北丹沢おさらい(ヤタ尾根〜檜洞丸北尾根〜金山谷〜源蔵尾根)
- GPS
- 11:19
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,247m
- 下り
- 2,218m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
山をやっていると、計画したルートの途中で敗退したりとか、期待していた景色が見れなかったりとか、その手の「やり残し」「宿題」みたいなものがたまってくる。今回の山行は「宿題」を少し片付けてこよう、と思ったのが動機である。直接的には、2週前に行った檜洞丸の北尾根を濃い踏み跡で歩くとどうなるのだろうか?と思ったことと、熊笹ノ峰からの眺望が得られず、ちょっと悔しかったことである。
というわけで、今回はヤタ尾根を登り、檜洞丸北尾根を下降することにしてみた。
ヤタ尾根はこれが3回目。1回目は登りがキツイ尾根だなぁ…という印象しかなかった。2回目はガスっていて何だか良く分からなかった。今回は「なんかいい尾根だなぁ〜」という印象を持った。確かにキツイ箇所もあるけれど、歩いていてとても気持ちがいい。そして、前回は眺望が得られず残念だった熊笹ノ峰から富士山がバッチリ見えた。やはり早朝に行くのが良いのであろう。熊笹ノ峰からの眺望が素晴らしいと感じるのは、ほとんど眺望の無いヤタ尾根を2時間くらい頑張って歩いてきて、そこでドドーンと拡がる景色を見るからいいのだろうなぁ、と今日改めて思った。檜洞丸から歩いて来ても見える景色は同じだけれども、歩いている間ずーっと見えてるから、熊笹ノ峰からの眺望が格別素晴らしいとは思わないだろう。やはりヤタ尾根を詰めてこその景色なんだと、誰も居ない朝7時の熊笹ノ峰のテーブルで一人納得していた。
熊笹ノ峰から30分ほどで檜洞丸山頂に着く。小休止してから北尾根の下降に入る。前回、詰め上がった場所を覚えているのでそこから降りるのだが、山頂直下はバイケイソウの森のようになっていて、前回どこを歩いたかはサッパリ分からない。尾根は明瞭なのでそちら方向へ降りていけばそれらしき踏み跡が見つかる。踏み跡が見つかればあとは一般登山道と何ら違いはない。ただ、主稜線から離れて彦エ衛門沢に出るまでの踏み跡は不明瞭なところがいくつかあり、多少危なそうな所もあった。雨が降るとだいぶ悪くなるのではないだろうか…。
北尾根はやはりそこそこ人気があるらしく、山頂から広河原に出るまでの間に6名とすれ違った。山頂から少し降りたあたりではシロヤシオが咲いており、これ目当ての方もいらっしゃったようだ。
これだけでは早く終わるのが分かっていたので、広河原から金山谷を詰めてみることにした。宿題は、「神ノ川乗越付近の水場探し」である。過去に2度、水場探しをしたのだが、見つけられずに敗退している。今回は沢を詰めて神ノ川乗越まで行き、水場を確認してくることにした。
去年は2月に降った大雪のせいで、丹沢の沢に入るとどこも倒木だらけという状況だった。金山谷に来るのは初めてなので大雪以前の状態を知らないのだが、あちこちに倒木が目立った。滝はいくつか出てくるが困難なものは無いので初心者以外はロープ不要であろう。ただ、ヌメル岩がとても多かったので、足回りによっては苦戦するかもしれない。
4時間歩いたあとなので体も温まり、日も高くなって気温も上がり、沢のしぶきを浴びるのがとても気持ち良い。丹沢の沢としては開けていて明るい沢で、自分が行った中では檜洞沢に次ぐ明るさだと思う。
神ノ川乗越と金山谷乗越を分ける二俣を左へ行く。小滝を越えるとすぐに伏流となってガレ歩きとなるので、水を補給するのならばこのあたりで済ませると良い。ガレは割としっかりしていてそれほど歩きにくくはない。詰めの最後、神ノ川乗越のすぐ下と思うが、どちらに進むか悩み迷って結局間違えた…。狙い通りの場所に詰め上がらないと結構ガッカリしてしまう。
神ノ川乗越よりも少し西側に出てしまったので神ノ川乗越まで降りてそのまま水場確認に向かう。稜線からどんどん下るとユーシン沢に出る。しかし、そこではユーシン沢も涸れ沢で、そこから30秒ほど下ったところに水場があった。神ノ川乗越から7〜8分の距離だと思う。
ここで沢装備を解いて、水を補給し少しのんびりしてから出発する。
下山路は源蔵尾根である。今回が2度目であるが、前回は先達の背中を見ながらお客様状態で歩いただけなので今回は自力で降りたわけであるが、上半分は所々考えさせられる場所があって、確かに難しい。2度、ルート修正をした。地形図で見ると顕著な尾根を降りていけば良さそうに見えるのだが、地形図では読み取りにくい微妙な支尾根や沢があったりして油断すると間違える。下半分は明瞭な踏み跡が続きまず間違えることはない。
尾根から彦エ衛門沢に降りる所が分岐となっており、尾根伝いに行くと尾根の末端、入渓準備をしたあたりに降りられるようなので時間があれば行ってみるつもりだったが、すでに15時半、万一ハマると暗くなってしまうと思い、今回はやめておいた。
無事に下山でき、なかなか良い一日となった。
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