ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 685383
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

1982夏合宿 南ア台風直撃(塩見岳〜広河原〜自衛隊ヘリ)【ワンゲル時代】

1982年07月23日(金) ~ 1982年08月02日(月)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県 静岡県
 - 拍手
pewa-lake その他6人
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
248:00
距離
65.2km
登り
6,129m
下り
5,949m
歩くペース
ゆっくり
3.13.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
15:42
休憩
0:12
合計
15:54
距離 4.1km 登り 1,240m 下り 0m
8:00
861
2日目
山行
22:53
休憩
0:09
合計
23:02
距離 6.1km 登り 727m 下り 268m
0:06
17
宿泊地
1:40
372
7:52
669
19:01
19:10
218
22:48
20
23:08
3日目
山行
21:36
休憩
0:32
合計
22:08
距離 6.3km 登り 240m 下り 554m
1:50
162
6:44
6:48
155
17:17
104
19:01
297
4日目
山行
22:24
休憩
0:43
合計
23:07
距離 6.2km 登り 662m 下り 360m
0:43
228
4:31
4:48
207
8:15
631
18:46
18:55
236
22:51
23:08
42
23:50
宿泊地
5日目
山行
21:00
休憩
0:46
合計
21:46
距離 6.2km 登り 613m 下り 656m
1:51
2:02
168
4:50
5:01
235
8:56
9:00
394
15:34
15:48
348
21:36
21:42
115
23:37
宿泊地
6日目
山行
22:13
休憩
1:26
合計
23:39
距離 6.2km 登り 295m 下り 1,195m
0:14
61
宿泊地
1:15
142
4:53
5:11
53
6:04
6:20
68
7:28
7:44
215
11:19
11:28
254
15:42
410
22:32
22:50
63
23:53
宿泊地
7日目
山行
22:52
休憩
0:40
合計
23:32
距離 6.2km 登り 996m 下り 138m
0:01
120
宿泊地
2:01
2:10
134
4:24
4:29
210
7:59
8:16
179
11:15
58
12:13
12:22
143
14:45
528
23:33
宿泊地
8日目
山行
22:15
休憩
1:37
合計
23:52
距離 6.3km 登り 532m 下り 1,049m
0:04
48
宿泊地
0:52
0:53
177
3:50
63
4:53
4:57
22
5:19
5:36
189
8:45
8:54
44
9:38
9:49
26
10:15
10:19
65
11:24
11:37
149
14:06
14:25
185
17:30
17:48
205
21:13
21:14
3
23:56
宿泊地
9日目
山行
22:32
休憩
1:13
合計
23:45
距離 6.2km 登り 637m 下り 1,091m
0:07
90
宿泊地
1:37
1:51
33
5:23
5:27
93
7:00
7:08
98
8:46
99
10:25
98
12:03
12:15
219
15:54
57
16:51
17:09
129
19:18
19:23
227
23:10
23:22
30
10日目
山行
22:20
休憩
0:23
合計
22:43
距離 6.2km 登り 68m 下り 322m
2:11
3
2:29
79
16:09
16:19
447
23:46
宿泊地
11日目
山行
15:23
休憩
0:25
合計
15:48
距離 4.2km 登り 9m 下り 190m
0:12
676
宿泊地
11:28
11:38
71
12:49
168
15:37
15:52
8
※上の時間はまちがい。手書きGPXを読み直したら自動設定されたもの

※テン場は当時のもので、今は張れない場所も多いよう

●7/23:伊那大島9:05〜(予約済みマイクロバス)〜10:35塩川小屋
●7/24:起床2:30〜塩川小屋4:20〜10:05三伏峠10:25〜10:45三伏小屋
●7/25:起床2:30〜雨でチン(沈殿)
●7/26:起床2:40〜三伏小屋5:30〜7:05本谷山7:25〜9:55塩見小屋10:10〜11:40塩見岳11:50〜12:45雪投沢
●7/27:起床4:20〜雨でチン(沈殿)
●7/28:起床2:00〜雪投沢4:30〜7:20安倍荒倉岳〜8:45熊ノ平小屋9:45〜12:45農鳥小屋14:00〜15:05農鳥岳15:20〜16:00農鳥小屋
●7/29:起床3:30〜農鳥小屋5:55〜7:30間ノ岳8:10〜9:20北岳山荘10:30〜11:50北岳12:25〜16:55両俣小屋

