飯豊連峰 石転びでカメラが転んだ


- GPS
- 56:00
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,969m
- 下り
- 1,941m
コースタイム
→1100梶川出合→1200石転び沢出合→1500石転び雪渓中之島上部 →1530梅花皮小屋
30日 600梅花皮小屋→700梅花皮岳→900烏帽子岳→1000梅花皮岳
→1100梅花皮岳→1200梅花皮小屋(昼食)1330→1430北股岳
→1600門内岳→門内小屋1610
1日 600門内小屋→650扇地紙→750梶川峰→930滝見場→1030湯沢峰 →1230梶川登山口
天候 | 6月29日☀30日☁7月1日☔ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・堰堤→うまい水 崩落個所あり注意 ・石ころび沢出合→梅花皮小屋 落石注意、 ・石転び雪渓40度以上の斜度での落し物は下まで落ちる カメラが落ち中之島左岸下まで転んだ ・烏帽子岳から雪渓渡るシルバコンパス190度へ |
その他周辺情報 | ・梅花皮小屋 水場は梅花皮岳に登るY路を右に豊富な水量。 ・門内小屋 水場はテン場を過ぎて左雪渓へ、右雪渓に入らぬよう。 ・梶川尾根 樹林帯に入って根っこ、岩場、赤土↑↓の高低差に注意。 梶川の沢音を聴いてからも長い。 |
写真
http://www.7netshopping.jp/cd/detail/-/accd/1301283192
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
飯豊山の由来 飯を豊かに盛るが如し 東北のアルプスと言われているそうな。人の手が加わること無く、たおやかな自然が生きている山である。
1日目 温身平まではブナ自然の森には光が差し込み心が洗われる。堰堤を過ぎてから本格的アップダウンの道となり崩落個所にはロープがあるものの気が許せない危険個所が続く。「おいしい水」を過ぎると沢左岸に近づき沢音を聴きながら岩場を歩く。一度梶川出合いで渡渉して石転び沢の出合いとなる。そして核心の石転び沢雪渓に出る。さあ、いよいよ雪渓歩きスプーンカットになった雪面をキックステップで小股で歩く。100m先に何やら吊りマイクを持ち三脚を据えて録撮りをしている。人数は6人程度。こんにちは〜 声がけすると向こうからもこんにちは〜。山形弁を話す外人、そうそうあのケントじゃなくって、、、ダニエルカール氏とNHKスタッフである。そちら一人なら一緒に登りませんかとダニエル氏。ガイド役は吉田岳(タケシ)さんでした。吉田さんはエベレスト未踏峰初登頂者でNHK百名山「飯豊山」の放映の時もガイドをしていたので顔は覚えていた。親しみやすい顔立ちで雪面の歩き方を指導していた。急ぐ所でもないのでご一緒にさせて戴く。途中録撮りを入れながら上がって行く。石転びと言わんばかりの石ころ、岩が落ちている。植物も雪面上にあり不思議だなと思い、降りてくる地元の人曰く岩が植物もろともはがしながら落ちて来たのでしょうとのこと。梅雨の合間の快晴に雪面はシャーベット状態となりアイゼンは効かない。まして8本アイゼン。この時期12本アイゼンは不要とたかをくくっていたのである。傾斜40度以上のこの雪渓、日本の三大雪渓に入らなかったのが不思議さえ感じる。ピッケルも、アタック用が必要だったかなと思う位に40度以上の斜面に久しぶりに全神経を注いだ。全神経を注いだ中に落ち度があった。ザックにコンパクトデジカメをストラップで付けていた。そのコンデジが雪渓に転げ落ちたのである。40度斜面から、中之島左岸下まで転がり落ちた。およそ100mかな?!止まれ!と願う心とは裏腹にどんどんスピードを上げて落ち行くデジコン(PENTAXOPTIO90防水カバー付色黒、本体オレンジ色)。残念あきらめざるを得ない。なので雪渓より下の写真がありません。雪渓上部はまだ梅花皮小屋直下10mまであったがミヤマキンバイ、コバイケイソウの花たちが迎えてくれた。小屋の中は夕食中の録撮りが終わったら車座になってダニエルさんと山小屋の話、百名山の話、アメリカ人の山行気質等ワイワイガヤガヤの中、明日の行動時間も考えて20時には「おやすみ」。翌日登る朝日にダニエルさん曰く「ご来光(迎)」と言う言葉に驚いた。外人は山に畏敬を持たないから。。。さすが日本人気質を知っている外国人さすが教師。。恐れ入りました。
