白馬連峰(猿倉〜天狗〜白馬〜栂池) 〜Lはどこだ!?〜


- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,530m
- 下り
- 1,941m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:50
天候 | 8/5 晴れ→雷雨→晴れ 8/6 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
★横浜YCAT(24:35発) →(夜行バス)→ 白馬八方バスターミナル(7:50着) ※新規路線(成田23:05→横浜24:35→扇沢7:00→八方7:45)のようで、 先着順の新規路線キャンペーン価格(3,000円)で乗れました。 ★白馬八方バスターミナル(8:25発) →(路線バス)→ 猿倉(8:47着) (930円) 【復路】 ★栂池自然園 →(ロープウェイ&ゴンドラ)→ 栂池高原 (1,920円) ・ロープウェイ(定員70名)は20分毎に1本出発、所要時間約5分 ・ロープウェイからゴンドラまでの乗り換えは徒歩5分 ・ゴンドラは所要時間約15分 ★栂池高原 →(タクシー)→ 白馬駅 (3,000円) ・所要時間約15分 ・栂池高原の最寄駅は白馬大池駅だが、無人駅なので注意!! ※白馬駅まで路線バスもあります。 ★白馬 →(JR大糸線)→ 松本 →(JR特急あずさ)→ 都内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【猿倉〜鑓温泉】 全体的に危険箇所はありません。雪渓が多少残っているため、アイゼンがあれば心強いかもしれません。(私はアイゼンは装着していません。) また雪渓上には赤ペンキの印もありますが、かえってその部分の雪が腐っていることもあるので、要注意です。 【鑓温泉〜天狗山荘】 鑓温泉を通過してからしばらくすると、長い鎖場が2ヶ所出てきます。横移動の鎖場ですが、雨の後は滑りやすいので注意しましょう。(私は登りでしたが、下りの方は特に慎重に歩いてください。) 稜線が近づくと、カールがとても綺麗ですが、最後の急登が待っています。その急登を越えた稜線は、もう天国! 【天狗山荘〜白馬連峰〜白馬大池】 特に危険箇所はありません。白馬鑓、杓子、白馬とそれぞれアップダウンはありますが、ゆっくり登れば問題ないでしょう。白馬界隈のお花畑にはウキウキです。白馬を通過すると蓮華岳まではゆるやかな稜線。その後白馬大池までもったいないですがじわじわと下ります。 【白馬大池〜栂池自然園】 白馬大池のすがすがしい景色を堪能した後、乗鞍岳から天狗平までは、かなり急斜面の岩場です!! 渋滞も起きやすいポイントだと思われます(特に登りと下りの登山客がすれ違う場合は要注意です)。足を安定して乗せられる場所を見つけて、ゆっくり下ってください。(登りの方は頑張ってください。) 天狗平からは一般的な樹林帯の下りです。岩場に慣れすぎてしまうと、土の上が滑りやすかったりもするので、最後まで気を抜かずに下ってください。 |
その他周辺情報 | ★栂の湯 http://www.rurubu.com/season/special/higaeriyu/detail.aspx?SozaiNo=200097 ・大人700円 (ロープウェイ利用券で100円割引) ・かなり熱めのお湯です(個人差あり)。露天はありません。 ★栂池高原界隈 ソフトクリーム&かき氷屋さん等、魅惑のお店が並んでいました。 |
写真
9:00 猿倉。
山荘前には遭難対策協会の方が常駐。登山客一人一人にアドバイスを出していた。私も登山届を提出すると、「気温が高いため、午後の雷雨がひどければ鑓温泉で見合わせるように」と言われる。
(=レトルトハンバーグ+とろけるチーズ+ホワイトシチュー on the ごはん)
ピリ辛の煮卵はrgzさんからの差し入れ!
つまり!!
これが今回Lさんが歩いてきた稜線!! (wwも歩きました。十数年前にね!!)