●7/30:起床4:00〜両俣小屋6:00〜7:45横川岳7:55〜9:20伊那荒倉岳9:50〜13:30仙丈ヶ岳14:15〜14:25仙丈小屋14:45〜17:35北沢峠
(時間 11:35=行動9:55+休憩1:45)

【両俣小屋 脱出25人のコースタイム】(参考)
◯8/3:7:20両俣小屋脱出7:40〜野呂川越9:10〜11:50高望池過ぎた樹林帯12:05〜仙丈ヶ岳15:10〜小仙丈ヶ岳16:30〜16:55大滝の頭(樹林帯)17:15〜18:35北沢峠(長衛荘)
(時間 10:55=行動10:20+休憩0:35
 我々の歩く速度より4%遅いだけ💦)

【両俣 脱出 同志社9人のコースタイム】(参考)
◯8/2:両俣小屋テン場0:15〜1:30馬鹿尾根1:40〜2499m独標2:40〜3:10高望池手前3:30〜5:20苳の平6:20〜6:40 2755m独標手前7:10〜7:40 2700m窪地8:40〜仙丈ヶ岳10:10〜10:30仙丈ヶ岳避難小屋11:40〜2700m12:30〜13:50大滝の頭(樹林帯)〜14:30北沢峠〜(16:00長衛小屋)
(時間 14:15=行動10:05以下+休憩4:10以上
 我々の歩く速度と同じくらい💦)

●7/31:起床5:00〜北沢峠6:40〜7:35仙水峠7:40〜8:35駒津峰9:55〜10:00甲斐駒ケ岳11:15〜11:50駒津峰12:00〜12:30仙水峠12:40〜13:25北沢峠14:00〜16:25広河原!

●8/1:遅延パーティー待機でもう1泊
 その夜に台風直撃
●8/2:3時頃 豪雨か野呂川氾濫でテント内水流
 撤収!の号令で広河原山荘へ避難
 翌朝、山荘横の吊り橋折れてた。以後テン泊
●8/3:自衛隊ヘリの救助開始
●8/4午後:広河原〜(自衛隊ヘリ)〜山梨の小学校校庭〜甲府駅前のビジネスホテル
天候 曇や雨や晴、最後に台風直撃

●1982年 台風10号
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C57%E5%B9%B4%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E7%AC%AC10%E5%8F%B7
(東海道本線の富士川の橋が流された)

http://agora.ex.nii.ac.jp/cgi-bin/dt/single2.pl?prefix=GMS282080203&id=198210&basin=wnp&lang=ja

