージ。エビス大黒ノ頭への激坂対策。ここで、ブレスサーモ手袋を紛失したことに気が付いて、戻って探すが無い。阿弥陀沢に落ちた模様。10分以上ロスしてしまった。最近ものを良く落とす。悔やんでも仕方なく、命を落とさないだけマシと戒める。
万太郎山へ淡々と登り返して、紅葉最盛期の万太郎尾根を眺める。吾策新道もきれいだろうな。途中で本日唯一の登山者1名とすれ違った。山麓が紅葉に彩られた仙ノ倉山とエビス大黒ノ頭が美しい。
ヤセオネを歩いて最低鞍部へ。稜線の紅葉は終わりだが、毛渡沢や赤谷川沿いの紅葉が美しい。マワットノセン周辺の紅葉もきれいだった。
主脈縦走の核心部、最低鞍部からの登り返し。東行きでも万太郎山への登り返しは激登り。ここも淡々と歩いて最低鞍部から1時間で到着。エビス大黒ノ頭で昼食。最近お気に入りの登利平の松弁当とカップ麺。美味しく頂いた。
昼食中にあっという間にガスに覆われて出発。避難小屋まで急下り。岩稜帯は濡れて滑る。コルから登り返す。ガスガスなのでさらに淡々と歩いて仙ノ倉山へ。誰もいない。平仙鞍部もガスガスの強風で淡々と平標山へ。
山頂周辺は落葉して草もみじだけ。一ノ肩を過ぎ階段付近を歩いている時に雲の隙間から光芒が差した。薄明光線が紅葉を照らし出す美しい光景。天使の階段から神が降臨して神の絨毯に下りてくるようだった。
その先も黄金のブナや赤橙のドウダンツツジ、赤や黄色のカエデなど、二合目まで紅葉最盛期だった。駐車場に行き自転車を回収して準備。今年も駐車場係の人から、土合駅から元橋まで歩いて来て、越後湯沢駅まで自転車で行き、電車で土合駅まで帰ることを聞かれた。
国道17号を下る。二居トンネルは工事中で片側通行。端をゆっくり行ってくれと言われた。2kmのヒルクライムを経て湯沢町市街地へ。17kmを40分で来られるので、バスよりエコ。
足湯に浸かって、ぽんしゅ館で買い物して、自転車を分解して輪行バッグに詰めてホームへ。土合駅まで420円。定刻より12分遅れるとアナウンスがあったが、10分遅れでホームに入ってきた。
山でも電車でも人と会わず閑散とした車内。清水トンネルを抜けて土合駅に到着。15時間ぶりに戻ってきた。真っ暗な景色は今朝と変わらず失笑。帰路へ。水上ICから高速道。自宅に戻ったのは20時を過ぎていた。
新しい望遠レンズが届いていたので試写。土合駅で隠れていた月が前橋では見えていた。秋の夜長らしく結局寝たのは23時を過ぎていた。ほぼ徹夜で22時間起きていて、まだまだ体力的に行けると思った。がんばろう。
この時期の谷川岳主稜線は雪と岩と紅葉のミックスですね、今年も主稜線縦走をやってサイクリングで湯沢へとの強行軍・・・ぐろさんには当たり前ですが俺から見たら凄すぎますよ。
西黒尾根の積雪と鎖のやせ尾根でたどり着いた谷川岳もうすぐ冬山になる様相そして紅葉の稜線尾根を歩き松手山の紅葉を見る、こう見ると贅沢な縦走景色だったのですね。
お疲れさまでした。
予定を二週スライドしましたが、今秋も行ってきました。今年は残暑からいきなりの降雪でしたので、戸惑いました。例年より遅い降雪ですが、残暑で稜線の葉は散り、中腹から山麓が見事な紅葉でしたから四段紅葉になりました。万太郎尾根、ヤカイ沢や松手山周辺は見事でしたよ。
西黒尾根からオジカ沢は初冬、万太郎山から平標山は晩秋、松手山から登山口は秋本番で、元橋から越後湯沢まではやや遅れた秋の訪れでした。yasioさんおっしゃる通り、積雪から紅葉最盛期と季節を逆戻りする贅沢な縦走でしたね。ちなみに相変わらず疲れてませんよ。翌日の早朝も日課のウォーキングしました。
昼食も豪華。
私は、一ノ倉沢に三段紅葉見物でした。
私らしくいつもの主脈縦走とサイクリングです。馬蹄形は回るだけの景色が単調で味気なくて。清水峠から武能岳、茂倉尾根が景観が良いですけどね。西黒尾根を下るのは嫌ですね。白毛門の下りはシャクナゲがあるので6月の方が良いですよね。
LINEの写真、湯檜曽川からのもとても良かったですよ。一ノ倉沢は残雪が無いので残念です。
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