暴風雨の立山登拝、剱は無念の撤退
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,404m
- 下り
- 1,394m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:30
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:40
8/21 9:00室堂 ~ 11:20雄山 ~ 13:20別山 ~ 15:00 剣山荘
8/22 4:00剣山荘 ~ 6:40剱岳 ~ 9:40剣山荘 ~ 12:20 雷鳥沢キャンプ場~ 14:00 室堂
天候 | 8/21 雨のちくもり 8/22 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山〜美女平までケーブルカーで7分、美女平〜室堂までバスで約1時間 立山〜室堂往復で4310円 乗客数によって臨時便が出ます |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂に登山ポスト、記入用紙あり 道中はほぼガレ場。カッチカチの雪渓歩き。 荒天時、ルート間違いや分岐の見落としに注意 |
その他周辺情報 | 温泉はみくりが池温泉、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテが入浴可 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
立山(雄山)
登山を始める前に、過去に2度登ったことがあります。
剣岳
『点の記』を読んで、岩と雪の殿堂にますます登ってみたくなりました。
そんな時に見つけたのが、「立山登拝推進デー」イベント
http://www.alpen-route.com/_wp/event/1096
参加特典として「参拝無料券」「記念グッズ」がもらえます。
8/21金曜の夜の剣山荘(けんざんそう)の予約も取れ、
天候が気がかりながらも、富山へ。
立山登拝推進デーの受付が、室堂にて9:00からなので、かなりのスロースタート。
立山駅の無料駐車場に車を停め、ケーブルカー、バスを乗り継いで、室堂に着いたのが、9:00すぎ。
立山登拝推進デーの幟の受付で、無料登拝券と記念グッズをゲット。
外は雨。レインウエアを着込み、玉殿の湧水を汲んで出発。
室道周辺の散策道にもお花いっぱい。
そして、立山登山の小学生もいっぱい。
なんども道を譲って待ちました。
びしょぬれで、一ノ越山荘にて小休止の後、
いよいよ雄山のガレ場へ。
先が全く見えないので、足元のマークを見落とさないよう、ひたすら登る。
50分後、突如現れた建造物が雄山神社の休憩所&社務所
本日は荒天のため、お祓いは社務所で執り行われるとのこと。
その前に、頂上を踏もう。
誰もいないので山頂標を入れて自撮り。
社務所でお祓いを受け、誰もいない雨降る道を進み、大汝山。
3015mのココが立山最高点。
雨風にさらされさすがに意気消沈。
大走りのエスケープルートで室堂へ戻ろうかと、弱気な考えが頭をよぎる。
温かいものが食べたいと、大汝山休憩所に駆け込む。
ストーブで暖を取りながら、大汝定食をいただく。
前日に手に入ったといううなぎも一切れ。
小屋番さんに「これで剣山荘まで行けますよ」
「天気予報が外れているので、明日は晴れますよ」と後押しされ、
再び風雨の中へ。
登山道からちょっと離れ、岩をよじ登って、富士の折立(2999m)
明日目指す剣岳と同じ標高。
ここから登山道へ復帰しようと、足元の緩い岩ガレを下っているうちに、
本来の登山道を見失う。
踏み跡のしっかりした道にたどり着き、コンパスで方向を確認すると、
確かにあっているのだが、イマイチ確信が持てない。
すると私の後ろからソロの方の姿。
道を確認すると剱御前小舎に向かうとのことで、針路は合っている。
ホッと一安心すると同時に、私も剣山荘まで行ってやる!ホント助かりました。
ちゃんとした山頂標が見つからなかった真砂岳を過ぎ、
またしてもミスを犯す。
直進していたら内蔵助山荘に出てしまった。