●天気図
http://agora.ex.nii.ac.jp/cgi-bin/weather-chart/search_day.pl?lang=ja&year=1982&month=8&day=1
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 飛行機
●入山:伊那大島〜塩川小屋手前(林道工事のトラックで通れず)までマイクロバスで。
●下山:自衛隊ヘリコプターで山梨の小学校グラウンドへ。
災害特別救助法が適用された m(__)m
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
全5パーティで広河原に集結する計画
2
全5パーティで広河原に集結する計画
我が2パーティの計画
1
我が2パーティの計画
9泊も!(レコ保存時に毎回「記録の日数が7日以上。よろしいですか?」とのメッセージが出るとは)
2
9泊も!(レコ保存時に毎回「記録の日数が7日以上。よろしいですか?」とのメッセージが出るとは)
塩川小屋。三角テントに、なぜか皆のポンチョが今のフライの役目。うちのクラブぐらいか
3
塩川小屋。三角テントに、なぜか皆のポンチョが今のフライの役目。うちのクラブぐらいか
熊本大学WV部と、終始抜きつ抜かれつ。大キス(大きいキスリング)が懐かしい
3
熊本大学WV部と、終始抜きつ抜かれつ。大キス(大きいキスリング)が懐かしい
三伏小屋かな
雪投サイト場。久々の太陽に気分晴々。濡れたものを全て干しまくる。まるで難民キャンプ
3
雪投サイト場。久々の太陽に気分晴々。濡れたものを全て干しまくる。まるで難民キャンプ
若い! ダブルヤッケ、ニッカボッカ(この間までこれを履いてたが)、ドタ靴
5
若い! ダブルヤッケ、ニッカボッカ(この間までこれを履いてたが)、ドタ靴
久々の好天で富士山をバックに(農鳥小屋〜間ノ岳)。大キスにはフェルト状の肩パッドを後付け
5
久々の好天で富士山をバックに(農鳥小屋〜間ノ岳)。大キスにはフェルト状の肩パッドを後付け
北岳と、左奥は甲斐駒
3
北岳と、左奥は甲斐駒
北岳!同級生3人で。奥は仙丈ヶ岳か
4
北岳!同級生3人で。奥は仙丈ヶ岳か
仙丈ヶ岳。奥ではジャンプ! 学生やなぁ〜
3
仙丈ヶ岳。奥ではジャンプ! 学生やなぁ〜
仙水峠? 奥は摩利支天
3
仙水峠? 奥は摩利支天
甲斐駒ケ岳。この社や石段、今も変わってない。この後、大惨事になろうとは。。。
2
甲斐駒ケ岳。この社や石段、今も変わってない。この後、大惨事になろうとは。。。
★以降少しカビてますが、別パーティーが撮った生々しい写真を2024/9に追加★
広河原に集結でき皆 感無量。服を着替えてさっぱり。三角テントに濡れた服など干しまくり、いつも以上に難民キャンプ笑
2
★以降少しカビてますが、別パーティーが撮った生々しい写真を2024/9に追加★
広河原に集結でき皆 感無量。服を着替えてさっぱり。三角テントに濡れた服など干しまくり、いつも以上に難民キャンプ笑
これは私が毎日16:00(状況により9:10や21:55にも)にNHKのラジオでつけてた天気図。台風10号がドンドン近づいてくる恐怖。7/30には915Mbにまで巨大化し、8/1夜についに上陸。深夜、テン場隣の大きな野呂川がまさかの氾濫。「撤収!」の声で広河原山荘に逃げ込み一夜を明かした
2
これは私が毎日16:00(状況により9:10や21:55にも)にNHKのラジオでつけてた天気図。台風10号がドンドン近づいてくる恐怖。7/30には915Mbにまで巨大化し、8/1夜についに上陸。深夜、テン場隣の大きな野呂川がまさかの氾濫。「撤収!」の声で広河原山荘に逃げ込み一夜を明かした
翌8/2朝、山荘から出ると小屋横の大きな吊り橋が折れてた!
1
翌8/2朝、山荘から出ると小屋横の大きな吊り橋が折れてた!
夜中の雷のような大きなゴロゴロ音は、巨岩が川を転がってた音と思う
2
夜中の雷のような大きなゴロゴロ音は、巨岩が川を転がってた音と思う
南アルプススーパー林道はズタズタに寸断され、我々は広河原に閉じ込められてしまった
2
南アルプススーパー林道はズタズタに寸断され、我々は広河原に閉じ込められてしまった
翌8/3?に自衛隊のヘリが来た!
1
翌8/3?に自衛隊のヘリが来た!
が、スコップやツルハシを降ろして去っていった。自力で脱出せよとのことか
1
が、スコップやツルハシを降ろして去っていった。自力で脱出せよとのことか
リーダー層じゃなかったせいか、閉じ込められたこの状況よりも、久々に仲間が集まった嬉しさの方が勝っており、上空をヘリが通ると呑気に手を振るほど元気だった。ただ食料は切らさぬようにし、「暇じゃ」と「ひもじい」を混ぜて「ひもじゃー。ひもじゃー」と言って笑ってた
3
リーダー層じゃなかったせいか、閉じ込められたこの状況よりも、久々に仲間が集まった嬉しさの方が勝っており、上空をヘリが通ると呑気に手を振るほど元気だった。ただ食料は切らさぬようにし、「暇じゃ」と「ひもじい」を混ぜて「ひもじゃー。ひもじゃー」と言って笑ってた
8/4午後 再び自衛隊のヘリが来て、今度は救助!急いでテント撤収したが「若者はまだ」とのこと
1
8/4午後 再び自衛隊のヘリが来て、今度は救助!急いでテント撤収したが「若者はまだ」とのこと
テン場に戻り、テントを張り直していた時!
1
テン場に戻り、テントを張り直していた時!
再びヘリ!
映画でしか見たことない双発機のヘリも来た!
1
映画でしか見たことない双発機のヘリも来た!
そして若者も救助されることに!
1
そして若者も救助されることに!
私は単発機。初めてのヘリで救助され、一気に山梨の小学校へ。ありがとうございました
m(_ _)m
1
私は単発機。初めてのヘリで救助され、一気に山梨の小学校へ。ありがとうございました
m(_ _)m

