仙塩尾根〜蝙蝠尾根


- GPS
- 27:58
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 3,421m
- 下り
- 4,074m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:41
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:47
天候 | 8月13日(木):曇り/雨 8月14日(金):曇り→晴れ 8月15日(土):快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●電車(特急かいじ121号) 22:00新宿発〜23:41甲府着(4330円) ●バス 04:35甲府駅発〜06:28広河原着(1950円+協力金100円) 06:50広河原発〜7:15北沢峠着(750円) 【帰り】 ●東海フォレスト送迎バス 09:30二軒小屋発〜10:00椹島着 10:30椹島発〜11:30畑薙臨時駐車場着 ※特種東海フォレストが経営している山小屋に宿泊した人のみ利用可能なバスです ●登山バス(毎日アルペン号) 12:20畑薙臨時駐車場発〜18:40新宿駅西口着(8000円) 【宿泊】 ●前泊 甲府ターミナルホテル(12960円) ※お盆の繁忙期のためかなり高額でした ●後泊 二軒小屋ロッヂ ドミトリールーム(8000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 広河原、北沢峠にあり。 【コース状況】 ●北沢峠〜仙丈ヶ岳 こもれび山荘(旧長衛荘)前よりスタート。 標高2032mの北沢峠から標高3033mの仙丈ヶ岳まで、 ちょうど標高差1000mの登りとなります。 大滝ノ頭五合目までは樹林帯の登山道を進みます。 大滝ノ頭五合目を過ぎると登山道は斜度を上げ始め、 6合目付近より森林限界を超え小仙丈ヶ岳へと至ります。 小仙丈ヶ岳付近からしばらくは平坦な岩場の道を進みます。 標高2850m付近から2980mまで急登をこなし、 最後に小ピークを1つ通過すると仙丈ヶ岳山頂に到着です。 ●仙丈ヶ岳〜野呂川越 仙丈ヶ岳を過ぎてから大仙丈ヶ岳との鞍部へは稜線の東側をトラバース気味に進み、 岩場の稜線を大仙丈ヶ岳まで登り返します。この区間はお花畑がキレイでした。 大仙丈ヶ岳からも稜線の東側を巻き気味に下っていくと、 やがて広く平坦な場所に出ます。この付近は二重稜線になって東側の尾根に乗り換えます。 さらに下って行くとハイマツ帯を経て、樹林帯へと突入し、 仙丈ヶ岳から高低差500mほど下ると伊那荒倉岳へと至ります。 伊那荒倉岳からひと下りすると高望池が現れます。ここは幕営適地となっており、 この日はテントが2張りありました。 高望池から緩やかに登り返し、その後3つほど小ピークを越えていきます。 眺望が開ける2499独標を通過しもう1回アップダウンすると横川岳へ到着です。 横川岳から進路を直角に東側に変え、200mほど下ると、 両俣小屋方面との三峰岳方面との分岐である野呂川越へ到着です。 野呂川越(標高2290m)は仙塩尾根で最も標高の低い場所となります。 ●野呂川越〜間ノ岳〜熊の平小屋 野呂川越から三峰岳までは高低差700mの登りとなります。 前半は黙々と緩やかな南アルプスの原生林の中を進んでいきますが、 登山道は徐々に斜度を上げ始め2488ピーク、2571ピークを通過し、 2699mへと至ります。 その後、クサリの付いた岩場を登り返す標高2700mあたりで森林限界を超えます。 稜線の西側のハイマツ帯のルートを進むとほどなく岩稜帯となり、 三峰岳の鞍部へと至ります。鞍部からわずかに岩場を登ると三峰岳山頂へ到着です。 