記録ID: 692813
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
【南ア40kmのロングトレイル】三伏峠〜荒川〜赤石〜聖〜椹島
2015年07月29日(水) ~
2015年08月01日(土)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 3,925m
- 下り
- 4,625m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:00
2日目
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:45
4:42
20分
高山裏避難小屋
5:02
5:05
32分
水場
5:37
5:45
103分
小広場(ケルン)
7:32
7:30
16分
荒川小屋分岐
11:05
11:05
0分
赤石岳
11:05
11:05
0分
赤石岳避難小屋
11:05
11:05
0分
大斜面コル
11:05
11:05
0分
百間平
11:05
11:05
33分
百間洞山の家
14:25
3日目
- 山行
- 9:53
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 12:31
16:40
椹島ロッジ(宿泊)
■前夜、新宿より高速バスを利用し飯田駅近くのビジネスホテルに宿泊。
■29日 早朝、飯田駅より伊那大島駅まで移動して鳥倉登山口へのバスに乗車。バスは途中、リニア新幹線の大トンネルが貫かれる大鹿村を通過するが、静かな山村を工事のトラックが行き交い、自然が破壊されていく事を思うとやりきれない。鳥倉登山口で登山届を提出して長い縦走へとスタートを切った。(8:47)三伏峠で早めの昼食を摂り、塩見岳への道と別れ、南へ向かう未知の縦走路へと一歩を踏み出す。烏帽子岳に着く頃から、小河内岳へ続く稜線がガスの切れ間に姿を現した。素晴らしいロケーションの中にポツンと建つ小河内岳避難小屋前で二度目の昼食。小河内岳を後に、再び樹林帯に入り瀬戸沢ノ頭を経て板屋岳までのルートは、地形が複雑でいやらしいトラバースが続きペースも上がらず高山裏避難小屋の赤い屋根が見えた時はホッとした。(16:45)小屋の宿泊者は私一人だけで、広いスペースを自由に使い、快適な一夜を過ごさせていただいた。
■30日 明るくなるのを待って、見送ってくれた小屋番に挨拶をして出発。(4:42)
小屋を出て20分ほど行った山腹にある水場(水量・水温ともに◎)で、荒川小屋までの水をキープ。前岳から派生する尾根のトラバースからは小河内岳の東側に塩見岳の特徴的なピークが望まれる。ケルンの積まれた広場を抜け、視界が開けるとカール状の前岳への登りとなる。前岳手前のヤセ尾根で、一瞬ではあるものの何年かぶりでブロッケン現象を見る事が出来た。見覚えのある中岳分岐を経て、シナノキンバイとハクサンイチゲのコラボが美しいお花畑を駆け下りて荒川小屋へ到着。日陰のベンチと美味しい水をゲットして早めの昼食とした。荒川小屋から赤石岳までは適度な風と雲が日射を遮ってくれたこともあって快調なペースで登ることが出来た。やや雲が多く視界が今一つの山頂で記念撮影後、赤石岳避難小屋前のベンチで2度目の昼食。山頂近くの稜線で、電波状況の良い地点があり1日の畑薙ダム−静岡間の静鉄ラインのバスを予約した。赤石岳から尾根を南西方向へ回りこむと馬の背から百間平までの長い尾根が見渡され、まだ先が長いことを思い知らされた。ようやく百間洞の沢筋に降り立ち、先行パーティーの誘いもあって冷たい沢水で顔や首筋を洗う。今日もほぼ計画通りの時間に百間洞山の家に到着。(14:24)もちろん夕食付で宿泊し名物の「とんかつ」を味わった。