感想

●ヤマレコに昔のレコも記録・閲覧できると知り、ワンゲル時代の資料を引っ張りだしてみた。この夏合宿では、コースリーダ(先頭)・記録・気象だったので山行記録を手帳に細かくメモしており、NHKラジオで記録した天気図も出てきた(台風10号が日に日に大きくなって近づいてくる怖さを、天気図を見て改めて思い出した)。せっかくなので、覚えている範囲でレコに記録してみた(2019/2)。

●この夏合宿では、5パーティが10日ほどで各ルートを縦走し、最後に広河原へ集結する計画。雨が多く行程も遅れがちな中、我がパーティは、途中で何とか遅れを取り戻し、計画どおり7/31に広河原へ到着した。

●我がパーティーには整理の不得意な1回生がおり、彼の周りはいつも乱れていた。行動中は大体しんどそうにしてるが、テントでは笑いを生む面白い彼。初日からエアーマットの空気栓の代わりに茶色の色鉛筆を差していたりと和やかなムードメーカーでもあった。

●遅れているパーティーがあり、8/1は広河原でもう1泊。夜中にテントを叩く激しい雨音の中で、ゴロゴロと雷のような音がずっと続き、何だろうと思いながらも熟睡していた。深夜に「撤収!」の声。でも物凄く眠くてシュラフの周りに水流が見えてるのに浮かんでる食器を逆さにして肘の下に置いてまだ寝ようとしていた。豪雨か野呂川の氾濫で傾斜地のサイト場が川のようになっていたのだ。皆、広河原山荘へ逃げこみ、椅子に座って暗い中で夜を明かした。

●8/2朝、山荘を出ると、なんとすぐ前の大きな吊り橋が、への字に折れているではないか。夜中のゴロゴロ音は、大岩が川を流れていく音だったのだ。南アルプススーパー林道も寸断され、完全に閉じ込められてしまった。
しかし台風一過の快晴で、いろいろ干したり、たまに来る取材ヘリに手を振ったりと、意外に気分は明るかった。予備食料を食べ尽くさないようホットケーキで少しでも腹を膨らせたり、ラーメンをふやかして少しでも量を増やして食べたりしたが、とにかく暇だった。「ひもじいー」と「暇じゃー」を混ぜて「ひもじゃー」と言って笑ってました。また我がパーティーが前日に吊り橋を渡って広河原ロッジで買っていたウィスキーが貴重になり、よくぞ買ったとチビチビやっていた。そんな中、広河原山荘のおやじさんは、山の斜面に一升瓶の先だけを差して水場を作ったり、ラーメンの値段を上げたりサイト料の徴収をされていた。

●一度、自衛隊のヘリが河原に着陸したが、スコップやツルハシだけ降ろして戻ってしまった。自力で林道を下山せよということかと思ったが、着陸できるよう河原を整地せよとのことで我がワンゲルメンバーも整地したそう。夕方にヘリに乗れるとの情報がありヘリが来たが、「高齢者や女性や子供が先で、若者は後」と言われ、撤収しかけたテントをまた張り直していた時、やっぱり乗れるとなり、慌てて下の河原からヘリに乗って山梨の小学校グラウンドへ一気に届けていただけた。ヘリはプロペラが上に2つ付いているタイプと、普通のタイプに分かれて乗った。その夜は山梨のビジネスホテルで宿泊。

●実は、7/31の集結日に間に合わないパーティーがあったので、その間にと買い出しの命を受けた2回生以下の約4名が、8/1朝?に甲府へ向かっていた。全員揃って豪勢な打ち上げをと すき焼きの具材を買うために。今から思うと完全に台風をなめていたようだ。大量の肉など買ったメンバーはバス運休で戻れないのでビジネスホテルに泊まり、翌朝 広河原に戻ろうとタクシー会社に電話したが、同社の前の道が崩れており「道が無くなってる!」と怒られたそう。その後4回生の先輩に合流していただき、ホテルでTVのニュースを確認してると、東京の私立大ワンゲルがヘリをチャーターして残された部員を救出するとか。先輩に「うちはどうしますか?」と聞くと、「自力脱出を願おう」と言っておられたとか。買出した食パンなど食べて2〜3泊したが、どうするすべもなく在京本部と連絡をとり彼らは帰宅した。大量の肉などの生鮮食品はホテルに引き取ってもらったとのこと。