三峰岳の鞍部から熊の平小屋への道は間違いやすいポイントのようで、 間ノ岳まで往復した後、三峰岳の鞍部で休憩していると、 三組ほどの方が熊の平へ向かうつもりなのに間ノ岳方面に進もうとしていて 「こっちが熊の平ですよね?」と声をかけられました。 熊の平へは鞍部より右手に折り返して三峰岳山頂を経由する必要があります。 間ノ岳へは三峰岳の鞍部から道なりに進みます。 3000m超の岩稜帯の稜線となりますが特に危険なところはありません。 三峰岳からハイマツ帯の岩場を高低差200mほど下ると平坦地に出ます。 ここが三国平で農鳥小屋からのトラバース道と合流し、 樹林帯とマルバダケブキのお花畑を見ながらさらに標高差およそ200mほど 下り稜線を南側に外れると熊の平小屋に到着です。 ●熊の平小屋〜蝙蝠岳 熊の平小屋からひと登りして稜線に復帰します。 安倍荒倉岳は樹林帯の中の少し平坦になった場所。 独標付近より竜尾見晴までは森林限界上の稜線歩きとなり、 竜尾見晴を下ると再び樹林帯に入ります。 縦走路は新蛇抜山の山頂は東側に巻いて付いていますが、山頂までの踏み跡はありました。 新蛇抜山から鞍部まで120mほど樹林帯を下り、鞍部から150mを登り返し、 ちょうど森林限界を超えたところが北荒川岳山頂となります。 山頂から稜線の西側の崩壊地に沿ってザレ場を緩やかに下り、 北荒川岳キャンプ跡地を経て、西側が崩落した稜線の東側を巻いてきます。 この付近もマルバダケブキが群生しており岳樺と合わせてとてもキレイでした。 2700m付近で稜線に復帰し、広くて緩やかな稜線をしばらく進みます。 その後、北俣岳分岐に向けてガレ場を高低差250m弱を一気に急登。 北俣岳分岐で塩見岳方面と進路を分けて、岩峰帯の痩せ尾根となりますが、 このあたりは踏み跡も薄くなり手足を使って登るような感じでした。 北俣岳を過ぎるといよいよ蝙蝠尾根に入ります。 しばらくは岩礫のなだらかな広い稜線をアップダウンし、 樹林帯に入った後、背丈ほどあるハイマツ帯を経て蝙蝠岳まで登り返します。 ●蝙蝠岳〜二軒小屋 蝙蝠岳から樹林帯に入るまでは踏み跡、マーキングもうすくなりますが、 稜線通しを意識すれば問題ないでしょう。 2721ピークを過ぎると樹林帯に入り標高を下げたのち、 徳右衛門岳まで緩やかに登ります。 徳右衛門岳(2598m)から二軒小屋(1340m)までは深い樹林帯の中を 距離およそ7km、高低差1350mを下ります。 標高1700m付近で中部電力管理棟が現れ、久しぶりに見る人工物となります。 1580m付近で蝙蝠尾根の最後の分岐となりますが、尾根の末端に下るのではなく 東側の支尾根を下り蝙蝠岳登山口へと至ります。 蝙蝠岳登山口からは林道を進み、二軒小屋トンネルを潜り田代ダムを通過すると 二軒小屋ロッヂに到着です。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
夏休み後半の山行は仙塩尾根〜蝙蝠尾根を縦走しました。
komemameは仙丈ヶ岳と間ノ岳が未踏だったため、仙塩尾根で行ってみようと。
そして、どうせなら憧れだった蝙蝠尾根まで一気に繋ごうと。
しかしkomemameの体調不良で前日まで山行自体が危ぶまれましたが、
本人のスゴいがんばりで、なんとか一緒に歩き通すことができました。ありがとう。
屋久島弾丸の疲れもとれないまま、体調もあまりよろしくなく、
家を出る数時間前まで、ひとり自宅待機の予定でした。
でも、貧乏性なものです、せっかくの夏休みなのに!という思いが勝ち、
気づけば、しっかり甲府行きの特急かいじに乗っていました。
しかし翌日のスタートはそんなおバカな私をあざ笑うかのような空模様。。。
すっかり気持ちもダウン、体の調子も戻らないままのスタートとなりました。
とはいえ、ずっと心残りだった仙丈ヶ岳。
以前雪山の時期に小仙丈で撤退してしまって、山頂まで行けなかったのです。
そして、なかなか行くチャンスがなかった間ノ岳に登ることができる!