感想
★アルプス縦走
学生時代、毎年参加していた夏山縦走。1週間分の生活をまるまる背負い込んでの大冒険。初日や2日目は早く全行程を終わらせたいと思えるのに、最終日が近付くにつれ下山が惜しまれてならない。。。 今となってはいい思い出だが、今でも登山客が大きなザックを背負った姿を見ると、自然にエールを送りたくなる。
★Lさん
Lさんはとても謙虚な方であるが、重たいザックも背負えるし、山談義には貪欲に食らいついてくる。もちろん登山経験も豊富である。そんなLさんから北ア縦走の相談を受けた。正直、私が意見を物申すなどおこがましすぎるのはわかっている。それでも思いつくままに語った。そして、Lさんにこんな私の話が参考になると言っていただけると、こちらもなんだか嬉しくなった。
★天狗山荘
私の中では、天狗山荘はこれまで幕営したテント場で、ベスト3に入っている。北アの稜線は水場が貴重なのだが、ここには万年雪から湧き出る水があるのだ。しかもテント場からは真っ白な白馬鑓が一望。いつかまた泊まりたいと思いながらも、時が経つこと十数年。。。
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★山行前
そんなこんなで、これを機に天狗山荘の再訪を決めた。もちろんLさんが天狗山荘を通過する日を狙って。そしてルートは、これまた再び歩いてみたかった不帰剣経由と決定。バスの予約もとれ、これでもうキャンセルはできない!! え、平日? もぅいいよそんなこと。
しかし、8/1に烏帽子でLさんに出会ったkさんより、Lさんが予定を遅めて縦走するとの情報を得る。これでLさんに天狗山荘で会える確率は減った。しかし入山日は変えられない。
結局、当日は鑓温泉経由で天狗山荘に向かい、その日にLさんと出会えれば翌日はLさんに同行して白馬方面へ。出会えなければ翌日は不帰剣方面へ向かうことで途中ですれ違えるのではないかと期待することにした。
★初日 〜すべてに再会〜
当日は猿倉から入山。稜線まで登りきることだけを考える。先日新調したザックはなかなかのフィット具合。使い勝手もバッチリ!! しかし、途中で雷雨に遭遇し、せっかくのザックを濡らし、これまた新調したザックカバーを早速使う羽目になる。もちろん使わなかったら宝の持ち腐れだから、大いに役立ってよかったと思うことにしよう。
稜線が近付くと、見えてくる真っ白なカール。そう、白馬鑓に再会! 稜線に出ればそこはもう天国の回廊。多少ガスっていたのは仕方ないが、本日のゴールはすぐそこ。そして辿り着いた天狗山荘には平日にもかかわらず、多くのテントが張られていた。その中に、洗濯物を干しているLさんが…!! 日焼けした肌が一段とたくましく映る。でも、あれ、痩せた!?
ここで再会を喜び、テントを張り、自炊場で食事。ずーっと話し込んでしまったせいで、Lさんに見せるのを忘れてしまったのが、夕陽に映える天狗池。しかし日没後も十数年前と同じ風景がそこにあり、これまた再会なわけだ。感無量!
★2日目 〜白馬連峰縦走〜
翌日は気持ちの良い縦走。稜線も、岩場も、真っ白な山も、お花畑も、青空も、涼しくなると思えたガスも、白馬大池も…、終始爽快すぎてなにもかもが一瞬だった気がする。。。
またLさんに同行させていただいたが、同行といっても、私はLさんの全行程の8分の1を歩いたにすぎない。それでもLさんの計画にお邪魔でき、個人的な思い出にも浸りながら、あっという間に(本当にあっという間に!!)下山を迎えてしまった。
そして下山後の電車の旅。Lさんが上高地から白馬まで8日間かけて歩いた距離が、下界では電車で1時間半で着いてしまう(白馬〜松本)。笑い話のような、ちょっぴり切ないような。でも大糸線から時折見えた山々は、きっとこの気持ちをわかってくれるよね?
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★総括 〜おこがましくも老婆心〜
実は、実は、実は…、今振り返ると、なにをここまで自分は一人で盛り上がっていたのだろう…。と冷めた目で見てしまう自分もいる。なぜだろう…。なんだか白馬縦走が楽しすぎて、下山後のギャップについていけていないのかもしれない(笑)。
でも、身近な人が縦走を行うと聞き、単純に応援したかった。日頃から山への情熱が溢れに溢れているLさんだからこそ、心から応援したかったのだと思う。天気を味方につけ、縦走をぜひ成功させてほしかった。そしてあと私ができることといえば…。ちょっとしたサプライズくらいである(笑)
正直私なんかがいなくても、Lさんの縦走は成功したに違いない。余計な世話を焼いただけだっただろう。
でも、誰かと大冒険を共有し、苦楽を分かち合う。これは普段の生活では決して味わえない縦走ならではの醍醐味だ。私は学生時代に仲間と何度もこれを繰り返して、味をしめてしまったのかもしれない。もちろん単独の1週間山行も行ったこともあり、たくさんの登山客と知り合いになれたことも貴重な経験ではある。でもやっぱり、気心知れた仲間と朝から晩まで生活を共にする方が、より自分のココロに刻まれるのである。これは私の一方的な想いではあるが、私がおこがましくもLさんに伝えたかったのは、この気持ちだったのかもしれない。
もちろんお互いに社会人であり、山行の予定を合わせるのさえままならないわけだが、それでも今回は奇跡的にも天狗山荘で再会でき、1日だけでも一緒に歩けて、私自身は大満足である。
最後に、私にはなくLさんにあるもの。それはLさんがみんなから愛されていることである。Lさんは山行中、みんなにどれほど感謝すればいいかわからないと何度も言っていたが、そんなLさんだからこそみんなが自然に応援するのだ。まぁ、ここまで言うと、Lさんをべた褒めしすぎかもしれない(笑)。しかし今後もLさんの山行には大注目である。
※Lさんの8日間の山旅はこちら。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-692396.html
今回は天狗山荘から栂池自然園、そして電車での帰路までご一緒していただきありがとうございました。
計画段階からにご相談に乗っていただき、不安が解消し、成功の確実性が高まりました。
天狗山荘でお会いした時はスゴクうれしくてうれしくて!