●台風は全国的に被害をもたらし、実家の奈良も床上浸水だった。
電車の移動もままならぬ中、上記4回生先輩の実家(松本)へ泊めていただけた。先輩のお父さん曰く、「ワンゲルだったら税金使わず、自力で帰ってくるべき」と。
その後、その先輩の紹介で入れていたゴミ拾いのバイト(上高地を美しくする会)で上高地へ。各自で編んだ金網のカゴを背に、奥又白池や天狗原などに連れて行って頂けた。
しかし途中で実家から祖父が亡くなったと連絡があり実家へ飛んで帰った。

●後日、後輩らが広河原に置いてきた青八と呼んでた少しだけ小ぶりの8人用の渋い深緑色の重そうなテントなどを回収に行ってくれた。
m(_ _)m


【関連ページ】
●南アルプス登山史年表
 https://www.minamialps-net.jp/post_detail/1202
 https://minamialpstunnel.web.fc2.com/SouthAlps/risk/1982-T10.html

●土砂に埋もれた広河原駐車場の写真
 https://www.sinrin-teku.co.jp/stories/norogawa.html

●『41人の嵐』:両俣小屋からの脱出
 http://shimakokoko.blog.fc2.com/blog-entry-24.html
 http://bookmeter.com/b/orgf24e226205

★2024/8 『41人の嵐』復刻版 発売
 https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=3335
 https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=3364
 https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4635049876?ref=ppx_pt2_mob_b_prod_image
(自衛隊は8/4と5にヘリで665人も救助されたそう)

●両俣小屋の小屋番 星美知子さん
 https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2525&pg=3
 https://note.com/sumiko_kashiwa/n/nfaf0f4804b85
 https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2393
 https://oggi.jp/6060692
 https://ameblo.jp/kakurekumanomi2008/entry-12523675916.html


【詳細記録】(手帳の細かい情報追記予定)
●7/23:伊那大島9:05〜(予約済みマイクロバス)〜10:35塩川小屋(熊本大も)
●7/24:起床2:30〜塩川小屋4:20〜10:05三伏峠10:25〜10:45三伏小屋(テント設営以降 雨、神戸大などサイト場満員、トランプし18:55寝)
●7/25:起床2:30〜雨でチン(停滞、トランプや花札、テント入口の私の寝床泥でエグい)
●7/26:起床2:40〜(雨)三伏小屋5:30〜7:05本谷山(国学院大も)7:25〜(カッパ内濡れ寒い)〜9:55塩見小屋(自転車担いだ男性来る)10:10〜(激しい雨)〜11:40塩見岳11:50〜12:45雪投沢(15〜20張。強風。ココアで暖。19時夕食後1回生の水汲み遅く心配)
●7/27:起床4:20(強風・ガス、雨)〜チン(停滞。ウルトラマン遊び)〜10(陽が出て全員外へ出て寝袋やカッパ干す)〜18就寝(隣うるさく)
●7/28:起床2:00〜雪投沢4:30〜7:20安倍荒倉岳〜8:45熊ノ平小屋9:45〜12:45農鳥小屋14:00〜15:05農鳥岳15:20〜16:00農鳥小屋
●7/29:起床3:30〜農鳥小屋5:55〜7:30間ノ岳8:10〜9:20北岳山荘10:30〜11:50北岳12:25〜16:55両俣小屋
●7/30:起床4:00〜両俣小屋6:00〜7:45横川岳7:55〜9:20伊那荒倉岳9:50〜13:30仙丈ヶ岳14:15〜14:25仙丈小屋14:45〜17:35北沢峠
●7/31:起床5:00〜北沢峠6:40〜7:35仙水峠7:40〜8:35駒津峰9:55〜10:00甲斐駒ケ岳11:15〜11:50駒津峰12:00〜12:30仙水峠12:40〜13:25北沢峠14:00〜16:25広河原!
●8/1:遅れていた上河内岳からの最南パーティーを待つため、もう1泊。その夜に台風直撃
●8/2:大雨で野呂川を大岩が雷のような音で転がる
 ・3時頃 豪雨か野呂川氾濫でテント内水流
 ・撤収!の号令で広河原山荘へ避難
 ・翌朝、山荘横の吊り橋折れてた
 ・山荘流されず安堵した者も
 ・有志で対岸に渡り徒歩での脱出を試みたが無理と判断し自力脱出断念(途中のトンネルで水が胸以上あったため。別部隊かも)
 ・ヘリによる救助が開始されたが、下流の宿泊施設が先で、広河原までは来ず
 ・以後テン泊
●8/3:自衛隊ヘリ来てスコップやツルハシだけ降ろして戻る
 ・ヘリ着陸のため河原整地した人も
 ・広河原も自衛隊ヘリの救助開始
  単発機で1時間に1回5名程度
  一度ヘリが吊り橋に当たりかけUターン
  大学ワンゲルは最後で時間読めず食料節約して待機
●8/4午後:広河原〜(自衛隊ヘリ)〜山梨の小学校校庭〜甲府駅前のビジネスホテル
 ・当初は前日同様に救助に時間を要し、今日も無理かと諦めムード
 ・撤収したテントを再び設営し始めた夕方頃、大型の双発機が来るとのことで、慌てて準備し単発機や双発機に分かれ救助いただけた