ライチョウに気をとられて、分岐を見落とした〜
幸い登り返しは短時間で済んだものの、ミス連発は反省。
この先は、分岐をしっかりチェック。
登り詰めでつらかった別山南峰に到着。
さらに、剱澤への鋭角の分岐もしっかり確認して、ガレ場を下っているうちに、
ついに雨が上がる。
剱沢キャンプ場に着くころ、ついに剱岳が姿を現した。
岩の殿堂。すごい。圧倒されると同時に、武者震い。
明日はあの頂上に立ちたい。まぶたにしっかり焼き付けた。
大汝山休憩所で見立てたとおり、3時間で剣山荘到着。
乾燥室で濡れたウエアなどを乾かし、シャワーを浴びて、
17:00から食堂にて夕食。
この日、剱に登頂した方もいたようで、
明日は私が・・・と思いを秘めつつ、
大一番に備え、ごはんをお代わりし、早々に床に就く。
8月22日
9時間ほどぐっすり眠り、館内に響く、暴風の音で目が覚める。
ヘッデンつけて、朝食の弁当を食べながら、天気の好転を願う。
しかし全く風は衰える気配なし。
登るにしても明るくなってからにしようと、5:30まで剣山荘で待機するが、
この状況下で剱岳に挑むのは無謀すぎる。
室堂の掲示板で見た、カニのヨコバイで転落重傷なんて目には遭いたくない。
剱岳は無念の撤退を決め、荷物をまとめて、室堂に下山開始。
まずは剱御前小舎へ、ガレ場と雪渓歩きが交互する。
鳴き声のする方向に目をやると、ちょっと先の登山道にライチョウ出現。
親鳥1羽と体が一回り小さいヒナ4羽。
私の歩く方向へ、先導するかのように歩いていきます。
着かず離れず、驚かさないようについていきました。
10分ほど雷鳥に癒されたら、暴風雨が猛威を振るいだす。
立っていられないほどの強風で、岩陰に身をかがめてやり過ごしながら、
徐々に進む。
しばらくすると、剱御前小舎に着き、緊張感からしばし解放される。
居合わせた登山者と言葉を交わし、雷鳥沢へ、
沢のように水の流れる登山道を下りていく。
しだいに先行者の姿が多くなり、浄土橋を渡るころには、
10人ほどが列をなしてました。
テントのまばらな雷鳥沢キャンプ場からは、
石畳の階段の登り。
地獄谷からの硫黄の臭いが鼻につく。
温泉に立ち寄る気力もなく、雨に打たれながら黙々と室堂まで歩き通した。
レインウエアを脱ぎ、服を着替え、9:50発の臨時便バスに乗車。
車内ではすっかり熟睡。
11:00に立山駅に戻ってきました。
富山地方鉄道の車両の写真を撮ったり、
インターに向かう途中、あるぺん村に立ち寄って、
ポニーと触れ合ったり、お土産を買ったりしてました。
あるぺん村から室堂へ直通バスが出ているそうで、使えるかも。
暴風雨の山行。
ある程度は覚悟していましたが、私の数少ない雨の登山の中でも、
もっともハードな山歩きとなりました。
富士の折立からの下山でルートを見失ったのは、
思い返してもゾッとします。
運よくほかの登山者と遭遇できてルートの修正ができたからよかったものの、
確信が持てないまま歩き続けていたら、果たして剣山荘にたどり着けたかどうか。
経験から得るものは大きかった。
剱岳、必ず再挑戦します。
はじめまして、同日同コースを辿ろうとした者です。
私は雄山山頂で進撃をあきらめ、撤退しましたけど、
あの風雨の中進むとはすごい!
こちらはテント泊予定でしたので、あのままテントと
考えると心折れました(´_`;)
ザックも重いですし、風も相当でしたので、危険と判断
しました。
失礼ながら、レコ拝見して状況を考えると、
やっぱりやめてよかったと思ってしまいました(゚◇゚)
お互いまたチャレンジとなってしまいましたねー。
お互い無事で行って帰ってきましょう!
ではでは!
>SM100Cさん、コメントありがとうございます。
何度も心折れましたが、剱沢キャンプ場で雨が上がって、
剱が顔を出し、岩の殿堂を目の当たりにして、その迫力に圧倒されました。
翌日も晴れることを期待したのですが、
残念ながらさらなる暴風雨で撤退せざるを得ませんでした。
あの剱のてっぺんに立ちたい!!
次回の登頂を楽しみに、お互い頑張りましょう。
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