その後の山行は楽しく、縦走の成功を誰よりも祝福していただき、今回の縦走を締めくくることができました。
wwさんの関与は今回の縦走に不可欠でした。
決して「余計なお世話」などではなく欠かせない存在でした。
終わった今では、ワタシの計画をwwさんに監修してもらったり、差し入れの食事やデザート、ともに歩んだ登山道、見えた景色はとてもいい思い出として、縦走の記憶の多くのウエイトを占めています。
確かに全行程の8分の1をご一緒していただきましたが、それ以上に濃密なヤマを共有したと思っています。
差し入れだけでなく、時間を共有することにより心に寄り添うサポートをいただきました。
感謝の言葉をいくら並べても足りないほどの物心両面から支援をいただきました。
このお返しをどうするか・・・下山してからの悩みです。
本当にどうもありがとうございました。
いつもながらのご丁寧なコメント、ありがとうございます!
アルプス縦走。
私にとっては人生のどこかに置き去りにしてしまったイベントですが、
それを今も実現している方には、本当に応援したくなります。
もちろん、LArcさんの山行の「監修」だなんて、それは恐れ多いことですが、
でも天狗山荘での再会がLArcさんにサプライズとして喜んでもらえたなら、
こちらも企画した甲斐がありました
お返しなんて、悩まないでくださいね(笑)。
それでは今後ともよろしくお願い致します
今回の登山は、自分のために登るんじゃない・・・
すべてはLArcさんの大縦走を応援するため。
そんな熱い想いの参考記録、とても素敵でした☆
LArcさんの計画をお聞きしたとき、私もぜひこのルートで
応援したかったですが参加できずに悔しい〜〜〜(>_<)
サプライズでご一緒できればよかったですね。
再会した時の、LArcさんの喜びに満ち溢れた姿を見せたかったな〜
そして、サポーター(!?)になれましたかね!?
でも私も先輩方や多くの人から、いろいろなことを教わり、助けられてきたので、
今度はそれを誰かに返していければ、という想いはありました
今回は確かに応援メインではありましたが、
私自身も白馬を歩けたことは本当に気持ち良かったです
まさかの午前中売り切れ!
うっわー驚愕。
確かに私も1度目の午後はダメだった。
でも、注文が午後だからダメなんだと思ってたけど、そんな早い時間から・・・
っていうか、その時期は全体的にお天気も良かったし、訪れる人も多かったのかなぁ〜
思わぬチャーハン顛末。
なかなかツボで楽しかったです
muniさん大絶賛のチャーハン
でもLArcさんとは、チャーハンの何がそんなに格別なんだろうかと
ずっと話していました。超有名シェフが作っているとか?
いや、まさか、joeさんがそこでバイトしていたり、とか!?
で、ドキドキしながら白馬大池に到着したものの、
結局食べられずじまいだったので…、
また行かねばですね〜
wwさん、こんにちは!
大変に遅くやってまいりました
なんだか、すでに懐かしい気持ちです。
あの、夏の始まりの賑やかなみんなの姿と、夏の冒険へのれぞれの思い。
8月ももうおしまいで、チビ太のの新学期も今日から始まり・・
ちょっとセンチな気分ですわ〜。
遅ればせながら、皆さんの旅の記録をポツポツと拝見し
この夏も概ね、みんな素晴らし旅を無事に終えようとしていることが
何よりも嬉しく思ってしまいます
背中って、いいですね!
Lさん、写って無いけどWWさんの背中も
見え無いけど、ほかのサラセンの皆さんのも。
この先も、こんな素敵な旅を皆さんとしたり、背中を見せてもらったり、
楽しみです。
ところで90なカモシカくん、芸術です!
確かにもう夏も終わりですね〜。
センチな気分になるのは負けませんよ〜
でもmiouさんもステキな夏を過ごせていたならなによりです。
そして高尾山のかき氷は勉強になりましたし
背中。
確かにこれまでいろいろな人の背中を見てきたなぁと思います。
そのどれもが頼もしく、心強くなるばかり。
私の背中、miouさんにはどのように映ってましたかねぇ〜
例のカモシカ、調子づいて神々しくなっていたようです
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