2日目 4時起床日の出の瞬間をばっちり拝めた。カメラは回る吉田さんの解説にダニエル氏がうなずく。これからダニエル氏の思い出の地神山に行くという。朝食出発準備をして6時に別れた。烏帽子岳ではガスリまくって飯豊本山行を諦め、お花の写真撮りに専念し門内小屋へ移動。
3日目 朝から大雨4時半起床6時下山開始 稜線上横雨ひどく、雪渓下りに難儀する。樹林帯に入り広葉樹からぽたぽた落ちる雨に、制動で触る樹木から頭めがけて落ちる雫に難儀した。結局予定より1時間半の遅れで梶川登山口着となった。新潟村上市の友も迎えに来てくれていて郷土料理の
味噌胡桃紫蘇巻き揚げと〆○鶴を頂きました。
途中で寄った白い森マタギの里交流館館長にマタギの伝統気質と🐻の習性、小国町の風土をレクチャー頂きました。毎年5月4日は熊祭りだそうです。ここで戴いたそば大盛りの香りが新鮮で満足でした。
そして友から頂き物を眠気覚ましに帰途につきました。
ハードだった石転び沢別名カメラ転び沢の一瞬を思い出していました。
※さて8月11日BSプレミアムの百名山スペシャル「夏山を楽しもう」オンエアーを見ましょう。
背景に私の存在があればうれしい。カメラのシャッター音と、コッフェルの音がするとすれば私が発した音です。楽しみ!楽しみ!
麗嶺
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nobuchanさん、こんにちは。
残雪を抱いた山々、そして色とりどりの花たち!
さ〜すが!飯豊連峰ステキですね〜♪
爽快な青空にはじまり早朝のご来光まで、さまざまな空の表情を
とらえた写真、楽しませていただきました。
石転び沢雪渓のルートは上級者向けなので私には無理そうだけど
眺望もよくダイナミックで登りがいのある面白そうなルートですね。
それにしても、カメラが転がって止まらないほどの傾斜なのですね〜
その間の写真が見られないのはチョッピリ残念ですが、転がったのが
nobuchanさんでなくて本当に良かったです。
ダニエル・カールさんや山岳ガイドの吉田さん、NHKのクルーとの
出会いも、良い思い出になりますね〜
8月5日のオンエアー楽しみです。
nobuchanさんの姿や気配が感じられたらいいですね。
再度、続きも歩かれる予定だとか、いいないいな〜
続編も楽しみにしていますね。
私もnobuchanさんのレコを拝見して、ますます行きたい気持ちが
強まりました〜
レコ友から「おかえり」頂けるとはうれしいです。
石転び雪渓もさることながら温見平先の堰堤から石ころび出合いまでが大変です。崩落個所がいくつもありフラットな足元は全くありません。北アルプスなら鉄梯子と言う所でもロープのみ張ってあるだけです。ガイド吉田さんはたぶん
飯豊の自然に手を加えること無く飯豊の山懐を知ってほしい。ということでしょう。 是非snow_dropさんもトライしてください。8月になったらカメラを探しに行こうかなと思っています。カメラは惜しくありませんが撮影記録がもったいないと思うのであります。草月平、飯豊リンドウも見損なっていますので。。。 麗嶺
7/13に日帰りで石転び沢から北股岳、梶川峰コースで登山しましたが、途中、雪渓で一休みした時に、目の前にカメラが落ちていました。そういえばヤマレコで「石転び沢でカメラを落とした」という記事があったな思いましたが、まさかそれではないだろうと思いつつ持ち帰りました。帰ってから記事を再確認するとまさにぴったりの機種。念のためSDカードを拝見しましたが、飯豊の写真と同じフォルダーに、熊野古道の写真もありました。そちらの住所を何らかの方法で教えていただければカメラをお送りします。
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