前半はそれだけをモチベーションに頑張りました。
その思いがなかったら、重い荷物を背負ったまま撤退していたと思います。
それほどに、体調が思わしくなく…。
そんななか、よくぞ最後まで歩ききったと、今回ばかりは自分を褒めたいです。
そして、そんな私を気遣ってサポートしてくれたdanyamaに感謝。
今回、途中まで追い越し追い越されと、
同じルートを同じペースで歩いていたパーティーがいて、
その方々と途中、途中でお話できたりしたのも、気分転換になり、
力が湧きました。
みんなに助けられました。ほんと、みなさんありがとう!!!
後半は天気も回復、コウモリ尾根の稜線歩きはサイコーでした。
ここまで来れてよかったー、と心から思いました。
ここからの下山、体力尽きて悲惨な歩きになってしまいましたが、
なんとか二軒小屋ロッヂに到着。
まっさおな芝生にごろんごろんと寝転がりたいくらい
気持ちの良い、晴れ晴れとしたゴールでした。
いつもなら、そこからすぐに家路につくところですが、
今回は二軒小屋ロッヂ泊まり♪
ゆっくり湯に浸かったあとは、テラスに涼しい風に吹かれながら
ロッヂのシェフにつくってもらったお弁当をつまみに、ビールをグビグビっと。
あぁ、この時間、ほんと幸せだったなぁ〜。
しかもそのまま時間も気にせずベッドに潜り込んで眠れちゃうという。
おかげで、帰る頃にはすっかり体調は元どおり。
きつかったけど、だからこそ味わえた至福感。
感じることができた人のありがたみ。
良い夏休みでした。
おしまい
コメント
この記録に関連する登山ルート
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新着山行記録に、蝙蝠の名前を発見したので見てみると、お二人でしたか!
北沢峠から登るなんてさすが!!!
歩行距離ハンパないです!
しかも体調不良なのにすごいっ
蝙蝠大好きです(^^)
あの稜線最高ですよね!
いつか蝙蝠でテン泊したいっ。
二軒小屋ロッジうらやましすぎますーっ。
頑張ったご褒美でしたね(*^^*)
お疲れ様でした!
ruonickさん
おぉ!ruonickさんも蝙蝠は大好きな山なんですね!
ほんとこの稜線美しすぎて、感激でしたっ!!!
danyamaも、このあたりではスキップするかのような
足取りで、「キター!」「うおぉぉぉ〜」「かっけぇーっ」と
ずーっとなにやら叫んでいましたよ、笑
初日から天気に恵まれず、体調もひどいもので、苦行になるかと思った山行。
この日のお天気、蝙蝠尾根の稜線歩き、二軒小屋ロッヂでの贅沢ステイで、
ぜ〜んぶチャラになりました。チャラというか、むしろプラスの旅だったですー♪
頑張ると、必ずいいことありますね〜
ところでruonickさんの夏休みもすごっ!でしたね!!!
さくっと予定変更して仙人池ヒュッテ泊まっちゃったり、
ウトウト昼寝が、気づいたら夜…とか(笑)
長期縦走ならではの山時間満載で、ちょー楽しそう
うらやましい夏休みです。
コメントありがとうございました〜。
体調不良で雨の中このコース!まさに超人ですね
danyamaさんが超人なのは知っていましたが、すでにkomemameさんも超人とは・・・。
恐るべし
後半の好天の稜線漫歩は、前半雨の中がんばったご褒美ですね。
私は仙塩尾根は歩いたことがあるのですが、蝙蝠岳は行ったことが有りません。
端正な山容は気になっているのですが、なかなか簡単に入れる山では無いので未だに未登のままです。
今回の記録を見ていよいよ登らないと行けない気がしてきました。
ちなみに私は、同じ日に北アの鷲羽、水晶を目指して小池新道を登りましたが豪雨
yamayaさん
今回のコースは、私が未踏の山が含まれていたりと、
danyamaが半分私のために組んでくれたようなものでもありましたし、
私自身もずっと登りたかった山だったので、
ど根性でがんばってしまいました!
