晴れ男と晴れ女の西駒ケ岳(木曽駒ケ岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 416m
- 下り
- 1,787m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 6:50
天候 | 晴れ〜曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
恒例となった中学校の同級生との登山です。
朝5時過ぎに菅の台のバス停に着いたところ、今まで見たこともないような乗車待ちの長蛇の列が。そうか6年ぶりのシルバーウィークだった!
先日、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイの「年間パスポート」をゲットしたため、同行者2割引の恩典を使うため菅の台発にこだわってしまったのが間違いでした。
駒ヶ根駅発のバスであればこれほどの混雑は無いですし、登りは4人のパーティーでしたのでタクシーに乗れば料金もそれほど変わらないので、そちらを選択すべきでした。
それでも30〜40分待ちで大増発のバスに乗ることができ、7時前にはしらび平へ。
ここでも整理券が配られ、ロープウェイの乗車を30分ほど待つことに。
麓では高曇りの天候でしたが、しらび平で乗車待ちをしている間に快晴となり、今日の山行に期待がふくらみます。
千畳敷駅で、準備体操やらエネルギー補給をして、おもむろに出発です。
案の定、乗越浄土へ登る八丁坂は大混雑。
ゆったりと写真を撮りつつ、景色を味わいます。
9月に入り残暑らしい残暑もなく長雨が続き、山頂付近は例年よりも冷え込む日が多かったためか、紅葉の進みも早いようでした。
場所によっては紅葉せずに枯れてしまった葉もあり、少し残念です。
宝剣山荘前にザックをデポし、風も弱いため久しぶりに宝剣岳に登ることにしました。もちろんこちらも大渋滞でしたが、狭い山頂で周囲を見渡して譲り合いながら慎重に下りました。
当初の計画では、中岳を巻いて本岳に登頂して馬の背を下る予定でしたが、乗越浄土から濃ケ池の色づいた紅葉が見えたため、そちらへ下ることにしました。
とは言え、折りしも濃ケ池方面にはガスが湧き始め、燃えるような紅葉を間近に観られるかどうかは天候次第です。
駒飼の池から濃ケ池への道は、中岳東斜面の岩の景色が見事です。
振り返ると伊那前岳北斜面の紅葉も始まっていました。
いよいよ濃ケ池に着くという直前までガスがかかっていましたが、濃ケ池に着いてザックを降ろしたとたんに晴れ上がりました。
濃ケ池周辺は紅葉の絶景スポットとして知られていますが、ぐるりと取り巻くカールは紅葉のピークの少し手前で、緑と黄と紅の葉と青い空と白い雲に包まれた贅沢すぎる昼食を堪能しました。
さて出発しようかと濃ケ池を後にしたとたんにガスが湧き始め、何と言う晴れ男と晴れ女なんだ、と一同びっくり。
宿泊地である西駒山荘への尾根道も色づいていました。
遭難記念碑に到着した頃には完全にガスに覆われ、陽が少し西に傾き始めていました。
こんな日はもしかするとブロッケンが見られるかもと、真っ直ぐ西駒山荘へは向わず寄り道をして将棊頭山に登りました。
しかしガスは太陽のある木曽側から沸いてくるため、当然ブロッケンを見ることはできず、山荘で待つ仲間に手を振って下りました。
山荘では桂小場から登ってきていた3人と合流して、早速宴会を開始。
凍結して担いできた生原酒は、ちょうど飲み頃に冷えていてスイッチオン。
皆で持ち寄ったお酒を飲み干した頃に夕食となり、夜を待ちました。
折りしも上弦の月が出ていて、小屋備え付けの天体望遠鏡を使ってクレーターなどを観たあと......その後の記憶が余りありません。
.....たぶんガスが湧いてきたため、暫らく待とうということになって望遠鏡を片付け、そうこうしているうちにまた呑んでしまい「就寝」ということかと。
翌朝4時頃、別グループの方々が御来光を観る準備で動き始めた音で目が覚め、外を見てみると満天の星空が広がっていました。
望遠鏡をセットし、金星、木星、アンドロメダ大星雲、オリオン大星雲と確認して、仲間を呼びにいこうとしたらまた曇ってしまいました。
晴れ男、晴れ女の神通力は昼間にしか働かないんでしょうか。
それでも御来光を見ようと仲間を呼びに行き、皆で幻想的な夜明けを楽しみました。
朝はゆっくりと朝食を摂り、8時前に下山を開始しました。
落雷事故記念碑でもう一人のメンバーT君と合流する予定でしたが、彼の足の速いこと!
どんどん登って来て、6合目付近で合流。
まだ歩き足りないということで、T君は胸突の頭まで登って、我々が大休憩を取っていた大樽小屋で再合流。
皆で一緒に落雷事故記念碑まで下り、清掃をして碑の状態を確認。
今年は落雷事故より40年、記念碑建立より15周年の節目の年です。
落雷事故では負傷者こそあれ亡くなった方はいませんでしたが、皆が心を一つにして頑張ったことを記念して、2000年に記念碑を建立しました。
登山の楽しみは危険と背中合わせであることを心に銘じ、下山しました。
皆さんもお気をつけて!
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