■31日 3時に起床、静かに自炊スペースに移動して、湯を沸かし朝食を作り、しっかりと腹ごしらえをした。今日は聖沢登山口16:10の椹島行のバスに乗るため、タイムロスが許されない12時間行動となるため緊張感をもって山の家を出発した。(4:09)ヘッドランプを頼りに真っ暗な登山道を進むと10分ほどで東の空が明るくなり始め、4時半頃には赤石沢の正面に富士山も姿を現した。中盛丸山の登りにさしかかる頃には、遠く塩見岳の後方に八ヶ岳までがくっきりと遠望出来た。5時15分、赤石岳東尾根から太陽が昇り兎岳へ向かう稜線も光で満たされてきた。小兎岳から兎岳にかけては這松の緑が美しく、また振り返れば大沢岳と中盛丸山が重なり美しい双耳峰に見えるなど気分の良い稜線漫歩を楽しんだ。聖兎のコルからは最後の大きな登りにやや消耗したが、4年ぶりの聖岳の山頂に立つ事ができた。山頂で記念撮影と行動食を口にして、聖平小屋を目指して下山にかかる。聖平の昼食タイムでは、下山にかかる時間が気になり小屋でカレーライスを注文した。レトルトカレーとは言え、たった500円で美味しくいただきました。聖平小屋を12時30分
に出発。バスに間に合うためには約3時間半で聖沢登山口まで降りなければならないので、緩い下りでは速足、駆け足を交えてスピードアップを図った。最終ゴールである聖沢登山口に15時53分に到着、バスにも間に合って無事椹島ロッジに宿泊出来た。
■1日 レストハウスのモーニングセットを食べて、午前中は洗濯を済ませ、珈琲を飲みながらのんびりした時間を過ごし、午後のバスを乗り継ぎ夕方17時50分に静岡駅に到着。(静岡駅前バス到着後にザックを取り違えて駅へ向かった登山者がいてチョットした騒ぎに。幸い本人が間違いに気付き戻って来て、間違えられた登山者もホッとされていた)
新幹線を利用して猛暑の東京へと帰宅した。
■29日 早朝、飯田駅より伊那大島駅まで移動して鳥倉登山口へのバスに乗車。バスは途中、リニア新幹線の大トンネルが貫かれる大鹿村を通過するが、静かな山村を工事のトラックが行き交い、自然が破壊されていく事を思うとやりきれない。鳥倉登山口で登山届を提出して長い縦走へとスタートを切った。(8:47)三伏峠で早めの昼食を摂り、塩見岳への道と別れ、南へ向かう未知の縦走路へと一歩を踏み出す。烏帽子岳に着く頃から、小河内岳へ続く稜線がガスの切れ間に姿を現した。素晴らしいロケーションの中にポツンと建つ小河内岳避難小屋前で二度目の昼食。小河内岳を後に、再び樹林帯に入り瀬戸沢ノ頭を経て板屋岳までのルートは、地形が複雑でいやらしいトラバースが続きペースも上がらず高山裏避難小屋の赤い屋根が見えた時はホッとした。(16:45)小屋の宿泊者は私一人だけで、広いスペースを自由に使い、快適な一夜を過ごさせていただいた。
■30日 明るくなるのを待って、見送ってくれた小屋番に挨拶をして出発。(4:42)
小屋を出て20分ほど行った山腹にある水場(水量・水温ともに◎)で、荒川小屋までの水をキープ。前岳から派生する尾根のトラバースからは小河内岳の東側に塩見岳の特徴的なピークが望まれる。ケルンの積まれた広場を抜け、視界が開けるとカール状の前岳への登りとなる。前岳手前のヤセ尾根で、一瞬ではあるものの何年かぶりでブロッケン現象を見る事が出来た。見覚えのある中岳分岐を経て、シナノキンバイとハクサンイチゲのコラボが美しいお花畑を駆け下りて荒川小屋へ到着。日陰のベンチと美味しい水をゲットして早めの昼食とした。荒川小屋から赤石岳までは適度な風と雲が日射を遮ってくれたこともあって快調なペースで登ることが出来た。やや雲が多く視界が今一つの山頂で記念撮影後、赤石岳避難小屋前のベンチで2度目の昼食。山頂近くの稜線で、電波状況の良い地点があり1日の畑薙ダム−静岡間の静鉄ラインのバスを予約した。赤石岳から尾根を南西方向へ回りこむと馬の背から百間平までの長い尾根が見渡され、まだ先が長いことを思い知らされた。ようやく百間洞の沢筋に降り立ち、先行パーティーの誘いもあって冷たい沢水で顔や首筋を洗う。今日もほぼ計画通りの時間に百間洞山の家に到着。(14:24)もちろん夕食付で宿泊し名物の「とんかつ」を味わった。
■31日 3時に起床、静かに自炊スペースに移動して、湯を沸かし朝食を作り、しっかりと腹ごしらえをした。今日は聖沢登山口16:10の椹島行のバスに乗るため、タイムロスが許されない12時間行動となるため緊張感をもって山の家を出発した。(4:09)ヘッドランプを頼りに真っ暗な登山道を進むと10分ほどで東の空が明るくなり始め、4時半頃には赤石沢の正面に富士山も姿を現した。中盛丸山の登りにさしかかる頃には、遠く塩見岳の後方に八ヶ岳までがくっきりと遠望出来た。5時15分、赤石岳東尾根から太陽が昇り兎岳へ向かう稜線も光で満たされてきた。小兎岳から兎岳にかけては這松の緑が美しく、また振り返れば大沢岳と中盛丸山が重なり美しい双耳峰に見えるなど気分の良い稜線漫歩を楽しんだ。聖兎のコルからは最後の大きな登りにやや消耗したが、4年ぶりの聖岳の山頂に立つ事ができた。山頂で記念撮影と行動食を口にして、聖平小屋を目指して下山にかかる。聖平の昼食タイムでは、下山にかかる時間が気になり小屋でカレーライスを注文した。レトルトカレーとは言え、たった500円で美味しくいただきました。聖平小屋を12時30分