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2813人

コメント

懐かしいです
こちらにコメントします。
昭和57年8月1日、私たちは夏合宿初日で折立とわさび平にいました。
台風が過ぎるまで各隊停滞でしたが、折立隊の方がひどかったようでテント潰して折立のコンクリートの建屋に避難したとのことです。
私は、わさび平からだったので、ポールを抱えて一晩過ごしたような記憶しかありません。とにかく、夜行疲れで眠かった。
南アの方が、大打撃だったんですね。
前にchinbo-さん(二学年先輩)の大学の山行に参加させて頂いた時に、同じ日に上高地に入山するはずだったけど、沢渡から歩いて入ったとお話されてました フランスパンが濡れて、カビを取りながら食べたとも話してました。

昔の事を思い出すと、本当によくやっていたなと思います。
合宿の後半は、絶対栄養失調だったと思います

ひょっとしたら同級生でしょうか?
1年の全日合ワンは、戸隠でした。
2019/2/13 22:22
Re: 懐かしいです
あのとき現役で、しかも山におられたとはビックリです!我々もそうでしたが、まだ登山口辺りで、まだマシだったんでしょうね。別の京都の大学も南アルプスの北沢峠?にいて、テント流されたとか聞きました。
初日だと食料も、テント持つ人も大変だったでしょうね。若いからできたのかな。

全日合ワンなんて、あったんですか〜。我々は京都の大学の集まり(岳樺)で、琵琶湖のほとりで混合グループ毎にテント張って、歌やゲームなどしてました。
懐かしいですね。歌が特に。

●当時の天気図
http://agora.ex.nii.ac.jp/cgi-bin/weather-chart/search_day.pl?lang=ja&year=1982&month=8&day=1
2019/2/13 23:24
同級生ですね〜
もう年齢気にすることもないので、削除しなくても大丈夫ですよ

そうか、cbcさんとコメやりとりした時に、水色の歌集の話になったから、
てっきり関西WV連盟(うちは関東WV連盟)なのかと思いました。
大学によっていろいろあったんですね。
今ほど情報がなかったので、関西方面の大学とはこの全日合ワン(2年に1回)でしか、
交流がありませんでした。

