赤石岳〜聖岳
- GPS
- 29:15
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 3,758m
- 下り
- 3,626m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 5:53
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:47
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 11:20
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
雨具
帽子
レーション
飲料
水筒
地図(地形図)
ルート図
コンパス
笛
熊鈴
計画書
ヘッドランプ
ライター
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯(GPS)
時計
タオル
ガスコンロ
テルモス
ガスボンベ(小)
コッヘル(小)
ストック
テント一式
マット
シュラフ
|
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感想
新神戸駅から新幹線に乗り静岡駅に降り立つ。静鉄バス駅を確認してキヨスクで弁当を買う。畑薙の臨時駐車場で東海フォレストの送迎バスに乗り換え椹島ロッジへ。去年は神戸から一人で運転し、臨時駐車場で車中泊したので登山開始が一日以上遅れた。
今回の山行目的はまず第一に、去年10月にお世話になった赤石小屋の管理人にお会いしお礼の挨拶をすることだった。朝、テント場の前を通り赤石岳の登山口に向かう。道は良く整備されていて順調に進み、正午前に赤石小屋に着く。お会いするとすぐに「テント泊山行はダメ、そのために山小屋があるのよ」と諭される。
山小屋は寝床が簡易なパネルで仕切ってあり、プライバシーが保たれるようになっている。寝転んでみるとここは天国のように思えてくる。身体をふき着替えをしたが、お隣さんは更衣室で着替えをしたとか。去年、トイレにペーパーがあることに驚いたが、更衣室まであるなんて。一畳で3人も寝た40年以上前の記憶がよみがえる。夕食も豚肉の生姜焼きでおいしく量的にも大満足。朝食とお昼の弁当を受け取り、早めに寝る。
山行2日目、あまり天気は良くないが赤石岳に向かう。救助隊にサポートされながら下りてきた道を確認しながら上って行く。富士見平を過ぎ、花の写真を撮りながら進んでいくと、板と鉄パイプで作られた桟橋に出くわす。去年ビバークした処だ。今回もビバーク覚悟で食料も薬も充分用意してきた。ここから先を進み、給水地点で水を汲んでいるとお隣さんに追いつかれる。私より高齢のマラソンランナーとかで元気な方だ。
赤石岳と小赤石岳と分岐に出ると、赤石岳までピストンする登山者のザックが置いてある。赤石岳に上っているとまた下ってくるお隣さんに出合った。荒川小屋に向かうとか。お気を付けてと言って別れる。
去年10月8日、腰痛の悪化で赤石岳避難小屋に泊まろうと思ったが、雪の便りを聞いたのと薬が後1日分しかなかったので、不安になり山頂の写真を撮っただけで赤石小屋に向かう。避難小屋に滞在してもすぐには腰痛の改善は望めず、いまだにどちらの判断が良かったのかわからない。
赤石岳避難小屋から百間洞山の家まではほぼコースタイムどおりに歩き
トイレに近いテント場に幕営。樹林帯に入ると気持ちが安らぎ疲れが癒される。すぐ近くに沢があり水が汲めるが、大腸菌が出たらしくテント受付
を済ませビールを買い、小屋横の流しで水2.5ℓを調達する。テン場から少し離れているが静かな雰囲気が気に入った。
山行3日目、聖小屋までの行程は長かった。年寄りが大きなザックを背負ってよろよろ歩くのが気になるのか、要所要所で休憩されいる元気な方がいた。普通の人の2倍の時間をかけて歩いているので気にしないでくださいと声をかける。奥聖岳へのピストンは諦め、3013mの表示がある前聖岳を
踏み、聖平小屋に向かう。森林限界を越え樹林帯に入ると足にやさしい土の道になり低山をハイキングしているような気持になる。薊畑を通り分岐から木道を歩き小屋に向かう。ここのテント場も感じが良く空いている。
写真を撮ったのに何故か残っていない。ビールは売り切れで、コーラを買う。かなり披露しているのか食欲がなく玉子雑炊で夕食を済ます。
山行4日目、腰痛悪化の兆しあり、テント撤収に時間がかかる。椹島ロッジ13時の送迎バスに乗り遅れると今日中に神戸に帰れない。だめもとで歩き始める。沢を右岸側に渡るところにパネルが設置されており、その下が赤く塗られいるが方向を示す矢印と思えず、そのまま沢を下ってしまう。
右岸側の道を探すが無く引き返す。パネルのある処が徒渉地点だった。かなり体力を消耗したがまだ何の不安もなかった。徒渉地点で出会った聖岳に上る男性の話では帰りは大変だとのこと。今日中に椹島ロッジまで帰ることが出来ればと暢気に構えていたが、体が左に傾き始める。こうなると急激に悪化して歩けなくなるのでゆっくり歩く。通常1時間コースを4時間もかかった経験があるのでビバークも覚悟しなければならない。走ってくだれそうな処も有るのに慎重に進む。いくつかある崩壊箇所もバランスが取れず、壁側にしがみつきかえって怖い思いする。吊り橋も老朽化しており揺れがひどい。やはり南アルプスの奥深さを感じるところであなどれない。暗くなってしまったが聖沢登山口に出る。
ここから椹島ロッジまで自動車道を歩くのだが、通常50分のところを3時間半もかかってしまった。何度もビバークの誘惑にかられながらアスファルト道に寝転んでは休み休み行くので時間を要した。それでもテント場にたどり着けた時は嬉しかった。
翌朝、13時の送迎バスに乗ればよいので気持ちが楽だった。テント受付を済ませ、9時から開く売店でバス予約をするが10時半の便が出てからでないと予約出来ないといわれる。干していた寝袋を取り入れ、テントを撤収。腰の痛みで辛かったが帰り支度をする。シャワーを浴びた後、売店で生ビールとかき揚げそばで食事をする。生ビールは最高においしかった。
椹島は落ち着いた雰囲気ある感じのいい処だ。時間があれば散策してみたい。臨時駐車場から出る静岡駅に向かうバスのガイドさんがこの路線の一部がTJARのコースになっており、バスは望月さんの所属するしづはた消防署の前を通ると言う。去年お世話になった望月さんに、本当に強い人のやさしさを観た。迷惑をかけたが一生忘れられない貴重な体験だった。
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