に出発。バスに間に合うためには約3時間半で聖沢登山口まで降りなければならないので、緩い下りでは速足、駆け足を交えてスピードアップを図った。最終ゴールである聖沢登山口に15時53分に到着、バスにも間に合って無事椹島ロッジに宿泊出来た。
■1日 レストハウスのモーニングセットを食べて、午前中は洗濯を済ませ、珈琲を飲みながらのんびりした時間を過ごし、午後のバスを乗り継ぎ夕方17時50分に静岡駅に到着。(静岡駅前バス到着後にザックを取り違えて駅へ向かった登山者がいてチョットした騒ぎに。幸い本人が間違いに気付き戻って来て、間違えられた登山者もホッとされていた)
新幹線を利用して猛暑の東京へと帰宅した。
天候 | 29日⇒曇り30日⇒晴れ後曇り31日⇒晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■下山:椹島ロッジより特殊東海フォレスト送迎バスにて畑薙第一ダム ⇒ 畑薙第一ダムより静鉄バス利用で静岡駅前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 鳥倉登山口バス停前 |
その他周辺情報 | ■飯田駅前 シルクホテル、ニューシルクホテル⇒前夜泊し翌日早朝に飯田線で伊那大島駅への移動が便利 ■椹島ロッジ・レストハウス |
写真
撮影機器:
感想
【縦走中に出会った4組の素敵な人々】
30日 前岳のカールを登っていると、後方よりかなりのスピードで登ってきた単独登山者に追い抜かれた。声をかけると2014トランスジャパンアルプスレース(隔年開催)に参加経験を持つE氏であった。なんと「午前0時に三伏峠をスタートし、今日中に聖岳を越えて畑薙ダムまで行く」とのことで、一瞬言葉を失ってしまった。無事にたどり着けたのだろうか?来年の大会では是非、応援しよう!
30日 前岳直下の切り立った稜線ですれ違った単独登山者は、塩見岳、間ノ岳、農鳥岳を越えて白峰南嶺まで縦走するとのこと。ヤマレコのユーザーであることも確認。帰宅後検索すると北アルプス全山縦走記録などがさりげなく投稿されていいて・・・・やはり思った通りの強者でした。
30日 荒川小屋での休憩中、7日間かけて光岳まで縦走を続けている女性1人を含む3人パーティーとご一緒しました。その後、百瞭胸海硫箸任眛噂匹箸覆蠅話しをする機会を得ましたが、経験に裏打ちされた長い山旅を楽しむ術と、羨ましいほどの結束力を強く感じる素敵な方々でした。
31日 聖岳の山頂で、休まれていた単独登山者の方に記念撮影をお願いしました。聞けば、私と同じ三伏峠から入山しテント持参で19kgの荷を担いで、その日のうちに荒川小屋へ入り、昨日は兎岳避難小屋に宿泊したとか。聖平小屋の昼食時にも、ご一緒してお話しする中で、大工として御嶽山の避難小屋の建設に従事し、その時の経験から登山を始めたとのこと。未だ立ち入れない御嶽山への思いが伝わって来ました。
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荒川前岳手前ですれ違ったMaieです
白峰南稜へのルート取りは変更しましたが何とか行きたかった山全部、やりたかった縦走が出来ました
peak315さんが4日間掛けて歩かれた稜線
南ア(北部)のメジャーなお山とは違い只者ではない方ばかりですね
概ね天気にも恵まれお互い最高の南ア縦走でしたね
また何処かでお会い出来たらよろしくお願いします。
終日、よい天気でしたね😊
僕はよい天気のお陰で、予定通りにお会いした日の内に畑薙ダムまで到着できました‼️
南アルプスは1つ1つの山が大きいですね。改めて感じた山登りでした。
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