大峯トライアングル(順峯)


- GPS
- 68:16
- 距離
- 229km
- 登り
- 17,533m
- 下り
- 17,530m
コースタイム
- 山行
- 0:30
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 0:32
- 山行
- 20:33
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 23:00
- 山行
- 21:27
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 23:49
- 山行
- 16:03
- 休憩
- 3:39
- 合計
- 19:42
天候 | 曇り時々小雨のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
その他周辺情報 | 吉野の温泉は15時まで |
写真
感想
大峯トライアングル順峯の業
230kmを3日切りのサブスリーで踏破しましたー
2021年に奥駆道→小辺路のV字往復を試みるも、悪天候に自分の技術が追いつかず途中DNF
どうせ再チャレンジするなら、さらにパワーアップさせて
吉野→高野山:弘法トレイル
高野山→本宮:小辺路
本宮→吉野:大峯奥駆道
全て「順峯」の大三角形でつなぎたい。
逆回りのログはいくつか発見したが、「順峯」の山行記録は見当たらない。
これはやってみるしかない。
5月2日の0時に吉野駅をスタート
衣食住を背負った9kgのザックがズシリと重い
晴れ予報のハズがいきなりの小雨とガス
重いザックと滑る足元になかなかペースが上がらず、急ぐ必要もないのに気持ちが焦り、いきなりの転倒
落ち着け、落ち着け
自分に言い聞かせるも、この転倒の時に痛打したスネが後々痛みを増してくる
弘法トレイルエリアをクリアし、今回の山行で唯一のコンビニで補給
そして次は小辺路
まだ昼間なのに既に睡魔に襲われる
小辺路は定期的に自販機が現れるので、自販機を見つけるたびにコーヒーを投入し、
何とか眠気を散らしながら、最高峰伯母子岳へ
伯母子岳の感動的な夕日を背に本宮を目指すオッサン
の姿を想定していたが、まだ夕日前
どうしても夕日を背にする写真が撮りたくて、山頂で三角座りしながら夕日を待つが、寒くて我慢できず先を急ぐことにした
その後、眠いのに睡魔を感じなくなり、
このままではヤバイ。どこかで寝ないと体が壊れてしまう
という謎の不安に襲われて、道の駅本宮で40分ほど仮眠
スッキリ、晴れやかな気持ちで本宮大社を参拝する
ここで最後のコンビニ補給
の、ハズだったが、コンビニはまだ開店前
ここで補給しなければ、大峯大峯奥駆道を30時間以上天然水だけで進む必要がある
コンビニ開店まであと1時間
伯母子岳の夕日を待つ余裕はあったくせに、この1時間が待てず自販機で水分だけ補給して奥駆道へ飛び込んだ
玉置神社まで行けば、売店で補給できる
営業時間内にたどり着こうと先を急ぐが、大森山の山塊が行く手を阻む
睡魔と空腹でフラフラになっているところに、目の前に大きなゴミが落ちていた。
荷物を増やしたくないし、無視して先に進もうと思ったが、ゴミを拾えば何かいいことあるんじゃないかと拾い上げた矢先に、TJAR2位の木村選手、スタートで一緒だった静岡の三茶さんにお会いした。
これから進む先の茶屋で臨時の売店があったり、水場は問題無く使えることを聞いて一気にゴールまでのイメージが膨らみ、玉置神社で温かいうどんにもありつけてダメージは回復。このまま一気にゴールまで!とはいかない。
ここから先が本当の修行
なかなか地蔵が現れない地蔵岳
笠どころかザックを捨ててしまいたくなるほど偽ピークが続く笠捨山
暗闇の中、どこから取り付けばよいか分からない涅槃岳
一向に近づく気配がない近畿最高峰の八経ヶ岳
確実に進んでいるが、まだ先は長いので、早朝の楊枝ヶ宿小屋で仮眠する
時間を気にせず思いっ切り寝てやろうと思い、目覚ましをかけずに爆睡
目覚めて時計を見ると40分しか経ってなかったので、丸1日と40分寝たんじゃないかと錯覚したほど快眠した
厳しい山々が連なるが、天候は快晴
新緑の気持ちいいトレイルが延々と続く贅沢な時間
太古の人が何かを探し求めて歩み続けた道の先には何があるのか
全て繋いで自分の足で確かめたい
3日間の山行で睡眠時間は2時間程度
幻覚が酷く、夢と現実の間をさまよっているような感覚
一度も来たことが無いはずの場所さえ懐かしく感じる
何をするのも面倒になる自分自身と、そんな自分を励まし、前に進めようとするもう一人の自分、そして肉体と精神が分離し、4つの自分が共鳴し合ってゴールを目指す
夢か現実か
最後はその間で彷徨いながら、吸い込まれるように吉野駅へ到着した
実感がわかないが、時計のログは確実に230kmD+16,000mを刻み、時間は68時間、3日切りのサブスリーも達成していた
弘法トレイルで痛打した左のスネは腫れ上がり、歩くのも困難なほど痛む
1週間後に比叡山50mile、さらに翌週には彩の国100mileも控えている
こんな無茶をする必要があったのか
自問自答するが、このチャレンジを諦めて進む未来はない
先のことは分からないが、とにかく今できることの全てを尽くす
今年の夏に向けて、この修行で見えた課題も得たものも多い
比叡山も彩の国も今年の夏も何とかなるでしょ。
たぶん、知らんけど。
TJARも本線の試験に進んでいると友人から聞いています。出場されたら絶対上位だと思うので、本線試験も抽選も勝ち取って欲しいです!
足の脛は徐々に回復して、その後のレースも走り切れました!
遅くなりましたがレコをアップしましたので、よろしければご覧くださいm(__)m
6月22日のTJAR選考会に向けて、苦手な地図読み頑張ります!
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