でも、そこに至るまでは束の間の葛藤があり…
大仙丈では、雨風のなか、荷物を投げ出して本気でひとりで帰ろうとして、
danyamaを困らせ、怒らせたりも…
今思い返せばと、笑い話になり、いい経験ができたなぁって思っています。
苦しいことはいつまでもつづくような気にさせられますが、
そんなことはないんだって、必ず終わりがきて、
それ以上に嬉しいことが起こるんだってことを、まさに感じる山行でした!
こういうことがあるから、山登りはやめられませんよね〜
蝙蝠尾根、ほんとうに素敵すぎる稜線あるきですので、
ぜひyamayaさんにも歩いてほしいです〜
このお盆のあたりは、どこも天気が安定しなかったようで、
yamayaさんも雨にやられましたかー
ということは、レコは、、あげませんか?
yamayaさんのレコ楽しみにしているので、あげて欲しいなぁ〜
danyamaさん、komemameさん、こんにちは。
三峰岳と蝙蝠岳で居合わせた3人組です。
蝙蝠岳では写真を撮っていただきありがとうございました!
まさかお二人がdanyamaさん&komemameさんペアだったなんて。
いつもレコの写真が素晴らしく勝手に写真の師と仰いでおりました(笑)
あのカメラから素晴らしい写真が生まれていたのですね。
私達は分岐からの蝙蝠ピストンでしたが、お二人が歩かれたように蝙蝠尾根をそのまま歩き通してみたいものです。
あんな天気だったのにしっかり間ノ岳にも立ち寄られ、この長いルートを2泊で二軒小屋まで行かれてしまうとは、、、しかも体調不良だったなんてお見かけした限りではまったくわかりませんでしたよ。
天気のいいあの日に、北荒川岳以降の稜線歩きと蝙蝠岳登頂ができたことは本当に幸せな時間でしたよね!
これからもお二人のレコを楽しみにしています。
yokowvさん
わぁ!yokowvさんたちだったのですね!!!
こちらこそ蝙蝠岳では写真を撮っていただいてありがとうございました。
熊野平小屋のところでも会いましたよネ、
みなさんビール買っていらしたのを覚えています^^
すっごい楽しげな三人組だったので、印象に残っています。
私、体調がすぐれず、モサっと浮かない感じだったかもしれません、、
いつもならもっともっと社交的?(笑)なんですけど…w
あぁ、ゆっくりお話できずほんと残念〜。
yokowvさんたちはあの日戻って塩見のほうに行かれたのですね〜。
あの日はほんとうに天気が良くて、目に焼き付けておきたい稜線あるきでした!
そのうえ、yokoさんは塩見も!ダブルでうらやましい
こんど山でお会いしたときは、お声かけさせていただきます〜
今後ともどうぞよろしくお願いします♪
テン泊禁止地でテン泊して、更にそれを誇らしそうに投稿する行為は、如何なものかと存じます。
tsunoda3119さん
たいへん失礼しました。
今回歩き出してみたら私が想像以上に体が不調で、
かつ引き返すこともできずこの場所でテントとなってしまいました。。
得意げという訳ではありませんでしたが、
そのように受け取られる方もいらっしゃるということをご教示いただいただけでなく、
ご指摘いただきありがとうございます。
以後気をつけます。
1泊目の横川岳は体調不良で止むを得ないとしても、2泊目の北荒川岳は当初からの計画であったことは明らかです。テン場のある熊の平を素通りしているのですから。
tsunoda3119さん
1日目の様子から3日目に熊の平から二軒小屋まで進むのは難しいと思い、
体調を取り戻しつつあった2日目の朝に
少しでも先に進んでおこうという判断をしました。
帰りのバスを予約していたため、
どうにか間に合わせたいという気持ちが先走ってしまいました。
計画であったと言われても弁解のしようもありません。
tsunoda3119さんのおっしゃるとおりです。
そもそも体調が思わしくないのに山行自体を継続させてしまったのはミスでした。
tsunoda3119さんをはじめ、不快な気持ちにさせてしまった
みなさまにお詫び申し上げます。
以後このようなことがないよう気をつけます。
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