たぶん、武器(スプーン)で缶開けるのは、関西だけかと
大阪の人が見せてくれて、関東組はびっくりしました。
本当に懐かしいです。
2019/2/14 19:25
同級生でしたか〜!
武器での缶開け、大阪の人もやってましたか!
我々もそれが特技と思い込み、私の結婚式で余興として披露してもらいました。いろいろ懐かし話出てきそうですね。
2019/2/14 20:01
おぼろげな記憶
ニッカ、キスリング、三角テント、そして武器!あー懐かしい。
写真とお二人のコメントを読んでいて、若かりし日々を思い出しました。
私も1年の時、夏合宿で南アへ。畑薙から入り、聖から北岳まで縦走。途中、どこのテン場か忘れましたが、夜中、暴風雨でテントが飛ばされそうになり、CLの「撤収!」の言葉で、近くの小屋に大急ぎで避難。暗闇のテントの中、恐怖でテントも心もつぶれそうだったので、山小屋のありがたみをしみじみと感じたことは鮮明に覚えています。折れたポールを補修しながら縦走を続け、予定通広河原に下山したはず・・・?たぶん??? だいぶ記憶が飛んでいます。
ちなみにうちの部は、縦走中、1年が自分のポンチョをグランドシート代わりに提供することになっていました。
2020/6/4 3:29
Re: おぼろげな記憶
momijijayaさん、コメントありがとうございます。

あの時、南アルプスにおられたんですね!
そうならプロフィールの登山経験は、もう少し前からですね〜笑。
懐かしいでしょ。夜中に撤収とは同じですね。もし稜線だったらさぞひどかったかと。
でも山小屋はありがたいですね。今年はコロナ騒動で大変なようで、元々インフラ整備などでご苦労なさってた上に。
ポンチョをグランドシート代わりは、我々もやってました。でも1年のとはひどいですね〜。2年で使うときには相当汚れてますよね。我々は団体装備でした。たぶん。記憶って曖昧です。武器もご存知とは、関西でしたか。
2020/6/4 12:31
Re[2]: おぼろげな記憶
お返事、ありがとうございます。
今までコメントしたことなかったのですが、つい懐かしくて ・・・初コメントでした(笑)
「武器」は関西?  関東の大学でしたが「武器」でした。
またテント泊で南アルプス!と思いながらも、夢かなわずでしたが、子どもたちが山に興味をもってくれ、母に付き合ってくれるかも???
昨年は台風、今年はコロナで思うように動けなかったのですが、ぼちぼち近くの低山でも、というところです。
2020/6/6 1:25
Re[3]: おぼろげな記憶
momijijayaさん、貴重な初コメントだったんですね。ありがとうございました。
jikyoonさん、おはようございます。おっちゃんゆっくり打ってたら先越されちゃいました笑。

武器を検索すると、確かにアウトドア全般で言ってたかもですね。でもそれで缶詰開けるのは、少しでも軽〜くしたい関西人だけかな。またそれを得意げにやるし。ワンゲルあるあるや各学校の文化まとめたら面白そうですね。

お子さんと南アルプス行けたらいいですね。うちは子供が小さい時に、上高地から西穂山荘ピストンしました。アルプスを見せた最初で最後でしたが笑。なかなか思うようにはなりません。日曜は天気良さそうなんで、2ヶ月ぶりにサクッと行ってみようかな。

●4コマ漫画
https://note.com/kyoco/n/n58f77faa6f06

●【武器】
 ナイフ、スプーン、フォークなど食卓用刃物を総称して、俗に武器という。これさえあれば命を永らえるからか。ロシア語のビューキ(フォーク)からきたという説もある。
http://campingtour2.web.fc2.com/cn23/pg58.html
2020/6/6 7:29
横からお邪魔します
おはようございます。

ワンゲルに限らず、武器(フォーク・スプーン)と呼んでいるのかも?
前に、ボーイスカウトを長年やっている友人と話している時も、『武器』と言ってましたから・・・
でも、スプーンで缶詰開けるのは関西だけじゃないかと

合宿中、食器を洗わないと言った大学はあった
ま〜うちも、最後にお茶飲んでペーパーで拭くぐらいでしたが、水場のあるところでは洗って(洗剤なし)いた気がする。
何にせよ、あまり衛生的ではなかったですね
2020/6/6 6:57
Re: 横からお邪魔します
食器はうちもjikyoonさんとこと全く同じでした。今も変わらず衛生的ではないですけど笑。皆さん除菌ペーパーとか使われてるのかな。当時でも洗わないはないわ〜。
2020/6/6 7:37
Re: 横からお邪魔します
こんな時間にすみません。

さすがにスプーンで缶詰開けるワザはなかったです 。スゴイですね。
食器は同じです。少量のお茶とペーパーできれい(?)にしてました。
極力節水で、!飲むとバテるとか言われながら、飲用水もかなり制限ありました(´;ω;`)
あの頃の大学ワンゲルは何処も同様ですかね。
いまってどうなのだろうう・・・。
2020/6/17 2:08
Re[2]: 横からお邪魔します
スプーンで缶詰開けるのは、実は山でほとんどやった記憶がなく(重く高価な缶詰をあまり持って行かなかったか)、もっぱら下界での話しのつかみに使ってたような笑。

やはり水制限ありですね。他のスポーツの根性論だけではなく、高山など水がない状況もありますしね。飲むとバテるは、たぶん根性論ですけど。今は安全や健康第一で、適度に水分取ってると思います。検索すると、食器掃除方法は変わってないような。ただガタガタの金属食器より、ツルンとした樹脂の食器の方が明らかにこびりつきにくいですよね笑。
2020/6/17 23:24
jikyoonさん、ご紹介いただいた「41人の嵐」復刻版、いま読み終えました!
我々も両俣小屋にテン泊しており、もし3日ズレてたらと思いながら緊迫して読みました。何と、載ってた同志社の同級生お二人は知ってる方で、手記も載せられてる女性は翌夏の岳樺合同ワンデリングで同じパーティーでした!
押入れから出てきた岳樺の住所録には、二回生以上の方は皆載っててより身近に感じました。両俣小屋に行きたくなりました!

両俣小屋〜北沢峠までのコースタイム比較も追記しました。歩かれた速度は我々と5%も違いませんでした💦
2024/9/5 23:18
いいねいいね
1
pewa-lakeさん

40年前にタイムスリップ!
きっと合ワンで、夏合宿の話もしたんではないでしょうか?
今は、遠い昔ですね。

住所録・・私も、未だに合ワンの方の住所持っています。
当時は、何も考えずに住所氏名、それも下宿先と実家の住所まで・・
おおらかな時代でしたね
2024/9/6 15:54
いいねいいね
1
jikyoonさん、そういえば台風の話ししてましたが、こんなに大変な状況とは思いもせず、イメージもできずに聞いていたと思います。

住所録は連絡できることの方が重要で、個人情報の意識はまだ無い時代でしたね。でも町内消防団の名簿は、保険のためといまだに生年月日が載ってて、意見したら何であかんのと反論されました笑
2024/9/6 16:13
いいねいいね
1
こちらにも失礼します。pewa-lakeさんのご経験、貴重な記録ですね。
ちょうど1984年版を読み終えたところで、復刻版では大学名やメンバーのお名前は伏せられているかと推察していましたが、そのまま記載されているのですね。
ワンゲルの皆さんだったから出来た脱出劇ですね。靴下で仙丈ヶ岳を超えた女性は、その後も登山を続けたのでしょうか?
両俣小屋には行ったことがなく、一度訪れてみたいと思っています。星さんはまだまだお元気そうですが、農鳥小屋のオヤジさんのように引退されないうちに何とか行っておかないと・・。広河原と北沢峠間が早く復旧してほしいところです。
2024/9/7 21:19
いいねいいね
2
くぅすけさん、コメントありがとうございます!
そう、個人情報に気を使うように慣れさせられた我々からすると、お名前が載ってるのはビックリでしたね。でもそのおかげで最後の学生の手記を読んでるとき、何か見覚えのあるお名前と思って、押入れから当時の資料を出してきたら、やっぱり話したことある方やん!となり、私には最高のサプライズでした。あの人こんな頑張ってたんやと。

25人の大所帯で脱出された皆さんそれぞれが素晴らしいと思いましたけど、おっしゃるように靴なしの女性は当時のぶ厚い靴下4枚を履いたとはいえかなり過酷だったでしょうね。岩でゴツゴツしたとこやハイマツでチクチクしたところなど想像して、痛々しく読んでました。下山後の様子が書かれてないのが少し不思議でした。

この夏合宿と同じルートで縦走したいと前から何となく思ってましたが、その思いが強くなりました。確かにお2人とも引退されないうちに。北岳〜両俣や、北沢峠〜広河原などいま通れないルートはしかたないですけど。来年夏までにはルート考えないと笑
2024/9/7 22:16
いいねいいね
1
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [7日]
南アルプス名峰のほとんどを一筆書きで巡るルート!
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら